Wunderbarな日々

妻子連れ30代生物系ポスドクのドイツ滞在記です。

小学校登録(1)

子供がそろそろ小学校入学。ドイツの場合はGrundschuleという、小学校1年生-4年生に相当する4年制の学校にまず入学です。

-就学日

小学校は9月下旬から学年が始まります。ハイデルベルクがあるBaden-Württemberg州では、これまで10月1日時点で満6歳の児童は必ず入学しないといけません(Anmeldepflicht)でした。これを俗称Muss-kindと呼ぶらしいです。それに加え、任意入学があるのが日本と違うところで、5歳3か月-6歳未満の子供も保護者の意志によって入学することができます(Freiwillige Anmeldung)。Musskindに対して、俗称Kann-kindということで、入学してもいいよという意味合いです。さらに、入学やり直しというのもあり(Zurückstellung)、入学したものの、まだ早かったなということになれば、次の年にもう一度入学することになります。子供の成長は一人ひとり違うので、成長に応じて就学する感じです。最大だと、入学時点で5歳3か月-7歳までの年齢差があるので、日本の年齢主義とは違うようです。

heidelberg.de - Grundschulen

うちの子供は満6歳なので、来年入学かーなんてことを去年考えていました。

やり直しにした場合は、幼稚園に戻るのではなく、準備のための学校(小学校と幼稚園の間)に通うことになるようです(Grundschulförderklassen)。

heidelberg.de - Grundschulförderklassen

 

-就学日の変更

ところが、夏ころになって雲行きが怪しい感じに。一部の保護者が早期の就学は子供の発育によくないと考えていて、就学時期の再考を求めていたところ、どうやら意見が通りそうなことに。必ず入学しない年齢が、10月1日時点の年齢でいうと、満6歳3か月に3年かけて段階的に引き上げられることになりました。2020/2021は、年齢基準が6歳1か月になるので、うちの子は6歳以上6歳1か月未満なので、新しい基準ではMusskindからKann-kindになりました。ただ、あくまで予定は予定で、州議会(?)でまだ話し合い中で最終決定ではなく、幼稚園の先生たちも何が何だかという感じ。年長クラスの子たちを送り出して、来年は学校行くぞーと意気込んでいる子供に、このややこしい事情を説明すると、困惑したような顔をしていました。

しかしまあ、州レベルでこんなことが決まるなんて、さすが連邦制ですね。各州の基準がWikipediaに出てますが、4か月ぐらいの違いがあるようです。今回の変更で、バーデン・ビュルテンベルク州ももっとも遅いグループになりました。

Kultusministerium - 2019 08 29 Einschulungsstichtag

Einschulung – Wikipedia

 

-就学準備(Vorshule)

ほぼほぼ遊んでるだけの幼稚園から、机に向かって勉強する小学校へ行くことは一大事としてとらえられているようで、上記就学日の変更も、できるだけ多くの子供がスムーズに就学できるようにといった配慮の一環です。就学準備も州によっていろいろ違いもあるようですが、ハイデルベルクで幼稚園に通っていて近隣の小学校に入学予定の場合は、入学一年前ぐらいから定期的小学校から先生が幼稚園へ訪問して、その小学校に入学する子供たちと一緒に、学校生活になじみやすいようにいろいろとやってくれるようです。学校はなにをするところとか、何を持ってきちゃいけないとか。学校訪問もしたりするようです。幼稚園の方も、通常は学年が混じったクラス運営ですが、来年入学する子供だけ集めて準備する時間もあるようです。

Vorschule – Wikipedia

ということで、準備があるので、一年前には、来年入学する意志があるか、どの学校に入学するのかを、とりあえずは仮決定して幼稚園に伝えないといけないのですが、Kann-kindになったので、判断は保護者がすることになりました。なかなか難しいところではありますが、とりあえずは様子を見ながら近所の小学校に入学することにしました。あとで撤回もできるし。幼稚園の先生と12月頃に面談した感じだと、不安も確かにあるけど幼稚園で学ぶこともあまりなくなってきたので、入学したほうがいいんじゃないかなということでした。

 

-入学手続きへ

1月10日に小学校からお手紙が届き、入学手続きの案内(Einladung zur Schulanmeldung)。日本だと、住所によって教育委員会が割り振ったりするかと思うんですが、あくまでも各小学校が主体のようです。手続きや事務作業を考えれば、集中した方が効率がいいようにも思えますが、小さな都市が数多く残っているドイツでは、やっぱり自分たちのことは自分たちで決める・やる感じなのかもしれません。親がぼーっとしてて、どこにも登録しない子供がいたらどうするんだろとかと思っちゃいますが、それは保護者の責任ということなんですかね。3月5日、6日が学校登録の日で、その前の1月30日午後7時に保護者説明会(Informationsabend)が開かれるとのことです。

1月23日に再び届き、前述の就学日の変更が正式に決定し、Kann-kindなので子供を入学させるかどうかの意思を返答してほしいとのお知らせ。登録の一か月前なんで、結構学校側もバタバタです。学校に入学しますとお手紙で返答。

1月30日は保護者説明会。場所は学校の講堂兼体育館でほとんどの保護者が参加といったところでしょうか。参加しやすいように夜に設定され、両親そろって参加している方もおられました。服装を心配してましたが、カジュアルフォーマルの人も入れば、普段着に近い人もいたので、一安心。簡単な飲み物や、学校のシールが貼られたRitter SPORTチョコも各座席に置いてありました。人を招くということは、そういうことなのね。。。

学校登録は子供と書類を連れて一人ずつやるようで、タイムテーブルに各自時間を書き込んで予約するようになっていました。なるほど。ひとしきりスライドを使って今後のスケジュールなどを説明されました。丁寧な言い回しで、Dankeじゃなくて、Wir bedanken unsみたいなドイツ語でした。ほとんどわかりませんでしたが、スライドのおかげでなんとか理解。最後は学童(ハイデルベルクでは放課後にpäd-aktivという団体が校舎内外で子供を預かることになっている)の方も来て、うちも見ていってねとの案内もありました。質疑応答もあり、一時間を超えました。疲れる。。。

最後は学校見学ということで、各教室を歩いて自由に見学です。まあ、皆さんご近所さんなので、お知り合いが多いようで話が盛り上がってましたが、他にアジア人はおらず、、、大丈夫かなあ。1年生は特にまだ集中できないかもしれないということで、教室の後ろには遊ぶスペースも設けられてました。へー。