Wunderbarな日々

妻子連れ30代生物系ポスドクのドイツ滞在記です。

中国・合肥へ行く(1)

上海から西へ約400kmいったところに、安徽省の省都である合肥市(He-Fei)があります。

合肥市 - Wikipedia

地方都市ですが、570万人の人口です。日本は大阪市で269万人ですから、すごいです。これでも人口は中国で67位だそうで。

2017年 中国都市人口ランキング1位~339位(GDP情報付き) – 中国語圏ビジネス支援のミツトミ株式会社

 

合肥市には中国科学技術大学というのがありまして、科学研究においては、北京大学・精華大学に次ぐ中国第3の大学だそうです。今回は小さな学会が開かれるということで参加してきました。

中国科学技術大学 - Wikipedia

http://top.at0086.com/Ranking/73_jp.html

 

・旅支度

ホテルは学会事務局から強く推薦されて、合肥贝斯特韦斯特精品酒店 Best Western Premier Hotel Hefeiになりました。Best = 贝斯特, Western = 韦斯特と当て字で来て、最後は Premier = 精品と翻訳ですか。ここからバスで学内の会場まで運ばれました。

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フライトはLufthansaでフランクフルト(FRA)-上海(PVG)。合肥にも空港があり、空の便でも行けたのですが、招待のボスたちは陸路の新幹線(高鉄)を指定されていたので、同行して移動することに。電車のチケットはTrip.comというサイトから購入できるようで、日本語もあって便利です。数百円の発券手数料が取られます。中国公式サイトからは手数料なしで購入できるようですが、身分証明書や中国国内の携帯電話番号が必要なので外国人には難しいですね。

航空券、ホテル予約、中国鉄道 新幹線 | Trip.com シートリップ

ハイデルベルクからフランクフルト空港は鉄道で移動。行きだけ事前にチケット購入。当日になって、ボスからタクシーで行くけど、乗る?っておいおいいまさら。。。お断りして空港まで一人旅です。

 

・上海まで

研究所からはボスと僕ともう一人の教授がこの学会に参加。空港で鉢合わせて搭乗までカフェで暇をつぶすことに。このもう一人の教授がどうやらGoogleオタクらしく、なんでも調べないと気が済まないというか、頭の回転が止まらないというか。フランクフルト近辺の雨雲レーダーを見てたかと思いきや、急にフランクフルト空港で一日ジェット燃料が何トン使われるか計算しようとか言い出す始末。昔受けたコンサルの就職面接のケーススタディってこんな感じだったなあ。しかし今からGoogleが使えない中国に行くんだけど大丈夫なんだろうか…?ほかにもトイレが壊れていると飛行機が1時間だか2時間までしか飛べなくて、カナダのど真ん中の空港に緊急着陸したとかいろいろ面白い話を聞かせていただきました。いやぁ、、、教授すげえ。頭の回転も、面白い話のストックも、雑学もぜんぜんかなわない。うちのボスもたじたじ。少し遅れて搭乗がやっと始まり、睡眠薬飲んでビジネスクラスへ消えていきました。大学の旅費の規則では、二時間を超えるフライトは、一筆書けばビジネスクラスにアップグレードできるのですが、うちのボスはまだ教授になりたてでそんな勇気がなかったらしい。指をくわえて、「今度はビジネスに乗ってやる!」と決意表明してました。

フランクフルト空港17:15発のLH 728便はAirbus A380 という二階建ての大型機です。エコノミーでも割と座席の設定は広めで、なにより静かなのが良い。中国行路線ですが、日本語の映画や吹替がいくつかあって、往復で3本半見て、久々に楽しみました。ちょっとは仕事しましたが、発表がないので気分が楽です。

 

・映画


(一応Amazonアフィリエイトです。こうでもしないと権利がうるさくて画像が貼れませんので。。。)

「DESTINY 鎌倉ものがたり」堺雅人&高畑充希主演、山崎貴監督。突拍子もないおばけ物語なんですが、家族愛を描く結構印象深い作品でした。途中涙ぐむ場面もあったりなんかして、年取って涙腺弱くなったんでしょうか。お二人とも役にぴったりな感じです。

 

「ミックス。」新垣結衣と瑛太主演、石川淳一監督。卓球混合ダブルスの話なんですが、テレビの企画ものの番組を映画で見せられているような感じで、ちょっといまいちでした。コメディにしても、もう少しなにかほしかった感じです。ガッキーかわいい、ヒロスエもまだまだかわいい、蒼井優なんでもできるなあ、瀬戸康史はリーガルハイのときの岡田将生と同じような雰囲気がしました。

 

「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」原題は「Darkest Hour」。ゲイリー・オールドマン主演、ジョー・ライト監督。オールドマンは第90回アカデミー賞の主演男優賞、チャーチルのメイクで、辻一弘さんがメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞したのも話題になりました。イギリスの映画です。

ちょっとチャーチルをよく描きすぎな気もしますが、戦争の裏の政治の駆け引き、しかも作戦決行までの短い時間に焦点を当てたのは面白かったです。吹替で見終わった後、もう一度英語で見直しました。いきなり英語だと、悲しいかな、意味わからないところがまだまだ多いですからねえ。。。近代史の勉強にもなりました。途中、ヒトラーの演説がドイツ語で流れてきて、チャーチルが聞きたくないからドアを閉めるシーンがあるのですが、イギリス人にとって耳障りな感じが、ドイツ語を勉強してよくわかりました(笑)。

