Wunderbarな日々

妻子連れ30代生物系ポスドクのドイツ滞在記です。

生活雑話(6)

・税関

妻の実家からの荷物が再び税関送りに。Deutsche PostよりZollamt Heidelbergまで取りに来いとの通知が来ました。適当にごまかして本4000円+クッキー3000円で計7000円と書いたけど、中身が違うのがばれたかなあ?いろいろネットで買ったものも入っていたので、とりあえず明細を準備して税関へ向かいました。合計約12000円になるから2000円ぐらい税金取られるかなぁ。

ドイツ税関のホームページによると、郵送物の場合、個人同士のやり取りか、オンラインショッピングなどの業者からの郵送かで取り扱いが違うようです。

http://www.zoll.de/DE/Privatpersonen/Postsendungen-Internetbestellungen/Sendungen-aus-einem-Nicht-EU-Staat/Zoll-und-Steuern/zoll-und-steuern_node.html (ドイツ語)

http://www.zoll.de/EN/Private-individuals/Postal_consignments_internet_order/Shipments-to-Germany/Duties-and-taxes/duties-and-taxes_node.html (英語)

 

今回のようなEU圏外からの個人同士の郵送の場合(Geschenksendungen)、価値が45ユーロ以下は免税、45ユーロ以上、700ユーロ以下は、17.5%の関税、700ユーロ以上は別途手続きが必要です。EU圏外からのオンラインショッピング(Internetbestellungen)の場合、22ユーロ以下は免税、22ユーロ以上150ユーロ以下は、17.5%の関税、150ユーロ以上は関税に加え輸入手続きが必要です。

仕事前にということで、早朝7時に税関へ行きました。3人ぐらい廊下で待ちますが、7時を過ぎても呼び出しがかからない。しびれを切らしたおじさんが中に入ると職員はもうすでに受付開始してた。。。「始まったなら一言ぐらい言えばいいのに、これだから税関のやつは…」とお役所仕事にドイツ人もぶつくさ。

届いた手紙だけをまず見せると、職員が荷物を取ってきて空けるように促されます。「これは誰からなんだ?」と聞かれ、「妻の実家からです。」と答えると、なーんだみたいなすまし顔。明らかにクッキーでも本でもないものもいっぱい箱から見えてますが、そこには何も触れず、あっさりと「持って帰っていいよ」と。基準額超えてるのに、杓子定規のドイツでも珍しいことがあるようです。作ってきた明細書も結局見せずじまいでした。

帰る道すがら気づいたのは、段ボールがAmazonだった!Amazonのインターネット注文での海外発送は、通常、箱の表に税関申告票が貼ってあって、業者の場合は別途関税を支払うのが普通。それがないから税関に引っかかったものの、聞いてみたら個人同士の郵送物で、見たところ大した価値があるものもなく、税関職員も書類を作るのもめんどくさいから、見逃したんじゃないかなと推察します。ということで、荷物を送るときは、Amazonの段ボールはやめましょう。

 

・電気代

ドイツ生活3年目に入るころに、stadtwerke heidelbergから電気代の通知。ドイツでは、電気の検針は年に1回だけで、電気代は前年の使用量に基づいた推定値で毎月の引き落としです。検針時に実際の使用量がわかるので、払い過ぎた分や足りない分をその後に清算します。1年目は前年使用量がないため、家族構成で月額58ユーロとなり、2年目は検針のタイミングで、使用量がそれより少なかったため、月額51ユーロとなって、払い過ぎた分が戻ってきました。3年目はそれより使ってましたねということで、月額65ユーロとなって、180ユーロほど追加で徴収されました。とほほ。食洗器を毎日回したり、洗濯機も乾燥機回したりお湯で洗ったりするようになったからでしょうか。まあ、理屈上は電気代の過不足がないんですが、毎月ちゃんと検針してた日本は律儀だなあと感じます。

 

・落とし物

Baden-Württemberg
Polizeipräsidium Mannheim
Polizeirevier Heidelberg-Nord

と警察からのお手紙。なんでもBoesnerというドイツの画材屋さんの会員カードが入った財布を、MathematikonのREWE(スーパー)の従業員が拾ったらしい。「つきましては、下記の問いに答えられたし。どうやってなくしましたか(犯罪か、それとも紛失か)?、犯罪の場合はすでに届け出ましたか?、届け出たのはいつどこですか?返答は郵送でもE-mailでも構いません。ごきげんよう。」

妻に聞いても身に覚えがないらしい。とりあえずメールで「盗難ではありません、紛失です。どうしたら返してもらえますか?」返信すると、Polizeirevier Heidelberg-Nordの警察署まで取りに来てくださいとのこと。

警察署に入ると、日本みたいに開放感がある感じではなく、全面ガラス張りで中に入れないようになっていて監視されている気分。インターフォンで要件はなんだと聞かれ、落とした財布を取りに来ましたと、届いた紙を差し出します。10分ほど待たされ、上の階に通されました。出てきたのはスヌーピーの財布!子供が財布ほしいからと言ってあげてたんだった。中身も欲しいからということで、小銭やらいらない会員カードを渡して中に入れてました。それでスーパーで買い物してるときに子供が置き忘れて、中の会員カードから足がついて戻ってきたというわけです。なるほど。

中身を確認して、署名し、最後は握手してお別れ。貴重な体験となりました。ドイツでもなくした財布が返ってきました!