Wunderbarな日々

妻子連れ30代生物系ポスドクのドイツ滞在記です。

ハイデルベルク―フランクフルト空港間の公共交通機関をつかった移動 (ÖPNV zwischen Heidelberg und Frankfurt Flughafen)

どれも一時間ちょっとかかりますが、行き方はいろいろです。

 

・FlixBus

ミュンヘン発の新興の高速バス会社で、いまやヨーロッパ中に路線を張り巡らしています。なんといっても安い!価格設定や路線設定だけは本社がやって、あとの運行は地元の会社に任せるというビジネスモデルです。

1.購入

FlixBus → Günstig mit dem Fernbus reisen

のウェブサイトで、Frankfurt Flughafen、 Heidelberg Hbfと選び、日時を設定すればすぐに検索でき、インターネット上でチケットを購入できます。英語のページもあります。Directと書いてありますが、直行便という意味ではなく、バスの乗り換えはしなくてもよいよということです。実際は、もっと長い距離の路線バスの一部区間に乗車することになります。このあたりが安値でバスを提供できるミソです。ハイデルベルクーフランクフルト空港間でも、マンハイムを経由する便(所要時間1:20)と、しない便(1:05)があります。

出発日が近づいてくるとだんだん値段が高くなりますが(最高で片道一人17.9ユーロ)、一、二週間前に予約すると片道一人6ユーロからチケットは取れます。預ける荷物は一人当たり1つまでですので、二つ以上ある場合は一つあたり2ユーロの追加料金です。現地でドライバーから購入することもできます。満杯の場合はお断りするらしいですが、まあ、ほとんどそういうことはないでしょう。車内はトイレ付きで、飲み物も購入することができます。無料のWi-Fiもついてます。

クレジットカードやPaypalなどで支払うと、支払手数料として、2%相当の金額が取られました。銀行即時振り込み(sofort überweisung)やECカードを使用すると、この手数料はかかりません。なお、僕のクレジットカードは3Dセキュアといって、パスワードを入力することで本人認証するサービスをつけているのですが、このサイトがそれに対応していないためか(一回ほかのページに飛ばす必要がある)、クレジットカード番号を入力してもエラーになってなかなか購入できず、結局Paypal経由で購入しました。Paypalは便利でよいのですが、為替レートが悪めに(手数料多めに)設定されていることが多いので、現地通貨(ユーロ)での支払いが安く上がるようです。購入確認画面の前に、小さい文字で通貨変更オプションが示されていますのでお見逃しなく。

2.支度

荷物タグのPDFが付いてますので、印刷して荷物に張り付けるように言われますが、実際のところやっている人は半分ぐらいといったところでしょうか。あれば安心、なくても大丈夫程度です。

チケットのバーコードは重要ですので、印刷するか、スマホ画面ですぐ表示できるようにしておきます。FlixBusのアプリもあります。

子供の場合、チャイルドシートは自分で持っていく必要があります。ということで、そのまま飛行機に乗る場合は飛行機に積むか捨てるかになります。まあ、座っといてもよさそうですが。ベビーカーは荷物室に入れることができます。事前に問い合わせるように言われていますが、まあ、大体は何とかなるでしょう。

3.乗車

15分前に乗り場に着くように言われます。乗り場の場所は変わることもあるので事前に要確認です。ハイデルベルク駅はマクドナルドの前あたりです。携帯番号を登録しておくと、遅延がある場合はSMSでメッセージを送ってくれます。遅延情報はFlixBusのWebサイトやアプリでも確認できます。

バス停の看板が1個のところに、FlixBusのロゴが書いてあるバスがひっきりなしに到着しますし、大勢の人が待っています。チケットに”110 Direction Osnabrück”などと、バスの番号と、行き先が書いてありますので、それと同じバスを探します。バスの正面に電光掲示板で表示されているバスもありますが、バスによってはA4の紙一枚だったり、バスが停車してから運転手が叫ぶ場合もあります。同じ番号でも行き先が反対側の場合もありますので要注意。バスが来るたびに行き先を確認しに見に行かないといけないので、それなりに労力がかかります。

ほとんどの場合、運転手一人がすべての対応をこなします。ドアが開いたら、バーコードを見せて、荷物を貨物室で自分で積んで、乗車します。指定席ではありませんが、座席分以上はチケットを売らないことになっています。バーコードを見せるのに列があるわけでもなく、人が運転手にどっと押し寄せます。

※2018年現在、バス停はEppelheimer str.に変更されています。また、デジタル看板が一つ設置されていて、どのバスが何分遅れるかなどの情報が表示されるようになりました。

4.降車

降りるだけです。特にチェックはありませんので、寝過ごしには要注意です。自分で荷物を出します。これもお忘れなく。この時の空港でのおりばは第1ターミナルと第2ターミナルの間でした。どちらにいくにしてもまあまあ歩きます。