しかしまあ、メイ首相の演説をテレビで見たことがありますが、イギリス首相の演説は格調高いです。それに比べて日本の国会演説は。。。法廷みたいに言葉尻をとらえ始めると、ぼろを出さない答弁、うそにならない演説になってしまうのはわかりますが、、、チャーチルみたく、言葉で人の心を動かすような演説を聞いてみたいものです。塩爺がいた頃は、答弁は無茶苦茶でも、その人が何を考えているかはよく分かったものですが、今やそんな人は麻生さんと二階さんぐらいでしょうか。話が逸れました。チャーチルの秘書のエリザベス・レイトンは実在の人物で、チャーチルに関する回顧録も出版しているようですが、本作ではフィクションの演出が結構加えられているようです。

Elizabeth Nel - Wikipedia

 

 (タンブラーはAmazonの抱き合わせ商法です)

「リメンバー・三―」ピクサー製作、リー・アンクリッチ監督。原題は「Coco」。こちらも第90回アカデミー賞の長編アニメ映画賞と主題歌賞を受賞しました。ラボのメキシコ人から、家族で見てとてもよかったとお薦めされていました。実際メキシコでは骸骨柄がよくあるし、文化背景は結構現実に即したものになっているようです。生死の難しいテーマを正面から描いてる印象です。しかし、死者(黄泉)の国のイメージがなんか鎌倉ものがたりとよく似てるなぁ。不思議なものです。死という恐怖を各国の文化がどのような方法で和らげるか、いつかは死んでしまうけどどうやって気を取り直して今をしっかり生きようと思えるようにするのか。そのあたりは面白いですね。

映画は、さあこれからというところで飛行機が着陸。チャーチルを英語版で見直した時間がたたりました。続きはええっと、、、金曜ロードショーでやってくれないかなぁ。

 

・上海浦東国際空港

上海浦東国際空港に到着。外国人は全員まず機械で指紋を登録するようです。入国審査でもう一度指紋を確認して入国。ドイツ人たちは要VISAですが、日本人はVISAなしでOKです。思ったほどは暑くないなあ。現地ではもう一人の教授の知人が上海で研究室を主宰しており、夕方の合肥行きの電車までの間、上海を案内してくれる運びとなりました。

 

続く 

 

 

生活雑話(6)

・税関

妻の実家からの荷物が再び税関送りに。Deutsche PostよりZollamt Heidelbergまで取りに来いとの通知が来ました。適当にごまかして本4000円+クッキー3000円で計7000円と書いたけど、中身が違うのがばれたかなあ?いろいろネットで買ったものも入っていたので、とりあえず明細を準備して税関へ向かいました。合計約12000円になるから2000円ぐらい税金取られるかなぁ。

ドイツ税関のホームページによると、郵送物の場合、個人同士のやり取りか、オンラインショッピングなどの業者からの郵送かで取り扱いが違うようです。

http://www.zoll.de/DE/Privatpersonen/Postsendungen-Internetbestellungen/Sendungen-aus-einem-Nicht-EU-Staat/Zoll-und-Steuern/zoll-und-steuern_node.html (ドイツ語)

http://www.zoll.de/EN/Private-individuals/Postal_consignments_internet_order/Shipments-to-Germany/Duties-and-taxes/duties-and-taxes_node.html (英語)

 

今回のようなEU圏外からの個人同士の郵送の場合(Geschenksendungen)、価値が45ユーロ以下は免税、45ユーロ以上、700ユーロ以下は、17.5%の関税、700ユーロ以上は別途手続きが必要です。EU圏外からのオンラインショッピング(Internetbestellungen)の場合、22ユーロ以下は免税、22ユーロ以上150ユーロ以下は、17.5%の関税、150ユーロ以上は関税に加え輸入手続きが必要です。

仕事前にということで、早朝7時に税関へ行きました。3人ぐらい廊下で待ちますが、7時を過ぎても呼び出しがかからない。しびれを切らしたおじさんが中に入ると職員はもうすでに受付開始してた。。。「始まったなら一言ぐらい言えばいいのに、これだから税関のやつは…」とお役所仕事にドイツ人もぶつくさ。

届いた手紙だけをまず見せると、職員が荷物を取ってきて空けるように促されます。「これは誰からなんだ?」と聞かれ、「妻の実家からです。」と答えると、なーんだみたいなすまし顔。明らかにクッキーでも本でもないものもいっぱい箱から見えてますが、そこには何も触れず、あっさりと「持って帰っていいよ」と。基準額超えてるのに、杓子定規のドイツでも珍しいことがあるようです。作ってきた明細書も結局見せずじまいでした。

帰る道すがら気づいたのは、段ボールがAmazonだった!Amazonのインターネット注文での海外発送は、通常、箱の表に税関申告票が貼ってあって、業者の場合は別途関税を支払うのが普通。それがないから税関に引っかかったものの、聞いてみたら個人同士の郵送物で、見たところ大した価値があるものもなく、税関職員も書類を作るのもめんどくさいから、見逃したんじゃないかなと推察します。ということで、荷物を送るときは、Amazonの段ボールはやめましょう。

 

・電気代

ドイツ生活3年目に入るころに、stadtwerke heidelbergから電気代の通知。ドイツでは、電気の検針は年に1回だけで、電気代は前年の使用量に基づいた推定値で毎月の引き落としです。検針時に実際の使用量がわかるので、払い過ぎた分や足りない分をその後に清算します。1年目は前年使用量がないため、家族構成で月額58ユーロとなり、2年目は検針のタイミングで、使用量がそれより少なかったため、月額51ユーロとなって、払い過ぎた分が戻ってきました。3年目はそれより使ってましたねということで、月額65ユーロとなって、180ユーロほど追加で徴収されました。とほほ。食洗器を毎日回したり、洗濯機も乾燥機回したりお湯で洗ったりするようになったからでしょうか。まあ、理屈上は電気代の過不足がないんですが、毎月ちゃんと検針してた日本は律儀だなあと感じます。

