Wunderbarな日々

妻子連れ30代生物系ポスドクのドイツ滞在記です。

出産までの道のり(2)

・定期健診

定期検診は月に一度。検尿と体重測定と血圧と内診は毎回行われました。体重計が昔ながらの重りを動かす式。。。古いものを大事にしますねえ。Güntherさんが優しいからか、日本ほどは体重管理をきつくも言われませんでした。

エコー検査は、母子手帳では妊娠8-12週目、18-21週目、28-31週目の3つの欄があり、この3回は公的保険の支給対象です。私たちはDAAD Tarif 790の私的(Privat)保険でしたので、毎回検診時にエコー検査しましたが、全額保険から降りました。Güntherさんが画面を指してここが頭だよ、お尻だよと説明してくれるので、長男も興味津々。3回目ぐらいかはもう飽きてましたが。。。子供も診察室に入れて、ちゃんと黙らせる用のHARIBOのグミが用意してありました。すごい。

Güntherさんも夏休みを2週間ぐらいとりますが、その間は、何かあればほかのクリニックが対応ということで、産婦人科医も順番で夏休みですかね。日本の産婦人科医って年中無休なイメージがあったので、少し意外。でもこっちの方が全う。検診期間があたることはなく、ずっとGüntherさんに診てもらえました。おじいちゃん先生はいかにもドイツ人というバス領域が効いている声で、「妊娠は病気じゃないからねえ、全部OK(Alles gut!)」と毎回言われるとそんな気もしてきます。

性別がわかるようになると、言いたくてたまらないような感じで、そろそろ聞きたい?とGüntherさんに言われました。出生前診断についても説明され、自由意志です、やりたければどうぞという感じでした。

 

・つわり

においや味の感じ方はずいぶん変わったようです。ドイツでは妊婦に葉酸(Folsäure)とともにマグネシウムの摂取も推奨されていて、Güntherさんが試供品をいくつかくれました。マグネシウムが豊富に含まれる食物を見てみるとわかめ、ひきじ、こんぶとかですから、ドイツでは確かに十分に摂取できそうもありません。サプリメントを飲み始めてからは体の調子が良くなったと妻は言っていましたので、薬局で購入。サプリメントですのでこれは自己負担です。ほかにもシラスが食べたいということで、持ってきてもらったり、長く保存ができそうなちりめんじゃこを購入しました。

ちりめんじゃこ|コトブキ物産

 

・安定期

その名の通り安定。トキソプラズマ陰性だったので、生ハム、生チーズなど、感染の疑いのあるものは避けるぐらいで、あとは通常生活です。長男の幼稚園の送迎を妻が自転車でやっていましたが、公共交通機関に切り替えるにあたり、VRNの年パス( Jahreskarte)を購入しました。

VRN | Jahreskarte Jedermann

ハイデルベルク市内の区間では毎月60.90ユーロで銀行引き落としです。一日乗車券が6.7ユーロですから、9日乗れればトントンな計算です。年パスは、月パスと同様、週末や夜に4人まで一緒に連れていけたり、登山列車に乗れたり船に乗れたりといろいろ便利です。さらに年パスの特典として、Ruftaxiというのも無料で利用できるようになり、何度か利用して便利でした。これは、週末などで乗客が少ない山間部などのバス路線で、バスの代わりに、予約があった時だけ路線に沿ってタクシーを手配してくれるサービスです。週末のハイキングや、山の上の子供の歯医者に通うときに助かりました。

購入は駅前のKundenzentrumにて。区間はGroßwabe Heidelberg(125)でもできましたが、同じ値段ならということで125に115を足した2区間にしました。妻と二人で使うからと、申請用紙の氏名欄に強引に二人の名前を書いてみましたが、そういうのはダメだと断られました。通常は顔写真入りで他人が使えない年パスですが、譲渡可能な「Übertragbar」というバージョンもあり、こちらは顔写真なしで、持ってる人は誰でも有効。ただし、失くしたときの再発行手数料が50ユーロ(通常は10ユーロ)になります。その日にもらえるわけではなく、後日自宅に郵送されました。また、毎月の1日開始で、好きな日に始めれるわけではないようで、そのあたりは月パスとは異なります。いつでもやめられますが、開始後12か月以内にやめた場合は、各月の月パス換算となり、差額分の積算額(ただし計年パス金額まで)を支払わないといけないようです。

