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Wunderbarな日々

妻子連れ30代生物系ポスドクのドイツ滞在記です。

滞在許可の延長と健康保険の変更(Verlängerung der Aufenthaltsgenehmigung und Änderung der Krankenversicherung)

ドイツの滞在許可(Aufenthaltstitel)の延長をしに行ったら、この健康保険(Krankenversicherung)じゃだめだからと言われ、結局保険会社を替えることになったお話。

 

1.相談

滞在許可も残るところあと2か月ちょっとになったころ、ハイデルベルク(Heidelberg)の外国人局(Ausländerbehörde)に赴き、延長手続きの相談。一階の受付の機械がタッチパネルになったが、予約なし(Ohne Termin)で、Service Pointと選んでもらう番号が正解。

heidelberg.de - Behördenwegweiser - Zuwanderungsangelegenheiten (Ausländerbehörde)

必要な書類は、申請書(黄色い紙、こちらからも記入・ダウンロード可。)、写真、保険の契約書、僕の仕事の契約書(フンボルト財団の奨学金支給書)、住宅の契約書だそう。契約書類はそのままもらっちゃうので、家族3人分のコピーにしておくこと。まだ期限残ってるんだから、今の滞在許可の期限の一か月半前ぐらいにおいてとのこと。婚姻の証明とかは延長からはもういらなくなったのね、よかったよかった。

 

2.申請

書類をそろえていざ申請。前年は一年間しか下りなかったけど、今度こそはということで奨学金の期限いっぱいまで申請(2か月間の語学学校があったので14か月間)。ところが、この健康保険はまずいんじゃないのと、受理を渋られる。下記のAlexander von Humboldt-Foundationのウェブサイトで紹介されているHanseMerkurのKV2014 (AvH)に加入していたのだが、保険の名前が旅行者健康保険(Reise - Krankenversicherung)となっている。「君は旅行者じゃないんだから、、、」とダメ出し。

Alexander von Humboldt-Foundation - Health, liability and accident insurance  

「いやいや、そうはおっしゃいますけど、去年の滞在許可はこれで下りてるんだし、そもそもこの保険はフンボルト財団の推薦だし、おまけのこの保険のところに書いてあるAvHってフンボルト財団の略称ですよ?いきなりダメって言われても。。。」

「去年はマンハイムでしょ?そりゃ知らないけどさ。滞在6か月過ぎたんだから、旅行っていうのはねえ。」

と渋りながら、いろいろ電話して確認。とりあえず受理され、受理されましたという紙をもらう。

 

3.面接

一週間後にメールが来て、10日後に面接に来るようにとの連絡。下記のものを持ってこいとのこと。よくわからないからパスポートやら必要な書類をどっさり持っていく。

-Mietvertrag (Höhe der Miete)
-Bestätigung der Krankenversicherung, dass die abgesicherten Leistungen der GKV entsprechen
-120€
-Pass

面接に赴き、メールで書いてあったIhre Terminkennung lautetの番号を一階の受付の機械で入力。しばらく待つと呼び出され、2階の面接の部屋へ。滞在許可は14か月間でいいよと言われ、指紋をとるなどスムーズに話は進むが、保険の話になって雲行きが怪しい。GKVというのはgesetzliche Krankenversicherungの略で、日本というところの国民健康保険。「君のHanseMerkurの保険がgesetzliche Krankenversicherungの条件を満たしているという証明をもってきてとメールに書いたんだけど。。。」「すみません、よくわからなくて。。。規約はコチラにあるんですが。。。」と差し出して読んでもらうも、「これじゃわからないわね」との返答。メモ用紙に「GKV entspricht」と書かれ、これを保険会社に聞いてこい。そして、滞在許可をもらうときにその証明書を提出するように指示されて追い返される。

 

