Wunderbarな日々

妻子連れ30代生物系ポスドクのドイツ滞在記です。

カリフォルニアへ行く(3)

・スタンフォード大学へ

今のラボで学位を取った学生がスタンフォードでポスドクをしてるというので、彼女を訪ねてStanfordへ。学会会場からシャトルバスでサンノゼ空港まで移動して、そこから無料シャトルバスでSanta Clara駅へ移動。Santa ClaraからPalo AltoまでCaltrainで移動。電車かと思いきや、けたたましい音を立てながらやってきたのはディーゼル車。。。ド田舎じゃあるまいし架線ひいとこうぜ。

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やってきた電車に飛び乗ろうかとも思いましたが、チケット前売りなので、1本やり過ごして6$のチケットを買いました。駅舎には博物館のような何かがついていて、覗こうとすると、門前に座ってたおじさんから「空いてないよー」との声。カリフォルニアの鉄道の歴史を振り返ったり、鉄道模型が置いてある鉄オタ向けの施設の様で、空いているのは火曜日と土曜日だけか。。。残念。

SBHRS - Home

スタンフォード大学があるPalo Altoで下車。ホームには学生らしき人の姿が結構いっぱい。まずはカーディナルホテルにチェックイン。この辺りは本当に宿代が高くて、シャワー・トイレ共用の部屋でしたが、一泊$183でした。。。心地よい宿ではありましたが。

The Cardinal Hotel - Palo Alto - Location, History, Affordability

ホテル前で彼女と再会。向こうはハグしようとよって来たがこっちは握手しようと手を差し出してしまいギクシャク。。。まだハグ文化には慣れません。大学から自転車で25分ぐらいのところで、安いワンルームアパートを借りたと言ってましたがそれでも家賃2000ドルかあ。ホテル代高いし、寝袋持って来たら泊めてあげるよとオファーしてくれてましたが、うら若き乙女の住まいに寝泊まりするのは日本人的にはアウトなので、やんわりお断りしました。これも文化の違いかねえ。

ホテル近くのNolaでディナー。何食べても$20ぐらいするのね。。。Jambalayaに舌鼓を打ちながら、近況の話を聞きました。日本からすると、英語ペラペラなんだし、欧米間の移動なんて大したことないんじゃないのと思ってしまいますが、そうは言ってもいろいろカルチャーショックが大きかったようです。みんなフレンドリーなんだけど、打ち解けあって話せる人はまだまだいないとのこと。How are you?とは聞いてくれるけど、I'm fine!以外の答えは求められてないとか。ドイツで日本人が固まるみたいに、やっぱりドイツ語話者とはすぐに仲良くなっちゃうよねとか。物価高くて自炊するんだけど、一包装の量が多くて大変だとか。行政手続きは超トロくていろいろ適当で、ルールに従って進めてくれたドイツが懐かしいとか。ちょうど僕が日本からドイツにやってきたときの経験といろいろ共通する部分もあって、大いに話は盛り上がりました。ウィーンっ子だったので、お土産にMannerというお菓子を買っていったら「これ大体オーストリア人が持ってくるお土産よ!」といって喜んでくれてよかったよかった。

Menus | Nola

https://www.manner.com/de/

ひとまずお別れした後は、ドイツへのお土産を買いに近くのWhole Foodsへ。カリフォルニアワインがいっぱい置いてありますが、結構値が張るようで。。。ドイツじゃ赤ワインなんて数ユーロなんだけどなあと言いながら、Napa Valleyブランドのものを1本買いました。お土産に困るなあしかし。カリフォルニア饅頭でも置いといてくれたらいいのに。ホットケーキミックスとかいろいろ詰め込んでみました。うむ。。。全体的にドイツの方が安いなこりゃ。まあ、店が高級スーパーというのもありますが。

https://www.wholefoodsmarket.com/stores/paloalto

 

翌朝。学会会場からパクってきたプロテインバーとかで適当に朝食。ホテルをチェックアウトしてスタンフォード大学へ向かいます。Palo Altoからは無料シャトルバスが出てました。バスの中もスタンフォードマークがいっぱい。愛校心あふれてますね。

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ところがバスは行き先がいくつかあったようで、道半ばで降ろされ後は徒歩。敷地広大だなあ。。。

ラボ訪問してみると、世界最先端の研究が行われてる割には結構設備がお粗末というかなんというか。。。なるほど。やっぱりアイデアとか人とかが大事なんだなあとしみじみ。ラボ内でセミナーもさせてもらって、それなりに興味を持って喜んでもらえたようです。よかったよかった。学内のNexusという学食みたいなレストランでお昼を食べましたが、レジでみんなクレジットカードで払うからか、長蛇の列。生協みたいな組織がやってるわけじゃないから、そこはあくまで営利目的です的な感じでした。

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昼食後はキャンパス内をぶらぶら散歩。なんといっても広くて見晴らしがよい感じ。アジア系観光客のツアーもよく見かけました。メインの建物はいかにも荘厳という感じですが、ヨーロッパ人の彼女からすると、所詮柱の彫刻とかスタンプで偽物だし、新世界求めてやってきたのに古いものを立てちゃうのはすこし滑稽なようで。大学ショップもあって、Tシャツなどの品ぞろえがすごい。。。NikeやらChampionのロゴも入ってたりと、かなりの力の入れようです。子供向けも豊富。「All the same, I'm glad I didn't go to Berkeley.」なんていうTシャツも売ってありました。お互い対抗心メラメラでUC Berkleyの方には「Beat Stanford」とか「Fuck Tree」のTシャツもあるそうで。。。

Stanford Cardinal Apparel, Stanford University Gear | Official Stanford University Store

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話のネタは尽きることなく、最後はハイデルベルクのボスの悪口に。。。まあ、僕以上にすったもんだあったようで、いやー、よく耐え抜いて学位とったなあ。彼女は投稿済み論文と、未投稿論文の二つを抱えているのですが、ボスが都合が悪いことをあまり言わないから、状況の認識の違いがあちらこちらに。「うちのボスはなんで論文を出すのに臆病なんだ。。。」という見解で一致しました。僕も原稿抱えてるし、ところてん方式で先のものが出ないと後から出しづらいだろうし、なんとかお互いボスに圧力かけて、さっさと論文通してしまいましょうということで話はまとまりました。やれやれ。でもまあ、こうして二人でしゃべる機会があってよかった。

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つづく