Wunderbarな日々

妻子連れ30代生物系ポスドクのドイツ滞在記です。

一時帰国にまつわるエトセトラ(5)

・おみやげ

ドイツ物で喜んでもらえるものとなるとなかなか難しい。。。

Über Pfalzwasser | PFALZWASSER

こちらはハイデルベルクのワインセラーWein refugiumで見つけたワインつくる用のRieslingのブドウジュース。ほかにも炭酸入りのロゼのようなジュースや、白ワインを買い込みました。「Pinot Grisないですか?」とちょっとぶって聞いてみたら、「それはフランス語。ドイツ語じゃGrauburgunderっていうんだよ。」とバッサリ。。。どっちも飲んだことあるのに、同じブドウだって知らなかったなあ。ああ、僕の舌って。。。

子供たちには、動物が付いた鉛筆やらを購入。喜んでもらえたかなあ。

https://www.amazon.de/gp/product/B000QZQF5I/

HARIBOのグミも一応買っていきますが、近頃はドン・キホーテとかで1袋100円のたたき売り状態。。。昔はソニプラで舶来物扱いしてもらえたのに。ハイデルベルクにもお店があるので、Lindtチョコなんかもよさげですが(ほんとはスイスものだけど)、いまや全国津々浦々46店舗に加え、成城石井とかあっちこっちで扱ってるから貴重価値があまりない。ドイツビールも、買うとなるとWeizenbierがよさそうですが、PaulanerもFranziskanerも、今や珍しくないというか、下手すりゃ生ビール置いてある居酒屋まであったりするし。。。ちなみに、日本に帰ってから近所のスーパーに出かけたら、ザワークラウトまで輸入して置いてありました。これがグローバリズムってやつですか。

 そのほか、Ritter Sportチョコ(一応ドイツ)とか、全粒粉クッキーのLeibniz Vollkornkekseとかを買って帰りました。このクッキー結構おいしくて、日本ではなかなかない味かと思うんですが、子供受けは悪がったですね。

Vollkornkekse | Leibniz

あとはべたにハイデルベルク大学Tシャツとかですかね。殿様商売で全然安くないけど。。。子供用のサイズも充実してます。

https://www.uni-heidelberg.de/einrichtungen/shop/

 

・映画

B747-800に初搭乗。ボーイング社最後の4発機か?しかし、タッチパネル反応悪し。。。自分のイヤホン持って行ったのに、ジャックが2穴のやつだから片耳しか聞こえない。。。。ルフトハンザ便で、日本語の映画はあまりありませんでしたが、、、画像リンクは一応アフィリエイトです。

是枝裕和監督 『万引き家族』

見終わると、なんとも言えない気持ちになってぼーっとしてしまいました。家族にとって一番大事なものは何だろうねと、いろいろ考えさせられる作品。賞を取るだけのことはあるなあ。こういう社会と家族の問題がどの国でも響くようになったということでしょうか。役者も素敵で、すごい映画でした。

 

大森立嗣監督 『日々是好日』

2作続けて、樹木希林出演作品。とても良い味出してました。それに比べると 黒木華 と多部未華子の若い二人が、、、監督・演出の問題? 題材や着眼点は良いと思うんですが、、、

 

福田雄一監督『銀魂2』

原作はほとんど読んだことなかったですが、めっちゃ面白かったです。ネタが多すぎて、ネタ元が全部わかりませんが。将軍の件は思わず声を出して笑ってしまうほどでした。ルフトハンザ航空の担当者は内容をわかってて選んだんだろうか。。。

ブライアン・シンガー監督『ボヘミアン・ラプソディ』

QUEENのことはそんなによく知らなかったので、映画の楽しみ具合もいまいちでした。もうちょっと予備知識がないと、ついていくのが大変。ライブ音楽としては楽しめたけど。

 

デヴィッド・イェーツ監督、ハリポタシリーズの J・K・ローリング脚本『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』

流し読みならぬ、流し見でしたが、ハリーポッターにはちょっとかなわないような作品でした。

 

映画じゃないですが、『女くどき飯』もやっていて、伊嵜充則の回でしたが、『孤独のグルメ』がいかによくできた作品かを思い知らされる出来になっていました。。企画はいいと思うんですが、もう一息。。。

 

音楽はORF Vienna Radio Symphony Orchestra / Cornelius Meister でストラヴィンスキーの『火の鳥』と、ショスタコーヴィチの交響曲第12番。読響の首席客演指揮者でもあるドイツ人のコルネリウス・マイスター。若手ですが、あまりセンセーショナルにならずに、淡々と音をまとめていくタイプのようで、それはそれで音楽の構成がよくわかるような演奏でした。

https://www.amazon.de/Fun%C3%A8bre-lOiseau-Vienna-Symphony-Orchestra/dp/B07JZVP6CK

 

・転入届

当初の予定としては、住民票を戻して、国民健康保険に加入する予定でしたが、短期滞在である旨を役所の方に素直に伝えると、まさかの登録拒否。銀行の口座のお金を海外に送金するためにはマイナンバー登録が必要で、そのためには住民登録が必要なんですと訴えても、いろいろ調べたり、わざわざ自ら銀行に電話をかけて、必ずしも海外送金にマイナンバー登録が必須ではないということを言質を取って、断る念の入れよう。子連れで窓口で押し問答その間約1時間弱。いったい誰を向いて仕事してるんだか。。。

