Wunderbarな日々

妻子連れ30代生物系ポスドクのドイツ滞在記です。

引っ越し(1)

ああ、9月もブログ更新が落ちてしまいました。。。

諸事情ありまして、ドイツ・ハイデルベルクから日本へ引っ越しました。

 

・大家さんへの通知

普通にWhatsAppで通知しましたが、契約上は書面で3か月前に通知することになっているそうです(Kündigungsschreiben)。フォーマットはあっちこっちに転がっています。

Mietvertrag kündigen: So geht's mit unserem Muster

後で知り、慌てて作成して、大家さんのポストに入れて、署名をしてもらいました。3か月以上前からの通知を義務付けている契約書は法律的に無効だそうです。

Kündigungsfrist Wohnung – Alle Fristen für Mieter und Vermieter

 

・携帯・インターネット手続き

携帯電話はプリペイドなので、そのまま継続。

ドイツのプリペイドでも大概は日本でローミングできるので(高いですが)、日本でも使えます。それでも、入国後は日本の携帯電話番号があった方が良いかなと思い、事前調達しました。実家などの郵送物が受け取れる国内の住所が記された身分証明書が手元にあったので出来た技ですね。

格安SIM/格安スマホ・インターネットサービスのIIJmio

で発行できました。実家よりドイツへ送ってもらいました。菅首相のおかげで月2GBまででも1000円以下と、大分安くなりました。

NUROモバイル

は厳しくて、書類が足りませんでした。

楽天モバイルは月々0円からということで、よさそうではありますが、機種によっては機能が限られているようです。所持しているWiko View 3で調べてみると、

ご利用製品の対応状況確認 | 製品 | 楽天モバイル

4Gデータ通信・SMS(楽天回線)はいけるけど、

以下の機能はご利用いただけません
通話・SMS(KDDI回線)・APN自動設定海外/国内・ETWS(緊急地震速報、津波警報の受信など)・110/119通話などでの高精度な位置情報測位

と出ましたので、ちょっと使えないかなあ。。。

 

家のADSL回線(O2)は、ネットのマイページで契約解除してから、確認の電話を10日後以内に入れる形式でした。ちょっと勧誘されましたが、すんなり受け付けてくれました。モデムは返却しないといけないのですが、返送手続きもオンライン上でできて、引っ越す前日にDHLで送り返しました。

 

・そのほかの手続き

妻の分の銀行口座は解除。直接窓口で出向きました。手数料など清算後残金を別の口座に振り込むようにします。

僕がお世話になっていたCOMMERZBANKは、長年管理費無料でお世話になっていましたが、この7月から規定が変わり、毎月700ユーロの入金がないと管理費月額(4.9EUR)を取るようになってしまいました。規定上はヨーロッパに住所を持たないと、口座も解約しないといけないのですが、そうはいったって離れてからもしばらくはお金の取引があるので、1個は銀行口座を残しておかないといろいろ不便です。帰国が急に決まったのでいろいろ手続きを間に合わせられる自信もなく、手数料はしばらくあきらめてしばらくは口座を残しておくことにしました。

小学校・保育園に連絡。大した手続きはありませんが、小学校の先生はかなり細かく記述の入った成績書(?)を書いてくれ、面談で手渡してくれました。コロナの影響でやっと通常授業に戻ったところだったので、ちょっと息子には悪いことしたかなという感じですが、、、出発する前日まで友達と少し感傷に浸りながら遊び惚けてました。もう帰るとなるとね、、、

NHKにあたるARDにも通知して料金支払いを止めてもらわないといけません。手続きはオンラインでできますが、転出届(Abmeldung)を市役所に提出したという証明書(Meldebescheinigung )が必要です。転出届を提出できるのは実際に引っ越す一週間前からなので、手続きはそれまでお預けになりますし、それから清算で場合によっては返金・追加請求ですので、やっぱり銀行口座は必要ですね。

Der Rundfunkbeitrag - Abmelden

住民登録がなくなる場合は、子供手当にあたるKindergeldも止めるようです。ドイツ国内で給与をもらって、海外に滞在する場合などは、そのままもらい続けるということもできるそうです。Familienkasseにオンラインで問い合わせて連絡します。数日後に書面で連絡が返ってきました。こちらもARDと同じく、転出届が必要です。メールでOKでした。

健康保険も連絡して止めてもらいます。これは大学内にTKの営業所があったので直接出向いて手続きしました。

電気代もオンラインで止めてもらいます。Stadtwerke Heidelbergと契約しているので、

https://www.swhd.de/から、

      >     Dienstleistungen     >     Online-Kundenservice     >     Online-Kundenservices     >     Abmelden

と解約手続きです。電気メータを読んで送らないといけないので、実際に送信するのは最後に家を出る日になってしまいます。これも後日清算ですので、要銀行口座です。

ドイツで払った年金も本当は払い戻しの手続きとかいろいろあるらしいんですが、、、とりあえずはパスです。

大事な書類があとで届くかもということで、一応転送(Nachsendung)を郵便局に出しました。直接日本に送るサービスもありますが、研究室の秘書さんが受け取ってくれるというのでお世話になることにしました。日本と違って有料です。6か月で23.9ユーロ、12か月で26.9ユーロでした。

Nachsendeservice | Shop Deutsche Post

職場関係は自分で退職届(Kündigungsschreiben)を作って、教授にサインをもらうのだそうです。それをもって、秘書さんに手続きをしてもらいます。

退職届テンプレート(ドイツ語・英語) – hataraku.ch

研究費のあれこれもありますので、僕の場合だと学振やJSTと相談して調整します。

 

・N26銀行

ゆくゆくはCommerzbankの口座は閉じないといけないので、今後(?)のために、N26銀行というオンラインバンクの無料口座も開設してみました。ドイツ在住中じゃないと開設できませんからね。まあ、ヨーロッパ圏から離れたら本当は口座を維持してたらだめなんでしょうが、、、

口座管理費なしの鳴り物入りで参入してきたドイツ発のオンラインバンクですが、最近はしきりに有料の方の口座を薦めるので、なかなか商売がうまくいっていないのかもしれません。無料口座では、他社の銀行のATMから手数料なしで引き出せるのが月3回と限られていたり、現金での入金にも制限があります(場合によっては1.5%の手数料が取られることも)。基本はオンラインで決済して、現金での取引を減らしましょうという考え方なのでしょうが、ちょっと怖いなと感じるところもあります(携帯がなくなったら→スマホアプリのみでWeb版のページがなく、店舗もないので送金できないなど)。ヨーロッパで口座を持っている親族でもいないと、なかなかメインバンクとしてはちょっと難しいかなと思ってしまいます。こういうところで保守的になるのはもう若くない証拠ですね。。。

Compare Bank Accounts & Plans — N26

説明書き通りに申請して、スマホを通じたチャットで本人確認の認証があります。言われるがままにスマホの権限をオペレーターに与えると、フラッシュや背面カメラの切り替えとかも勝手に操作されました。。。恐ろしい。認証をOKすると、数週間後に無事フランスからMasterCardが送られてきました。ECカードとしても使える代物です(ドイツではまだまだクレジットカードを受け入れない店舗も散在します)。帰国までは妻の日常遣いのカードとして使ってもらいました。