Wunderbarな日々

妻子連れ30代生物系ポスドクのドイツ滞在記です。

ジャーマンレイルパスでブリュッセルに行く(2)

・食事

美食の町ブリュッセルですが、妻が貝類が苦手ということで、ムール貝はお預け。子供も米が好きということで、結局美食らしいものは食べられませんでした…。

 

・Mei Wei Lou (美味楼)

Mei Wei Lou (ブリュッセル) の口コミ31件 - トリップアドバイザー

Rue Gretry 42, Brussels 1000, Belgium

近くを通ったので、ふらっと入りましたが、普通のちゃんとした中華料理屋さんでした。ハイデルベルクから出ると何でもおいしく感じられる病の再発かもしれませんが。子供に合わせてお店をチョイスしたのに、肝心の子供が眠く、機嫌が悪くなりほとんど食べないという…。

 

・Chez Kimchi

Chez Kimchi (ブリュッセル) の口コミ139件 - トリップアドバイザー

Rue de la Fourche 6, Brussels 1000, Belgium

以前、焼き肉が無性に食べたくなり、フランクフルトのKoogiまで出かけたことがありました。日本にあった焼肉屋さんとは比べ物にならないですが、それなりに焼肉気分を味わえて、子供もなんか豚バラ肉(サムギョプサル)をモリモリ食べてたのでいい食事になりました。

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その再来を期そうということで、焼き肉をやっている韓国料理屋さんを探しあてましたが、ここは大外れ。電気式のグリルの上でお肉を焼いていくわけですが、店員さんがなぜか鉄板が冷えてるうちから豚バラ肉を一面に敷き詰めます。 店員さんが去った後に肉を取り去り、数枚ずつ焼こうとしましたが、違う店員がやってきてまた全部敷き詰めようとします。ゆっくり食べたいのでと伝えますが、「早くしないと鉄板の上に引いてある紙(ベーキングペーパー的な油を撥ねて焦げ付かないようにするもの)、焦げちゃうから。」という理由で強制的に焼かされました。そりゃ掃除する方からしたらそうかもしれませんが。。。鉄板もあったまっていないので、焼くというより煮豚になっちゃいました。しかも一斉に出来上がるので食べても食べても追いつかず、焦がすか冷えるか。。。何はともあれ、あまりおいしい食事を頑張って提供しようというお店ではありませんでした。だいたい、キムチさん(Chez Kimchi)という名前からしてなにか嫌な予感はしてたのですが。。。日本料理屋がミスター・たくあんとかだったら入りたくないですわな。

 

・Wittamer

Entremets – Wittamer

6-12-13 Place du Grand Sablon 1000 Bruxelles, Belgique

日本にも進出しているヴィタメールの本店。というか、ブリュッセルでは1店舗だけで、日本の方が店舗が多いという。。。

WITTAMER ヴィタメール オフィシャルサイト

ほかのチョコ屋さんたちが何店舗も出しているなか、地味に1店舗だけではありますが、味は期待を裏切らないおいしさでした。ちょっとお値段は張りますが。

 

・Teddy L

Rue du Bailli 4, 1000 Bruxelles

ホテルの近くのパン屋さん。日曜日の朝でほかが空いてなかったのでここでパンやケーキを買ってみましたが、取り立てておいしいことはありませんでした。なんというか、近所の商店街で昔からあるけど、そんなに売れてない感じのお店とでも言いましょうか。。。Cuberdonというベルギー特産の紫色のキャンディーも買ってみましたが、こちらは思った以上に面白い味でした。Joly Frais nvという近くのスーパーは日曜日も、祝日も空いてて、各種ビールや、オーダーメイドで作ってくれるサラダもあったりして、便利でした。ここでパン買えばよかった。。。

 

・アンティーク

ブリュッセルに来た目的の一つが、骨董市めぐりです。

Wittamerのお店があるサブロン広場では、土日に骨董市が開かれます。屋台式で、それぞれの店主が得意のジャンルでそろえたものが売られています。蚤の市のような何でもあり感ではなく、整ってるとでも言いましょうか。食器は食器でも、ガラス中心とかといった感じです。

近くには、Sablon Antiques Centerという大型の骨董屋さんもあり、お小遣いじゃ買えなさそうな高級品も所狭しと並べられていました。これはいい目の肥やしになりました。

Home - Antiques Sablon

関係ないですが、サブロン広場の近くの ノートルダム・デュ・サブロン教会 (Eglise Notre Dame Du Sablon )にもふらっと入ってみましたが、なかなか壮観でした。こういうのがあちこちに、ひっそりとたたずんでるのはすごいですねえ。

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お次は、ジュドバル広場(Place du Jeu de Balle)の蚤の市。こちらはなんと毎日開催です。

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この日は雨でしたが、悪天候にもめげず、ビニールシートをかぶせたり、とったりとせわしく商売してました。これ売り物?みたいなガラクタもいっぱいで、見るだけでもなかなか楽しそう。広場に向かう途中のRue de Blaes通りも、骨董屋にあふれていました。

実際、妻が何個か手に取って値段を聞いてみましたが、ちょっと吹っ掛けているような値段がついていることが多かったようです。なので、今回は購入とはなりませんでしたが、まだまだ骨董市もあるようですので、機会があればめぐってみたいと思います。

アンティーク/ ブロカント市へのお誘い

 

・恐竜博物館

 Royal Belgian Institute of Natural Sciences |

次は自然科学博物館へ。入口の像も恐竜というぐらい、恐竜押しの博物館です。『ドラえもん のび太の恐竜』を見せた後だったので、子供は大喜びでした。中身も確かにすごく、ティラノザウルスとかの実物大の恐竜の骨がゴロゴロ転がってました。別館で進化に関する展示もありました。進化生物学は近年ゲノム科学みたいになっちゃってますが、器官の機能が、どんどん進化していく過程がやっぱりとっつきやすいですね。そのあたりの面白さがわかるように展示でしたが、こちらは子供にはまだちょっと早かったようです。