 

・落とし物

Baden-Württemberg
Polizeipräsidium Mannheim
Polizeirevier Heidelberg-Nord

と警察からのお手紙。なんでもBoesnerというドイツの画材屋さんの会員カードが入った財布を、MathematikonのREWE(スーパー)の従業員が拾ったらしい。「つきましては、下記の問いに答えられたし。どうやってなくしましたか(犯罪か、それとも紛失か)?、犯罪の場合はすでに届け出ましたか?、届け出たのはいつどこですか?返答は郵送でもE-mailでも構いません。ごきげんよう。」

妻に聞いても身に覚えがないらしい。とりあえずメールで「盗難ではありません、紛失です。どうしたら返してもらえますか?」返信すると、Polizeirevier Heidelberg-Nordの警察署まで取りに来てくださいとのこと。

警察署に入ると、日本みたいに開放感がある感じではなく、全面ガラス張りで中に入れないようになっていて監視されている気分。インターフォンで要件はなんだと聞かれ、落とした財布を取りに来ましたと、届いた紙を差し出します。10分ほど待たされ、上の階に通されました。出てきたのはスヌーピーの財布!子供が財布ほしいからと言ってあげてたんだった。中身も欲しいからということで、小銭やらいらない会員カードを渡して中に入れてました。それでスーパーで買い物してるときに子供が置き忘れて、中の会員カードから足がついて戻ってきたというわけです。なるほど。

中身を確認して、署名し、最後は握手してお別れ。貴重な体験となりました。ドイツでもなくした財布が返ってきました!

研究雑話(6)

 ・新ポスドク

去ったフランス人ポスドクの代わりに、共同研究していた韓国のグループからポスドクが一人加わりました。なかなかの業績を引っ提げての登場。研究環境の違いにいろいろ戸惑ったりもしてましたが、さっそくラボで長年うまくいかなかった問題を解決するなど、違いを見せてくれました。これが違いを作り出すということですか。さすがです。果たして自分は違いを作り出せたのか・・・自信がないところです。

韓国もやはりアジアよりの研究環境の様で、ドイツに来てからはボスとの距離感が少し難しかったみたいです。ボスが言ったら絶対みたいな空気があるときは、上の人も下の人もそのようにふるまうものですが、ヨーロッパではそういう空気が少ないだけに、上の人も適当なことをペラペラしゃべってるし、下の人も上から言われたからって従順にというわけではありません。「データの相談をしたいんだけど、いついけばいいかな?」「いやまぁ、教授室のドアが開いてるんだからいつでも行っていいよ。」といったやりとりのあたりは新鮮な感覚でした。

 

・新学生

博士課程の学生も一人加わりました。奨学金を引っ提げて中国から留学してきたものの、ボスと馬が合わずうちで引き取る形に。頑張り屋さんだけど、サイエンス的にはまだこれからという感じでしたが、新ポスドクが面倒を見ることに。まあ、馬が合うかどうかはばくち打ちみたいなところがありますから、早めにやりなおせたことはみんなにとって良かったんではないでしょうか。

新しく来た二人は週7日いくらでも働きます状態。ラボでは20個体ぐらいでやっていた遺伝子型のチェックを、150個体ぐらいでやるもんだから、いくらなんでもそれはもうちょっと労力減らしてもいいんじゃないかとも思いますが、、、よそから口出してもなんだし、研究が進むなら温かく見守るというか、負けないようにこっちも働かなきゃというか。ラボの空気はやっぱり人でガラッと変わるものです。

 

・書類、書類、、

フンボルト財団から奨学金を延長も含めて3年間頂いてますが、最終年に入りましたので、そろそろそのあとも気になり始めるところ。 プロジェクトもまだ半ばということで、できればドイツでもう少し続けたい。自主財源が自由な研究にはなにより必要ですが、ドクター取ってから4年目、すでに海外に来ているとあっては応募できるフェローシップもなかなかなく、JSPS(日本学術振興会)に頼るしかないようです。

第一候補は海外学振。今年度から支給額が年額520万円から620万円になったそうですが、応募者増えるんじゃないかとか、採択率落ちるんじゃないかとか、申請する方は結構複雑な気分。とりあえず応募者激増ということはなかったみたいですが、内定辞退は減るんじゃないでしょうか?そんな奴いるのかって?ゴホッゴホッ。。。

申請・採用状況 | 海外特別研究員|日本学術振興会

2月に募集要領発表、3月中旬に受付開始で、5月上旬の締め切り。元ボスにも申請書類の草稿を見せてコメントしてもらいましたが、日本語が下手になったなというのと、募集要領を隅から隅まで読めとのお達し。審査セットを改めて見てみると、生物系の区分は3年前とは変わり、「分子レベルから細胞レベル」、「細胞レベルから個体レベル」、「神経科学」、「個体レベルから集団レベル」に分かれていました。審査員のバックグラウンドを理解してないと、書く書類が変わるのも当然です。。。まだまだですな。審査セットだけ公表が遅かったので、チェックし忘れていました。現ボスにも見せましたが、何しろ日本語だし、まぁ、推薦書は書くから頑張ってといった感じでした。英語でもよかったんですが、、、落ちたときに悔しくなりそうだから、やっぱりまだ日本語ですかね。

海外学振が本命ではありますが、最近は学振PDと併願している人もちらほら聞きますし、併願可能と募集要領にもあります。3年間の学振PD期間中も海外で研究することが推奨されていて、今年度から最大で2年間までになりましたので、実質、サポートされる期間は同じです。給与額は年額430万円と少な目ですが、年額150万円以内の研究費がついていて、海外滞在中はそこから日当が出せるそうで、海外学振と変わらないレベルの収入を得ることはできます。税金とか社会保障とかどうなるかわかりませんが、、、。年間18名というSPDに当たれば、給与530万円+300万円の研究費が・・・まあ、SPDほどの申請書じゃないです、はい。

