Wunderbarな日々

妻子連れ30代生物系ポスドクのドイツ滞在記です。

一時帰国にまつわるエトセトラ(2)

帰省でもしようかということで、ドイツから日本に一時帰国です。

 

・フライト

*日本航空 JAL

JALのWebサイトが使いづらい問題。以下愚痴です。

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JALで海外発のチケットを買おうとすると、jal.comに移って買わないといけない。JAL.co.jpでは売ってくれない。一方、マイレージの管理も地域ごとに管理なので、日本住所のアカウントだとjal.co.jpからしかログインできず、jal.comで購入した航空券の予約確認などをすることはできない。

 

JAPAN AIRLINES Worldwide Sites

そのほか、親族の来欧分のマイルも合算しようと、JALファミリークラブに申し込むと、登録のマイレージ管理の地域をそろえないといけないというので、ヨーロッパ地域のマイレージ口座にされる。jal.com と jal.co.jpを行き来していると、ブラウザのキャッシュがいろいろ覚えているので、ログアウトしろだの、ログインしろだの。。。

発券されたeチケットや、搭乗券が画面に表示されるだけで、軒並みPDFじゃないので、人に送るのが面倒。そりゃ理屈じゃ各乗客が自分でやるもんだけど、子供とかお年寄りとかはやっぱり若い世代が代わりにやってあげてることって結構多いと思うんですが。。。予約番号を送ってくれるメールは一回だけで、そのあとチェックインするにも予約確認するにも、ヨーロッパのマイレージ番号じゃ役に立たないので、予約番号がないとどうしようもない。なので、いちいちメールに戻らないといけない。。。

jal.co.jpでは、フライトを探すときに人数を選べない。複数人で行こうといっているときに、エコノミーの中での一番安いクラスが残り1人とかだと、先に進まない。クラス一つ上げていいから、まとめてチケット取らせてください。。。

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提案

・会社の都合だと思いますので、JAL欧州とかJAL日本とかでいろいろ分けるのやめてください。一つページで何でもできるようにしてください。ANAとかはそうなってますので。。。

・チケットや搭乗券はPDFで送ってください。

・フライトを探すときに人数も入力できるようにしといてください。

 

それと、出発まで近かったためか、購入時では座席指定ができませんでした。しかし、72時間前のオンライン・チェックインの時になると、座席が結構空いているようで、指定できるようになっていました。そういうこともあるようです。座席が指定できなかった、ばらばらの座席しかなかったなどのときは、オンラインチェックインの開始時間に合わせて、もう一度Webサイトにアクセスしてみるとよさそうです。

2017年11月16日(木)に実施を予定している、旅客サービスシステムの刷新について - JAL

近々システムを刷新するようですから、期待しております。搭乗アンケートが後で送られてきたので、長文書いて送り込みました。機体はB787-9という最新機で乗り心地はよかったですし、ちょっとトラブルがあった際も、地上係員に大変よく対応していただきました。あとはITの方々、頑張ってください。システム変更では、例えば、上記の72時間は24時間に変更されるようです。

旅客サービスシステムの刷新に伴う、Webチェックインのお取り扱いについて - JAL

 

*ルフトハンザ Lufthansa

僕自身は家族と別行動でルフトハンザで帰国。フランクフルトからは東京行きだと料金が高く、関空、中部だと安いのか、なるほど。そのあとの乗り継ぎのANA国内線は追加料金がかからないようです。ANAとLufthansaが仲いいので、同じような便をANAでもほぼ同じ値段で指定できます。マイルのたまり具合などはきっと良いのでしょう(?)が、国内線乗継便はルフトハンザの方が比較的自由です。Lufthansaでは乗継便を遅めにして、関空と伊丹を移動する間に友人に会ったりできますが、ANAの方は問答無用に4時間ありゃ間に合うだろという感じで、自由が効きません。まぁ、乗り継ぎだからわからんでもないですが。