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発掘作業が体験(?)できる砂場もあって、子供たちに人気でした。石膏(?)を掘っていくと骨が出てくるおもちゃをお土産に買って帰り、掘るのは楽しかったんですが、あっちこっちに石膏が飛び散るので要注意です。

 

・カーチェイス

最終日。ホテルをチェックアウトして、93番トラムで街中へ移動中のことでした。今回の旅は天気に恵まれず、雨が降ったり、あられが降ったりと、傘を現地で買ってたのですが、それをホテルに置いてきたらしく、あぁ、やっちゃったなぁとかとちょっと落ち込んでました。そうこうするうちに降りる駅(Parc)が来て、あわてて降りたら

「あっ、スーツケース置き忘れた。。。」

と、小さいコロコロを車内に忘れたままトラムを降りてしまいました。一本道でトラムがどんどん遠ざかっていくのが見えますが、さすがにもう走って追いつける距離ではなさそうです。祝日でトラムの本数も少なく、、、うーん。しばらくしてタクシーが来たので、捕まえてあのトラム追いかけてくださいと、人生で何回も言いそうにないセリフを言う羽目に。「がんばってみるよ!」と、運転手さんは結構やる気モード。

93番トラムはブリュッセル郊外の北の、サッカー競技場(Stadt)が終点です。タクシーが本来走っちゃいけないんじゃないかというトラムの走るレール上を突っ走り、追いかけますが、信号を無視するわけにはいかないので、なかなか追いつけません。そうこうしてるうちに、対向車線をトラムが走ってきたので、タクシーの運転手がトラムのところにいき、なにやらトラムの運転士と相談してくれました。運転士さんも無線(有線?)を使って誰かと連絡して。。。いやはや、そこまでしてくれるとは。。。

結論としては、追いつくのは難しいので、先にトラムの終点へ行き、折り返しでトラムが発車する前に荷物を受け取ればいいんじゃないかということになりました。15分ほどタクシーが走ったところで競技場に近づき、ブリュッセル名物Atomiumのモニュメントが見えてきました。ここに来る予定はなかったので、タクシー観光の思い出ができてよかったです。トラムの乗り場を何とか見つけて、慌てて駆け寄ると、まだトラムの発車前で、運転士さんが置き忘れたスーツケースを預かってくれていました。持ち主が現れたみたいなことを、運転士が無線で連絡し、無事荷物を引き取れました。

タクシーに戻り、「おまえ、今日はツイてたな!」と運転手も大喜び。ここで降りてトラムに乗るのも申し訳ないので、ブリュッセル駅までお願いしました。走っていると、「ドイツに行く電車なら、ブリュッセル北駅にも止まるんじゃないのか?」と訊ねられ、「ええ、そうですが」と返すと、「俺はどっちでもいいけど、ブリュッセル北駅の方が近いからそっちの方がいいんじゃないのか?」「それじゃあ、北駅まででお願いします。」ということになりました。なんと優しいことでしょう。。。全部で40分ぐらいのタクシーの旅でしたが、チップもこめて45ユーロになりました。

いやーしかし、タクシーの運転手といい、トラムの運転士といい、皆さんすごく親切に対応してくれました。ドイツだと、もう少し杓子定規といいますか、忘れ物センターの電話番号渡すぐらいだと思うんですが、ベルギーの人たちの何とかしてくれようという熱意がすごく伝わりました。感謝感謝です。スーツケースをブリュッセルからハイデルベルクに後から届けるんじゃ、どれだけ大変なことになってたか。。。

 

ということで、まとめですが、

・落ち込むのはあとにする。トラムの中で、旅先なのにもかかわらず、過ぎたことをくよくよ考えてるのがいけませんでした。将棋の羽生竜王の言葉が心に刺さりますね。

ミスをした時は、ミスを重ねないために休憩を取り一服することが大事だと思います。ミスをした瞬間、始めてしまいがちな反省と検証をまずは横に置き、まずは集中して挽回する。

www.hochi.co.jp

・ブリュッセルのトラムで忘れ物をしたら、近くのトラムかバスかを捕まえて、運転士に話す。

対処法を教えてくれるようです。日本みたく、定時運行が第一みたいな感じではなく、親切に応対してくれました。英語も結構通じます。

 

年末も、子供のクリスマスプレゼントのおもちゃをICEに置き忘れちゃったし、、、しばらく子供に馬鹿にされそうです。

 

・帰宅

この後は、ブリュッセル北駅からICEに乗って、フランクフルト空港経由で帰りました。ICE211で、Bruxelles-Nord 12:34発、Frankfurt(M) Flughafen Fernbf 15:16 着。当日の朝に座席を予約しました。フランクフルト空港駅構内で、京京酒楼という中華レストランが出店もやっているのですが、ここで買った牛肉飯が、すき焼き丼みたいでおいしかったです。

Jingjing Asia Restaurant - Willkommen - Welcome - 欢迎光临

休憩後はICE 109で、F-Flughafen Fernbf. (ab 15:52) - Mannheim Hbf 16:23着まで。子供座席(Kleinkindbereich)を予約してたのですが、空いてた座席に若い女性がすでに座っていて、パソコンの画面と何やら真剣に格闘中。こっちの存在に気付いたのにもかかわらず、ずっと格闘しているので、短時間だし、邪魔せずに横にちょいと腰掛けることにしました。まぁ、締め切り前とかだったんでしょうかね。

 

まとまりのない旅でしたが、最後のカーチェイスがいい思い出になりました。

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