Wunderbarな日々

妻子連れ30代生物系ポスドクのドイツ滞在記です。

インスブルック(1)


・ルート

ハイデルベルクからLidl Reisenのパックツアーの目的地であるCesenaticoまでは約900km。アルプスをスイスで超えるか、オーストリアで超えるかのルートが選べます。ノンストップで走って10時間でたどり着くようで、ドイツ人たちに言わせればそれぐらいは一日で楽勝らしいのですが、子供がまだ小さいので細かく刻むことにして、行きはインスブルック(Innsbruck)、帰りはスイスを抜けたフランスのミュルーズ(Mulhouse)で泊まることにしました。

 

・レンタカー

車はいつものEuropcar。8日間借りて、230ユーロから20%引いて、クーポンで20ユーロ引いて、166ユーロでした。本当は7日間で足りるのですが、それだと一日300kmまでで計2100kmまでの走行距離になってギリギリ。それ以上走りそうな場合は事前にオプションを購入できますが、それよりはレンタル日を一日増やした方が安上がりでした。VW GOLF VIIクラスの予約で、SEAT(セアト)のLEONが来ました。スペインの会社ですが今やVWグループの傘下で、まあ、ゴルフと似たような車ですね。これぐらいのクラスで指定しておくと十中八九ナビオプションをつけなくてもナビがあります。

ドイツ鉄道もフランクフルト-ミラノ、ミュンヘン-ヴェローナまで直通列車を出していて、ハイデルベルクからヴェローナまでだと往復大人二人で300ユーロぐらいで片道9時間です。Verona-Cesenatico間は片道3-5時間で往復大人二人100ユーロぐらいでしょうか。高速代、ガソリン代を足すとトントンというか、多分車の方が高くつきました。あとからイタリアまで車で行ったんだというと、電車で行けるのに!と環境保護派の同僚から文句言われましたが…。

Affordable and convenient connections between Germany and Italy

 

・インスブルックへ

朝レンタカーを借りて、ごちゃごちゃと荷物を詰め込んでいざ出発。距離約440kmで、6時間の道のり。

一時間ちょっと走ってSINDELFINGENのサービスエリアで休憩。マクドナルド食べようと、注文する機械の前で待ってましたが、目の前の女子二人があろうことか、全部のカテゴリーを一つずつ開いて、メニュー見ながら談笑中。10分ぐらいしゃべった挙句に、結局食べるものあんまりないわねとか言いながらドリンクとポテトを注文。。。いかんいかん、休暇中休暇中。いらいらしないしないと自分に言い聞かせ。。。

鬼門のマクドナルドの様で、あとで隣の機械で追加注文すると、今度はレシートの用紙が切れていて、しかも機械の方はそれを認識せずに次の注文を受け付けてしまうので、あれっ?と思いもう一回注文すると案の定二重注文。しかも機械での注文は簡単にキャンセルできないらしく。。お金取り戻すのも一苦労。全部終わるころにはポテトも冷め切ってました。

何とか腹ごしらえをし、さらに南へ下っていき、山がずいぶん近くなっていよいよ国境間近。サービスエリアに立ち寄ると"österreich vignette"の文字が。オーストリアの高速は有料で、乗り放題のステッカーを買ってフロントガラスに貼る方式の様です。10日間で9.2ユーロ。小さい国だから、距離に応じて課金するよりは、いっそのこと一律にした方が効率的ということでしょうか。そうなると、帰りもオーストリア経由の方が安くついたなあ。。。事前に調べとけって話ですが。

Maut & Vignette in Österreich: Gebühren im Überblick | ADAC

国境を越え、ナビでは交通ルール変更のサインが。同じアオトバーンでも、オーストリアでは最高速度130kmです。ただ、この辺りから山道が多くなり、130km/hなんてとても出せないような感じでした。大きなトレーラーとかが通ると、後ろにはずらっと車が列をなして仕方なくのろのろ運転です。

チロル地方のごつごつした山肌を眺めながら、もう一軒サービスエリアに寄りました。レジはドイツだと"Kasse"ですが、オーストリアでは"Kassa"となるようで、国が変わったんだなと再認識。もっとも、ドイツかオーストリアかというよりは、住人たちはチロル地方という感じなのかもしれませんね。山があるかないかというのはやっぱり大きな違いです。なんとか宿に着いたのは18時ころ。出発から7時間ぐらい経った頃でしょうか。まあ、子連れだとこんなもんですよね。

www.booking.com チロル地方でも格安パックを提供している宿はあったのですが、ちょっと市内観光するには遠いかなということで、予約したのは中心地から10kmほど離れたBirgitz村にあるFamily-Appartementsという名のアパート。2泊248ユーロでした。到着したときには女主人がいないときらしく、カギがドアに貼り付けられてました。。。大胆。

部屋はベッドルーム2つあって、さらに2段ベッドもあるさすが家族向けといわんばかりの部屋。全部で6人は寝泊まりできそう。下の子もここぞとばかりに端から端までハイハイしてお部屋探訪。キッチンも完備で、一週間以上泊まれそう。冬はスキー客とかも訪れそうなところです。

晩御飯も兼ねて近くへ買い出し。スーパーマーケットの中身は大してドイツと変わりませんが、乳製品はさすがに豊富な感じです。今から市内に行く元気もなく近くのプールに付いているレストランで食事。プールのレストランにしてはおいしめでした。

Restaurant - Pizzeria Freizeitzentrum Axams - Gemeinde Axams - Startseite - Freizeitzentrum - Gastronomie

冬季オリンピックを2回開催しただけのことはあって、スポーツが盛んの様で、ボルタリンクとかゴルフとかいろいろな施設がこの小さな村にありました。

 

・朝食

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近所をぶらぶら。昨日までの曇り空が嘘のように晴れ上がり、良い天気。このTavernaというレストランの奥には小さい食料品屋さんがあり、パンやらハムやらを調達。昨日スーパーで朝食はもう買ってあるけど、ついつい買ってしまうのが旅の情け。お店の方のドイツ語もやっぱりハイデルベルクとは違う感じです。説明するのは難しいですが。。。一般的な違いはWikipediaにまとめてありました。言葉の違いも旅情をそそります

オーストリアドイツ語 - Wikipedia

そのドイツ語、チロルではこう言います!

店を出ると牛さんマークが見えて、誘われるようにして牛小屋の方に近づくと無人販売所でした。牛乳や卵、冷凍庫の中にはバターまで。もう買ってあるのになあ、と思いながらもたまらず買ってしまいました。

  

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 卵は開けてびっくり卵黄がまっきっ黄。牛乳はなんというか、さらさら飲めるような薄味。でも冷蔵庫に入れて次の朝になったら瓶にべったり脂肪分がくっついてました。なるほど、だから常温保存だったのか。パンもどちらかというとスカスカな感じで、なるほど。。バターもこってりしていなくていくらでも塗れちゃいそう。

 

つづく