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Wunderbarな日々

妻子連れ30代生物系ポスドクのドイツ滞在記です。

ドイツの図書館

・ハイデルベルク市立図書館 (Stadtbücherei heidelberg)

週休2日制で、火曜日から土曜日まで空いてます。移動図書館(Bücherbus)もぐるぐるまわっています。詳細な営業時間は

Stadtbücherei Heidelberg - Ausleihe, Benutzung - Adressen, Öffnungszeiten

 

細かい様々な説明は英語でもあります。

Stadtbücherei Heidelberg - English

 

1.登録

中に入って、身分証明書をもって登録します。日本の図書館と違って有料です。子供用専用のカード(Eltern Karteかな?)は無料です。学生などは年額10ユーロです。大人だと年額18ユーロです。ちょっと高い。。。パスワードは誕生日だそうです。日、月、年の順に入力するそうで、口頭で説明されます。最初は子供用で作って、しばらくあとで大人用をお願いしますと言ったら、同じカードでアップグレードしてくれました。

 

2.館内

入口入ってすぐ右側が子供ゾーンです。年齢別に書籍が並んでいます。絵本もたくさん。子供用のDVDや、CD、おもちゃ(パズルゲームなど)、ゲーム(Nintendo DSなどのソフト)と品ぞろえはなかなかです。ドイツ語の教材も結構あって、たまに借りて大人が勉強しています。パソコンが置いてあって、検索に使えます。書籍などの検索は外部からも利用できます。

https://ww2.heidelberg.de/wwwopac/index.asp

日本語ものだと、ジブリのDVDが結構そろっています。ほかにも名探偵コナンとか、マイマイ新子と千年の魔法とか、ももへの手紙など珍しいアニメもありました。蜘蛛巣城とかもあるようですが、実写の映画のDVDはそんなに多くないようです。StichwortのところにJapanischと入れると、日本語教材とともにぞろぞろ出てきます。

定期的に大人・子供向けのイベントもやっているようです。Kamishibaiとアルファベートで書かれていましたので、紙芝居形式って日本発なんでしょうか?

 

3.貸出

基本的には利用者が自分で手続きします。館内の機械にバーコードが付いたカードを読み取らせ、パスワードを入力して、本を棚の上に置き、ICチップで読み取られます。本/CD/DVDなどは20営業日(4週間)借りられます。DVDはさらに追加料金として1ユーロ/4週間かかります。ベストセラー本なども2ユーロ/10営業日かかるようですが、借りることはないかなあ…。支払は貸出機の近くにある機械で支払います。現金もしくはカード(ECカードかな?)です。

 

(3.5.視聴)

どうでもいいですが、Windows 10になって、DVDプレイヤーが標準装備でなくなったようです。我が家のDellはWindows 7 Home Premiumからのアップグレードだったので、幸いWindows DVDプレイヤーがインストールされていました。が、マウスカーソルを動かしていなくても、再生中に5秒ぐらいに1回は下の操作ボタンのパネルが繰り返し表示されています。「縦横比」のアイコンが点線でくくられており、選択された感じになっています。ついたり消えたりと全く視聴に向きません…Microsoftの方、早く治してください。なので、仕方なしにVLC Playerを使っています。

https://www.videolan.org/vlc/index.ja.html

フリーなので、ちょっと操作が思う通りにいかないこともありますが、Microsoftのよりはましです。「ファイル」→「ディスクを開く」→「再生」です。やれやれ。

追記)記事が効いたということはないでしょうが2016年10月末のWindows 10の更新を行ったところ上記のトラブルは解消されたようです。もっとも、YouTubeの全画面再生でも同様のことが起きていたので、ソフトウェアというよりは、デバイスやドライバ関係のトラブルだったかもしれません。

 

4.延長・予約

https://ww2.heidelberg.de/wwwopac/index.asp

のサイトから延長が2回まで(計3か月間まで)できます。まず、サイトからMedienkontを選び、図書館カードの番号と、パスワードでログインします。借りた書籍の一覧が表示されていますので、Verlängernをクリックです。元の返却日から、4週間の延長となります。借りてからしばらく(10日ぐらい?)経つと延長できるようになります。

検索して、貸し出し中(Entliehen)になっているものは、予約(vorbestellen)することができます。1回につき1ユーロです。となりのトトロは人気が高く(たぶんどこかの日本人の方が借りている…)、一回予約しました(取り合いになってすみません…)。

