Wunderbarな日々

妻子連れ30代生物系ポスドクのドイツ滞在記です。

滞在許可 (Aufenthaltstitel)

3か月以上ドイツに滞在する場合は滞在許可(Aufenthaltstitel;俗にいうVISA・査証)が必要です。

 

・マンハイム

まずは僕の分の滞在許可です。外国人局(Ausländerbehörde)はK7の役所の上の階です。書類を携えて、自分の姓のイニシャルの窓口に行き、申請に来たんですがというと、まず予約はあるのか?と聞かれます。ありません、というと、分厚い冊子をもってきて、じゃあ3週間後の8時半なと言われました。お前そんなことも知らずに来たのかとちょっと不愛想。そのほか予約確認書と必要な書類のチェックリスト(Terminbestätigung)と申請用紙を渡されました。英語翻訳が付いているので、意味は何となく分かります。

追記)マンハイムでの査証関連はこちらのページ

Aufenthaltstitel | Mannheim.de

申請用紙もダウンロードできるようです。

https://www.mannheim.de/sites/default/files/page/740/antrag33410100.pdf

 

・Gültiger Reisepass/Ausweis 有効なパスポートもしくはIDカード

・Vollständig ausgefülltes Antragsformular 記入した申請書

・Mietvertrag 賃貸契約書。とりあえず語学学校の宿舎のもので申請しました。

・Bescheinigung über derzeit bestehenden Krankenversicherungsschutz 滞在期間中の有効な健康保険加入証明。HanseMerkur社の保険と、クレジットカードの付帯保険の証明書を提出しました。加入証明といっても、HanseMerkur社からもらった保険証PDFの印刷でよかったみたいです。クレジットカード会社からは電話で問い合わせて英語で証明書を発行してもらいました。

・Arbeitsvertrag 雇用証明(フンボルト財団からの奨学金支払証明。語学学校中に届いたもの)

・Ein aktuelles biometrietaugliches Passbild 写真

・110€ für Gebühren 手数料

申請書では過去のEU加盟国への渡航歴を聞かれました。古いパスポート持ってきてないし、記憶が一部あやふやですが、とりあえず埋めました。申請書も英語が一応ついていますので、なんとか意味は分かります。身長と瞳の色を聞くところはなんだか外国に来た感じがします。

予約した当日になって、待合室で待っていたのですが、特に名前も呼ばれません。直接窓口に行ってよかったようです。書類を提出すると、写真にダメ出しをくらい、背景が白の写真を取り直して来いと言われました。日本から持ってきた青背景がだめだったようです。一階にある写真の自動撮影機で写真をとって、窓口に戻ると、提出した書類のコピーを取ったのか、オリジナルが返ってきました。正しくは、オリジナルとコピーを用意して持っていく必要があったのかもしれません。どこどこで働いていてVISA申請中です的な紙ぺら(特記事項?結構大事な紙。パスポートにホッチキスか何かで止めてくれればいいのに…)をもらって、手続き終了です。3-4週間後にeAT(電子滞在許可証)のパスワードが届くから、それもってもう一回来てとの指示でした。

 パスワードの封筒が届いたので窓口にとりに行きます。受け取りはイニシャルごとの窓口ではなく、階段出てすぐの受付のようです。ご高齢の方がゆっくりと何やら記入しているので、列が結構長くなりました。その間に次の人の手続きを並行すればいいのに。。。受け取りに来たんですがというと、君はハイデルベルクに移転したので、eATもそっちで受け取るように言われました。なんと!さんざん待ってこれかいっ!ちゃんと引っ越すよとマンハイムの人にも伝えたはずなんだけどな…とぶつくさ言いながら、

heidelberg.de - Behördenwegweiser - Bürgeramt Mitte (Bahnstadt, Bergheim, Südstadt, Weststadt)

へ向かいます。なお、2016年8月の今月の中旬からハイデルベルクの外国人局は移転するようです。

heidelberg.de - 02.08.2016 Die Ausländerbehörde zieht um

2階の受付に行き、eATカードをもらいました。お金払わなかったんだけど、これでよかったのでしょうか…?下の住民登録するところで、カードの住所変更をするようにとの指示でしたので、番号札引いて、30分ぐらい待って、カードの裏面の住所を変更してもらいました。

フンボルト財団の奨学金は2年間だったのですが、降りた滞在許可は一年間のみでした。また来年更新ですね。ちなみに申請した日から1年だそうです。

追記)2年間の滞在許可が降りた方もいらっしゃるようです。担当する人によって対応が違うのでしょうか…

 

・ハイデルベルク

家族も渡欧して、家族の分の滞在許可です。住民登録したついでに、外国人局の予約を取りに行きましたが、ここハイデルベルクではすべての書類を整えてから予約を取る仕組みになっているようで、申請用紙などを渡されました。書類はすべて2部ずつ(妻+子供)用意するようにとのことでした。

家族であることを証明するために、アポスティーユ付き戸籍謄本の認証翻訳の認証コピーが必要です。手順としては

1.戸籍謄本を取得する(戸籍がある役所に郵送で申請)