PDの方は日本のラボに所属することになりますので、まずは所属先探し。申請書類の草稿を送って、Skypeでミーティングして、出してよいよということになりました。海外学振は個人申請ですが、学振PDはそのラボが所属する研究機関から申請することになりますので、申請者用のIDやパスワードを事務に発行してもらい、学内の締め切りなどを教えてもらいます。4月上旬に学振が受付開始ですが、4月中旬が学内締め切りで、そのあとに事務チェック。とんとん拍子で話が進んだからよかったですが、もうちょっと早く、3月上旬ぐらいから準備を始めた方がよかった気がします。学内締め切りの後も、結局提出するのは6月1日。教授たちがだんだん締め切り気にしなくなるのもわかります。その間になんかいいデータとか出れば、盛り込みたくなりますわな。

評価書も出そろい、いざ申請・・・になるといろいろ誤植が見つかるもので、あーだこーだ半日ぐらいかかりました。PDの方が研究期間が1年長い分、いろいろ書く欄が多いので、併願は思った以上に準備に手間取りました。どちらかが当たるとよいですが、両方外れたら、そろそろ今の研究やめた方がいいよと受け取って、別の道を探しますかね。6月11日に今年のPDの申請状況も発表されましたが、PD全体で2070人、生物系は205人と、いずれも過去6年での最小値。3年前まで3000人近くいましたからね。そこから毎年数百人ずつ減っているようです。雇用状況もよくなってきたし、アカデミックで研究職なんてやってられないと思う人が増えてきたのでしょうか。そもそも博士課程の学生の数が減っているんでしょうか。

 

・顕微鏡のデモ

ラボが学内で引っ越しする予定になっていて、引っ越し先では共焦点顕微鏡が近くになく、そりゃないと困るということになって、購入計画が立ち上がりました。DFG(ドイツ研究振興協会)では研究機器購入用のプログラムもありまして、€200,000以上€5,000,000以下の機器に対し、50%を負担するグラントです。日本では無いタイプのグラントだと思います。

DFG, German Research Foundation - Scientific Instrumentation and Information Technology

グラントを申請するためにはいろいろとデータが必要で、デモをしてもらう必要があります。日本にいた時はメーカーや業者さんと相談して、設置してもらうことが多かったですが、今回は顕微鏡メーカーに出張することになりました。お隣MannheimにLeica Microsystemsの研究棟があり、たくさんのデモ機が置いてあるそうです。

朝、同僚とボスと一緒にサンプルをもってマンハイムに向かい、担当者から顕微鏡の説明を聞きながらデータ取り。お昼はピザをとって、午後もひたすらデータを取るという忙しい一日でした。まあ、担当者が実機を動かしていたので彼女が一番しんどかったと思いますが。。。様々な仕様の共焦点顕微鏡が7,8台あり、全部でいったい何億円するんでしょう。

最新テクノロジーに感嘆しながら、データにはまあまあ満足。あとで各仕様の見積書を送ってもらうということで、マンハイムを後にしました。しかし、これはまだまだ第1歩。比較のためにもう一社(Zeiss?)にも出かけてデモをしてもらい、申請書を仕上げて、大学の事務を説得して、DFGに申請。申請が通ってから、やっと購入手続きに入れるみたいですから、あと1年はかかりそうです。

go asia (アジアスーパー)

・Tiger & Dragon's Food Store

ハイデルベルクで日本食材と言ったら、Tiger & Dragon'sでした。ベトナム系の経営です。

tiger and dragon heidelberg - Google 検索

Heidelberg Bismarckplatz 近くのRohrbacher Str. 8にあるのと、あとWieblingenのIm Schuhmachergewann 4/1にもあります。利用したことはないですが、Webショップもあります。

https://saigon-monsun.com/

値段が高いのは仕方がないとして、品ぞろえはハイデルベルクでは一番でした。

 

・go asia

そこへ、2018年5月3日、殴り込みをかけてきたのがgo asiaです。

go asia supermarket24: die größte Super Market in Deutschland. Drei Laden sind in Berlin.

場所はBismarckplatz 近くのGaleria Kaufhofの地下。日本でいうところのデパ地下です。そんなところにアジア食材屋というニッチなテナントを入れて大丈夫かなあ。もともとは催し物の売り場だったところです。見てみると、ベルリンで5店舗、フランクフルト、シュトゥットガルト、ダルムシュタットなどにも店舗を広げているところの様で、まさしく黒船襲来といったところでしょうか。

開店前からKaufhofの前でチラシを配ったり、フォーチュンクッキーを配ったり、5月中は全品15%割引ということで、かなりの力の入れようです。この頃はアジア出身の人と会うとgo asiaの話題がまるで天気の話題かのように挨拶化してました。

鮮魚や精肉はありませんが、品ぞろえはTiger & Dragon's Food Storeをはるかにしのいでいて、お値段も15%上乗せされているわけではなく、妥当といった感じです。支払いはクレジットカードでも可です。

 

・米

15%割引ということでまずは米を買いだめ。米国産のNISHIKIをTiger & Dragon'sで買っていました。

https://www.nanuko.de/epages/79558993.sf/de_DE/?ObjectPath=/Shops/79558993/Products/A1008

