Wunderbarな日々

妻子連れ30代生物系ポスドクのドイツ滞在記です。

健康保険雑話

・督促状(1)

産院から封筒が届き、出産にまつわる費用がまだ入金されていないので、滞納分の利子も含めて支給支払うようにとのこと。そういや、請求書を保険会社に送ったけど音沙汰なしだったなあ。。。

保険会社に電話すると、わかったわかったという感じで、今日処理しますからとの返事。数日後に明細が届きますが、処理したのは他の請求書。えー。もう一回電話すると、今度はそんな請求書来てないそうで。。。コピーが手元にあるなら、それをスキャンしてメールで送ってくれと。メールアドレスを口頭で言われて、メールを送りますが、当然のごとく、宛先不明。もう一回電話したら、どうやら「フラオ」=Frauと思ってたのが、「ファオ」=Vだったらしい。。。メールアドレス修正して、メールが届いた時にはいささか感動しました。ドイツ語の授業のリスニングテストみたい。

数日後、明細が届いて、今度こそ支払ってくれましたが、産院の個室代と、付き人の入院代は補償対象外。慌てて追加分を自分の口座から病院の口座に振り込みました。なんだか釈然としなかったので、督促手数料と金利分は払いませんでしたが、、、今のところ追加で請求書は届いていないです。

これで終わりかと思いきや、数日後、保険会社から通知がもう一つ届き、僕の分の付き人の入院代の請求書は残念ながら契約対象外につき支払いませんでしたとのお知らせ。しかもご丁寧に送付した請求書の原本を同封して返送。ん?後からスキャンして送ったものではなく、原本ということは、最初に送った請求書はちゃんと届いていて、保険会社がほったらかしていただけじゃないか!全く。。。

→書類を送るときはコピーを大事に取っておきましょう。

 

・督促状(2)

他の病院からまた督促状。さらにほかの病院からも督促状。どちらも保険会社からの通知ではすでに支払ったことになっていましたが、いったいどうなってるんだうちの保険会社。明細を詳しく確認すると、入金する時に記載する請求書の番号やら日付をどうやら保険会社が間違えて入力していたらしい。

保険会社(Die Continentale)に電話して確認すると、一件は病院側から、請求書番号が合わないということで保険会社に返金したらしく、保険会社がどうしようもなくなって僕の口座に振り込んだらしい。こっちにも連絡しろ。。。こちらは慌ててもう一度振り込んで一件落着。

もう一件は、請求書番号はあってるけど、日付が間違っていたよう。保険会社的にはまだ返金されたわけではないらしく、こちらは病院に連絡。もう一度確認して、問題があれば再度連絡しますとのことで、それ以降、連絡はないようで何とかなったでしょうか。やれやれです。

→明細は必ず取っておきましょう

 

・保険の更新

ラボの中国人学生の話。めでたく妊娠が発覚したのですが、保険会社が更新日以降の妊娠費用の支払いを拒否。Care ConceptというHanse Merkur系列の保険会社がやっている保険で、何しろ安いので、周りでも加入している人が多く、契約者数もかなり多い保険です。

ドイツワーホリ保険はケアコンセプトで月28€ 日本語OK・もちろんビザ取得可!

問題となった規約は更新に関するもので、上記のサイトにも書いてある通り、"妊娠の自覚・無自覚に関わらず、保険契約開始日および契約更新日に妊娠(着床)している場合は補償対象外"というものです。彼女はまず1年半間(?)契約していて、その期間中に妊娠が発覚し、博士課程の残りの1年半も契約更新しようとしたところ、更新日までの検診費用は支払うが、更新日以降の出産費用については支出できないことを契約更新の条件にされたようです。まあ、当時の規約には更新するかどうかは保険会社が決めることができるとも書いてあり、仕方がないといえば仕方がない。

ですが、仕方がないで済ますにはいろいろ怖いことでもあります。今回の件は、博士課程3年なんだから、最初から3年契約にしとけやということで、学生の側にも少し落ち度がありますが、そうはいっても、仕事が伸びて延長することもあれば、僕らポスドクみたいに2、3年ごとに更新することもあるわけで、健康保険もその都度延長することになります。それで、保険会社が更新日ごとに契約延長を拒否できるとなると、妊娠じゃなくても、全治が長い病気やケガを理由に、いつでも強制的に契約が終了することができてしまいます。ほかの保険に乗り換えようにも、プライベートの保険では一般的に、契約開始前からすでに罹患しているものに関しては支払わないのが条件になっていますので、元の保険会社に契約延長拒否されてしまうと、その治療費に関しては、引き受け手がいなくなってしまいます。

そうはいっても、出産は何があるかわからないので無保険で行くわけにはいきません。ほかのドイツ人学生や、大学の学生課(?)の支援を経て、なんとか契約してくれる保険会社を見つけることができました。契約前に健康診断を受診させられて、歯科検診も受けて、血中コレステロール値が少し高いからと月額20ユーロ値上げして、200ユーロぐらいで契約にこぎつけたようです。やれやれ。

Care Cenceptの方も、規約を変えたようで、英語版ですが、更新のところはルールが変わり、

Renewal (follow-on policy)
Should your stay last longer than planned you can simply take out a follow-on policy. But the application must be send to Care Concept AG online-form with the following link: renewals online before expiry of the original policy and the insurer must explicitly approve it. Any follow-on policy must start immediately at the end of the previous policy. If you apply for renewal later, a new waiting period of 31 days from commencement of the renewal applies, so it makes sense to conclude longer terms from the outset. In total, you can insure yourself for a maximum of five years – including all renewals – in the health insurance.

となって、契約終了日前に更新を申し出れば、保険会社は必ず契約しなければならないということになりました。ブログを書こうとしたら、当時調べたときの規約と違ったので戸惑いましたが。。。ただ、更新日の時にすでに罹患している病気・けがの治療費は支払わない規定はそのままですので、問題の本質は解決されていないようです。なお、僕が今契約しているDAAD Tarif 790の保険には、このような更新日をまたがる病気・けがに関する支払い制限の規約はありません。この辺りが値段の違いにもつながっているということでしょうか。

→安いものには理由がある。健康保険を契約する時は、更新時のことも少し頭に入れておきましょう。