Wunderbarな日々

妻子連れ30代生物系ポスドクのドイツ滞在記です。

ハイデルベルクでドイツ語の語学学校に通う(2)

妻がVHS(Volkshochschule Heidelberg)のドイツ語講座にずっと通っていたのですが、フンボルト財団の補助が奨学金支給期間の前半に限ると書いてあり、もう過ぎてしまったので、自腹で行くほかのところを探しました。実際多少過ぎても援助はしてくれましたが、いつまでもお世話になるわけにはいかないということで。。。VHSで引き続き通ってもよかったのですが、値上げに次ぐ値上げで1コース(時間数にもよりますが)390ユーロになってしまい、もうちょっと安く抑えたい。。。

これまでのハイデルベルグの語学学校の記事はこちら

 

1.ハイデルベルク大学のドイツ語コース

Welcome Centre - Heidelberg University

大学が主催しているコース。海外から来たポスドクはWelcome Centreを通じて申し込むよう言われています。週2回で6:15~7:45 p.mの一時間半のコースで、1セメスター(半年)で150ユーロです。使用教科書はBegegnungenです。

https://www.schubert-verlag.de/begegnungen_info.php

研究室のメキシコ人ポスドクも行っています。最初の回に簡単なインタビューがあり、どのコースに行くかが振り分けられます。最後の回には進級テストがありますが、点数が届かなくても、同僚は次のレベルに進んでいいよと言ってくれたそうで。。。

最初の数回通ってみたのですが、担当の先生が英語で解説しちゃう人で、妻はそのあたりが気に入らなく、英語とドイツ語がごちゃ混ぜになるということで、途中で辞退しました。妻とは別のレベルに通っているメキシコ人ポスドク曰く、前期の先生はそうだったけど、今期の先生はそうでもないとか言ってたので、講師によってよりけりみたいです。期限があって、それまでに辞退を申し出た人は受講料を返還してもらえるようで、実際全額返ってきました。

 

2.Integrationkursに申し込む。

VHSの語学コースに通っていたころから、どうやらIntegrationkurs扱いだと料金が安くなるらしいとの様子でしたので、申し込んでみました。

細かいことは、ドイツ・Integrationkursで検索すると出てくると思いますので省きますが、ドイツに来た外国人が、ドイツになじむことができるよう、ドイツ政府がドイツ語学習のサポートをするシステムです。

ハイデルベルクの場合、まず、外国人局(Ausländerbehörde: Bergheimer Str. 147)に行って申し込みます。一階の機械で「Integrationkurs」を選ぶと番号が出てきますので、番号が呼ばれたら上の階に行きます。パスポートと滞在許可証はもちろん持っていきます。

簡単なお話があり、IntegrationkursのSprachkursに申し込みたいというと、"Anmeldung zum Integrationkurs und Durchführung eines Einstufungstests"という紙を印刷してくれました。来週ここでテストと登録をやるから朝9時に行ってくれとのことでした。

指定された場所はAnkunftszentrum Heidelberg (BAMF), Grasweg, Geb. 4812 (Besucherzentrum)というところで、Patrick Henry Villageの中です。

Konversion Heidelberg - Patrick-Henry-Village

もともとは60年以上前に建てられた米軍の宿泊施設で、2014年からは難民キャンプ(宿泊所)として使用しているようです。717番のバスのGraswegのバス停を降りるとあたりは荒涼としており、一本道を15分ほど歩いてアオトバーンを横切ると難民キャンプに到着。警備は厳重でものものしく、一人ずつ案内するため、いくばくか待たされました。上記の役所からもらった紙とパスポートなどのチェックがあり、中のAnkunftszentrum Heidelbergまで通されました。

 筆記テスト後、レベル4のコースを受けるようにとのことで、A1.1, A1.2, A2.1の次でA2.2のレベルです。実際にはレベル4を合格して次はレベル5のコースだったらしいのですが、担当者が数え間違えて、レベル4になりました。まぁ、語学学校のリハビリということで少し優しめから始めるのもよいでしょう。速いコースもあるけどと聞かれましたが、普通の速さでいいですと答えると、その場で担当者が空いている語学学校へ電話で確認を入れ、Heidelberger Pädagogiumに行くことになりました。住所で基本的には割り当てられ、そんなに語学学校の選択は自由が効かないようです。妻はまたvhsに行きたがったようですが、かないませんでした。ハイデルベルクでIntegrationskursの語学コースを開催しているのは全部で5つのようです。

heidelberg.de - Sprachschulen, die Integrationskurse anbieten

 

3.Heidelberger Pädagogiumに通う

www.heidelberger-paedagogium.de - HOME

試験翌日、Pädagogiumに向かい、Integrationskursに行きたい旨を事務の方に伝えます。すると、簡単にまずシステムについて説明してくれました。詳細な情報は下記リンクを参照してください。

www.heidelberger-paedagogium.de - Information (英語)

http://www.heidelberger-paedagogium.de/images/Unterlagen/Englisch.pdf (英語)

BAMF - Bundesamt für Migration und Flüchtlinge - Integration courses (英語)

45分1コマの授業を各レベルで100コマずつ受けます。料金は1コマ1.95ユーロ。通常は1コマ5ユーロなので、半額以下です。一日4コマなので、全部で5週間かかります。午前中のコースは8:50-12:15、午後のコース13:00-16:15です。特にIntegrationskurs用に別に授業を用意しているわけではなく、通常開催しているIntensiveコースに参加する感じです。通常のコースは4週間単位で動いているので、レベル4となると、A2.2の4週目1週間と、B1.1の4週間全部を受講することになりました。使用教科書は同じく、Begegnungenでした。

政府からお金が入っている分いろいろと条件は厳しく、コースの欠席は3回までで、それ以上は理由書(医師の診断書など)の提出が必要だそうです。B1レベルの試験に2年間以内に合格すると、支払った授業料の半額が戻ってくるというインテンシブが付いています。

さあ、ということで、意気揚々と通い始めましたが、こちらもそんなに担当の講師と相性がよくないようで、ひたすらテキストの問題をこなしていく感じなんだとか。講師が授業中にWhat's upをずっといじっているのも気に食わなかったようです。何とかこなしてレベル4を終了しましたが、現在は休憩中。はたして試験合格までたどり着けるんでしょうか。。。