Wunderbarな日々

妻子連れ30代生物系ポスドクのドイツ滞在記です。

生活雑話(3) ベッドを拾う・エレベータ(Aufzug)・ポロ(Polo)

・ベッドを拾う

4月はドイツでも引っ越しの季節。粗大ごみ回収日ともなれば、結構な数の家具が道端に並びます。また、トラムや自転車でそれを拾って帰ってくる学生の姿もちょくちょく見かけます。

我が家の近くでもベッドが捨てられていて、子供も大きくなったし、そろそろ追加のベッドをと思っていた矢先だったので、拾って帰りました。ところが、いざ組み立てようとすると、ボルトがありません。。。まあ、捨てるつもりだったんだろうから仕方がありませんが。日本で言うところの、”ジョイントコネクター丸ナット”という部品が必要なのですが、大型ホームセンターのBAUHAUSに行っても見つかりません。しかも、相談しに行ったら、そんなもん接着剤でくっつければいいじゃないかとか無茶苦茶。。。この店だめだな。

Amazonで探してみても、あるにはありますが(Möbel Gitterbett Bolt Allen Kopf Mit Barrel Nut 6Mm M6 x 60mmとか)、イギリスからの輸入。仕方なしにあたりをうろちょろしてると、とある鍵屋さんを見つけました。ディスプレイウインドウにはボルトやナットも置いてあります。ダメもとで聞いてみると、「あるわよ~」と女主人が脚立で高いところにある引き出しから出してくれました。やっぱり金物屋こうじゃなきゃね!丸ナットの方は直径10mmで、ねじ穴はM6。M6の長さ100mmのボルトも併せて4つ買いました。リングも4つ合わせて、計6ユーロ。ハイデルベルク(Heidelberg)でネジ(die Schraube)、ボルト(der Bolzen)、ナット(die Mutter)に困ったら、Eisenwaren schadへ是非どうぞ。

Eisenware Schad http://www.eisenwaren-schad.de/

 Inhaber: V. Fuchs
Bergheimer Str. 101
69115 Heidelberg
Tel. 06221 - 22341

組み立てて寸法を測ってみると、マットの大きさは120cm×200cm。中古の家具とかが出回っている食堂内の張り紙もちょっと見てみましたが、あんまりないちょっと珍しい規格のようです。寝るのは大事だし、餅は餅屋ということで、近くのMFO Matratzenのお店に向かいました。

Fritz-Frey-Straße 17
69121 Heidelberg

いろいろ試すと目移りしちゃいますが、値が張るものの方が確かに寝心地はいいかなあ。迷った挙句にVita San H4 120/200のマットを思い切って419ユーロで購入。ドイツ語よく分からなかったけど、2-3週間後に届くということかな?持って帰れますか?と聞いたら、車ないんだったら家で待ってる方がいいよとたしなめられました。帰って来てからMFO Matratzen のWebを見てみると、届くまで15から22営業日って書いてある。ほぼ一か月じゃないか。。。

一か月後、マットまだ来ず。電話で問い合わせる。わかったわかったとの返事。数日後に店舗に行ってみると、パソコンの画面を見せられ、「俺はちゃんと問い合わせたよ~」と言われる。「明日もう一度聞いてみてあげる!」と笑顔。いやいや、頼んだマットがどこにあるか確認するのに何日かかってるんだ。。。その週の土曜日、もう今日マットいらないから返金だ!と思った矢先に電話がかかってきて、マットは来週に届くよとの電話。仕方なく溜飲を下げる。次の週になってまた電話がかかってきて、お客様のマットが届きました(ist Da!)。えっ、配達してくれるのじゃなかったのかよ?慌てて店舗に赴くと、店主のおじさんがちょうど店閉めているところ。

「こんにちは、あのマットの件ですが、」

「もう今日は店閉めなきゃ。親父が病気になっちゃったから俺行かなきゃいけないんだ。」

「あっ・・・そうですか。お気の毒に。。。」

「もう、89歳だからね」

「それでその、マットは・・・?」

「ああ、車持ってないんだったな。それじゃ明日店閉しめてから届けに行くわ。19時から20時ぐらいの間な。よろしくー。」

 といって車で出発しちゃいました。ふう。まあ、でも配達してもらえるようでよかった。翌日。おじさんから電話。いまから届けに行くわーとのこと。どんだけ大きな車が来るのかと思いきや、なんと普通車に圧縮されて丸まったマットがちょこん。結構小さいじゃないか。「開けて24時間おいてから使ってね~」とのこと。結局注文してから届くまで6週間かかりました。

教訓。気軽にベッドを拾わないこと。

 

・エレベータ(Aufzug)

