Wunderbarな日々

妻子連れ30代生物系ポスドクのドイツ滞在記です。

滞在許可の2回目の更新(Aufenthaltstitel verlängern)

一年間の滞在許可(Aufenthaltstitel)の更新を申請しました。

 

・フンボルト奨学金の延長

研究雑話(5) - Wunderbarな日々

前記事に書きました。

 

・Aufnahmevereinbarung (Hosting Agreement)

滞在許可の書類はオンラインでPDFもありますが、Welcomecentreのオフィスにも申請用紙があったので取りに行きました。

https://www.heidelberg.de/site/Heidelberg_ROOT/get/documents_E129434019/heidelberg/Objektdatenbank/15/PDF/einheitliches%20Antragsformular%20Aufenthaltstitel%20August%202012.pdf

ちょこっと立ち話すると、なんでも滞在許可に関する法律(Aufenthaltsgesetz)が2017年8月から変わったらしく、研究者は基本的には20条もしくは19条(ブルーカード)による滞在許可になったらしいです。以前の法律の18条4項により、僕の滞在許可証は発行されていたのですが、こちらは研究に限定されない滞在許可でした。実務的には、これまで必要なかった大学からのAufnahmevereinbarung (Hosting Agreement)という証明が必要になったらしく、これがないと外国人局に追い返されるとのこと。期限が切れるまでまだ2か月ぐらいあったので、落ち着いて書類作成の依頼です。Welcomecentreから研究室の秘書と担当者に連絡がいき、書類を作ってもらいます。Humboldtからの延長レターが必要なのでそのPDFを送り、後日(3日後)、AltstadtのSeminarstr. 2, room 141, 69117 HeidelbergにあるWelcomecentreまで書類を取りに行きました。

一通り話が済み、書類をもらいました。ドイツの書類では出生地(Geburtsort)を非常に大事にするのですが、日本のパスポートには本籍地しか書いてなく、僕の場合はこの本籍地と出生地が異なります。本当の出生地も何回か書類には書いているのですが、大概は担当者がパスポートに記載してある本籍地に書き直しているので、僕もあきらめて最近は本籍地を出生地の欄に書くようになりました。

別れ際に、「私たちどこかで会ったことあるわよね?」とWelcomcentreの担当者。聞けばなんでも、前日にハイデルベルク駅前のCaroselloというイタリアンレストランで一緒だったらしい。わぁお。隣の中華料理屋さんに行こうとしたけど、つぶれたんで隣のイタリアンに行ったのですが、これがうまいのなんの。ただのマルゲリータなんですが、ソースがなんともうまくって、、、今のところドイツに来てからは一番おいしいイタリアンです。ほかも2回ぐらい行きましたが、何でもおいしい買ったです。ただの冷えたAcqua Panna(トスカーナ)のお水までおいしい。

Carosello

追記)2019年4月現在、お店はつぶれてしまったようです。看板はまだ残っているけど・・・

 

 ・その他もろもろ

延長の書類の方はAufnahmevereinbarungが一枚増えただけで、後はいつもと一緒です。健康保険(Tarif 790)はDAADに連絡して一年延長してもらい、保険証書を印刷。家の賃貸契約の契約書(抜粋)、フンボルト財団からの奨学金の証明書と、延長の分の証明書と、写真をそれぞれ家族3人分用意して外国人局に提出です。いろいろ計算して、期限が切れないように早めに提出したのに、後日メールで連絡された面談の日は一か月以上後。。。カードができるのは4-6週間かかるため、こりゃまた期限が切れますな。Ausländerrechtliche Bescheinigungという紙をもらえば、そこには申請中につき、決定が下されるまでは現在の滞在許可が引き続き有効とすると書いてあって、法律上は問題ありません。とはいえ、その紙はもちろんドイツ語だし、但し書きでgilt nicht für Auslandsreisen(海外旅行には適用しない)と書いてあるので、いろいろ行動が制限されます。やれやれ。