そりゃまあ、確かに所得税・住民税とか払わずに、福利厚生の利益だけ受けてしまうので、ずるいといわれてしまえばそうかもしれませんが、、、外国人が短期滞在で日本の保険を利用して治療するケースが増えているので、一時帰国するような日本人も住民登録が厳しくなってるんでしょうか。

医療保険制度 “日本で安く治療” 実態は…|けさのクローズアップ|NHKニュース おはよう日本

法律上は「新たに市町村の区域内に住所を定める」ことが転入条件なので、「住所」といえるかどうかは担当者の判断によるのかもしれません。今回家族たちは2か月でしたが、何か月からならよかったんでしょうねえ。。。それならそうと明記してくれりゃいいのに。わざわざ戸籍謄本、年金手帳、マイナンバー通知カード(海外転出の場合は一応失効扱いらしい)まで持たせたのに。。。実際にどうしても住民票がほしい場合には、一時帰国かどうかは役所側が調べられるわけではないので、シラを切って、帰国ですというしかないですね。予定は予定だし、変わることもあるわけで。嘘はついてない。

健康保険については、ドイツの健康保険を担当しているDAADに問い合わせたところ、Tarif 790では、2か月以内の海外旅行は補償範囲内ということで、ドイツの保険でカバーすることにしました。海外(日本)は原則立て替えになってしまうので、何かあったら大量の現金を用意して医療費をいったん支払わないといけなかったわけで。そもそも人によっては海外旅行は面倒見ない保険もあるわけで、ドイツから出発してしまうと旅行は始まってしまい今更加入できる保険もない。。。大人ならともかく、子供もいるっていうのに、無保険で過ごせっていうんですか?住民票担当だった方。

ゆうちょ銀行のオンラインバンクではマイナンバーカードを登録していないと国外送金はできません。

マイナンバー制度について-ゆうちょ銀行

マイナンバーが付番(通知)されていないお客さま(短期滞在の外国人のお客さまや、国外に居住しているため住民票がないお客さま等)は、その旨をお申し出ください。 

 と書いてあるので、実際に郵便局に行ってみましたが、申し出たからと言ってできるようにはなりませんでした。「そもそも海外に住所を持つ方は口座を開くことができず、原則として口座の閉鎖をお願いしています。」ってまじか。。。実際のところはいろいろ多めに見てはいるけれど、海外送金は喫緊ではないので、そのおこぼれにあずかれないらしい。おいおい。こちらにとっては、今後自由に送金できないとなると死活問題かもしれないので、本来、証明書として使ってはいけないことになっている海外転出中のマイナンバー通知カードと、海外にいても唯一国内の住所のままで証明書として使える運転免許証を郵便局に見せて、マイナンバー登録をすませました。ふう。

ついでにもう一軒、Transferwiseにも登録。

Transfer Money Online | Send Money Abroad with TransferWise

こちらは登録だけというのができないので、実際に5000円ほど、ドイツの銀行に国際送金しました。確かに手数料が安いし、送金も早い!こちらもなんとかマイナンバー通知カードと運転免許証で審査を通すと、国内住所にアクティベーションコードが送られます。海外居住者はこの手続きは免除できるらしいですが、まあ、ちょうど国内にいるときだったので手続きすませておきました。

だいたいこのマイナンバー通知カードも、

現在、お持ちの通知カードまたはマイナンバーカードの返納の手続きをお願いしています。 届け出先は、お住まいの区の区役所戸籍課となります。 返納の手続き後、通知カード・マイナンバーカードは失効しますが、マイナンバー(個人番号)を把握する手段として、国外への転出により返納をした旨の記載を行い、そのカードはお返しします。大切に保管をお願いします。

といういろいろシステムの隙間に挟まったような扱い。僕がドイツに来た頃は、まだ「国外への転出により返納をした旨の記載」というのがなくて、カードをそのまま返してくれたので、カードを見ただけでは返納したかどうかがわかりません。その後いろいろトラブルが起きて、今の規定になったんだと思いますが、所詮紙ぺら1枚のカードで、失くしましたと言えばなんとでもなるし。。。だから「返納の手続きをお願いしています。」という柔らかい表現になってるんでしょうね。なぜこのご時世に新しく作ったシステムなのに、海外に行く人のこと考えてなかったんだろう。。。

やっと政府も重い腰をあげてくれたようで、2019年3月に「デジタルファースト法案」(情報通信技術を活⽤した⾏政の推進等に関する法律)なるものが閣議決定され、上記のややこしいマイナンバー通知カードは順次廃止。また、海外に居住するものでもマイナンバーが有効のままとなり、様々な手続きに支障がないようになるそうです。やれやれ。

行政手続きネットで完結 政府、法案を閣議決定 :日本経済新聞

新たに生まれた子どもや、日本に住む外国人には別の書類で通知する。海外に住んでいる日本人も、マイナンバーカードを使い納税や年金受給の手続きをネットでできるようにする。今は日本の行政手続きをする際、書面をつくり、郵送でやりとりする必要がある。海外勤務の会社員らから手間の多さを指摘する声があった。