ドイツのエレベータ。古いものを大事にするみたいで、この前泊まったホテルなんて戦前に取り付けたエレベータがまだ動いてました。よくあることとして、

1.ドアを閉めるボタンがない。

そんなに急いでませんということでしょうか。みんなでじっと閉まるのを待ちます。駅のエレベータが閉まるときには「Achtung! Tür schliesst!」とアナウンスが流れるので息子がよく真似してます。開けるボタンはさすがにあることが多いです。職場のエレベータではドアを閉めるボタンがありますが、なんと開き切る前からボタンを押すと閉め始めます。ボタンをずっと押してると、到着してちょっとドアに隙間が空いたらもう閉まる。「だって、お前が閉めろと言ったじゃないか!」と言わんばかり。日本だと完全に開いてから大体反応しますよね。降りるときに気遣って自分でドアを閉めるボタンを押す日本人がいますが、ドイツでやると挟まるのでお気をつけて。

2.ドアは両方についている。

日本だと同じドアから入って出るエレベータが多いですが、どうやらドイツでは意図的に反対側のドアから出るように設計してあることが多いようです。自転車やベビーカーとかだと、反対側に進むのがちょっと難しいので、一方向に進んで出られるのは確かに便利。

3.どこに行くのかがわからない。

基本は、日本の1階が0で、2階が1、3階が2・・・。地下はー1、-2・・・。子供がマイナスの数を覚えるのが速そう。ただ例外が多く、ボタンの配置も横だったりすると、どれがどこに行くのかがわからない。「E」「EG」は大体Eingangで入口・玄関。「U」はUnterで地下・下。「Ü」はよく似ているけれど、Überで上。橋を渡るときとかのエレベータだとたまにある。「B」はBahnsteigで電車のホーム。上と下を行き来するだけのエレベータだと「▽」「△」というのもある。一瞬エレベータの外のボタンかと戸惑う。めったにないけど「K」はKellerで地下倉庫。MüllerやC&Aとかだと中二階に隠し倉庫があって、ボタンにないところで突然止まってドアが開き、従業員が乗ってきたりします。びっくり!

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マンハイム駅のエレベータ。△は2階にあるDB-Loungeに行く。上に行くという意味ではないのですが、うっかり押してしまいます。

4.エレベータの現状が外からわからない。

エレベータが今何階にあるのか、上に向かってるのか、下に向かってるのか。日本だと大体どこでも全部表示してありますが、ドイツのエレベータではなかなか見かけません。職場のエレベータでも階数表示はありますが、上向き下向きがわからない。なので、みんなとりあえずボタンを押す。ドアは自動で閉まるのが結構遅いのでしばらく待つ。反対方向に行くのを見ると「あー!」とか言って諦めで階段を上る。結果、エレベータは空のまま各駅停車。。。ここまで馬鹿っぽいとちょっとかわいい。

5.よく壊れてる。

これ前来た時も壊れてたぞ。。。そろそろ直そうよ。

 

・ポロ(Polo)

Mannheim Maimarktに行ってきました。イタリア館で買ったサラミも生ハムもイマイチだったなあ。。。食材は近くのイタリア食品店の方がおいしかったです。

Home - Prodotti Italiani - Heidelberg

PRODOTTI ITALIANI
Ladenburger Str. 20
69121 Heidelberg

馬場(?)の近くのお食事処が涼しくて、混んでなくてよい。牛の紹介がひと段落したところで、馬が数頭入場し、騎手が何やら棒を手に持っていて、赤い球を転がし始めた。どうやら何かの試合が始まったらしい。ラグビーみたいに棒を二本ずつ両エンドに立てて(ラグビーよりは短いが)、その間に球を通すと点が入るよう。まるでホッケーの様。球はちょっと風船みたいにふわふわしているので、それほど転がらないようだ。

調べてみると、これはポロというスポーツだそうで、世界で最も古い歴史を持つ競技の一つらしい(Wikipedia参照)。なんとポロ・シャツの起源はこれだったらしい!ポロをするためのシャツ。そういや確かにラルフローレンのシャツのマークに、何やら棒を持った人が馬に乗っていたが、あれはポロのプレイヤーだったのか!「これ知ってた?」的な感じで周りの外国人(こっちもだが)に話すと、どこの国の出身の人もみなさんご存知。ファッションにも歴史ってあるのね。。。話しかけたこっちがちょっと恥ずかしい。

なお、この日行われていたのはArena Poloというもので、元のポロよりは競技場が狭いなど、いろいろルールが変更されているそうだ。3人対3人で、ゴールキーパーは置かないらしい。

Arena polo - Wikipedia (英語)

Arena Polo - Maimarkt Turnier 2017(マイマルクト・トーナメント 解説や動画もあり)