Wunderbarな日々

妻子連れ30代生物系ポスドクのドイツ滞在記です。

ハイデルベルクでドイツ語の語学学校に通う(1)

妻は日本のゲーテインスティチュートでA1.1だけ学んできました。こっちに来ても続けるということでいろいろ探してみました。語学学校のリストはハイデルベルク大学のDownload Centreにあります。

http://www.zuv.uni-heidelberg.de/md/zuv/international/gaeste/deutschkurse_in_hd.pdf

保育園が見つかっていないので、仕事が終わってから僕が子供の面倒を見て、その間に行ける語学学校を探します。

 

・Heidelberger Pädagogium

http://www.heidelberger-paedagogium.de/

Abend Courseという週2回、18:30-20:00というコースがありました。48クラス(45分授業)で240ユーロだそうです。メールで連絡すると早速連絡をくれて、体験授業ということになりました。クラス決めのためにテストをやってくれと、Webサイトにもあがっているファイルが送られてきました。A1-A2かだから最初の2ページだけでいいらしく、妻にやってもらい、メールで送り返しました。あまり結果は芳しくなかったらしく、A1-1からやり直した方がいいんじゃないかなあ、A1-2の授業を試しに受けてみてもいいけどといわれました。妻はひどくショックです。。。

翌日。ドキドキ感満載で学校へお出かけ。授業を受けてきましたが、妻曰く、学生のバイトのような先生で、あまり親切に説明もしてくれなかったとのことで気に入りませんでした。事務の人もあまり親切ではなかったとのことで、他を探そうということになりました。ココの学校に通っている日本人の方も何人かいるようでして、それなりに満足しておられるようですから、学校が悪いというわけでもないのでしょうが、先生は当たり外れが大きいのかもしれません。

 

・Heidelberg University Language courses

Language courses - Heidelberg University

http://www.zuv.uni-heidelberg.de/md/zuv/international/gaeste/ss13_german_language_classes.pdf

ハイデルベルク大学が外国人研究者、およびその配偶者向けに開講しているコースです。週二回、18:15-19:45で、仕事後に通えるような時間設定です。年間2セメスター制です。うちの研究室の中国人ポスドクと、メキシコ人ポスドクも通い始めました。そんなに悪くなさそうなのですが、妻にとってはちょっとペースが遅すぎるようです。あと、クラスメイトが頭がいい人ばかりでやだといってました。

 

・F+U Academy of Languages

F+U Sprachen und Sprachreisen

Bismark Platzのすぐ近くのH&Mの上にある語学学校です。問い合わせると夜の体験レッスンは一回25ユーロとのことです。ここの語学学校はドイツ語だけでなく、英語を教える授業もあるようです。日本からの語学留学の学生も結構な数でいるみたいです。結局次の学校に決めてしまいましたので、潜入することはありませんでした。

 

・Volkshochschule Heidelberg (vhs)

Homepage | vhs Heidelberg

Deutsch als Fremdsprache

日本で言う文化センターのようなところでしょうか。絵画、音楽、歴史、パソコンとなんでも教えているところです。ここはメールしたけれど返事来ずで、直接校舎まで尋ねました。5階建てぐらいある立派な建物でトラムストップの名前にもなっています。一階に語学関連の相談するところがあります。テストもあるようですが、ゲーテでA1.1を終えたところだと事情を話すと、A1.2からでいいんじゃないとなりました。とりあえず現状では空きがないので、これからはじまる3つぐらいのA1/2のコースのキャンセル待ちにいれてもらうことにしました。リストにはもう十何人いるとのこと。

ところがどっこい翌日研究室で実験していると突然電話がかかってきました。空きができたから明後日の今週木曜日から授業に行けるかと。行けるなら明日に来てお金を払ってくれ、さもないとほかの人に譲るからと。なんだか詐欺なんじゃないかと思うような感じでしたが、はいはい喜んで行きます。明日支払いますと返事しました。Waiting Listの十何人はどこへ行ったんだ!?

翌日校舎まで出かけて登録です。これは語学専門ではないとなりの窓口で行うようです。Abendkurs Intensivということで、週三日、18:15-21:15の25回で264ユーロでした。6月末から10月末まで。ただ校舎がWieblingenというところで、ちょっと通うのに30分ぐらいかかるところでした。はやくドイツ語始めなきゃと、ちょっと焦っていた時期でもありましたのでまあいいかと手を打って受講料を支払いました。体験授業などはしませんでしたが、小さな字で気に入らない場合は申し出れば返金できるなどの旨は書いてありました。なお後で気づきましたが、8月、9月は夏休みの様で授業がありませんでした。。。テキストはどこで買えるんだと聞くと、ここにいけと伝えられました。

Wortreich - Bücher online kaufen.

その足で本屋まで行ったのですが、テキストのPluspunkt A1.2はいま切らしているそうで、午後にもう一度来てくれとのことでした。無事に午後にテキストをゲットし、Wieblingen校舎へ下見です。

Lehrstätten | vhs Heidelberg

Wieblingen OEG-Bahnhofから徒歩3分ぐらいです。週三日で4時間ぐらいは子守になりますが、普段は母親につきっきりですから、これはこれで貴重な時間として楽しんでいます。

追記)テキストはHauptstrasse 8のSchmitt und Hahnの2階が品ぞろえ豊富です。

Buchhandlung Schmitt und Hahn Heidelberg Hauptstrasse - Aus Liebe zum Lesen

 

翌日の初授業は初めてのオールドイツ語授業ということもあり、なかなかのカルチャーショックのようでしたが、その後はだんだんと慣れて楽しんでいるようです。イラン人のクラスメイトが授業が分からないといって警察に通報したりとか、いろんな珍事が起きているようです。ここのアンジェラという先生とは馬があったらしく、次のコース(A2.1 11月から1月)も申し込むことになりました。開講4か月前から申し込めるようです。今度はキャンセル待ちにはならずにすぐに登録できました。