約10kgで36ユーロぐらいでしたが、これは在庫がない。そこで試しに、米国産の金浦特米(KIMPO)というのを買って試したところ、味にはそん色がないということで、ブランド替えです。9kgで20ユーロぐらい(割引前)でした。

saigon-monsun.com

・餃子

冷凍の餃子もたくさん種類がありました。水餃子は、ドイツ産の祝福饺子(ZhuFu JiaoZi)というところの猪肉大白菜(豚肉白菜)を買ってみましたが、おいしかったです。ゆでて、醤油・酢をつけて食べるだけです。子供もむしゃむしゃ食べてました。エビ・キノコが入った猪肉三鲜や、豚肉・セロリが入った 猪肉, 芹菜もおいしそうです。

Chinesische Maultasche

Artikelnr/Barcode  产品号

 

日本式の焼き餃子(日式猪肉锅贴)も置いてあり、こちらはオランダ産のDelicoというブランドです。

f:id:eulechang:20180621140837j:plain

フライパンの上に油を挽いて軽く焼き色を付け、水を餃子の半分がつかる程度まで入れて、強火で水がなくなるまで、ふたを閉めて蒸し焼きにするだけです。大人二人分のおかずで7ユーロ行かないぐらいですから、安上がりですかね。

他にもあんまんやシュウマイなど、いろんな点心がこのブランドから出ているようです。味がわかっているブランドで、多分どれもそんなに外れないかと思います。

Delico

他ブランドの肉まんもありましたが、一回購入したっきりでその後品切れが続いていますので入荷されたらまた追加で書きます。点心はなんといってもちゃんと蒸すのがおいしさの秘訣です。うちでは鍋の中に入れるだけの簡易式蒸し器を重宝してます。

www.amazon.de

・あずきバー

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のようなものです。台湾産の枝仔冰城というメーカーのあずきバーです。1926年創業。脱脂粉乳が入っている分、味わいは井村屋とは異なりますが、これはこれで慣れたらまあまあおいしいです。日本と同じく固いので食べるときは要注意です。

旗山.枝仔冰城.台灣餐飲連鎖

 

・甘栗

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妻ははじける笑い甘栗をまとめ買い。日本でも発売されている中国産の甘栗ですが、直接ドイツにも仕入れているようです。買占められるのを警戒して、当初は紹介するのをためらっていましたが、今のところ買う人はそんなに多くないようで、むしろ商品から降ろされるのを気にしてます。

 

他にも青梗菜、もやし、梅干し(しそ)などなど、いろいろ買い込みました。中国系の品物が豊富で、冷凍の饅頭をいくつか買い込みました。「生活が変わった!」とラボの中国人学生は喜んでいました。日本食材の品ぞろえはまあまあといったところでしょうか。ちゃんとした日本酒も置いてあります。キリンビールやラムネの瓶にはリサイクルシールが一応貼ってありますが、律儀に持っていくと回収してないといわれたので、適当に捨ててよしです。

開店から一か月は連日すごい人の数でしたが、ようやく落ち着きました。15%割引のうちにということで、3回ぐらい買い物に行きました。Tiger & Dragon'sがつぶれてしまわないかと心配です。このgo asiaはイケイケどんどんのようで、MannheimのN7のGaleria Kaufhofの地下にも出店しました。こちらは2018年6月7日開店で6月30日まで全品15%割引セール中です。これでますますラインネッカー地域のアジア人が増えそうです。

卒業

この数か月の間、修士論文を書いて卒業したのが一人、卒業論文(Bachelor thesis)が一人。どちらも6か月ほどのラボ滞在ですが、日本ほどの盛り上がり(歓迎会やら送別会)もなく、にゅるっとラボに来て、さっといなくなる感じでした。時期も特に決まっていなくて、好きな時から始めて6か月ですから、盛り上がりにくい面もあるのかもしれません。

 

・修士論文

修士のほうは僕が面倒を見ていた学生。修論の初稿がまわってきたのは締め切りの月曜日の前の金曜日。これでどうせいっちゅうねん。。。その後の発表も予行演習などはなく、いきなりぶっつけ。まぁ、入学試験とかでは自分の力でどれだけできるかが試されるわけですが、科学はほかの人の力を借りてもいいからどれだけ最高のものができるかが試されるわけでして、、、科学じゃなくてもその姿勢は問題ありですなあ。それでも特に上からプレッシャーをかけないのがヨーロッパ流。事前に来てくれたらいくらでも相談に乗りますが、来ない分にはほったらかしで点数が悪くなるだけという考え方のようです。

修論もディフェンスがあり、口頭発表後、主査と副査が数十分にわたり口頭試問です。一応責任者の一端ですから、見届けるのも責務かなと思ったのですが、オーディエンスは僕一人でした。なんでも修論の審査報告書には質疑応答の記録が必要とのことで、急にペンを渡されて書記をやる羽目に。わぁお。公式文書に自分の手書きの英語が載る日がよもやくるとは。。。ぼーぉっと聞いているわけにもいかなくなり、こちらもそれなりに緊張。

発表自体はわかりやすかったですが、内容が浅い。。。学会発表の質疑応答とは違い、口頭試問ではその分野での一般的な専門知識も問うわけですが、どこからたたいてもすっからかんという感じで響くところがありませんでした。責任者としてはいたたまれない気持ちになりました。親が悪くてごめんなさい、みたいな感じです。口頭試問がひと段落したところで、学生は退室。僕も併せて退室しようとしたら、「君はここにいていいよ。」と、主査と副査の議論に参加。どういうところがダメだったかを十数分にわたって聞かされる羽目になりました。そういう罰ゲームなんですかね、これ。一通りダメ出しが終わった後、いざ点数をつけるときが。100点満点で点数をつけて、それが1-4点のMarkに変換されます。