4.さまよう

去年はスムーズだったのにとぶつくさ言いながら早速保険会社のHanseMerkurに問い合わせ。「GKV entsprichtかどうか聞いてこいって言われたんですけど。。。」「役所からのフォーマットはないのか?」「Heidelbergはないらしい。ネットこんなん見つけてきた」「それはたぶん本社にダメって言われるかなあ。手元にある書類で聞いてみるわ」とやり取りがあった後、「今日本社から連絡もらったんだけど、今出せる証明はこれだけだって。たぶんこれじゃダメって言われるかなあ。事情が事情だし、保険会社変えることになったら、ちゃんと途中で契約終了してあげるよ」となにやらヤバそうな予感。出された書類にはGKVの文字なし。ただの契約内容の証明。いろいろ言い訳をしながら(この保険は歯医者や出産などのどんな疾病にも対応してるし、100%の負担割合で支払ってくれるし、5年まで延長できるのに何が問題なの?GKVと一概に言わないで、どういう条件かをはっきりしてくれないとわからない!)、外国人局の人に書類を転送してみる。一週間後(遅い!)、「ごちゃごちゃ言ってないで、GKVかどうか聞いてるんだよ!」と一行の返事。一行で済むなら、ぜひもっと早く返事をしていただきたい。この時すでに滞在許可期限切れ10日前。

ちなみに、滞在許可の延長を申請すると、Heidelberg市からもらった受け付けましたの紙(Ausländerrechtliche Bescheinigung)に太字で、

Bis zur Entscheidung der Ausländerbehörde über den oben genannten Antrag gilt der bisherige Aufenthaltstitel als fortbestehend (§ 81 Abs. 4 Aufenthaltsgesetz).

と書いてあるので、(拒否されるなどの)決定が下されるまでは、現在の滞在許可が有効らしい。気が気じゃないけど。。。なので滞在許可の期限は気にしない。

さて困ったと、いろいろ相談。フンボルト財団のWebサイト(再掲)に紹介されているDAADやIHC Company (International HealthCare Company)には、GKV entsprichtの証明書が出さる保険ありますかとメールで相談。フンボルト財団の担当者にもなんかトラブったんですけどとメールで相談。GKVでも別にいいんだけどと、近くのAOKにも相談しに行くが、GKVの保険は被雇用者か、学生かとかなら加入できるんだけど、君のような奨学金で食ってる者に出す保険はないと追い返される(言葉遣いはもっと丁寧でした)。

Alexander von Humboldt-Foundation - Health, liability and accident insurance  

IHC Companyから返信。うちのFlexMed Global ImpatならGKV entsprichtと言えるとのこと。しかし家族3人で加入すると毎月700ユーロ。これはちと高すぎる。規約を読むと、うちにはちょっと贅沢すぎ。健康診断も毎年費用出るし、既病歴不問で、前からの症状も対応などなど。まあ、どうしようもなくなったらこれにするけど。。。

DAADからも返信。HanseMerkurが何とかするのが筋だが、うちで引き受けてもいいよ。Tarif 790で滞在許可の延長に問題はないはず。保険内容はGKVに近いけど、GKVとは言えないかなとのこと。Tarif 790は三人家族だと毎月459ユーロだけど、長期の人はこのPflegeversicherungにも入らなきゃいけないそうで、大人一人約25ユーロ(年齢によって変わる)で計約510ユーロ。ドイツ学術交流会が出してる保険なんだし、これで押してみようかな。

フンボルト財団からも返信。そういうケースは数件、報告されているが、ハイデルベルクでは初めて。IHCのFlexMed Global Impatか、DAADに切り替えるとよい。GKVの確認書類が出るかどうか事前に聞いてみてとのこと。はい、やってます。

DAADのTarif 790ならいいかと、外国人局の人に確認を取るが、一週間たっても返事なし。この時点で滞在許可の期限が切れる。ふぅ。

もう一つちなみに、法律でどうなってるかも確かめてみると、

§ 9c AufenthG Lebensunterhalt - dejure.org

3. der Ausländer und seine mit ihm in familiärer Gemeinschaft lebenden Angehörigen gegen das Risiko der Krankheit und der Pflegebedürftigkeit durch die gesetzliche Krankenversicherung oder einen im Wesentlichen gleichwertigen, unbefristeten oder sich automatisch verlängernden Versicherungsschutz abgesichert sind und

 gesetzliche Krankenversicherung (GKV)もしくはWesentlichen gleichwertigen(それと実質的に同等のもの)に加入する必要があるとのことで、なるほど、外国人局の人が言っていることが正しいのか。。。しかも、詳細の条件が書いてないから、現地の職員の判断となるわけでこりゃ逆らえん。。。