追記)その後、A2.2, B1.1, B1.2まで元気に通っております。

奨学金をいただいているフンボルト財団に、妻の語学学校の費用を補助する制度があったので、語学学校のコースの登録書をスキャンして、財団のWebページから申請しました。語学学校が始まる数週間前に申請する必要があったので、A1.2のコースの時は急すぎて間に合いませんでしたが、A2.1からは申請しました。数日後に連絡が来て、子供の面倒は大丈夫かみたいな問い合わせでした。18:15-21:15の時間帯だから、その間は僕が子供を見る予定だけど、研究には差し支えないと思うよと伝えて、無事受託となりました。コース終了後に、領収書と明細、出席を記す書類(受講証明書で事足りましたが)などを送れば、費用を補助してくれました。

追記)原則としてフェローシップ期間の前半の間に通う語学学校の費用を負担するとガイドラインに記してあります。ですが、どうしても受講したい理由を述べたところ、後半の間の分も援助していただけました。

 追記2)受講料金はどんどん値上がりしています。割引制度を用いている人が多く、財政負担が重いからでしょうか。。。310ユーロになったかと思えば、ついに390ユーロになりました。窓口の人によると、すべてのドイツ語のコースで値段を上げたそうです。

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ドイツでは何かあるとすぐにWartenlistです。みんな気軽にとりあえずキャンセル待ちにするので、実際に次の人を探すとなると何人にもあたることになるようです。十数人のリストがあったのに順番が回ってきたと聞くのは一度や二度ではありません。子供が妊娠したら3歳から入る幼稚園を予約する人もいるようで、幼稚園のページに予約は出生後にしてくださいと注意書きが書いてあるぐらいです。それでも早いんじゃないかと思うんですが。。。

「これだからドイツ人は頭が固いんだ!」と恨みつらみも言いたくなりますが、日本の就活生の説明会の予約も同じような感じになってるみたいですから、インターネット時代はそいういうものかもしれません。ドイツの大家さんもちょっと前まで行きたいと言えば幼稚園には大体入れたんだけどねえと言ってました。みんながあちこちの保育園に一斉に登録して、結果みんなが長い距離かけて送迎するってなことも、システム上仕方がないのでしょうか。確かに保育園は足りないのでだれかを断らないといけないわけです。日本みたいにポイント制で評価するか、ただの早い者勝ちのキャンセル待ちにするか(単純にそうでもないみたいですが)が違うわけです。

話がそれましたが、語学の勉強の仕方は十人十色です。学ぶ動機も違いますから、それぞれにあった方法があるはず。何はともあれ、妻が継続して通いたいと思うところが見つかったのは本当によかったです。テキストはほどほどでずっとちょっと堅めの与太話をずっとしているらしいです。

 

お祭り(Part 2)

お祭り行きまくっています。

・Worms Backfischfest 8月27日-9月4日

Backfischfest - Startseite

最寄りのWorms駅からは臨時バスが出ているのでそれが便利です。とことこ歩いたら結構遠かった。

ちなみにHeidelbergからは日曜日限定で船も出ているようです。3時間以上かかりますが、ちょっと楽しそう。

Weiße Flotte Heidelberg

Wikipediaはこちら。

ヴォルムス - Wikipedia

移動遊園地はいっぱい出ていましたが、特に魚がどうのこうのということもなく。。。特にすごい特色もなく。。。まあ、一般的な地方の祭りというところでしょうか。

 

・Hirschhorn (Neckar) Ritterfest 9月3日、4日

CG Hirschhorner Ritter e.V., Hirschhorn (Neckar) - Ritterfest

ネッカー川を少し上ったところの中世騎士の祭りです。入場料有。電車とバスを乗り継いでいきます。京都の時代祭のようなものでしょうか…。コスプレした人が古風な体験をさせてくれたり、いろんな古風なものを売っています。ドラクエの世界に迷い込んだ感じがして、結構素敵です。人力のメリーゴーランドもありました。いつかはコスプレして参加したいところですね。

こういう祭りは全国各地で結構開かれているらしく、専用のサイトもあるぐらいです。この祭りは漏れてましたが。

Herzlich willkommen auf mittelalterkalender.info -

 

・Neuenheim Fischfest 9月3日、4日

Stadtteilverein Neuenheim | Informationen

近所の祭りです。フリーマーケットがいっぱい出ていました。子供たちも自分のおもちゃをしぶしぶ売っていて、買わない方がいいんじゃないかと思うぐらいですが。息子は小学生高学年ぐらいの子にボールを握らされて、「これ、ほしいよね?」と聞かれて、「うん」と答えさせられました。。。あいつなかなか商売上手だな。

不動産屋のボブも、大家さんも店を出してました。ボブは「俺が店を出さないと、あのバーガー屋がやってきて店の目の前で肉を焼きあがるんだよ。」とぶつくさ言いながらワインを売ってました。地元の銀行もソーセージ焼いてました。こういう町内会的な雰囲気は結構好きです。

 

・Heidelberg Herbst 9月24日、25日

Heidelberger Herbst | Heidelberg Event

秋祭り。ハイデルベルクが一年の中で一番盛り上がる日だそうです。Wikipediaのドイツ語ページも出来てました。

Heidelberger Herbst – Wikipedia

Hauptstraßeが出店で埋め尽くされ、発酵しきっていないNeuer Weinも味わえますよ。チュロスが日本のと違ってふわっとしてておいしかったです。このお祭りもフリーマーケットがよく出ていました。Marktplatz周辺やUniversitätsplatz周辺ではライブが何か所も開かれています。Universitätsplatzでは中世コスプレ祭りもありました。夜にもなると人がいっぱいで簡単には前に進めないほどです。日曜日はEinkaufssonntagでもあり、全部じゃないですが、いくつかのお店は日曜日の午後も空いていたようです。