95点以上が1.0、90-95が1.3、85-90が1.7、80-85が2.0です。出来は良くなかったとはいえ、ハイデルベルク大学はもとから高い点数をつけることが多いので、2.0ぐらいでも十分に低い評価でしょうという判断に至り、主査、副査の二人の平均がそうなるように点数がつけられました。生々しいことにその場で記入と署名です。議論が終わった後、学生を呼び入れて、合格したよおめでとうと伝えます。その後、総評が伝えられます。密室の議論の時よりはもちろん、学生の今後生かせるような形で、丁寧に言葉を選んでいました。これでめでたく、修士の学位を持った学生が新たに一人誕生です。

後日ラボに来て身辺整理。実験ノートを追記して(本当はだめだけど)、データベースにいろいろ実験試料の情報を入力し、データを後から見てもわかるように整理してサーバーに収めます。終わると、消え入るようにサッといなくなり、卒業です。そういや、推薦書を書いたドクターのところは結局通ったのか、通ってないのか・・・?まぁ、あえて聞くほどのこともないか。

 

・卒業論文

卒論のほうの学生は担当じゃないのではたから見てるだけですが、やる気が充満している感じです。区切りがいいところまでということで、理由をつけて滞在期間を少し延長して、計画していた実験を終わらせました。プロジェクトそのものは失敗でしたが、ポジコンもネガコンもちゃんとしていて、「ダメ」と。「ダメ」とはっきりわかって次に進めることは、なかなか難しいことですからね。

こちらは期日を守って事前に卒論のファイルを送ってきて、アドバイスをもらい、印刷したものを締め切り日に提出。その時に意気揚々とラボにやってきたのが印象的で、「このデータの写真が一番お気に入りなんだよ!」とにこやかに卒論を見せてくれました。とても卒論に誇りに思っているようで、それもそれだけの努力をしたからでしょうか。

こうも違うと、嫌が応にも自分の学生と比べちゃいますね。。。学生のもとからの出来が違うのもあるんでしょうが、指導する方もなんとかならんかったかねえと悔やまれます。

 

そうこうしているうちに、新しい学生がやってきて、卒論を(修論かも?)。昔、バイトでラボで働いたことがある子で、評判がすごくよく、すぐに受け入れが決まりました。前述の学生みたいに、誇れる学位論文が書けるといいですね。

 

Stadtmobilでカーシェアリング

 ・Stadtmobilに登録

車で出かけるときは、週末3日間でレンタカーということが多いですが、料金が安くなるよう、前もってキャンペーンの時に借りることにしていました。しかし、そうはいっても急に必要になったり、雨が降ったときだけということもあります。直前に借りるとレンタカー代金が結構高額です。そこで、ハイデルベルクやマンハイムではカーシェアリングの車を頻繁に見かけるし、使っている人も便利だというので、登録してみることにしました。

Kunde werden - stadtmobil Rhein-Neckar

この地域は、stadtmobil Rhein-Neckarの管轄ですので、上記ページから登録です。登録するには、まずコースを選択しないといけないようです。詳細はこちら

Preise & Tarife - stadtmobil Rhein-Neckar

1.通常コース (Classic-Tarif (Erstnutzer))

初期費用は登録料59ユーロ+デポジット300ユーロのコース。その後は月々5ユーロと年会費24ユーロが固定費用で、それに加えて、走行距離・利用時間に応じた利用料金を都度に払います。同居している二人目以降のドライバー追加は、初期費用と固定費用が半額です(Zweitnutzer)。オプションとして、plus-Tarifというのもあり、こちらは月々33ユーロ支払う代わりに、利用料金は20%割引になります。

 

2.トラム+バスとのセットコース(VRN-Tarif)

トラム、バスの年パス(Jahreskarte)や、通勤パス(半年パス)を持っている人向けのコースです。初期費用は登録料29ユーロ+デポジット200ユーロで、月々5ユーロが固定費用で年会費はありません。走行距離・利用時間に応じた利用料金は1.と同じです。

 

3.ちょっとだけ利用コース (Mikro-Tarif)

たまにしか利用しない人向けのコース。初期費用は登録料59ユーロ+デポジット30ユーロ。固定費用はありませんが、利用料金は通常の20%増しになります。

VRNの年パス持ってたので迷いましたが、お試しということで、3.のMikro-Tarifにすることにしました。月単位でコースを他に変更することもできる様でしたので、まずは様子見です。また、保険についても案内がありました。通常では、事故の際は、900ユーロまでが自己免責額となり、それを超えた分は保険から支払われます。別途、営業保証料(1日15ユーロ)も請求されます。12か月で39ユーロの追加の保険(Sicherheitspaket)に加入すると、年1回の事故につき、自己免責額が300ユーロまで減額され、営業保証料も免責です。ただし、ヨーロッパの免許を持ち始めてから2年以上経ち、かつ21歳以上が条件でしたので、加入できなさそうでした。特に聞いてもいませんが。insurance 4 car hireという保険に加入していたので、こちらにも聞いてみましたが、カーシェアリングも保証されるのはUKだけで、ドイツではやっていないとのこと。。。気を付けて運転するほかありませんね。

 

Kunden WerdenのところでMikro-Tarifを選び、フォームに記入すると、最後にPDFが出てきます。それを印刷して、Heidelberg Hbf.駅前にある窓口へ赴き、免許証、身分証明書とともに提出します。営業時間がちょっと変則的ですから、注意が必要です。

Ökostadt Rhein-Neckar e.V.
im Zentrum für umweltbewusste Mobilität (ZuM)
Kurfürsten-Anlage 62
69115 Heidelberg

登録が済むと、会員カードや、英語版の利用マニュアルもいただきました。しばらくして、メールが会員登録完了のメールが届き、これで利用できるようになりました。

 