帰りは中部発のLH737に乗りましたが、結構ガラガラで、一人に二、三座席占有して寝てる人も多かったです。火・木・日の週3日就航です。

座席指定は1回25ユーロ。指定しなくても空いていれば、24時間前のチェックイン時に無料で指定できます。支払いも、クレジットカード、Paypalでは25ユーロの手数料を取られます。Lufthansa.deからだと、ドイツの銀行口座からの振り込みもできるようです。

 

・日本で運転する運転免許

帰省中に車を運転する必要がありました。日本の免許があればそれで問題ないのですが、残念ながら更新期限を過ぎており、失効中。

1.日本の免許を更新する。
2.ドイツの免許の日本語翻訳をJAFに発行してもらって運転する。
3.ドイツの免許から日本の免許に書き換える。 

がオプションです。僕は1を選択。ドイツの免許取得時に日本の免許を取られて、まだ大使館あたりをさまよっていて返ってきていない妻は2になりました。

 

*運転免許の更新

運転免許証の更新というか、再交付というか、警察庁によればこれは試験を免除した新規発行だそうです。ああ、そうですか。下記リンク先の通りで、特に珍しいことはありませんが、海外に行くことがわかっている場合は事前に更新できたのか。。。それは知らなかった。

海外滞在中で日本の免許をお持ちの方|警察庁Webサイト

僕の場合は、「ア 失効日から6か月を経過しない場合」に該当しますので、下記の書類が必要です。

1)申請書→更新する運転免許センターでもらいます。質問票も同様。
※申請書と併せて、病気の症状等についての「質問票」を提出する必要があります。質問項目に該当がある場合は、職員が症状等について具体的にお話を伺うことになります。
2)旧免許証→ドイツから持っていくのをお忘れなく。
3)申請用写真1枚→この写真が免許の写真になるわけではありません。
※申請前6か月以内に撮影した無帽、正面、無背景で、胸から上が写っているもの。大きさ3.0×2.4センチ。
4)旅券等
5)本人宛の郵便物やそこに滞在していることを証明する書類(実家の世帯主等が作成したものなど。)→うちの管轄の免許センターでは滞在証明書のテンプレートをWebサイトに掲載していました。世帯主などの身分証明書のコピーも必要というのを読んでなくて持って行けず、追い返されましたが。。。
6)海外滞在等の事実を証するに足りる書類→航空券のチケットを持っていきましたがいらないといわれました。パスポートの入出国スタンプで物足りるようです。自動化ゲートで出入国しちゃうと、出入国履歴を法務省まで請求する羽目になりますので、くれぐれもご注意を。滞在許可証があるため、ドイツのスタンプはなかったのですが、そういうのは別にいいようです。
7)手数料

このほか、本籍が記載されている住民票の除票も必要でした。住民票を抜いた自治体の役所で手に入ります。このあたりは免許センターによって違うのか?まあ、免許証の電子化で本籍が表示されなくなったからか?そもそもあの4桁×2のパスワードって使ったことないんだけどいらないんじゃ。。。

講習も必要だったので免許センターで約半日かかりました。午前の部は普通に免許を申請する若者にあふれかえっており、午後の方がよかったかも?受付の締め切り時刻近くではなくて、開始時刻に行ってよかったです。どのプロセスでも大量の待ち時間。暇つぶし道具は必須です。最後に「初心者標識免除」とスタンプが押してある免許証がもらえました。

 

*日本語翻訳

これも特に難しいことはありませんが、JAFまで行くか郵送で手続きすることになります。翻訳自体はドイツの運転免許に変更・更新がない限り有効で、運転できるのは入国日から一年間有効です。一回ドイツに行けば、有効期限はリセットです。うちの管轄JAFでは即日発行してくれました。

JAF|海外サポート:スイス・ドイツ・フランス・ベルギー・スロベニア・モナコ・台湾の免許証をお持ちの方へ

ドイツ大使館 ドイツ総領事館 - 運転免許証について

しかしこれ、ドイツ人が日本に行って空港から運転したい!という場合には対応していないですねえ。。。申し込みは国内からに限ると書いてあるし。一回翻訳をもらっておけば、二回目の渡日からは運転できますが。

