Wunderbarな日々

妻子連れ30代生物系ポスドクのドイツ滞在記です。

ハイデルベルクでドイツ語の語学学校に通う(1)

妻は日本のゲーテインスティチュートでA1.1だけ学んできました。こっちに来ても続けるということでいろいろ探してみました。語学学校のリストはハイデルベルク大学のDownload Centreにあります。

http://www.zuv.uni-heidelberg.de/md/zuv/international/gaeste/deutschkurse_in_hd.pdf

保育園が見つかっていないので、仕事が終わってから僕が子供の面倒を見て、その間に行ける語学学校を探します。

 

・Heidelberger Pädagogium

http://www.heidelberger-paedagogium.de/

Abend Courseという週2回、18:30-20:00というコースがありました。48クラス(45分授業)で240ユーロだそうです。メールで連絡すると早速連絡をくれて、体験授業ということになりました。クラス決めのためにテストをやってくれと、Webサイトにもあがっているファイルが送られてきました。A1-A2かだから最初の2ページだけでいいらしく、妻にやってもらい、メールで送り返しました。あまり結果は芳しくなかったらしく、A1-1からやり直した方がいいんじゃないかなあ、A1-2の授業を試しに受けてみてもいいけどといわれました。妻はひどくショックです。。。

翌日。ドキドキ感満載で学校へお出かけ。授業を受けてきましたが、妻曰く、学生のバイトのような先生で、あまり親切に説明もしてくれなかったとのことで気に入りませんでした。事務の人もあまり親切ではなかったとのことで、他を探そうということになりました。ココの学校に通っている日本人の方も何人かいるようでして、それなりに満足しておられるようですから、学校が悪いというわけでもないのでしょうが、先生は当たり外れが大きいのかもしれません。

 

・Heidelberg University Language courses

Language courses - Heidelberg University

http://www.zuv.uni-heidelberg.de/md/zuv/international/gaeste/ss13_german_language_classes.pdf

ハイデルベルク大学が外国人研究者、およびその配偶者向けに開講しているコースです。週二回、18:15-19:45で、仕事後に通えるような時間設定です。年間2セメスター制です。うちの研究室の中国人ポスドクと、メキシコ人ポスドクも通い始めました。そんなに悪くなさそうなのですが、妻にとってはちょっとペースが遅すぎるようです。あと、クラスメイトが頭がいい人ばかりでやだといってました。

 

・F+U Academy of Languages

F+U Sprachen und Sprachreisen

Bismark Platzのすぐ近くのH&Mの上にある語学学校です。問い合わせると夜の体験レッスンは一回25ユーロとのことです。ここの語学学校はドイツ語だけでなく、英語を教える授業もあるようです。日本からの語学留学の学生も結構な数でいるみたいです。結局次の学校に決めてしまいましたので、潜入することはありませんでした。

 

・Volkshochschule Heidelberg (vhs)

Homepage | vhs Heidelberg

Deutsch als Fremdsprache

日本で言う文化センターのようなところでしょうか。絵画、音楽、歴史、パソコンとなんでも教えているところです。ここはメールしたけれど返事来ずで、直接校舎まで尋ねました。5階建てぐらいある立派な建物でトラムストップの名前にもなっています。一階に語学関連の相談するところがあります。テストもあるようですが、ゲーテでA1.1を終えたところだと事情を話すと、A1.2からでいいんじゃないとなりました。とりあえず現状では空きがないので、これからはじまる3つぐらいのA1/2のコースのキャンセル待ちにいれてもらうことにしました。リストにはもう十何人いるとのこと。

ところがどっこい翌日研究室で実験していると突然電話がかかってきました。空きができたから明後日の今週木曜日から授業に行けるかと。行けるなら明日に来てお金を払ってくれ、さもないとほかの人に譲るからと。なんだか詐欺なんじゃないかと思うような感じでしたが、はいはい喜んで行きます。明日支払いますと返事しました。Waiting Listの十何人はどこへ行ったんだ!?