2.アポスティーユ(公印確認)  証明 | 外務省 に従って郵送で申請

 原則として戸籍謄本の発行日の3か月以内に取得する必要があります。

 実際は、これは確かに正式な書類であるみたいなお墨付きが一枚増えます。

3.認証翻訳(ドイツ語)

ドイツ大使館にリンクが貼ってあり、いくつかの事務所が紹介されています。

ドイツ大使館 ドイツ総領事館 - 翻訳事務所リスト

ドイツ語法務・認証翻訳 - 中村国際事務所でお願いしました。

4.認証コピー

すべての書類を2部ずつ用意してあれば、それはそれで問題ありません。僕の場合はオリジナルが一つだけだったので、認証コピーという作業が必要でした。

ドイツ大使館 ドイツ総領事館 - コピー認証

で、事前に日本で済ませればよかったのですが、気づくのが遅かったので、Notariatという公証役場に行って認証コピーをとりました。2部コピーで23,8ユーロでした。巷の役場でも認証コピーはとれるそうですが、出生証明などにあたる重要な書類(戸籍謄本)などはできないと言われました。マンハイムで行いましたが、ふらっといって書類を差し出せば、ひも(!)で閉じたコピーと請求書を渡してくれます。後日銀行振り込みで支払いました。

Notariat Mannheim - Startseite

Notariat Heidelberg - Startseite

 

申請書類を埋め、添付書類をもっていくと、受け付けられました。メールアドレスを書く欄があって、予約の時刻をあとでメールで知らせますと言われました。数日後に連絡が来て、一週間後の9:45の予約となりました。

追記)

ハイデルベルクでの滞在許可に関わる情報はこちら

heidelberg.de - Aufenthaltstitel

申請書はコチラです

https://formulare.virtuelles-rathaus.de/servlet/de.formsolutions.FillServlet?sid=5T5MxHfjf2M84vD6V2FQ3RNjGQ7P4XaZ&n=p.pdf

 

当日、姓のイニシャルの窓口で待ち、時間になったら中に入ります。書類などを確認して5分ぐらいで終わりました。僕と同じ滞在期限でいいですねといわれ、はいと答えました。それから3週間ほどでパスワードが入った封筒が届いたので、マンハイム同様これで受け取れるかなといったのですが、封筒が届いてから2週間後にもう一度来るようにと追い返されました。さらに二週間待ち、外国人局の受付で受け取りました。子供€50、妻€100でした。ハイデルベルクの方は、提出した書類は返ってきませんでした。

 追記)受け取った妻の滞在許可カード(aufenthaltstitel)には特記事項として、パスポートの番号や有効期限とともに”Erwerbstätigkeit gestattet”と記されておりました。google先生によると有給雇用許可となっており、一般的には労働許可(Arbeitsgenehmigung)にあたるかと思います。まとめると、僕(日本人)が研究目的のドイツ滞在許可(ビザ?)を取得し、妻(配偶者:日本人)が家族滞在で滞在許可を得たところ、労働許可もついてきて、就労もできるようです。働くうえで制限はなさそうですが、給与が一定額以上になると、フンボルト財団からの配偶者手当がなくなる(減らされる?)とガイドラインには記されています。

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ドイツ大使館のWebサイトでは、日本のドイツ大使館でも、現地に行ってからでもよいということでしたが、電話で問い合わせたところ、原則は現地に行ってから申し込んでくれとのことでした。フンボルト奨学生は何事もなく取得できますからと大使館の方がおっしゃっていましたが、実際その通りでスムーズでした。同じ日本の方でも、語学学校に通っていても残高証明が必要になったりとか、ドイツ語分かるやつれてこいと追い返されたりとかといろいろあることにはあるようです。

滞在期限は、語学研修中の日付(申請した日)から1年間になっています。これだと2年間のフェローシップを終えるためにあと2回更新が必要だったりして…。2か月の語学研修であれば、語学研修後に申請でちょうどよいぐらいかもしれません。よくつるんでいたインド人はそうしていました。何回か滞在許可証を提示する機会はありましたが(子供手当の申請とか、妻の銀行口座の開設とか)、たぶん必須ではなかったと思います。

認証コピーじゃないといけなかったのかは、今となってはわかりません。オリジナルを一回見せれば、通常のコピーでもよかったかもしれません。結局オリジナルと、認証コピーをハイデルベルクの外国人局にとられ、配偶者手当などを申請するためにフンボルト財団に提出した認証コピーが返ってきたので、手元には認証コピー1部のみになりました。今度なにか証明が必要になったら、認証コピーの認証コピーをとることになるのでしょうか…?なかなか大変なスタンプラリーなので、もう何部か認証コピーをとっておけばよかったのかもと、心配性になっております。

追記)次の年の更新・延長の話はコチラにまとめました。

滞在許可の延長と健康保険の変更(Verlängerung der Aufenthaltsgenehmigung und Änderung der Krankenversicherung) - Wunderbarな日々