・予約

電話でも予約できるみたいですが、WebサイトやAppのほうが便利です。Appは英語対応してます。自宅から歩いて行けそうなところ(500mぐらい)に車は8台ぐらいありました。これで、さすがに借りたいときに車が1台もないということはなさそうです。また、5月だけでも、Neckargemünd、Ilvesheim、Neustadtなどの町にも車を置き始めたということで、まだまだ車の数を増やしていきそうです。

予約は、車種と場所を見ながら、1時間単位で予約できます。また、これとは別にJoeCarというのもあり、こちらは事前予約不可(利用開始の15分前からは予約できる)で乗りたいときに乗る用の車です。決まった駐車場もなく、市内の定められたところの路駐できるところなら、どこにでも返してよいです。

 

・乗車・返却

カードをフロントガラスのところにおいてある機械にかざすと、ドアが空きます。また、キーボックスから、カード+暗証番号でカギを取り出すタイプのところもあります。暗証番号は、会員カードを入れていた封筒に同封されています。最初、ログイン用のパスワードじゃあるまいし、何のことだかわからずに困りました。カードでドアを開閉できるタイプの車は、ダッシュボードの中にカギが入っており、暗証番号を入力するとエンジンがかかるようになります。利用前に傷のチェックをして、ノートに記録するようになっていますが、見たところあんまりまじめにやってない感じです。

 オートマもあるようですが、マニュアルが多いです。ナビはついてませんでした。ガソリン代込みの利用料金です。満タン返しにする必要はありません。給油する場合は、車内にカードがあるので、それで支払います。提携外のガソリンスタンドの場合も、レシートを台帳に挟んでおくと、あとで口座に払い戻されるようです。

返却は所定の場所に戻して、カギをダッシュボードの中の機械に戻して完了です。遅れそうな場合は、後に予約が入ってなければ、Appで延長することができます。キーボックスの場合はカギをボックスに返して終了です。

 

・請求

支払いは月締めで請求書が届き、口座引き落としです。調子に乗って4回も借りちゃいました。0-7Uhrは1ユーロと書いてあったので、7時間まで安いのかと思って調子に乗っていたのですが、これは0時から7時の深夜早朝料金。勘違い。。。実際届いた請求書の料金(Mikro-Tarif)を見てみると、

JoeCar (Ford Fiesta) 11km * 0.26 € + 1時間* 2.4 € = 5.26 €
*予約した時間や、ドアの開閉時間ではなく、ダッシュボードの中の機械の操作時間で計上のようです。Appの情報だと、JoeCarは借りるととりあえず3日間借りることになるみたいです。

*JoeCarの場合、時間料金は分単位で0.11€でも計算されますが、2.4€での時間単位計算と比較して安いほうを採用です。20分ぐらいで並びますね。

 

Toyota Yaris Hybrid (ヴィッツ) 32km * 0.26€ + 8時間 * 2.4 € = 27.52€

Toyota Yaris Hybrid (ヴィッツ) 12km * 0.26€ + 3時間 * 2.4 € = 10.32€

VW Golf 36km * 0.29€ + 4時間 * 2.88 € = 21.96€

という感じでした。ガソリン代込みなので、あまり遠出しないならレンタカーよりは安そうです。

 

SIMカード(2)

 ・O2の2年契約の終了

生活雑話(5) - Wunderbarな日々

詳細は前記事に書きました。携帯電話(スマートフォン)に使っていたSIMカードは2年契約ですが、自動延長のオプションがついてましたので、契約終了の3か月前に更新しない意思を伝える必要がありました。

 

・プリペイドSIMカードの購入

いつ日本に帰るかもわからないし、期間が固定された契約も、契約してからあれよあれよという間に周りが値下がりして、結局割高になってしまいましたので、次はプリペイドにしようと決めました。いろいろ迷いましたが、Ortel Mobileにしました。スーパーなどでもSIMカードは売っていて、10ユーロ払えば、10ユーロの課金がされたカードが買えます。ただ、ネットで購入した方がお得で、20ユーロの課金がされたカードが10ユーロで購入できます。(うち、10ユーロは一回課金するとボーナスとしてつく。)

Ortel Mobile - SIM-Karte mit 20 Euro Guthaben

購入後、追跡プログラムはうまく作動しませんでしたが、2日で普通郵便でSIMカードが届きました。

 

・料金コース

Ortel Mobileのプリペイドカードですが、基本料金がなしのプランだと、国内電話1分9セント、SMS 1回15 セント、データ通信は 49 Cent/MBです。電話用としてはこれで十分ですが、今回はデータ通信もということで、Smart World Sにしました。これは4週間10ユーロの基本料金を払い、180分まで日本・ドイツを含む50か国への国際通話無料、データ通信は21,6 MBit/s (Download) und 8,6 Mbit/s (Upload)で1.5GBまで、O2系(ortelなど)の国内電話料金はかけ放題というプランです。

Skype、Line、Facetimeなどいろいろ使っていますが、なんだかんだいって日本に電話をかけることもあり、O2の2年契約中は1分1ユーロと、まあまあ取られていました。T mobileのプリペイドでは1分2ユーロ、O2のプリペイドでも1分1ユーロでしたが、Ortelは毎月180分の無料通話がついているので、これが決め手でした。

もちろん、デメリットはいろいろあって、家のDSLもO2で、コンビ割引の5ユーロがなくなります。また、SMSは1回15セントになりました。夫婦間のやり取りはこれまで無料だったSMSで済ますことが多かったので、そのあたりは追加料金取られそうです。また、なんといっても研究所内でO2系は電波が弱い。。。研究室の中やMathematikonのスーパーの中ではしばしば圏外です。データ通信も、もっと高速を謳っているサービスもあります。まあ、ベストではないですがとりあえずの妥協点ということで。使用状況に応じて、プランがコロコロ変えれるのもプリペイドの良いところです。

 