ちなみにNeuer WeinはFederweißerともいいます。スーパーでも冷蔵で売ってましたが、最初に買ったものはガスがほとんどなくってイマイチ。ボトルを見て、泡がよく上っているものを買いましょう。Kauflandで購入したものはおいしかったです。1ボトル3ユーロとかで安い!栓が完全ではないので、傾けるとワインがが出てきます。ご注意を。

 

・Mannheim Oktober Mess 9月24日-10月7日

Grossmarkt Mannheim - Veranstaltungen Maimess / Oktobermess

マンハイム駅からトラムで10分ほどのところです。Mannheim駅設立140周年を記念してのイベントも行われていて、古いトラムの車両が街中を走ってました。個人的にはこっちの方がワクワクしました。新しい車両はほとんど自動で運転しているようで、運転士は確認のボタンなどを押すだけです。信号、レールの切り替えなどもたまに手動でやってますが。この自動運転が荒い荒い。急発進、急停車がつきもので、大人でも倒れそうになるぐらいです。ドアのセンサーもよく故障になり、安全装置が付いているようで、ドアが閉まらないだけで進行できなくなり、乗客を全員おろしたりとかといろいろあります。それに比べると古い方は通常通り加速・減速を手動でやるので乗り心地はよかったです。

祭りの方は地域最大級とうたっているだけあって、いろんなアトラクションが充実していました。春のVolksfestとあまり変わり映えはしないですが。よく見るとWormsと書いてあるアトラクションもあり、そういえばBackfischfestでも見かけたようなものもありました。みんなあっちこっち移動してて大変ですね…。

 

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最近は飲んで騒ぐだけの祭りが多いのよと、Welcome centreのスタッフが言ってましたが、それにしても祭りが多いです。フリーマーケットが本当によくあり、なんでもそろうんじゃないかというぐらいです。インターネットがなかったころからこうやってやり取りして、文化になっているんだろうなと感じます。日本のリサイクルショップようなお店はあまり見かけません。謎のものばっかり売っているアンティーク屋さんはありますが。。。自転車ぐらい高価なものになると、中古のものが店頭にも出てきますが、普段のやりとりは人伝いのようです。古いものを大切にするという側面もありますが、人と人のやり取りを大事にしているというのもあるのでしょう。

野菜を買うにしろ、何を買うにしろ、最終的には人と人の付き合いです。ところが、グローバリズムの性質か、資本主義の性質かはわかりませんが、こういった概念はできるだけ人と人の付き合いを希薄化させる方向に動きます。人材市場と言われると、雇い主もその店員がいつか抜けることを頭に入れて動かないといけませんし、資本をもった新規参入組は、開かれた市場で競争して勝つことを目指します。ですが、人間本来の性質として、毎回違う新しい人と出会い、付き合うというのはやっぱりストレスじゃないかなと思います。まあ、いろんな人いますけど。同じ場所に行くのに、毎回Webで一番よい条件のホテルを探すよりは、できれば個人経営のホテルでスタッフと仲良くなって、子供が大きくなったわねえなんて言いながら、長いお付き合いをしたいなと、最近は思うようになりました。買い手と売り手が直接かかわりあうマーケットというのは、なんでもかんでもスーパーにするものじゃないですね。

 

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ドイツの図書館

・ハイデルベルク市立図書館 (Stadtbücherei heidelberg)

週休2日制で、火曜日から土曜日まで空いてます。移動図書館(Bücherbus)もぐるぐるまわっています。詳細な営業時間は

Stadtbücherei Heidelberg - Ausleihe, Benutzung - Adressen, Öffnungszeiten

 

細かい様々な説明は英語でもあります。

Stadtbücherei Heidelberg - English

 

1.登録

中に入って、身分証明書をもって登録します。日本の図書館と違って有料です。子供用専用のカード(Eltern Karteかな?)は無料です。学生などは年額10ユーロです。大人だと年額18ユーロです。ちょっと高い。。。パスワードは誕生日だそうです。日、月、年の順に入力するそうで、口頭で説明されます。最初は子供用で作って、しばらくあとで大人用をお願いしますと言ったら、同じカードでアップグレードしてくれました。

 

2.館内

入口入ってすぐ右側が子供ゾーンです。年齢別に書籍が並んでいます。絵本もたくさん。子供用のDVDや、CD、おもちゃ(パズルゲームなど)、ゲーム(Nintendo DSなどのソフト)と品ぞろえはなかなかです。ドイツ語の教材も結構あって、たまに借りて大人が勉強しています。パソコンが置いてあって、検索に使えます。書籍などの検索は外部からも利用できます。

https://ww2.heidelberg.de/wwwopac/index.asp

日本語ものだと、ジブリのDVDが結構そろっています。ほかにも名探偵コナンとか、マイマイ新子と千年の魔法とか、ももへの手紙など珍しいアニメもありました。蜘蛛巣城とかもあるようですが、実写の映画のDVDはそんなに多くないようです。StichwortのところにJapanischと入れると、日本語教材とともにぞろぞろ出てきます。

定期的に大人・子供向けのイベントもやっているようです。Kamishibaiとアルファベートで書かれていましたので、紙芝居形式って日本発なんでしょうか?

