Wunderbarな日々

妻子連れ30代生物系ポスドクのドイツ滞在記です。

グループランチ その2

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「なにその食べ物?」

「ワッフルだけど。。。うーんそんなに美味しくないね」

「ここの学食って、たまにメニューに書いてないのが出てくるよね。」

「昨日の残りなんじゃないの?」

「君のスープだって昨日の残り物かもしれないぞー」

「まあ、熟成ビーフはおいしいっていうしさ。」

「そうそう熟成スープね。」

「ワッフル食べないの?私食べようかな?」

「どうぞどうぞ。全部食べていいよ。そんなに甘くないのはいいんだけど、ちょっと硬すぎるよ。食べ物が無駄にならなくていいわ。」

「私のおばあちゃんも、カフェに行くたびに出てくる砂糖とか全部持って帰って来てたなあ。いらないよって言ってるのに。」

「うちのおばあちゃんも、入院中の食べ残したものを全部引き出しにしまってたわ。」

「私のひいおばあさんなんて、食べ物のたくわえだけで一部屋分あったよ。ソーセージの缶づめ、小麦粉、、、なんでもあったな。」

「しかも、子供達が行くとそれを出してくるのよね。これいつの食べ物みたいなやつ。仕方がないから訪ねるたびに食べ物をいっぱい処分してる。アイスクリームなんて、ほとんど霜だけだったのよ!」

「でも、何かが起きたら一番生き延びるよきっと。」

「世代の問題よねえ。第二次世界大戦を生き延びてきた経験がまだ生きてるのよ。」

「老後っていったいどうなるんだろ。。。親戚が最後は記憶障害になって、本当に大変だったみたい。」

「なくなるまでの10年ぐらい、何もしないでずっと椅子に座ってる親戚もいたなあ。何かしないと生きていけないみたいにずっと動いている人もいるけど」

「そういう人は止まったらあっさり逝ってしまうかもね。そっちの方がいいかなあ。」

「あなたたちの負担になりたくないっていつも言われるけど、お願いだから必要なときはちゃんと助けを求めてほしいよ。どうしようもなくなってからでは遅いもの」

「老後どうなるんだろ。一人じゃ寂しいなあ。まずは誰か見つけて、「繁殖」しないとね」

「はんしょくー!?」

「いやまあそれだけじゃないけど。。。とりあえずは探しに行かないと。」

「この前の男の子よかったんじゃない?」

「あいつまだ12歳よ。」

「繁殖力あるかもしれないぞっ!」

「いやいや、ちょっと待てばいいだけだよ」

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古今東西、話題はあまり変わらないようである。