また、いつ何かあってもよいように、Stadtmobilというカーシェアリングに加入したのもこの頃です。Neuenheimはあちこちに車がおいてあるので便利です。

 

・定期健診

出産予定日が近づいてくると検診は2週間に1回に。これまでの検査に加え、胎児の心拍の検査も加わりました。心拍数モニタリング(NST)というものらしく、日本では毎回やるものでもないらしいです。お腹に機械をつけて、20分程度の間、胎児の心拍をモニタリングします。

【医療監修】胎児の心拍数はどうやって測る?NSTなどの検査でわかること [ママリ]

Güntherさん曰く、男女で心拍が違うからこれでも男女が見分けられるとのこと。へー。

 

・温泉

自宅に湯舟がないので、久々にお風呂に入りたい。ということでMiramarにやってきました。

miramar: Willkommen im Urlaubsparadies!

Weinheim近郊にある遊園地プール+サウナ+温泉という施設で、Heidelbergからは車で15分ほどです。大型のスライダーなどが目につきますが、温泉もあるそうです。まあ、温泉というほどの成分があるかどうかは謎で、浴場というぐらいでしょうか。

値段は温泉(Therme)が、4時間で大人21.2ユーロ、子供(2-5歳)10.2ユーロでした。Thermeチケットでプール(Erlebnisbad)にも入れます。一日券は大人24.4ユーロです。入口で料金を支払うと手首に防水性のチケットが巻かれます。それとは別に入退場はバーコードが付いたチケットで管理。通常のプールと同じく、更衣室・ロッカーを経て中に入りますが男女は特には分かれていません。水着着用です。

https://www.miramar-bad.de/fileadmin/allgemein/miramar_uebersichtsplan_12_2017.pdf

浴場は4つあり、アメジスト(Amethystbecken 37度)と、ローズクォーツ(Rosenquarzbecke 33度)と、クリスタル(Kristallbecken außen 35度)と、Vital-Beckenです。クリスタルとVital-Beckenは露天風呂になっています。飾ってある石は違いますが、お湯自体は同じ塩風呂で、Vitalのところだけ濃い目で少しヒリヒリします。クリスタルだと水深は1.35mほどあって結構深く、子供たちは浮き輪などをつけてぷかぷかしています。まあ、お風呂というには温度が低いですが、大浴場の開放感はあり、塩風呂のせいか、湯上りもほかほかです。温度が低い分、子供もずっと湯船につかれます。スーパー銭湯のような洗い場はなく、代わりにシャワールームがあり、さすがにここは男女別々です。

Erlebnisbadの方も温水プールで、巨大スクリーンがついてるものもあり、夜になるとサッカー観戦なんかも。レストランも併設で、長く過ごせるようになっています。温泉につきものの卓球台や子供向けの遊具も置いてありました。定期的にイベントも行われており、たまたま行った日は45周年か何かで、音楽ショーやレーザーショーもありました。サウナの方は入っていないのでわかりませんが、毎週火曜日の夜は水着なしの日らしいのでご注意を。こうい全裸文化のことをFreikörperkulturと言い、略してFKKといい、Miramarでも公式ページにそう書いてあります。日本だとすっかり風俗店の代名詞みたいに使われちゃってますが。。。

何はともあれ、値は張りましたがそれなりに満足して、数回行きました。あと、プール行こうと言って張り切っていたのに、移動中に寝ちゃった子供を抱えて行きついたレストランがいいところでした。

http://www.gasthof-alte-pfalz.de/

Gasthof "Alte Pfalz" Wintergasse 47 69469 Weinheim-Lützelsachsen

近所のおじい様おばあ様が集まってくるようなところで、味もさることながら、いい雰囲気でした。

 

…出産と関係ないことばっかりになっちゃいました。。。