 

3.貸出

基本的には利用者が自分で手続きします。館内の機械にバーコードが付いたカードを読み取らせ、パスワードを入力して、本を棚の上に置き、ICチップで読み取られます。本/CD/DVDなどは20営業日(4週間)借りられます。DVDはさらに追加料金として1ユーロ/4週間かかります。ベストセラー本なども2ユーロ/10営業日かかるようですが、借りることはないかなあ…。支払は貸出機の近くにある機械で支払います。現金もしくはカード(ECカードかな?)です。

 

(3.5.視聴)

どうでもいいですが、Windows 10になって、DVDプレイヤーが標準装備でなくなったようです。我が家のDellはWindows 7 Home Premiumからのアップグレードだったので、幸いWindows DVDプレイヤーがインストールされていました。が、マウスカーソルを動かしていなくても、再生中に5秒ぐらいに1回は下の操作ボタンのパネルが繰り返し表示されています。「縦横比」のアイコンが点線でくくられており、選択された感じになっています。ついたり消えたりと全く視聴に向きません…Microsoftの方、早く治してください。なので、仕方なしにVLC Playerを使っています。

https://www.videolan.org/vlc/index.ja.html

フリーなので、ちょっと操作が思う通りにいかないこともありますが、Microsoftのよりはましです。「ファイル」→「ディスクを開く」→「再生」です。やれやれ。

追記)記事が効いたということはないでしょうが2016年10月末のWindows 10の更新を行ったところ上記のトラブルは解消されたようです。もっとも、YouTubeの全画面再生でも同様のことが起きていたので、ソフトウェアというよりは、デバイスやドライバ関係のトラブルだったかもしれません。

 

4.延長・予約

https://ww2.heidelberg.de/wwwopac/index.asp

のサイトから延長が2回まで(計3か月間まで)できます。まず、サイトからMedienkontを選び、図書館カードの番号と、パスワードでログインします。借りた書籍の一覧が表示されていますので、Verlängernをクリックです。元の返却日から、4週間の延長となります。借りてからしばらく(10日ぐらい?)経つと延長できるようになります。

検索して、貸し出し中(Entliehen)になっているものは、予約(vorbestellen)することができます。1回につき1ユーロです。となりのトトロは人気が高く(たぶんどこかの日本人の方が借りている…)、一回予約しました(取り合いになってすみません…)。

予約したものが返却されると、家に郵送が届きます。予約したものは館内の受付近くの本棚に置かれていて、そこからとって通常の貸し出し手続きを取ります。

 

5.返却

日本では開館中はカウンター返却、閉館中は返却ポストに入れるのが多かったと思いますが、こちらも自動返却のようです。入口の手前の右に rückgabeと書いてあるところにいくと、本を一冊ずつ入れるところがあります。ICチップで一冊ずつ確認しているようです。なお、返却が遅れると、容赦なく罰金(期間に応じて1ユーロ~)です。

 

・ハイデルベルク大学の図書館

英語の情報はこちらです。愛称はHeidiです。

http://www.ub.uni-heidelberg.de/Englisch/helios/kataloge/heidi.html

各研究科にこまごまとした図書館もありますが、大きいのはInformationszentrum Altstad(IZA)と、Informationszentrum Neuenheim(IZN)(Zweigstelle Neuenheim )のようです。理系の専門書はIZNの方にそろっているようです。研究員として大学に登録してから数か月経って、急にライブラリーカードが届きました。IZNの方に行きましたが、貸し出しにはさらに図書館に登録する必要があるようで、申請用紙を書いてしばらく待たされました。要身分証明です。大学外の一般の方も 年額30ユーロ、もしくは1貸し出し当たり1.5ユーロで利用できるようです。(規約は下記参照)

http://www.ub.uni-heidelberg.de/allg/profil/jurbasics/gebuehr.html

 

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考え方が日本と違っていて、いろいろ面白いです。日本だと公立図書館はすべて無料だったと思いますが、まず年会費を取るというこの考え方。年額18ユーロですから、1~2冊借りれば元は取れます。本好きの人なら、躊躇はしないでしょう。

次に、利用者負担の考え方。有料なのは、新作のベストセラーを借りるとき(2ユーロ/10営業日)、DVD/テレビゲームを借りるとき(1ユーロ)、延滞した時(最初の1週まで1ユーロ、2週目まで2ユーロ、その後4ユーロ)などです。過去の文献を読めるようにするという図書館の基本的な機能を果たしつつ、新作が読みたい、映画が見たい、ゲームで遊びたいなどの要望に関しては有料で応えています。日本では、図書館で借りた本をいつも延滞する人を何人も見かけましたが、ここでは一律に罰金です。

図書館の維持にはお金がかかり、どの自治体も多かれ少なかれ困っているんと思うんですが、持続可能のために有料化してしまうのもいいかもしれません。「貧富格差が知識の格差に!」とか抗議が来そうですが…。閲覧は無料なんだし。。子供は無料なんだし。。もちろんこれだけで運営はできないので、ハイデルベルク市から補助金が降りていると思います。「図書館は無料」と僕も思っていたところがありますが、合理的に運営する分には有料でもいい気がします。ハリーポッターのような売れている本を30冊買って図書館に置く是非が問われたこともありましたが、2週間で200円ぐらい取れば、落ち着くところに落ち着きませんかね?

もう一つ合理的だなと思ったのは、大学図書館の本の並べ方です。IZNの一階はジャンルごとにちゃんと並べてあるのですが、四階の棚は2000年あたりからの年代別になっていて、おそらく本を購入した年ごとに並べています。もちろん分類はバラバラです。本を購入したら新しい棚に入れればよいので、これは司書やスタッフが楽になりそうです。データベースで本が調べるようになったのもあるのでしょう。どうしても見たい人IDを頼りに見つけられます。その分、利用者が本に偶然出合う頻度は少なくなりそうですが。

