Wunderbarな日々

妻子連れ30代生物系ポスドクのドイツ滞在記です。

生活雑話(9)

・猛暑

6月、7月と2回猛暑に襲われた2019年のヨーロッパ。ハイデルベルクはましな方でしたが、それでも6月26日は最高気温37度、7月24、25、26日は立て続けに最高気温37度、40度、38度を記録しました。朝かたは20度ぐらいまで下がったので熱帯夜じゃない分、扇風機回せば寝ることには寝れましたが、流石に昼間のこの気温は身に危険を覚えるレベルです。

研究室は空調で冷えてますが、ほとんどのドイツの住宅がそうであるように、自宅は空調がありません。36度ぐらいまでは、朝方に窓を開けて冷たい空気を部屋の中に入れ、日が昇ってきたら窓を閉めてシャッターを下ろして、日中は照明をつけて部屋の中でじっとやり過ごせましたが、それ以上暑くなると、それも限界。外に出て、空調が効いている場所でブラブラするしかありませんでした。Mathematikonの商業施設や、Galeria Kaufhofのレストランのところは割合涼しく、妻が子供連れて、時間つぶしてました。

 

・冷房を買う

小さい子もいるし、次猛暑が来たらもうやってられないということで、7月の猛暑が過ぎたころ、室外機がないタイプのクーラーを購入することに。購入しようにも売り切れが多い中、Trotecというメーカーがやっている販売店にはまだ若干在庫がありました。Amazon.deでも販売しているようですが、直営の方が価格は少し安いようです。

Gute Preise. Gute Qualität - TROTEC-Shop

室外機がないタイプの空調はLokales Klimagerätと呼ばれていて、排気ホースを窓の外までつなげて、開けた窓の隙間を布でふさぐという仕組みになっています。冷やす部屋の面積に応じて、様々なタイプがあるようで。この頃はあまり選択肢がなく、在庫がかろうじて残っていた、PAC 2100 Xという商品を399.99€で購入。配送費込み。

Lokales Klimagerät PAC 2100 X - TROTEC-Shop

窓の隙間をふさぐAirLock 100 Fensterabdichtungと延長コードも合わせてセットで購入し、カード払いじゃなくて、事前振り込み(Vorkasse)だと2%安くなるというので、計426,98ユーロでした。出入りができる大きなガラス窓(ドア)の場合はまた別の部品が良いようです。

AirLock 1000 Tür- und Fensterabdichtung - TROTEC-Shop

配達は素早く、数日で到着。さっそく取り付けてみますが、排気ホースが結構くせもの。窓の手前にものが置けるような台の幅(壁の厚さ)が広いと、窓を結構開けないと、直径が結構あるホースが通らないのですが、そうするとAirLock 100では幅がギリギリで、なかなか下の写真のように思い通りにはならないです。。。まあ取り付けれないことはないぐらいですが。

写真はhttps://de.trotec.com/shop/airlock-100-fensterabdichtung.html より拝借。

一回取り付けてしまうと、窓の開閉が簡単にできなくなってしまうので、これは使うときになってマジックテープでAirLock 100を貼り付けてホースをセッティングするのがよさそうです。

試運転してみると、涼しい風が!おおっ!これで暑さが来てもへっちゃらだぜと思っていましたが、8月は猛暑日(最高気温35度以上)が一日も来ず、33度ぐらいまで上がった最終週は旅行に出かけてハイデルベルクにいないということで、今年中に役に立つ日はなさそうです。

Wetter im August 2019 in Heidelberg, Baden-Württemberg, Deutschland

 

そうこうしてるうちに、価格も下がり、9月現在僕らが購入した商品は37%引きの252€で販売中。。。一回もまともに使ってないのに。。。まぁ、保険だったということで。

 学生たちのアパートは屋根裏部屋も多く、一番暑くなります。暑さどうやってしのいだのって聞いたら、暑くない友達の部屋に行ってたとさらっと。クーラーつけないのって聞いたら、「いやー、あれは環境に悪いからねー。」と。ヨーロッパ人は環境意識高い人が多いので、「電車あるのに何で飛行機で行くの?」とか、「なんで使い捨ての石油製品(プラスチックとかラップとか)使うの?」とか、と思っている人は結構いて、いろいろ言動に気をつけないといけません。特に言。

 