予約したものが返却されると、家に郵送が届きます。予約したものは館内の受付近くの本棚に置かれていて、そこからとって通常の貸し出し手続きを取ります。

 

5.返却

日本では開館中はカウンター返却、閉館中は返却ポストに入れるのが多かったと思いますが、こちらも自動返却のようです。入口の手前の右に rückgabeと書いてあるところにいくと、本を一冊ずつ入れるところがあります。ICチップで一冊ずつ確認しているようです。なお、返却が遅れると、容赦なく罰金(期間に応じて1ユーロ~)です。

 

・ハイデルベルク大学の図書館

英語の情報はこちらです。愛称はHeidiです。

http://www.ub.uni-heidelberg.de/Englisch/helios/kataloge/heidi.html

各研究科にこまごまとした図書館もありますが、大きいのはInformationszentrum Altstad(IZA)と、Informationszentrum Neuenheim(IZN)(Zweigstelle Neuenheim )のようです。理系の専門書はIZNの方にそろっているようです。研究員として大学に登録してから数か月経って、急にライブラリーカードが届きました。IZNの方に行きましたが、貸し出しにはさらに図書館に登録する必要があるようで、申請用紙を書いてしばらく待たされました。要身分証明です。大学外の一般の方も 年額30ユーロ、もしくは1貸し出し当たり1.5ユーロで利用できるようです。(規約は下記参照)

http://www.ub.uni-heidelberg.de/allg/profil/jurbasics/gebuehr.html

 

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考え方が日本と違っていて、いろいろ面白いです。日本だと公立図書館はすべて無料だったと思いますが、まず年会費を取るというこの考え方。年額18ユーロですから、1~2冊借りれば元は取れます。本好きの人なら、躊躇はしないでしょう。

次に、利用者負担の考え方。有料なのは、新作のベストセラーを借りるとき(2ユーロ/10営業日)、DVD/テレビゲームを借りるとき(1ユーロ)、延滞した時(最初の1週まで1ユーロ、2週目まで2ユーロ、その後4ユーロ)などです。過去の文献を読めるようにするという図書館の基本的な機能を果たしつつ、新作が読みたい、映画が見たい、ゲームで遊びたいなどの要望に関しては有料で応えています。日本では、図書館で借りた本をいつも延滞する人を何人も見かけましたが、ここでは一律に罰金です。

図書館の維持にはお金がかかり、どの自治体も多かれ少なかれ困っているんと思うんですが、持続可能のために有料化してしまうのもいいかもしれません。「貧富格差が知識の格差に!」とか抗議が来そうですが…。閲覧は無料なんだし。。子供は無料なんだし。。もちろんこれだけで運営はできないので、ハイデルベルク市から補助金が降りていると思います。「図書館は無料」と僕も思っていたところがありますが、合理的に運営する分には有料でもいい気がします。ハリーポッターのような売れている本を30冊買って図書館に置く是非が問われたこともありましたが、2週間で200円ぐらい取れば、落ち着くところに落ち着きませんかね?

もう一つ合理的だなと思ったのは、大学図書館の本の並べ方です。IZNの一階はジャンルごとにちゃんと並べてあるのですが、四階の棚は2000年あたりからの年代別になっていて、おそらく本を購入した年ごとに並べています。もちろん分類はバラバラです。本を購入したら新しい棚に入れればよいので、これは司書やスタッフが楽になりそうです。データベースで本が調べるようになったのもあるのでしょう。どうしても見たい人IDを頼りに見つけられます。その分、利用者が本に偶然出合う頻度は少なくなりそうですが。

ただ、合理的過ぎて、本の整理とかはあまりしてなさそう。。。市立図書館でStar WarsのDVDを借りようと思ったのですが、データベース上ではあるのに、棚を探してもほとんど出てきません。家で見れないBlurayのは出てきますが。。。誰かがこっそり持ち帰ったのでしょう。そういうのはシステムで想定されていないので、いったんなくなると、出入り口のチェックだけでは、なくなったことを認知できません。図書館の職員も必要最小限といった感じで、20時の終了時間が過ぎると、あっという間に全館消灯です。スタッフも、19:45ぐらいからハンドバッグを持ち出して、帰り支度です。