ただ、合理的過ぎて、本の整理とかはあまりしてなさそう。。。市立図書館でStar WarsのDVDを借りようと思ったのですが、データベース上ではあるのに、棚を探してもほとんど出てきません。家で見れないBlurayのは出てきますが。。。誰かがこっそり持ち帰ったのでしょう。そういうのはシステムで想定されていないので、いったんなくなると、出入り口のチェックだけでは、なくなったことを認知できません。図書館の職員も必要最小限といった感じで、20時の終了時間が過ぎると、あっという間に全館消灯です。スタッフも、19:45ぐらいからハンドバッグを持ち出して、帰り支度です。

 

レンタカー

数回車を借りました。

ハイデルベルクだと、世界チェーンの有名どころ(名前聞いたことある)でEuropcar、Hertz、Avis、実は世界チェーンだった(名前聞いたことなかった)Enterprise Rent-A-Car、Budget Car Rental、Sixt Mietwagen、ローカルだとAVM-Autovermietungとかがあるようです。ヨーロッパといったらEuropcarと思ってましたので、あまり考えずに選び、以降ずっとEuropcarを使っています。有名どころはサービスが充実している分、定価は高めのようですが、定期的に割引キャンペーン(週末とか夏休みとか)もやってますので、うまく利用すればべらぼうに高いということはありません。そもそも週末はちょっと安いのかな?

 

1.登録

Das Europcar Privilege Loyalitätsprogramm - Jetzt anmelden.

から登録するのがおすすめです。europcar.deの通常サイトからも登録できますが、上記のサイト(Privilege)の方がポイントカードも発行されるので少しお得です(後で知りましたが)。残念ながら英語サイトはないので、辞書を片手に頑張ります。Air Franceのマイレージや、Le club accorhotelsのポイントなどもためれるようです。フランス系のレンタカー会社だからでしょうか。

 

2.予約

https://www.europcar.de/

から普通に予約です。日曜日・祝日は営業時間が短いので要注意です。返却は駐車場に停めて、鍵をポストに入れればいいので、営業時間外でも大丈夫らしいですが、いろいろ怖いので営業時間内を大体選んでます(そうじゃないとエラーも出る。)。メーカーは、VW、AUDI、OPEL、RENAULTなどが表示されていますが、クラスで選ぶので、実際どの車が来るのかは来てみてからのお楽しみです。大体はマニュアル車(Handschaltung)なので、オートマ(Automatikschaltung)がいい人は要注意。ちょっといい車以上のクラスになると、オートマのオプションもあります。今すぐ支払う(Jetzt Bezahlen)を選ぶと少しだけ割引になります。規約など読みましたよとクリックしておくと、オンラインチェックインになってよりスムーズに借りれます。

 

3.借りる

パスポート、日本の免許証、日本の運転免許翻訳証明(自動車運転免許証抜粋証明)(もしくは国際免許)をもって、店舗に行きます。店員は英語が通じることが多いです。パソコンの画面に向かってなにやらガチャガチャと入力し、契約書(?)みたいなA4の紙にサインして、(鍵を渡され)、車へと案内されます。鍵だけ渡され、駐車場で自分で探してね的なときもあります。

車のスタッフによって、親切に教えてくれる人と、もうわかるよね?的な人がいてまちまちです。バックギアは普通に入れるのもあれば、押しながら入れるとかもあるので要確認です。ナビの言語設定(ドイツ語→英語)も大体はできるようになっているのですが探すのに5分ぐらいかかっています。余裕があればスタッフにやってもらうのがいいかもしれません。もちろんドイツ語で構わない人はそのままでよいですが。

チャイルドシートも借りられますが、中古のものを手に入れました。後部座席のみの使用です。

 

4.走行

日本といろいろ勝手が違うので、こればかりはなれるほかありません。いくつか戸惑ったポイントをあげます。詳しいことは下記のサイト参照です。

http://www.ebiharagermancar.com/traffic/

ほかの生活情報なども、ご主人が本当にまあ、こまごまとよくまとめてくださっています。

ドイツ生活情報満載! 掲示板など | EbiharaGermanNet.com - これでドイツがわかる生きた情報!!

 

・高速の乗り継ぎ

アオトバーンに最初に乗るときはウキウキになりました。マンハイムーハイデルベルクぐらいは15分程度で行けて便利です。高速同士は直行していることが多くて、ジャンクションはどこもかしこも同じような構造をしています。高速道路Aを走っているとすると、Bの北行き方面へ行く出口、Bの北行きからの合流、Bの南行きへ行く出口、Bの南行きからの合流のような順番で立て続けに出口と合流がやってきます。ナビでは右に行けのあとに、どの道のどの方向にと言われますので、聞き取って道先案内と照らし合わせながら行くとよいです。特に二つ目の出口の場合は、大体合流車がやってきた後すぐに右折ですから、最初はちょっと難しいです。

 

・駐車

 - 市街中心を除けば、大体は路面駐車できるようになっています。「2 Stunden Werktags 7-18 h」などとよく書かれていますが、平日(土曜も含む?)の7-18時は二時間以内の駐車可という意味です。有料の場合も無料の場合もあります。車内に駐車の表記用器具が置いてありますので、駐車し始めた時間に時計を合わせて、フロントガラスの下に置いておきます。たまに駐車禁止を取り締まっている人がチェックしに来ますので、表記の時間外なら切符を切るという感じです。

 

・信号

日本だと交差する道路を隔てた反対車線の上にも信号機があり、赤信号で止まった時などはそっちを見ればよかったのですが、ドイツではそれがありません。代わりに停車線のわきの低い位置に信号が用意してあってそれを見ます。赤→赤黄→青信号の順番に進みますので、赤黄の時にギアの準備をするとちょうどよいそうです。

 

