Wunderbarな日々

妻子連れ30代生物系ポスドクのドイツ滞在記です。

チェゼナティコ(1)

・インスブルックからチェゼナティコへ

宿で朝食を食べていざ出発。玉子とか牛乳とかいっぱい余っちゃったんですけどとご主人にいったら、残しといていいわよー、知人の飼ってる鶏が全部食べるからー。いやいや、鶏に玉子食べさせるのってなんか道徳に反しているような。。。

 

インスブルックからチェゼナティコへは500kmの道のりで5時間半のドライブ。交通ルールはほぼオーストリアと同じですが、高速道路の料金は日本と同じで距離従量制です。入口でチケットもらって、出口で支払いました。いくつか短い距離の高速道路もあって、それらは道路別に毎回カードで支払いました。南北に長いイタリアじゃ、オーストリアみたいに乗り放題というのはちょっと実情に即さないのでしょう。

 

国境を超えて、サービスエリアで何かあるかなあと思って寄ってみましたが、売れているのはエスプレッソぐらいで、ほかのものは法外な値段でした。。。ひぇー。でも本家Calbee製のさやえんどうみたいなお菓子がおいてあったので思わず購入。渋滞もあって、遅れていたので、持ってきた食べ物で飢えをしのぎました。A22のAutostradaをひたすら南に下ります。従量制の区間に入ってからの高速料金は32.5ユーロで、まあ、日本と似たような料金設定ですかね。

A22 Autostrada del Brennero

夕方近くになってようやく到着。高速の途中で一回だけ少し給油。下道と比べてべらぼうに高いのはどこも一緒ですが。。。ガス欠になってしまっては元も子もない。高速降りてからもう一回満タン給油。ドイツじゃあまりお目にかからない完全にセルフの機械でした。カードを先に差し込んでからでないと給油できません。

 

・チェックイン

Hotel Ambasciatoriにようやく到着。

Hotel Ambasciatori | Hotel Cesenatico

駐車場がわかりにくかったのでとりあえず路駐してチェックインを先に。フロントの方はイタリア語・ドイツ語は比較的流暢だけど、英語は結構苦手そうという。。。ドイツ向けのリゾート地に来たことが実感できます。まあ、イタリア人もまあまあいるようで、ドイツ人だけじゃないだけでもよかったよかった。後で駐車場に車止めたら、半分ぐらいがドイツナンバーで中にはハイデルベルクナンバーも。。。すごいなあ。。。

部屋はいたって普通のツインベッドルーム。バスタブは無しでシャワーのみ。イタリアではおなじみの便器横の洗面台(ビデ)もついてます。窓からはホテルのプールが見え、何人か楽しそうに遊んでいました。空調は完備。

 

・食事

どうせパック旅行の食事だし、大したものないだろうから結構外食するかなと思っていたのですが、どころがどっこい大満足でした。

システムとしては修学旅行チックな感じで、朝昼晩三食、定刻になったらレストランに入って、部屋番号の札が置かれたテーブルへ向かいます。朝食は2時間、ランチは1時間、ディナーは2時間制ですが、早くしないと前菜ビュッフェとかがなくなっちゃうので、大概の宿泊客は開始時間とともに座席に着いていました。

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こちらはランチ時の前菜ビュッフェ。なす料理がやたらと多かったです。あっさりとした味付けが多く、毎日食べてもまだ手が伸びました。南国だからかフルーツがおいしくて、スイカやらメロンやらを毎日たらふく食いました。

ランチ時はメイン1品、ディナー時はパスタ系1品+メイン1品のフルコース。メニューは前日の夕食時に渡され、事前に注文です。チェックインの日はフロントで聞かれました。こうすることで、少人数のスタッフで多くの宿泊客をさばけます。飲み物は着席時に注文。ソフトドリンク、赤ワインや白ワインもデキャンタで運ばれてきました。手間を徹底的に省きますが、一皿ずつ順番に上げ下げしたり、テーブル客の全員に同時に料理を行きわたらせるのだけは死守していた感じでした。日本だと全部ビュッフェにしちゃいそうだけど、それはサービスとしてなってないように感じられちゃうんですかね。

 

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料理も期待以上で、観光客相手に地元の名物料理は一通り一週間で食べさせてくれました。魚介パスタや魚介のフリットもめっちゃうまいというほどではないですが、満足できる味でした。ほかにも生ハムメロンとかもおいしかったです。というか、生ハムメロンってメインディッシュだったんですね。。。これでもかというぐらいに生ハム乗ってました。カメラもっていかなかったのが残念。。。

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 子供メニューはもっぱらトマトソースのパスタか、ボロネーゼ。息子はトマトソースのパスタを気に入って毎日うまいうまいといって食べてました。パスタの形は変わるけどソースはずっと一緒。。。ディナーはこれにメインが一品ついて、大体薄いカツのシュニッツェルかステーキか+ポテトフライという感じでした。あたりを見回すと大体が子連れのファミリーで、気兼ねなく食事できました。帰ってからラボで体験談を語っていると、子供が小さい頃は便利なのよねー、パックツアーってと技官さんが言ってましたので、そういうもののようです。キッチン付きの部屋を借りて自炊するのがスタイルがバカンスでは一般的ですが、面倒なご家庭にはパック旅行が受け入れられているようです。

 

・外食

そうはいってもと、一回ぐらいは外食をということで、ビーチ沿いのGambero Rossoにやってきました。

Punto Ristoro Gambero Rosso - Ristorante di pesce Cesenatico sul molo

海の家のようなたたずまいで、注文してから席に着くような形式でしたが、ランチ時は大人気の様で30分ぐらい待ちました。

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前菜(Insalata di mare € 10,50(con seppie, gamberi, patate, sedano) )、アサリのパスタ(Spaghetti con le poverazze € 10,50(con vongole nostrane))、魚介のフリット(Fritto misto gr 250 € 12,70 (calamari, gamberi, triglie, calamaretti, acquedella, sardoni) )とイカ・エビの串揚げなどを注文(Spiedini misti € 12,50(calamari, gamberi))。というか、適当に頼んでみたらこういうのが来ました。イタリア語はさすがに厳しい。。。ホテルで食べた魚介のフリットもやたらとイカばっかりだったけど、アドリア海はそういうスタイルなのかしら。魚が食べたい人は小魚だけから揚げにしたメニューもありました。ドイツからくるとついつい魚介ばっかり頼んじゃいます。

海辺で店の雰囲気は開放的だし、料理もおいしいんだけど、なんだうちのホテル味悪くなかったのねと再認識させられた外食となりました。