翌日校舎まで出かけて登録です。これは語学専門ではないとなりの窓口で行うようです。Abendkurs Intensivということで、週三日、18:15-21:15の25回で264ユーロでした。6月末から10月末まで。ただ校舎がWieblingenというところで、ちょっと通うのに30分ぐらいかかるところでした。はやくドイツ語始めなきゃと、ちょっと焦っていた時期でもありましたのでまあいいかと手を打って受講料を支払いました。体験授業などはしませんでしたが、小さな字で気に入らない場合は申し出れば返金できるなどの旨は書いてありました。なお後で気づきましたが、8月、9月は夏休みの様で授業がありませんでした。。。テキストはどこで買えるんだと聞くと、ここにいけと伝えられました。

Wortreich - Bücher online kaufen.

その足で本屋まで行ったのですが、テキストのPluspunkt A1.2はいま切らしているそうで、午後にもう一度来てくれとのことでした。無事に午後にテキストをゲットし、Wieblingen校舎へ下見です。

Lehrstätten | vhs Heidelberg

Wieblingen OEG-Bahnhofから徒歩3分ぐらいです。週三日で4時間ぐらいは子守になりますが、普段は母親につきっきりですから、これはこれで貴重な時間として楽しんでいます。

追記)テキストはHauptstrasse 8のSchmitt und Hahnの2階が品ぞろえ豊富です。

Buchhandlung Schmitt und Hahn Heidelberg Hauptstrasse - Aus Liebe zum Lesen

 

翌日の初授業は初めてのオールドイツ語授業ということもあり、なかなかのカルチャーショックのようでしたが、その後はだんだんと慣れて楽しんでいるようです。イラン人のクラスメイトが授業が分からないといって警察に通報したりとか、いろんな珍事が起きているようです。ここのアンジェラという先生とは馬があったらしく、次のコース(A2.1 11月から1月)も申し込むことになりました。開講4か月前から申し込めるようです。今度はキャンセル待ちにはならずにすぐに登録できました。

追記)その後、A2.2, B1.1, B1.2まで元気に通っております。

奨学金をいただいているフンボルト財団に、妻の語学学校の費用を補助する制度があったので、語学学校のコースの登録書をスキャンして、財団のWebページから申請しました。語学学校が始まる数週間前に申請する必要があったので、A1.2のコースの時は急すぎて間に合いませんでしたが、A2.1からは申請しました。数日後に連絡が来て、子供の面倒は大丈夫かみたいな問い合わせでした。18:15-21:15の時間帯だから、その間は僕が子供を見る予定だけど、研究には差し支えないと思うよと伝えて、無事受託となりました。コース終了後に、領収書と明細、出席を記す書類(受講証明書で事足りましたが)などを送れば、費用を補助してくれました。

追記)原則としてフェローシップ期間の前半の間に通う語学学校の費用を負担するとガイドラインに記してあります。ですが、どうしても受講したい理由を述べたところ、後半の間の分も援助していただけました。

 追記2)受講料金はどんどん値上がりしています。割引制度を用いている人が多く、財政負担が重いからでしょうか。。。310ユーロになったかと思えば、ついに390ユーロになりました。窓口の人によると、すべてのドイツ語のコースで値段を上げたそうです。

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ドイツでは何かあるとすぐにWartenlistです。みんな気軽にとりあえずキャンセル待ちにするので、実際に次の人を探すとなると何人にもあたることになるようです。十数人のリストがあったのに順番が回ってきたと聞くのは一度や二度ではありません。子供が妊娠したら3歳から入る幼稚園を予約する人もいるようで、幼稚園のページに予約は出生後にしてくださいと注意書きが書いてあるぐらいです。それでも早いんじゃないかと思うんですが。。。

「これだからドイツ人は頭が固いんだ!」と恨みつらみも言いたくなりますが、日本の就活生の説明会の予約も同じような感じになってるみたいですから、インターネット時代はそいういうものかもしれません。ドイツの大家さんもちょっと前まで行きたいと言えば幼稚園には大体入れたんだけどねえと言ってました。みんながあちこちの保育園に一斉に登録して、結果みんなが長い距離かけて送迎するってなことも、システム上仕方がないのでしょうか。確かに保育園は足りないのでだれかを断らないといけないわけです。日本みたいにポイント制で評価するか、ただの早い者勝ちのキャンセル待ちにするか(単純にそうでもないみたいですが)が違うわけです。

話がそれましたが、語学の勉強の仕方は十人十色です。学ぶ動機も違いますから、それぞれにあった方法があるはず。何はともあれ、妻が継続して通いたいと思うところが見つかったのは本当によかったです。テキストはほどほどでずっとちょっと堅めの与太話をずっとしているらしいです。