・キャッシュカード(Girokarte)の再発行

Commertzbankのキャッシュカードがだんだん割れてきました。エンボスがないタイプのカードなので作りがもろく、何回も財布から出し入れしたり、お店の人に渡すと勢いよく機械に突っ込まれてたのがいけなかったでしょうか。銀行の支店まで行って、壊れそうなんだけとというと、補強するカードホルダーを渡されました。。。あるなら初めから渡さんかい。っていうか、カード壊れやすいって自分から認めてるようなもんじゃないか。。。使用期限があと1年半ぐらいあるので、さすがに持たないかなと思い、再発行を依頼。お値段15ユーロ。再発行を申請すると、古いカードは使えなくなるので、お金降ろしといてとの指示。新しいカードと暗証番号が記載された封筒がそれぞれ数日後に届きました。新しいカードはKontaktlosといって、機械にカードを差し込んでICチップ読み込まなくても、機械にかざすだけで認証出来る機能に対応。少額の支払いは暗証番号入力・署名がなくてもいけるそうで、これは結構便利ですね。何よりカードがもう壊れなくて済みそう。

 

・ドイツのクレジットカード(Kreditkarte)を作る

ドイツでの日常生活はECカード(兼銀行のキャッシュカード、日本でいうところのデビットカード)で十分ですが、学会登録費を支払ったり、レンタカー借りたり、オンラインショッピングしたり、ドイツ外に出るとなると、クレジットカードが必要になってきます。ドイツの大手のオンラインショッピングサイトは、Sofortüberweisungとか、GiroPayとか、PayDirectとかの銀行から直接振り込む系のサービスを準備することが多くなってきました。特にPaypalはクレジットカードでも銀行口座の引き落としでもなんでも登録できちゃうので、便利です。律儀なドイツ人は、一時的にはいくらでも使えちゃって借金のようになるクレジットカードがあまり好きじゃないんですかね。。。日本からのクレジットカードは持ってきていますが、いつまでも円建てというわけにいかないし、為替で手数料取られるし(1.63%とか、現金で両替するよりは安いですが)、アジアのクレジットカードを受け付けなかったり(Ouigoとか)、追加料金取ったりすることも(Lufthansaとか)稀ですがあります。

ドイツでは日本と違ってクレジットカードの年会費が有料のものが多く、その額も年40ユーロとかで(Commerzbankという銀行が発行するカードの場合)、基本年額1000円ぐらいの日本と比べて高いです。お金をもらって、クレジットカードというサービス(信用)を提供してあげるという感じです。無料のクレジットカードもあるにはありますが、新たに銀行口座を開かないといけなかったり、プリペイドカードのようなものだったり(いろいろ支払えないところがあるらしい)、そもそも信用審査に落ちたりします。というのも、オンラインの信用審査では、奨学金もらってると雇用されているわけではないので、職業で自営業を選ばざるを得ず、外国人で永住してるわけではないとかとなると間違いなく落ちます。

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ということで、ラボのお金で雇われている今がチャンスと見て、年会費無料のクレジットカードの一つ、Tchibo Kreditkarteを申し込みました。コーヒーも飲まないし、ポイント還元率もそんなに高いというわけではないですが(0.1%)、新しく銀行口座開けなくて済むし、MasterCardだし(American Expressは使えないところ多いし、VISAカードは日本のがある)、Tchiboの店舗はあっちこっちで見かけるのでそんなに怪しいカードじゃないだろうというのが消極的な理由でした。Commertzbank系のカードなので、ちょうど口座持ってるし、手続きも簡単そう。実際申請時には、Commertzbankの口座から引き落としますかというチェックがありました。もちろん、ほかの銀行からも引き落とせますが。

Kreditkarte für TchiboCard Kunden bei Tchibo

無料カードではありますが、機能はそこそこ。現金での引き出しは一回250ユーロまで。僕の場合は合計3000ユーロが支払い(信用)上限額でした。ユーロ以外の通貨での支払いは1.5%の手数料がかかります。

申し込みはオンラインで。まず、ただのポイントカードであるTchibo Cardを申し込んでから、次にクレジットカードであるTchiboCard Plusという順番の様です。家族構成などを入力して、職業を被雇用者と選んで、手取り収入額(Monatliches Haushaltsnetto-einkommen)などを入力すると、無事審査通過。アプリでビデオチャットを選んで書類の認証も選べましたが、近くのCommertzbankの支店でも認証できるというので、パスポートと滞在許可証と印刷した申請書をもって後日そちらに行きました。

1-2日でまずポイントカードが届き、1週間ぐらいでクレジットカードが届き、そこからさらに2,3日で暗証番号登録用の番号が届きました。これでめでたく使用可能に。明細を確認できるオンラインでのアカウントは数週間後に開設されたと連絡が届き、こちらも同じく自宅に登録用の暗証番号の封筒が届きました。月末締めの翌月初めの支払いの様です。