・アクティベーション

郵送でSIMカードが届いてからはビデオチャットによる本人確認が必要です。最近、ほかの会社のSIMカードを使えるようにするお手伝いもしましたが、その時も本人確認が必要でしたので、ドイツの法律がこの二年の間に変わったようです。調べてみると、2017年の7月にMobilfunkanbieter gesetzlich (§111 Telekommunikationsgesetz) が改正されていました。2年前は結構ザルでしたが、最近は携帯電話が本人認証に使われることも多く、厳しくなったのでしょう。やり方はOrtel mobileのWebサイトに詳細に記してあり、英語版も用意されています。

Simkarte Freischalten

カメラ・マイクが付いたPCかスマホを用意し、インターネット回線がつながる環境にいる必要があります。ない場合は、郵便局員による確認にも対応はしているので、所定の用紙を印刷して、近くの郵便局に行くようです。

今回はiPadでやりましたので、手順としては、上記Webサイトにアクセス→電話番号(SIMカードではなく、紙に書いてあります!)やSIMカード番号の登録→Transaction番号が表示される。iPadでPostidentというAppをインストールし、Transaction番号を入力し、パスポートなどに記されている個人情報を記入し、ビデオチャットスタート。英語オプションも選べます。スタッフがパスポートをカメラ越しに撮影し、記入された個人情報を確認し、本人確認をして終了です。チャットが終わった後に終了ボタンを押さないと手続きが進みませんので注意が必要です。

TelekomのプリペイドSIMのアクティベートもお手伝いしましたが、似たような感じでした。ビデオチャットのオペレーターが英語しゃべれないので、ドイツ語で応対する必要がありました。こちらはアプリじゃなくて、ブラウザ形式のビデオチャットでしたが、ポップアップやマイク・カメラの使用を可能にするブラウザの設定を変えないといけなく、一手間かかりました。最後ちゃんと終了ボタン押してねというところのドイツ語が分からなくて、近くにいたドイツ人のラボメンバーに頼る羽目になりました。。。ビデオチャットできる環境にない人は、直接店舗まで行けばよいみたいです。

Aktivierung Ihrer Prepaid-Karte | Telekom

これでSIMカードが使えるようになりました。携帯に差して、カードに記載された暗証番号を入力すればOKです。持っていた携帯がdual SIMでしたので、SMSなどで連絡受け取るために、追加で差しておきました。ただ、このままのStandard planだとデータ通信などは割高になっています。Ortel mobileのサイトから、適宜課金し、料金プランを選んで購入してから使用するのがよいです。僕の場合は以前のSIMカードがまだ生きてますので、こちらを最後まで使用します。

 

・MNP

前使っていたO2の携帯番号を引き続きortelでも使うための手続きです。日本だと携帯電話番号ポータビリティー(MNP)と呼ばれているサービスで、電話番号をほかの会社から引き継ぎます。ドイツの場合はRufnummernmitnahmeです。こういう長ったらしいスペルの単語がすぐ読めるようになったところを見ると、ずいぶんドイツ語が染みついてきたんだなと感じます。

Ortel mobileのサイトから申請書類のPDFがダウンロードできますので、記入してOrtel Mobileに郵送します。本社の場所がTelefonicaの中にあるのか、、、いかにもO2系列ですね。

https://www.ortelmobile.de/fileadmin/data/ortel/downloads/allgemeines/2016_09_26-Formular-Rufnummernmitnahme.pdf

手順としては、ortelのSIMを購入→アクティベート→MNPをortelに申請→ortelから元の電話会社(o2)に通知→o2が情報を確認して手続き となります。8営業日かかるらしいです。また、契約者の情報が同一でないといけないため、ほかの人に渡すということができません。どうしてもという場合は、どこかで契約を譲渡する必要があります。

申請用紙は上の赤い欄に、今購入した新しいSIMカードの電話番号とSIM番号を入力し、下の欄で古い電話番号、電話会社名、いつ変更するか(前の契約期間終了後か、終了前できるだけ早く)を記入します。できるだけ早く変更しても、前の会社は契約期間いっぱい料金を課金しますので、ここは契約終了後(zum Ende der Vertragslaufzeit oder von einer Prepaid-Karte)を選択。最後に署名してortelに送りました。

二日後ぐらいには、ortelとO2の両方の番号にSMSが、それぞれの会社から来て、MNPを受け付けましたという連絡。O2からのメールによると、通常は30ユーロ手数料を取りますが、Telefonica系列内の移動の場合は手数料は必要ないとのこと(Für Wechsel zwischen Anbietern, die zu Telefónica gehören, fallen keine Gebühren an.)。一方のortelはMNP用のボーナスとして25ユーロを用意しています。本来、手数料がかからなかった場合はボーナスが支給されないと記載されていますが、MNP終了後に25ユーロ分のボーナスがチャージされていました。うまい話には裏がありそうですが、とりあえず黙ってもらっておきます。

契約終了日の翌日、朝6時に番号移行が完了し、前の番号を引き続きortelでも使えるようになりました。ortel mobileのサイトに行って、新しい番号で会員登録し、オプション(small world S)を購入しました。ボーナス25ユーロが口座に入ってたのはよかったんですが、最初の金額が10ユーロではなく7.5ユーロしかありませんでした。こりゃなんかのミスのような。。。まぁ、いいっか。チャージはpaypal経由で、ネット上でも購入できますし、スーパーなどでe-plus, o2などのカードを買って、表示された番号をネットアカウント上で入力してもよいです。Telekomのプリペイドもネット上でクレジットカードで購入できましたが、ショップで買ったカードは、電話して番号を入力する方法でしかチャージできないようでした。慣れたらどうってことないですが、ちょっとハードル高いです。ドイツ語ですし。