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その他

・変更・キャンセルは1ユーロ取られるらしいです。やってないのでわかりませんが。

・時間に余裕を持つべし。

3回乗りましたが、時間通りに来たのは1回だけで、それも発車は15分ほど遅れました。路線バスで後の方はどうしても遅れますので、1時間程度の余裕は見た方がよさそうです。ハイデルベルクで言うと、フライトの出発時間4時間前ぐらいのバスには乗った方がよいではないでしょうか。道路事情というよりは、バスの運行時間に運転手のチェックイン時間などが含まれていないので、どこかの駅で人がドカッと乗ると遅れます。

・バスはいろいろ

急成長中の会社のため、いろいろ設備が追い付いていないです。緑に塗っただけで、FlixBusのロゴすらないバスもありましたし。。。Wi-Fiもついてないバスがありました。運転手がスマホ端末でバーコードを読み取りますが、機械が壊れて使えてないこともありました。そうなるとバスがどこまで進んだかがわからないので、30分遅れていても遅延情報にアップデートされず、フライトのことを気にしていらいらしながらバス停で待つことになります。チケットはあってるはずなのにバーコードチェックがパスしないとか、チケット買ったのに空席がなくて乗れない(!? まだ群がっている乗客をしり目にバスが発車していった。。。)とか、いろいろトラブルもありそうです。我先にぜひ座席を確保してください。

・Bプランを持つべし

ということですから、バスに乗れなくてフライト逃すのは大変なので、電車の時間も調べといて、どうしてもバスが来ないようなら電車に乗り換えるつもりでいるぐらいがいいと思います。まあ、電車も遅れますが。空港発、ハイデルベルク行きも同じですから、長時間のフライトの後でも体力が残っている人向けのオプションです。風吹きすさぶ屋外の待合室でバスを一つずつチェックするのは根気がいります。

 

・乗り合いタクシー

TLSが有名です。町中でも車を見かけます。Heidelbergだと片道、一人38ユーロ、二人72ユーロ、3人90ユーロです。近隣のMannheimなど様々な街にも対応です。Shuttle transfer(乗り合いのタクシー)だけでなく、貸し切りになるIndividual transferもあり、そちらは別料金です。オンラインで予約できます。家の前まで来てくれます。クレジットカード支払いにも対応しています。子供が乗ることを伝えておくと、チャイルドシートも持ってきてくれます。

Reliable Airport Transfer to Frankfurt – TLS

空港発の場合は、降り口でTLSの集合場所があり、そこから順に案内してくれます。

 

・バス

Lufthansaが大体90分おきにバスを走らせています。一人片道24ユーロの様です。オンラインで予約でき、ハイデルベルクでのバス停はCrowne Plaza Heidelberg City Centreだそうです。直前でもチケットが取れそうです。使ったことがないので何とも言えませんが。。。

FAS

 

・電車

Cheap Train Tickets | Timetables for Germany & Europe - Deutsche Bahn

から電車の時間が調べられます。Frankfurt Flughafen、 Heidelberg Hbf間です。おおむね、フランクフルト中央駅経由(1:30程度)か、マンハイム中央駅経由(1:10程度)かになると思います。正規運賃は前者が23.5ユーロで、後者が25.5ユーロぐらいです。事前に購入するば、もう少しは安くなります。正規運賃でよい場合は、当日駅で購入するのがよいと思います。Heidelbergを入力してから、Hbf(中央駅)を選びます。

 

なお、一部のフライトのチケット購入時に、Rail&Flyを指定すると、電車が追加料金なしで乗れます。

JALのWebサイトの場合は、行き先にフランクフルト(ドイツ鉄道含む)を選びます
詳細は下記にありますが、行先の指定や、チケットの印刷などは出発三日前からできるようになります。
http://www.jal.co.jp/inter/option/db/

ANAのWebサイトの場合は、行先にドイツ鉄道駅を選び、それで、フランクフルト発着のフライトを選びます。
https://www.ana.co.jp/wws/de/j/asw_common/book-plan/fare/international/db_pass/
のRail&Flyサービスになります。
これも同じで、チケットは出発三日前から印刷できるようになります。

Lufthansaの場合も買い物かごのところでRail&Fly乗車券を購入するところがありますが、一人片道33ユーロ取られるので、Heidelbergへ行く場合はこれを使わないで直接駅で購入した方が安いです。また、5歳以下の子供の場合も電車は本来無料ですが、一緒に航空券を購入すると、乗車券も購入させられる可能性がありますので要注意です。
他の旅行会社などを通して航空券を購入する場合は、上記のサービスが利用できない場合もあるようです。