 

5.DAAD保険の加入と滞在許可証の受け取り

仕方がないので、こうなったらとDAADに加入。DAAD portalから必要な情報を入力すると、翌日にはメッセージが届き、保険契約書のPDFファイルが届きました。署名とかいらないのか、すごいな。保険開始日は翌月から。保険は一か月単位で区切るらしいので(一か月間の途中でやめることができない)、HanseMerkurの保険の加入日にあわせるとよいです(あとで修正しました。)

ちょうど届いた日に、滞在許可証(eAT)のパスワードの封筒が届く。即日これをもって外国人局に行くと、

「今日届いたの?大体届いてから二週間後ぐらいに滞在許可証のカードが届くんだけどなあ。。。あっ、でももう届いてるわ。ええーっと、保険の証明書持ってきた?」

「ええ、それで新しくこちらの保険に加入したのですが、、、」

と言い、DAADの保険の契約書(表紙の名前と加入期間が書いてあるもの)を差し出すと、職員がさっと見て

「うん、これでいいね」

とあっさり受理。GKVがどーのこーのとか、どうでもよかったんかい!よっぽど "Reise"(旅行)という単語が保険の名前についているのが嫌いだったのね。。。

3人分のパスポートを見せて、古い滞在許可証と交換で、あっさりと新しい滞在許可証をもらう。

「本当は本人が取りに来ないといけないんだけど、、、まぁ、内緒ね」

そこは優しいのか!まぁ、とりあえずこれで一件落着。あれっ、そういえばお金払わずにもらっちゃったけど、よかったのかなあ?子供手当(Kindergeld)のFamilienkasseから新しい滞在許可証のコピーをよこせと言われていたので、送らなきゃ。

 

まとめ

・HanseMerkurの健康保険は名前が旅行者用(Reise - Krankenversicherung)になっているので、滞在許可の申請時に断られる可能性があります。頻度はわかりませんが、必ず断られるわけでもないようです。

・法律上はGKVか、もしくはそれ相当の保険に入ると義務付けられているので、担当者に目をつけられると、なかなかごり押しは厳しいよう。お腹の中に赤ちゃんがいるとでもいえば何とかかもしれませんが。。。(新しく保険に入りなおすと、有効になるまでの猶予期間があるため(DAADの保険では出産は8か月間)、その間の出産は保険適応外になってしまう)

・とはいえ、そんなにちゃんとGKVかどうか、チェックしているわけでもなさそう。GKVと証明することができないと言われたDAADのTarif 790でも問題ありませんでした。GKVじゃないけど、ISHCP Health Insuranceもいけたりして?

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HanseMerkurの保険は一人月額75ユーロで、妊娠・出産対応も+115ユーロだったので計340ユーロでした。これに傷害保険・損害賠償保険(計12.45ユーロ)もつけていました。あたらしいDAADの保険は計510ユーロになってしまいましたが、保険内容はほとんど変わらないようです。請求書を直接保険会社に回してよい点や、シェンゲン協定国内で有効の点などは違いますが。Pflegeversicherung(障害などになったときに毎月いくらか保証したり、バリアフリー化の費用をサポートしたりしてくれる保険)にも加入しましたが、こちらは有効になるまでの猶予期間が2年。。。そのころまだドイツにいるかどうか怪しいなあ。おそらく払い損。保険の名前からReiseを取るためだけに毎月の支払う金額が170ユーロ増えました、まあ、見方によっては今までが安すぎただけですが。

もう一つのISHCP Health Insuranceは、親子三人の家族構成の場合、妊娠オプション付きで18か月目まで310ユーロ、19か月目から420ユーロになるようです。ただし、こちらの保険は病院に行くたびに免責が20ユーロつき、出産に関しても750ユーロの免責になるので、保障内容がちょっとイマイチ(その割には保険料金が安くない。)HanseMerkurよかったのになあ。残念。まあ、一か月間に渡って心配のタネだったので、なんとか解決できてよかったです。