研究室のメンバーで毎週木曜日のランチは一緒に学食でとることになっています。ほかのラボもそんな感じで、結構みんなでわいわいやっているのを見かけます。
中国人1「オレンジじゃないの?オーランジェンっていうの?」
ドイツ人1「オーランジェン。オーランジェンザフトが英語のオレンジジュースだよ。」
ギリシャ人「難しかったら、だいたいオーザフトっていえば通じるさ。」
僕「そうなのか!?じゃ、リンゴジュースもアーザフトっていえば出てくるの?」
ギリシャ人「きっとそうだよ。」
ドイツ人1「出てこないよー。アプフェルザフトはアプフェルザフトだよ。」
ギリシャ人「そりゃそうだけど、ほかにアーで始まるジュースあるか?」
ドイツ人1「えーーっとーーー、アナナス(パイナップル)!」
一同「確かにー!」
僕「ところで、ドイツ語の授業始まったんでしょう?調子どう?」
中国人2「まあ、大学でドイツ語一年やってたからね。今のところ楽勝だよ。」
僕「僕はフランス語だったよ。ドイツ語使う国にくるとはなあ。英仏独露から二つ選べってなって。。。本当は中国語とかがよかったんだけど笑。許してくれなくて。」
ギリシャ人「ロシア語とか、役に立たんだろ。」
ドイツ人1「ロシア語のジャーナルあるよ!?」
ギリシャ人「まだドイツ語のほうがいいよ。昔の論文とかさ。ドイツ語しかないのもあるし。」
僕「まあねえ、シュペーマンとかドイツ人だったしね。大学はドイツ語習ってたの?」
ギリシャ人「主に英語とドイツ語だったな。フランス語もちょっとやったけど。フランス語はきれいだけど、ほんと役に立たないよ。」
僕「最近ドイツ語やればやるほど英語忘れてくんだけど。。。Recieveって打ったらスペルチェックでエラーが出て、何言われてるかわからなかった。ドイツ語でイーはieのスペルだからもうなんだか慣れちゃって。」
ギリシャ人「ドイツ語はルールが腐るほどあるけど、例外はあんまりないからね。それと比べりゃフランス語なんてもう、ルールがあってないようなもので。。。」
ドイツ人2「南フランスに旅行したときなんか、ほんと何も通じず身振り手振りだけだったわ」
ギリシャ人「お願いだから、ちょっとは英語しゃべってほしいよね。片意地張らずに」
僕「アジアだとねえ。遠い分、素直に英語にあこがれられるんだけど、国が近いと『なんで私があなたの言語しゃべらないといけないのよ!?』ってなるかな」
ギリシャ人「英語習ったときは衝撃的だったな。ギリシャ語だと動詞の語尾変化で伝わるから主語をよく抜くんだけど、英語だと「アイ」「アイ」って毎回いうもんな」
僕「しかも大文字だしね。」
ギリシャ人「そうだよ、どんだけ自分が好きって話だよ。」
僕「そういえば、この前テレビでジュラシックパークとか、ハリーポッターとかの映画やってたんだけど、全部吹替だよね!二重音声の機能がテレビについてるのにドイツ語オンリー!英語なし!」
ギリシャ人「あれひどいよね。全映画を3人ぐらいの声優でやってたりするから、もうなにがなんだか。。。怖い顔のモンスターなのに声が甲高いって、おかしいだろっ!?」
オーストリア人「親の世代だとやっぱりそれに慣れてるみたいだけど、私たちはやっぱりオリジナルの音声で字幕がいいわ」
僕「ジョージクルーニーなら、ジョージクルーニーの声が聴きたいよねえ。」
ドイツ人3「最近は映画館で英語音声でドイツ語字幕も少しずつ増えてるみたいよ。」
ギリシャ人「変化は少しずつだな。日本のアニメが好きでよくみるだんけど、オリジナルの音声がやっぱいいわ。」
僕「日本はプロの声優がすごいからなあ。」
ギリシャ人「日本人ってちょっと英語が苦手かなと思ってたんだけど、全然言葉が違うよね。アニメの動画でたまに日本語字幕があったりするんだけど、ぜんぜんわからない。。。せめてアルファベットにしてほしい。。。」
僕「確かに。日本語勉強したら、いかに英語が違うかよくわかるよ。でもこっちの字幕職人もすごいよね。放送日の翌日には全部翻訳してるもんね。」
ギリシャ人「まじ、感謝って感じ」
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