5.給油

基本はすべてセルフです。空いてるところに止まって、いきなりまずガソリン(またはDiesel)を入れます。E10とかと書いてあると(Super E10)、バイオエタノールを10%混ぜてあるそうです。大体はこれが一番安いガソリン。通常のガソリンはSuperのみの表記でちょっとだけ高い。Super 95 だと、リッターあたり2セントぐらい高めです。今のところ、どの車も給油カバーは押すだけで開くので、運転席での操作は必要ありませんでした。給油した後はお店の中に入って、スタッフに給油したスタンドの番号を伝えて、支払います。ガソリンの価格はよく変動しますが、大体は午前中(朝一番)が数セント高くて、午後が安いようです。午前中ガソリンを入れる人は急いでいるから、多少高くても入れてくれるからでしょうか。

 

 6.返却

営業所の駐車場に入れて、終了です。たまにスタッフが一緒にチェックしてくれることもありますが、大体は「はい、ありがとう。じゃあね。」と言って終わります。後日自宅に明細書が郵送で届きます。スタッフがいない場合は車内備え付けの封筒に、返却日時などを記してカギを入れ、営業所のカギ返却ポストに入れます。一回だけこれやりましたが、問題はありませんでした。

 

7.体験録

最初のレンタカーは急に思いついたので、前日にネット予約でマンハイムの語学学校近くの営業所(Europcar South Neckarau)から借りることにしました。まあ、右ハンドルに慣れようということです。EconomyのVW POLOクラスの一番小さいのにしたのですが、24時間で71.9ユーロ(ナビオプション5ユーロ込)でした。おそらく前日だったため、定価です。定価で借りたためか、AUDIのA1にアップグレードしてくれました。ということで、ドイツ運転デビューはAUDIでした!

そりゃもう、エンストしまくりだったのですが、自動リスタート機能がついていましたので、クラッチを踏めば自動でエンジンは再始動してくれて、いろいろ助かりました。信号で止まるときにニュートラルにしておくと、自動でエンジンが切れ、再びクラッチを踏むと再始動してくれました。環境対策ですね。

 

次はIKEAに家具を買いに行こうということで、これは予定が直前までなかなか決まらず当日予約。EconomyのVW POLOクラスを24時間で63.50ユーロ(ナビオプション5ユーロ込)でした。いったら、OPEL Astraに多少アップグレード。車が大きくなって、いろいろ運べて便利でした。

 

次はニュルンベルクに行こうということで、一週間前にEconomyのVW POLOクラスを二日間で78.99ユーロ(ナビオプション10ユーロ込)で予約。いったら、なんとVW Golf GTDでディーゼル車でした。ちょっとクラッチのさじ加減が微妙で、ローギアの踏ん張りが弱くよくエンストしました。自動リスタートだったので大丈夫でしたが。とはいえ、車の出来はしっかりとした感じで、高速走行でもびくともしない感じでした。速度維持機能がついていたので、足操作もずいぶん楽になりました。これはほんとにいい車だった…。

 

次はストラスブールに行こうということで、10日ほど前に、CompactのVW GOLF 7クラスを三日間で86.99ユーロ(ナビオプション15ユーロ込)で予約。Golfよかったなあなんて思いながら営業所に行くと、もう一回OPELのAstraでした。・・・まあ、いいんですけど。

 

最後はもう一度ストラスブールに行こうということで、一か月前にCompactのVW GOLF 7クラスを3日間で74.18ユーロ(ナビオプション15ユーロ込)で借りました。どうせ違う車になるんだろうなと思っていたら、案の定、FordのB-Maxになりました。走行距離5000キロぐらいの新車でした。ボタンのエンジンスタートで、給油キャップがキャップレスになってました。ワイパーも雨が降ると自動制御でしたが、ちょっと感覚が合わないことが多かったです。もう一日予定を延長することになり、フランスからドイツのHot Lineに電話かけまくりましたが、なかなかつながりませんでした。つながって、要件を伝えたら電話を切られる(たぶんオペレーターが保留の仕方がわかってなかった)とかもありました。3回目ぐらいで違う人が出てきてやっと伝わりました。4日間で108.79ユーロ(ナビオプション20ユーロ込)になりました。

会員になっておくと、2,3か月に一回、20%OFFの案内が届きます。来週まで予約すれば安い(借りる期間も直近の2,3か月以内)!的な案内です。うまく使うと安いです。会員カードの方は、2回乗ると、10ユーロ割引になるクーポン番号が発行され、3回乗ると、週末一回タダになるようです。

 

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「ひやり、ハッと」となることは一度や二度ではありませんでしたが、なんとか生き延びています。フランスまで行くと、サークルが多くてやっかいです。ぐるぐるまわってどこで出たらいいかわからなくなります。

カーシェアリングも増えているようで、Stadtmobilの赤いFordの車をよく見かけます。今のところの使用頻度だと、まだレンタカーのほうが安いですが、おいおい要検討です。

Privatkunden : Rhein-Neckar : stadtmobil.de

 

車種については、支払った金額に見合った車種を毎回適当にあてがわれている気がします。だんだん慣れてきて、割引とか利用するようになると、あんまりアップグレードもしなくなるといった感じです。ナビも毎回備え付けのナビなので、オプションでつけなくても実はナビがつくんじゃないかと思っているのですが、まあ、手数料代わりに渡してます。それでクラスを上げてくれているのかもしれませんが。次はCompactのVW GOLF 7 VARIANTで予約しましたが、果たしてどんな車が来るやら。

役割分担

ドイツに来て、分業化がはっきりしていると感じます。研究室でのオートクレーブ滅菌や、器具の洗浄は研究科全体で雇用されたスタッフが、研究棟全部の実験器具を集めて行っています。寒天培地のプレートづくりもスタッフがやってくれますし、シーケンスのチェックもベクターとプライマーを混ぜるだけの外注です。有料ソフトウェアも十分に準備されていて、単純作業で時間をあまり食わないようになっています。プライマーの注文も、研究員はデータベースに記入するだけで、そこから研究室のスタッフが共同のデータベースに書き換え、それらをまとめてほかの研究室のスタッフが注文をし、届いたらその人から案内をもらい、そこまで取りに行きます。ムダっちゃムダなんですが、一応研究員の負担が少なくなるように配慮はされていて、そしてそれらのスタッフの雇用も大事に維持されています。

