Wunderbarな日々

妻子連れ30代生物系ポスドクのドイツ滞在記です。

生活雑話(12)

・歯医者

大学の食堂でご飯を食べているとじゃりじゃり。。。なんか入ってんのかなと思いきや、自分の歯が欠けてました…。慌てて電話したのがこちら、

Zahnarztpraxis am Römerkreis
https://dr-ebensberger.de/en/home/

腕前はともかく、すぐに予約をとれるのがいいところ。英語も問題なく通じます。こっちの英語の語彙が追い付かないですが。

翌日の予約が取れて、ちゃりで訪問。公的保険なので、健康保険カードも忘れずに持っていきます。Steuer先生が担当してくれました。取れたところは何か治療したところですかと聞かれ、「いやー、たぶん違うと思うんですけど」と、一応持って行った欠けたところを見せてみました。「これは自然の歯ですねー。どれだけ傷が深いのか見てみないとわからないですねー」というのでとレントゲンをとりました。X線を発見したRöntgen博士はドイツの物理学者で、第1回ノーベル賞を受賞です。

まずレントゲン写真一目見て、あなたまだ親知らず(Weisheitszahn)抜いてないの!と少し驚かれ、ここは少し虫歯になってるようだけで治療できないし、1本は横になっているからほかの歯を圧迫するし、とくどくどと勧められました。ドイツでは大学生ぐらいで抜いてしまうのが一般的のようです。

親知らずの抜歯について - ドイツ生活情報満載!ドイツニュースダイジェスト

そのおすすめはなんとかやり過ごし、傷のところは幸い詰め物でなんとかなりそうでしたが、詰め物の色が次の問題。公的保険だと、合金(Amalgamfüllungen、いわゆる銀歯)は無料ですが、見た目がちょっと。。。お勧めに従って白いものにすることにしました。

とりあえず麻酔なしで行けるところまで行ってみましょうということになり、口の中になにやら緑色のゴムのシートがねじ込まれました。初体験でしたが、ラバーダム(Kofferdam)というもののようで、ここまでは保険適用内のようです。へー。はめるときに歯の隙間を少し開けるので、ちょっと痛かったです。

根管治療成功のキーポイント | 根管治療・歯周病治療専門歯科医院 | 千葉県の検見川浜

数十分で麻酔なしで治療は終え、その日のうちに治療が終わったのは良かったです。追加料金は約100ユーロでした。支払う意思がありますよという同意書に署名し、後日同額の請求書が届きました。

請求書を見ると、

Besondere Maßnahmen beim Füllen Bergründung: starke Papillenblutung Faktor 3,5 12,80 EUR

Dreiflächige Kompositfüllung Begründung: ausladende Kavität Faktor 3,5 126,38 EUR

Maßnahmen zur Erhaltung der vitalen Pulpa Begründung: vorsichtiges Exkavieren zur Vermeidung des Vitaltätsverlustes Faktor 2,5 15,47

Folgende Fiktivleistungen werden von Ihrer Kasse erstattet: Füllung dreiflächig, fiktiv (./. Kunststoff) -53,92 EUR

と、訳してもよくわからないですね。。。まあ、少し欠けたぐらいの傷で、塗って治るようなものを、白いプラスチックでやると100ユーロぐらいということです。レントゲン検査などは保険の範疇なんですね。

歯のクリーニングもドイツに来てから行ってなかったのですが、強くお勧めされてました。。。はい、すみません。。。ドイツも日本も歯医者にいくとなんか先生に怒られる感じがしますよね。

 

・研究室でクリスマスパーティ

今年は自前でご飯を作ろうということになって、みんなが一品ずつ持ち寄りました。うちからはお手軽にパックの鶏ごぼうご飯を、炊飯器ごと持って行ってその場で炊きました。まあまあ好評。

季節がら、ホットワインも自作でしたが、赤ワインに砂糖とオレンジとオレンジジュースを入れて煮詰めるだけで結構簡単。そしてびっくりするような量の砂糖にちょっと愕然。。。

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スパイスはこんな感じでティーバックになっているものを大量に鍋の縁にかけてました。すげー適当に作ってましたが、味は案外それっぽいものになりました。甘さが少し足りないと感じるのは、途中でビビッて砂糖の量を減らしたからですね、、、。

パーティが始まる前にはテーブルの上に殻付きの生のクルミがばらまかれました。連れてった息子が食べたいといって、いつものように地面の上において足で踏んづけようとしますが、さすがにお行儀が悪いので制止してくるみ割り機を探します。でも見当たらない。。。仕方なく同僚にこれどうすんのと聞くと、「そんなこともしらないの!?」という感じでおもむろにクルミ二つを片手に取り、手で強く握るとあら不思議、簡単に割れたじゃありませんか。すごいすごい。常識だったんですね。。。

ところで、このパーティは2研究室の合同で行われたもので、相手の研究室の教授はそろそろ退官で、うちのボスがその跡を継ぎます。ドイツでもテニュアの教授職のポスト数はなんでも州ごとの法律で決まっているらしく、潜り込むのはたやすいことではありません。ということで、後継者お披露目的な政治的・社交的な意味合いも強く、ボスからは場を楽しませるようにとプレッシャーがかかっていました。やれクリスマスのクイズをしたり、イラストクイズをしたり、音楽を奏でたりといろいろ準備が大変。まあ、どの国もいろいろあるよね。。。

 

・魚の目(鶏眼)

歩けば足の裏が痛い。最初はプールの芝生でとげでも刺さったのかなと思いましたが、一向に治らず、調べると魚の目ができたようです。ドイツ語はHühneraugenと鶏の目の方のようです。世の中こんな病気があったのか…知らなかったぜ。しかし、侮ってはいけませんで、本当に歩けないほど痛いです。

鶏眼 - Wikipedia

なるほど!魚の目・たこ|スピール™シリーズ|ニチバン

一応専門のところがあり、Podologie とか、med.Fußpflegeとかと呼ばれるところで、お隣Wieblingenにもあったりします。

Monika Weisbrod

でもまあ、とりあえずは自分でやってみようということで、近くのドラッグストアで魚の目専用の絆創膏(Hühneraugen-Pflaster)を購入して貼ってみました。

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サリチル酸が入っているというので、一晩経つと確かに皮膚が柔らかくなり、手でとれる皮膚をとって、良くなったかのように思えましたが、完治ではなかったようで、しばらく経つとまた歩けば痛い状態に戻ってしまいました。

やはり芯を取らないといけなかったようで、もう一度絆創膏をはり、皮膚を柔らかくして、今度は刃物で少し血がにじむぐらいまで少しずつ皮膚を削りました。使ったのは、たまたま家にあったキッチンのコンロのガラス板を削る道具(Kochfeldschaber)の替刃。魚の目用のナイフなどもっと良い道具がよさそうではありましたが、、、

 かれこれ一時間ほど苦労して、これ以上はできないかなというところまで削ってみると、今度は芯も取れたようで、無事完治です。芯が取れたのかとれてないのか、なんだかよくわからないのが難しいところですね。ずっと足の裏をいじってると、痛いのか痛くないのかのもだんだんわからなくなってくるし。。。普通に歩けるって本当に幸せ!