Wunderbarな日々

妻子連れ30代生物系ポスドクのドイツ滞在記です。

食洗器(Spülmaschine)

食洗器はプチぜいたく品というよりは、ドイツではあたりまえの家電のようです。シンクなども食洗器を前提に設計されているため、せまい。なので、食器はためれないし、洗ったところで干すところがありません。食洗器に入れて乾かそうにも、ふた開けないといけません。つまるところ、食洗器を使うしかないのです。

「食べ終わったら食器を食洗器の中に入れなさい!」は命令文の例として、ドイツ語の教科書にも出てくるぐらいですから、それほどあたりまえです。研究室のキッチンにも食洗器が付いていて、ためてから洗うため、マグカップの数が人数×3倍ぐらいそろえられています。そうなんです、食洗器を使うとなると食器の数が必要なんです。洗うのを待っている間食器が回らなくなるので、我が家でも使い始めてから食器の数を増やしました。食洗器で洗いやすくするため、食器の底に水がたまらないようなデザインになっているものが多いです。お茶碗の底とか、どうおいても水が溜まってしまいます。

食洗器はIKEAブランドのRENGÖRAです。備え付けのものです。

RENGÖRA Geschirrspüler integr. - IKEA

購入直後は、最初にまず食洗器の塩を所定のところに入れます。洗う時の手順としては、食器を置いて、洗剤を入れて、電源を入れてモードを選択し、扉を閉めるです。なんだそれだけかと言われそうですが、最初はこの手順だとわかるまでにずいぶん試行錯誤してしまいました。

洗剤は固形のブロック洗剤です。REWEのプライベートブランドJa!の

REWE liefert ja! Geschirr-Reiniger-Tabs 12-in-1 40 Stück!

を使っています。そんなに悪くないです。なにより安いです。最初は普通の手洗い用の液体洗剤を入れてたんですが、食洗器から泡が大量に漏れて大変でした。。。同じじゃなかったんですね。食洗器の扉にカチッと空くようなところがあって、そこに洗剤を入れてふたをします。洗濯機のようにそこに水を通して溶かす式ではなく、単にふたがあいて洗剤が落ちるだけです。ずっとこのふたが空いちゃうから洗剤が間違ったときに入って泡が出るんだと勘違いしてました。。。

洗うのは温水で、最速コース(60℃)で30分。ECOモード(50℃)にすると195分もちんたら洗ってます。通常モードは70℃とか、65℃とかで洗うようです。大きな鍋とかは、狭いシンクだとすすぐのも大変でいろいろ助かってます。油汚れはだいぶ得意ですが、米粒みたいなこびりつく汚れはそんなに得意じゃないです。ちょっと丁寧めに手ですすいだ後に、食洗器で洗うとちょうどぐらいじゃないでしょうか。水がたまらないように上手に向きを整えて食器を入れないと、水垢がついてもう一回洗うハメになります。夜にかけて寝て、翌朝に食器を食洗器から出してしまうのが日課です。こういうのに慣れると、日本に帰ってから手洗いをめんどくさいと言い出すようになるんでしょうか…

追記)最近はfinischブランドの洗剤に変えました。

使い始めてから数か月経つと、ある日突然洗い終わってもお皿がざらざらに!あれこれ見てると、どうやら塩がなくなってたようです。交換を促すランプがついてたのに気が付かなかったようです。スーパーで食洗器用の塩を購入して入れたら普通に戻りました。塩の役割は水のミネラルを抜くことらしいのですが、塩化ナトリウム飽和水溶液にミネラルの固形成分を通すと、ミネラルが溶けて塩が析出するけど、塩は水に溶けやすいから流れる的な感じかなあ?