 

 僕自身もどちらかというと、費用対効果を常に考えてしまう方なのですが、一個ずつ上記の作業を考えていくと、研究員自身がやったほうが費用は節約できるかもしれません。時間にしたって、手間が省けた時間を全部研究に費やしているかと聞かれれば、あんまり大きな声で言えませんが、同僚としゃべったり、関係ない論文読んだり、ネットサーフィンもしたりするので、そんなことはありません。でも、このあたりが日本とドイツの働き方の差に出るわけだと思います。日本の研究者が忙しいのは、他人にでも任せることができる作業を、経費節約という名のもとに全部自分でやっているという一面もあると思います。個々の研究室の研究費は限られますから、コストカットに走りがちなはずですが、研究所が所としてサポートしたり、研究室主宰者が思い切って投資したりしているようです。考え方の違いが根本にあると思います。

 

勤務時間は大体8:30-17:30のようです。18:00も過ぎれば研究室にほとんど人はいません。日本の研究室だと、特に独身の人は暇があればラボに来て何かしていることが多かったですが、学生もよっぽどの実験・締め切りでもない限り、上記以外の時間で見かけることはありません。金曜日に至っては15時ぐらい過ぎたらもう週末気分です。仕事・学業は、この時間内にできることをするのであって、生活時間を切り崩してまでするものではないようです。分担がはっきりしています。

 

 バカンスも似た感じで、夏冬3週間ずつは休めるそうです。勤務業態は関係ない、研究者業は最後は業績がものをいうといったって、さすがにフルで三週間休む人はあまりいませんでしたが、二週間ぐらいはみなさん休むようです。面白いのは秘書さんも当然のように3週間バカンスなので、その間の手続きはすべてが止まります。何かあっても、「彼女バカンス中だから」といえば、みんなあきらめます。それほどバカンスは不可侵のものなのです。

 

日本でも働き方改革が政府で検討されているようです。こういうのは文化と慣習ですから、制度・規制で何とかするのは難しいかな。何が大事で何がムダか?というところの価値観ですからね。まずは生活を中心に据える。18:00には家に帰る。週に1日~2日は休日にする。年に2回は家族でどこかに旅行に行く。次に、それを乱さない程度に仕事・勉強をする。それで回していけるだけの十分な人数を採用して、十分な設備を投資し、かつ、それで暮らしていけるほどの給与を設定する。これをムダと思ってはいけないんですね。儲かるからと言って日曜日にお店を開けてはいけないんです。駅前のBURGER KINGも日曜日にいくと、たいていはきびきび働けない人が出てくるので、従業員の方もいくらお金がほしいからと言っても、日曜日まで働くことはあんまりしたくないのでしょう。生活の方が、経済よりも重要という価値観です。

 

日本式がいいか、ドイツ式がいいかはもちろん人それぞれですが、問題は形式よりも意識です。「経理が今バカンス中なので支払いは3週間後になります」と言われて、「仕方がないね」と思えるかどうか。まあ、バカンスじゃなくても、「担当者は今育児中で早期帰宅しました」とすんなり誰にでもいえるかどうか。日本の残業問題にしたって、残業代にすがらず、明日から日本中の労働者が一斉に定時帰宅すれば、残業もなくなる上に1年もしないうちに雇用する人数も増え、基本給も上がりますよ。そうしないと人を採用できませんし、事業が継続できませんからね。でも、日本人の価値観だと、残業してまで仕事に打ち込む人がいい人で、仕事をほっぽり出して家に帰る人が独りよがりの人ですから、なかなかそうはなりませんね。

 

もちろん、良し悪しは単純に言い切れません。インターネットや携帯電話の契約で苦労しましたが、縦割りで役割分担が進んでいるので、定められた仕事以外は決してしようとしません。レンタカーを借りて返した時に、ベビーシートを車内に忘れたのですが、それですら電話一本かかってきません。「だって、そんな仕事契約にないもん」っていうに違いありません。日々暮らしていると、こういうイライラには枚挙にいとまがありません。日本のサービス業は本当に細かいところまで目が行き届いているとは思います。

 

個人の理想を言えば、もう少しドイツ式の働き方を取り入れてはと思います。国際競争力も大事ですが、いまや内需拡大が叫ばれていて、競争相手は得てして同じ日本人です。生活を大事にする価値観をとりいれ、もっとゆとりがある働き方にした方が、全体の幸福度が上がるのではと思います。現状の制度の中では、有給は全部使う。同僚、相手先が有給使ってもイライラしない。働いてる時間で競わない、グダグダ言わない。残業しなきゃいけないような状況を作らないように人手を増やし、必要なツールを投資し、仕事をアウトソーシングし、そしていらない仕事をしない。そういう土台の上で、国内競争をしてほしいなと思うわけです。

日本の風を感じる

ドイツで日本の風を感じたいこともあるでしょう。デュッセルドルフなどは歩けば日本人にあたるようですが、ハイデルベルクだとなかなかそうもいきません。いざとなれば同胞は心強い!?

 

ライン・ネッカー友の会 - rhein-neckartomonokai ページ!

