Wunderbarな日々

妻子連れ30代生物系ポスドクのドイツ滞在記です。

クリスマスにまとわるエトセトラ

日本のお正月並みに、クリスマスはドイツで大事なイベントです。

 

・NikolausとWeihnachtsmann

詳しくは下記参照。大使館ソースなので情報が確かです。

プレゼントが2回もらえる! 大使館居候ネコに聞くドイツのクリスマス

 

日本だとみんなサンタクロースですが、ドイツでは事情が少し違うようです。教父聖ニコラオスの伝説に由来するのがHeiligen Nikolausで、その命日12月6日が、聖ニコラオスの日(Nikolaustag)です。前日の夜(Nikolausabend)に大きい靴をぶら下げておくと、夜中にクッキーを入れてくれるらしい。研究室でもお茶部屋のお皿の上にこんもりとクッキーが盛られていました。デスクの上にもニコラオスをかたどったチョコが置いてあったけど、誰かしらん?

一方のWeihnachtsmannはアメリカより輸入された俗っぽい人物の様で、そんなに伝統があるわけではないといろんなドイツ人が言ってました。いわゆるサンタクロースで12月24日の夜にプレゼントを届けてくれます。夜中寝てる間にというわけではなく、子供をクリスマスツリーが置いてあるリビングから追い出して、その間にプレゼントを木の下においてくれるらしく、最後はベルを鳴らして立ち去るらしい。クリスマスディナーを楽しみながらプレゼントを開けるので、こっちのほうがわいわいできそうですね。

 

・プレゼント

日本だとサンタさんからのプレゼントだけですが、、、もちろん恋人同士も贈りあいますが、、、ドイツでは家族同士みんなでプレゼント交換するようです。家族の人数がn人だと、n*(n-1)個のプレゼントが飛び交うのでなかなか大変です。その上にさらにWeihnachtsmannからの分も足すのでさらに大変。。。12月中の週末は、どこの百貨店も人でごった返し、手にいっぱいの買い物袋をぶら下げています。

 

・包装

日本のデパートだとよく増員して包装を頑張っていますが、ドイツだと大きなデパートでも担当は全部で2,3人とかでいつも長蛇の列です。しかも手際が悪い。。。時間がかかる割に出来はそんなにきれいじゃない。。。どんなものでもキャラメル包みの一手。大きな円盤型の何かを渡された若い店員は、露骨に嫌そうな顔をしながら、「これじゃ、無理ね」「こう包んでもだめね」とまるでやる気がなく、5分ぐらいの一応やろうとしてますアピールの挙句、結局横のベテラン店員がとって代わるというただの時間の無駄遣い。

なんというか、この辺りがドイツ人らしいなと思うところですが、「プレゼントを包装する」のが仕事なので、何が何でも「できない」とは言わない。でも、内心はもう手に負えないと思っている。それで、誰かが善意で代わってくれるまで時間伸ばしをする。客がいっぱい並んでるんだから、「申し訳ありませんが、こちらでお待ちいただけますか」とでもいって、次の簡単そうな包装でもやればいいものを、、、客をどうさばいて満足してもらうかじゃなく、自分はいかに規則を破らずに仕事をするかという考え方なようだ。

一方、包装紙はカウンターにも用意してあるので、プレゼントの個数が多いお母さんなどは、自分の手でちゃっちゃと包んでました。

 

・クリスマスツリー(Weihnachtsbaum)

どこから湧いたのかというぐらい、街中でクリスマスツリーが置かれます。十数メートルのものも珍しくありません。木の上だけ切ってきて、倒れないように金具で固定されています。もともとある木を飾るのではなく、他から持ってくるようです。大学近くにもイルミネーションがつけられたツリーがありますが、律儀なことに夜中はいったん消灯し、朝が暗いのでもう一回点灯してます!

11月に入ると、自宅に置くようのツリーを売る市場(Baumarkt)の広告をよく目にするようになります。鉢に入っているわけではなく、切り取った木が並べて置いてあるだけなので、1-2か月は持つようです。妻が1mぐらいのを買ってきましたが、「小さい木ね~」と道中いろいろ声をかけられたようです。標準はやっぱり2mぐらいですかねえ。この木に、あちこちから買ってきた装飾品を飾り付けます。イブの日に飾るという説もありますが、街中の様子を見てるともっと前から飾っているようです。ゴミカレンダーによると、1月12日がクリスマスツリーの回収日のようですから、その時までは飾るようです。

Christbaumsammlung
Donnerstag, 12. Januar,
ab 06.00 Uhr durch die Müllabfuhr 

 

・クリスマスディナー

俗に言う忘年会です。ラボ単位、研究科単位など、あれこれかこつけて開かれるようです。週末はレストランの予約が取れなくなるほどだとか。

 

・休暇

24日の午後から大概のお店は閉まるようです。25、26日と休日で、27日から通常営業。Hauptstraßeのカフェなど一部のお店は25,26にも空いてますが、通常の2-3割程度でしょうか。その分空いているお店は混みあっています。個人商店などは年明けまで休暇をとるところもあるようです。よく確認してから向かいましょう。食材をよく買い込んでやり過ごします。24日の夜は人もまばらで、閑散とした雰囲気がまるで大みそかのようです。大家さん家族も実家に一日だけ里帰りしたようです。研究室の同僚もクリスマスを過ぎると人影がまばらになり、大体は年明けまで休業状態のようです。31日の午後からもう一度店舗はお休みになるようです。

聖ニコラウスの日
聖ニコラウスの日s
聖ニコラウスの日