Wunderbarな日々

妻子連れ30代生物系ポスドクのドイツ滞在記です。

パレルモ(Palermo) その4

・4日目

今度こそ遅れまいと、朝からパラティーナ礼拝堂(Cappella Palatina)へ。午前中はガラガラでした。

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どこまでも細かい模様の連続で、なんだかフラクタルを見ているかのようです。

ノルマンニ宮殿(Palazzo dei Normanni)には、この礼拝堂以外にもいろいろ部屋がありまして、中国人の部屋(Sala Cinese)には、顔は異国の人なのに格好だけが中国人の絵なんかが飾ってあります。まあ、礼拝堂が一番の見どころではありますが。

https://it.wikipedia.org/wiki/File:Sala_cinese.JPG

外へ出ると、何やら怪しい人影。特に用もないのに、観光客を品定めしているようなイタリア人が十数人うろうろしていました。スリのスポットかもしれません。王宮からてくてく歩いて、バッラロ市場(Mercato Ballaro)へ。道中は蚤の市も開催されていましたが、ほとんどのガラクタはまるでゴミの様でして、、、ドイツとはだいぶ趣が違うようです。

バッラロ市場は活気がある市場で、肉魚から、胡散臭いグッチのカバンまでなんでも売っているところでした。お土産のカンノーリのマグネットやらオリーブオイルなどをいくつか購入。屋台に囲まれているカルミネ教会(Chiesa del Carmine Maggiore)にも足を踏み入れてみましたが、彫刻結構すごかったです。こういうのがゴロゴロしてるのか。。。すごいなあ。。。

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 さあ帰ろうと、来たバスに飛び乗ってパレルモ中央駅に着きましたが、そこからちょうどよいバスがない様子。そもそもバスの切符を売店で買おうとしたら、今日は日曜日だか、祭日だかで切符はいらないよとか言ってましたが、本当ですかね?タクシーを捕まえようとするも、タクシーもあまりなく。。。駅の反対側の出口までいってようやく一台捕まえましたが、日曜日だから15ユーロな、と理屈があってるようなあってないような。。。まあ、そういう日もあるということで。タクシーでメーターをまじめに回したことって結局ほとんどなかったような。。。

 

旅の最後は、もう一度Mondelloビーチで海を堪能。ドイツに帰ったら海見れないからなあ。。。今度こそちゃんとパラソルを借りて、しっかり楽しみました。イケメンも美女も見納めです。サマータイムでさばを読んでいるせいもあるのかもしれませんが、午後はそれなりに涼しく、常夏のリゾートはちょっと違う雰囲気に。

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夕食はホテル近くの

Klikó Ristorantino

というシチリア料理店にて。可も不可もないような素朴な味でした。レストランで食べる味というよりは、家庭料理!?というか、これがシチリア料理?

食後、プラプラ歩いていると、マッシモ劇場(Teatro Massimo)界隈のマクエダ通り(Via Maqueda)が歩行者天国になっていました。毎週日曜日はこうなっているのでしょうか?露店も結構出ていて、いい散歩になりました。

f:id:eulechang:20171017061049j:plain陽も沈んだ後も散策していると、シチリア州立考古学博物館界隈にたどり着きます。このあたりはバーやら飲食店も多く、結構雰囲気がいい感じ。こういうところでご飯食べたかったなぁ。。。今度こそ最後と、

Ristopizza Kebab Ego Prisinza Giuseppe

というケバブ屋さんでスイカのギザギザ(短冊みたいに切ってあと、スイカをひと切れずつ横にずらして、ギザギザになるようにしたフルーツカット)を頼んでデザート。Limoncelloも飲んでみようと頼みましたが、ストレートで来て、とても飲めたものじゃなかった…ソーダ水で割ってくださいと頼むと、店員がにやにやしてました。現地の人はストレートで飲むようですが。。。

 

・5日目

早朝のバスをポリテアーマ劇場から乗り空港へ。時刻は毎時15分と45分発のようです。時刻表はネットにもありますが、バス停でも確認できます。バス停の場所は降りるところ違いますので、事前に確認が必要です。帰りのEW1893便はパレルモ8:40発、ミュンヘン10:45着。6:45分のバスで、7:20頃に着きましたが、空港内はガラガラでまだまだ時間に余裕がありました。機内のサンドイッチは食べたことのないような味。。。どうやったらこんな変な味になるんだ。。。まずいの一歩手前でした。

ミュンヘンで妻の友人にあったりとちょっとブラブラして、中央駅からICE 592に乗ってマンハイム経由でハイデルベルクに帰りました。ミュンヘン始発だったので、こちらも難なく座席をゲット。来た電車に乗れるのはユーレイルパスのいいところですね。

 

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イタリアの歴史的な建物も素晴らしかったですが、やっぱり一番の思い出はイタリア人でしょうか。情熱的というか、人懐っこいというか、それが印象深かったです。レストラン前でうろちょろしていると、言葉巧みに勧誘してきます。こういうのはドイツではまずありませんから、ちょっと新鮮です。一方でパレルモの特徴かもしれませんが、いろんな場所がごみごみしていますから、少しは身構えた方がよさそうです。グラーツィエ、プレーゴなどと、英語で言う「ae」の口しながら音を延ばすのがイタリア語の特徴ですが、ドイツに帰るころにはすっかりなじんでしまいました。

 

おわり