 

・携帯認証

最近あちらこちらで携帯電話によるSMS認証が必要です。日本もご多分に漏れずそうなっているようで、チケットぴあでチケットをオンライン購入しようと思ったら携帯電話によるアカウント認証が必要となりました。しかし、外国人の利用が当たり前のヨーロッパとは違い、ほとんどの日本のサービスの場合、日本の電話番号しか受け付けていません。なので、日本の携帯番号がないとこれらのサービスを利用することができません。たまたまチケットキャンプに行きたいコンサートのチケットが出ていて、そちらのアカウントは出国前に認証済みだったから何とかなりましたが。これからもどんどんこういうことが増えそうです。

そういえば、研究者ってなんとなくほかの一般の人と比べて、携帯電話をかたくなに持たない人が多い気がします。今の研究室のポスドクの一人が携帯電話をもっていなく、銀行で苦労したといっていました。僕も日本のガラケーのみでスマホがありませんから、たまに待ち合わせなどで苦労してます。。。なんというか、スマホを持っている人ってそれが当たり前だから、平気でリンクだけを直前に送ってきてあとよろしくーみたいなことがたまにあってですね。。。ええっ、もってない私が悪いんですけれど。。。

 

・免税手続き

お土産というか依頼購入ですが、近頃日本で大人気のビー玉転がしを購入。日本だと品薄で、Amazonで43000円以上するものは、ドイツでは税込み159ユーロでした。なかなか儲けてますね。ドイツでもなかなか扱っている販売店は見かけなく、デパートにはおいてありません。HeidelbergのAltstadtの小さいおもちゃ屋さんで見つけました。免税手続きをお願いすると、Global BlueのTax Freeの提携店ではないので、ドイツの税関が使っている書類のフォーマットが出てきました。

免税手続きの書類 (Ausfuhr-und Abnehmerbescheinigung für Umsatzsteuerzwecke bei Ausfuhren im nichtkommerziellen Reiseverkehr (§ 6 Abs. 3 a UStG))

店主のおじさんがいろいろ手書きで書いて、ホッチキスでレシートを止めて終了です。空港の税関でスタンプをもらいました。最初よくわからなかったので、隣のGlobal Blueのところで税金を返してもらおうと並んだのですが、「これはうちと関係ないお店だから、直接購入したお店に行って税金を返してもらってくださいとのこと。」なんと!!ということで、再びドイツに帰ってきてから、おもちゃ屋さんにこの紙をもって行くと、なんとVATの19%全額が現金で返金されてきました!Global Blueはこの差額で儲けていたのか。。。知らなかった。別途郵送で販売店に送ると、建前上は税金の分だけ送金してくれるそうです。やってもらえるかどうかは怪しいところですが。

細かい説明は税関のWebページを参照してください。

http://www.zoll.de/EN/Private-individuals/Travel/Leaving-Germany/Tax-free-shopping/tax-free-shopping.html (英語)

http://www.zoll.de/DE/Privatpersonen/Reisen/Reisen-nach-Deutschland-aus-einem-nicht-eu-Staat/Zoll-und-Steuern/Tax-free-einkaufen/tax-free-einkaufen_node.html (ドイツ語)

よく読んでみると、あれれ。。。ドイツに3か月以上の滞在許可がある人は免税手続きはだめだって書いてあるぞ。馬鹿正直にパスポート番号も名前もちゃんと書いちゃったから、そのうち税金払えって、税関から通知が届くのでしょうか。。。

 

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一年以上ぶりの日本でしたが、思った以上に特に変わったなと思うこともなく、すんなり溶け込みました。もうちょっとドイツと比べて、電線や電柱に目がいったり、道が狭くてくねくねしてるなあとか、家の間口が狭いなあと感じるかとでも思ったのですが、そうでもないようです。ご飯はもちろんおいしかったですが。良くも悪くも日本が染みついているという感じでしょうか。それともドイツの街並みには慣れたけれど、そのあたりの記憶は上書きではないのかもしれません。