長くドイツに住んでおられる方々が自分たちの生活のために立ち上げた組織です。経験値がハンパないです。飛行機がまだ高嶺の花だったころに、船で来た方もいらっしゃるようです。連絡をとったところ、メールで会報などを転送してもらえることになりました。パーティなどの行事もたまにあります。

夏のグリルパーティに行きましたが、本当にすごかったです。僕はこういうのを仙人会と呼んでいます。妻の大学の研究室や、丘の上の池のほとりなどで出くわしたことがあるのですが、どことなくぞろぞろ人が集まってきて、どの人ひと癖ふた癖ありそうで、そして話を聞けばびっくりするようなネタがてんこ盛りな感じです。うちの家族はまだ「普通」だと思っているんですが、、、はたから見ればもうあちら側に行ってしまったでしょうか。。。

 

ハイデルベルク日本語補習授業校 - ハイデルベルク日本語授業補習校

子供伝いにいろんなかたと知り合うことができます。日本語図書の図書館も管理されています。

 

Institut für Japanologie, Universität Heidelberg

ハイデルベルク大学の日本学研究所です。日本語を話そうの会と称したイベントを定期的に行っているようです。夏休み前の合同サマーパーティにもお呼ばれしました。外国人と日本語をしゃべりたい方はこちらへどうぞ。

 

https://www.facebook.com/kuec.heidelberg/

京都大学のハイデルベルクオフィスです。京大関係者じゃなくても大丈夫です。

 

ユニコン、ハイデルベルグ、UNICORN Heidelberg

日本人観光客が多く集うお土産屋さんです。日本的な雰囲気を感じることができます。

 

追記)

・Japanisches Restaurant Konomi 好乃味

https://www.facebook.com/konomi.heidelberg/

レストランはお休み中ですが、Cafeが開業しました。お弁当やおにぎりなども販売しています。

Green Tea Cafe KONOMI Plöck 77 69117 Heidelberg 11:30 - 18:30

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異国地での生活始めはなんだかんだと心細いです。インターネットもある世の中なので、普段は大体何とかなるんですが、いざというときに頼るところがないのはやはり不安です。頼れる人をみつけておくと、安心です。

妻もドラッグストアや交差点で日本人の方と知り合いになっていましたし、僕もバスの中で日本語が聞こえてきたので声かけたりして知り合いになったりしました。日本に住んでいたころと比べて友達になるハードルがお互いだいぶ下がっていますので、物おじせずに声かけてみたらよいと思います。

ハイデルベルクは本当に小さな町で、街中まで出かけると、二、三回に一回は誰か知り合いに会います。いいと思うか、めんどくさいと思うかは人それぞれですが、個人的にはこういうこじんまりした町が結構好きです。

食洗器(Spülmaschine)

食洗器はプチぜいたく品というよりは、ドイツではあたりまえの家電のようです。シンクなども食洗器を前提に設計されているため、せまい。なので、食器はためれないし、洗ったところで干すところがありません。食洗器に入れて乾かそうにも、ふた開けないといけません。つまるところ、食洗器を使うしかないのです。

「食べ終わったら食器を食洗器の中に入れなさい!」は命令文の例として、ドイツ語の教科書にも出てくるぐらいですから、それほどあたりまえです。研究室のキッチンにも食洗器が付いていて、ためてから洗うため、マグカップの数が人数×3倍ぐらいそろえられています。そうなんです、食洗器を使うとなると食器の数が必要なんです。洗うのを待っている間食器が回らなくなるので、我が家でも使い始めてから食器の数を増やしました。食洗器で洗いやすくするため、食器の底に水がたまらないようなデザインになっているものが多いです。お茶碗の底とか、どうおいても水が溜まってしまいます。

食洗器はIKEAブランドのRENGÖRAです。備え付けのものです。

RENGÖRA Geschirrspüler integr. - IKEA

購入直後は、最初にまず食洗器の塩を所定のところに入れます。洗う時の手順としては、食器を置いて、洗剤を入れて、電源を入れてモードを選択し、扉を閉めるです。なんだそれだけかと言われそうですが、最初はこの手順だとわかるまでにずいぶん試行錯誤してしまいました。

洗剤は固形のブロック洗剤です。REWEのプライベートブランドJa!の

REWE liefert ja! Geschirr-Reiniger-Tabs 12-in-1 40 Stück!

を使っています。そんなに悪くないです。なにより安いです。最初は普通の手洗い用の液体洗剤を入れてたんですが、食洗器から泡が大量に漏れて大変でした。。。同じじゃなかったんですね。食洗器の扉にカチッと空くようなところがあって、そこに洗剤を入れてふたをします。洗濯機のようにそこに水を通して溶かす式ではなく、単にふたがあいて洗剤が落ちるだけです。ずっとこのふたが空いちゃうから洗剤が間違ったときに入って泡が出るんだと勘違いしてました。。。

洗うのは温水で、最速コース(60℃)で30分。ECOモード(50℃)にすると195分もちんたら洗ってます。通常モードは70℃とか、65℃とかで洗うようです。大きな鍋とかは、狭いシンクだとすすぐのも大変でいろいろ助かってます。油汚れはだいぶ得意ですが、米粒みたいなこびりつく汚れはそんなに得意じゃないです。ちょっと丁寧めに手ですすいだ後に、食洗器で洗うとちょうどぐらいじゃないでしょうか。水がたまらないように上手に向きを整えて食器を入れないと、水垢がついてもう一回洗うハメになります。夜にかけて寝て、翌朝に食器を食洗器から出してしまうのが日課です。こういうのに慣れると、日本に帰ってから手洗いをめんどくさいと言い出すようになるんでしょうか…

追記)最近はfinischブランドの洗剤に変えました。

使い始めてから数か月経つと、ある日突然洗い終わってもお皿がざらざらに!あれこれ見てると、どうやら塩がなくなってたようです。交換を促すランプがついてたのに気が付かなかったようです。スーパーで食洗器用の塩を購入して入れたら普通に戻りました。塩の役割は水のミネラルを抜くことらしいのですが、塩化ナトリウム飽和水溶液にミネラルの固形成分を通すと、ミネラルが溶けて塩が析出するけど、塩は水に溶けやすいから流れる的な感じかなあ?