大人は証明写真使いまわしても怒られませんが、さすがに子供は結構顔が変わるので、撮りなおします。証明写真の自動販売機(Fotoautomat)はハイデルベルクの外国人局の1階(Heidelberger Ausländerbehörde, Bergheimer Str. 147 )や、ハイデルベルクの駅構内にもあったりしますが、一回6-8ユーロです。2,3回撮りなおしは効くようですが、大人でも結構難しいのに、子供だと余計に失敗しそう。Galeria Kaufhofの地下にもフォトスタジオがあって撮ってくれそうですが、お高くなりそう。

Heidelberg | Passbild | Bewerbungsfoto | Sonnenbild

ということで、自前のカメラで撮り、印刷することにしました。

https://www.passfotopartner.at/wp-content/uploads/2016/12/biometrie.jpg

https://www.passfotopartner.at/wp-content/uploads/2016/12/biometrie.jpg

こちらを参考にカリカリ計算。近くのRossmannでは、写真1枚10cm×15cmで印刷してくれるので、ピクセル数が合うように切り取り、せっかくだからコピペして、サムネイル風にしておきました。幸い、家の壁も白いのでそこそこの仕上がりに。それでも顔がちょっと斜め向いてましたが、特に問題はありませんでした。

 

・面接

一か月ちょっと待って面接。パスポートを持って家族3人で向かいます。メールで教えてもらった番号を、外国人局1階の機械に入れて、呼び出しを待ちます。家の大きさがわからないといういちゃもんが付いたので、大家さんに広さを聞いて、契約書に書き足したのも持っていきました。指紋を取って署名して終了。子供もやりたがったのですが、6歳まではやらないそうです。残念。4週間ぐらいで滞在許可証のパスワードが書かれた紙が自宅に届くので、そこから2週間待ってから取りに来るようにとの指示。前回はパスワードが届いた翌日に取りに行きましたが、滞在許可証は手に入りました。ということでこのあとの2週間はただの万が一のためのオマケです。海外に出張する予定はなかったからよかったものの、まったく、市民(外国人)にどれだけ不便を強いてるか全くわかってないんだから。。。Ausländerrechtliche Bescheinigungの紙も忘れそうになってましたが、印刷してもらい、手続き終了です。料金は受け取り時のECカード払いでOKだそうです。前回は支払うことなくもらえましたが、果たして今回はいかに・・・?Welcomecentreの人曰く、2年以上滞在した人は、失業しても職を探せるように、契約より数か月長い滞在許可がもらえるかもしれないから聞いてみたらと言ってましたが、無職のままドイツでさまよう事態はなさそうなので、特には聞きませんでした。

 

・大学もいろいろ。

大学とは、無給契約なのですが、一応契約。こちらもいろいろ手続きです。まず、秘書さん曰く、研究費が3年間使えるようにするための手続きが必要。Welcomecentreにも延長の旨を連絡します。IT関連のUni-IDのところからも契約終了が近づいているので、更新を促され秘書さんにお願いして手続き。そういうしてるうちにいつも使っている大学のクラウドサーバーサービスから、締め出しを食らいました。

heiBOX | URZ

大学のIT部門に問い合わせたら、もう権限がないとのこと。延長手続き中だし、そもそも期限まであと数週間あるのに何で?と食い下がりますが、まあ、延長手続きが終わってからでいいじゃないとサポートセンターとは思えない対応。学生の実習のデータとかおいてるのに…。ぷんぷん!しても仕方がないので、こちらは放置です。

追記)

そのうち何とかなるのかと思いきや、ついにはサーバー全体から締め出しを食らい、データも見れないわ、顕微鏡も予約できないわ、図書館のページにも行けないわと何もできなくなりました。秘書さん伝いにIT部門に問い合わせると、なんでも提出した契約延長の書類に不備があったから、延長許可は保留とのこと。保留するのは構わんが、一言メールでも電話でも言ってくれりゃいいものを、書類3週間机の上に置きっぱなしで保留って。。。「大学の事務ってそういうものなのよ。」と秘書さんはあきらめ気味ですが。

滞在許可証のコピーをよこせとおっしゃいますが、実際にもらえるのはまだまだ先のこと。とりあえず外国人局からもらった、延長申請をしたとの旨が書いてあるAusländerrechtliche Bescheinigungの紙を提出して、一週間後にようやく復旧。はぁ、、、まったく、、、