Wunderbarな日々

妻子連れ30代生物系ポスドクのドイツ滞在記です。

インターネット工事(DSL開設)

借りることに決めた部屋にはインターネットがなかったので、どこがいいか大家さんや不動産屋さんに聞いてみたところ、O2がいいんじゃないかということでした。

https://www.o2online.de/

確かに街中にも店舗がいっぱいあるし、それでいいっかと思って、Mannheimの街中の店舗に出かけました。ギリシャから来た女性の方が英語で対応してくれて、とても助かりました。日本はいい国だねえ~、とか適当なことを言っている。パスポートの情報もいるそうです。ドイツ銀行に口座も開設していたので、引き落としの手続きも済ませておきました。

 

・1回目のアポイントメント

しばらくするとメールが来て、工事の日の案内が来ました。3週間後でした。ちょっと遅いなあと思ったけど、まあ仕方がない。12:00-16:00の間だというので、語学学校を途中からサボってハイデルベルグに向かいました。大学の学食でご飯を食べてると携帯に電話がかかってきて、あと20分ぐらいで行くわーとのことで、はいはいと答えました。ドイツ語での初電話。

おじさんが到着すると文字通り土足で上がってきて、モジュラージャックに何やら機械を差し込みました。何かの信号を部屋から送っているようです。次に、事前に大家さんに電話線がある地下の部屋を教えてもらっていたので、連れて案内しました。いろいろいじりますがおじさんが何やら険しい顔。どうやらどのケーブルがうちの家からきているのかわからないらしい。2、3分試して、今度は家の寝室の方のモジュラージャックに機械を差し込んでもう一度トライ。やっぱり見つからず。と思ったらおじさんがなんと機械を片付けはじめ、ここにサインしろとタブレットを見せてくる。よくわからないからとりあえずサインしたら、今度は地下に行ってモジュラージャックを一つ取り付けて、ここからならインターネット使えるから、じゃあな!と颯爽と帰っていきました。

 

まじで・・・・

 

途方に暮れて少し泣きそうになりました。

 

いくらなんでも地下からWiFi飛ばして3階の部屋にたどり着くわけもなし…。O2のオンラインチャットで現状を説明してヘルプを要請しますが、まだ報告が来てないからの一点張り。もうしばらくすると携帯にSMSが入り、

Lieber o2 Kunde, da die Schaltung Ihres o2 DSL-Anschlusses durch den Techniker der Telekom heute nicht wie vereinbart erfolgen konnte, werden wir Sie morgen anrufen um schnellstmöglich einen neuen Freischalttermin mit Ihnen zu vereinbaren.
Ihr o2 Team

本日の工事は残念ながら成功しませんでしたね、とのこと。地下から使えと本気で言ってるのかと思ったから、ちょっと安心。大家さんにも一応相談してみる。工事をした電気屋さんに確認してもらったが、そんなあほなことあるか、ケーブル全部地下に敷いたわ、とのこと。

 

・あやしげな電話。

翌日語学学校中に電話がかかってきて、しかもかけなおせとのSMSメッセージ付きです。

Bitte um Rückruf Gruß Herr Dietze von O2 es geht um ihren Anschluss DSL. Und Telefon danke schön Danke.

かけなおしてみると、片言の英語。どうやら別の工事の人(Techniker)らしい。自宅から、地下の電話線のところまでケーブルが届いていない。ケーブルを新たに引く必要があるから、大家さんの許可を取れという。ただ、お前じゃ話伝わらんから、大家さんの連絡先を教えろというので、SMSで大家さんの連絡先を教える。

4日後、SMSが来て。

Guten Tag ihr verzierter hat ihnen die Telefon Leitung gezeigt machen sie einen neuen Termin bei der Hotline von O2 für einen neuen Telekom Termin bei Problemen wenn der Techniker da ist rufen sie mich an das ich mit dem noch sprechen kann Gruß Herr D**** von O2

お願いだから句読点と大文字はちゃんとしてほしい。。。Google翻訳さんが困ってしまう。とりあえず予約しろ、それで工事の人が来て問題があるなら俺のところに電話しろという意味だと思った。ドイツ語できないから予約もとっていただけませんかとSMSで返すが、それは俺の仕事じゃないからとのこと。一応試しに電話してみたが、あーだこーだいろいろ言われた挙句、俺はドイツ語しかしゃべらないんだと電話切られた。。。

契約したO2ショップに駆け込む。状況を説明して予約を取りたい旨を伝えるが、お前のところは3階から地下までケーブルを敷かないといけないから大家さんの許可がいることになっている。許可は取ったのか?と言われる。

いやー、そのだから、このもう一人の工事の人が大家さんと連絡して確認したところ大丈夫だと言っているんだが…と伝えても、そうか、ならその人が書いたレポートがO2に届くまで待たないとな。最大で48時間ぐらいはかかるかな。まあ、人生急いだって仕方がないこともあるよと追い返される。

その旨をもう一人の工事の人にSMSで伝えると、おまえは誰だと言われる。どうやら事務所の代表電話からかけているようで、折り返す際は自分の名前とかを言わないといけないらしい。わかった、それならそのO2ショップの人と俺が直接話すから、いったら電話してくれとのこと。じつはこの日も電話をかけたんだが、代表電話番号はいつも留守番電話。この人と連絡取るためには、SMSで連絡をとり、向こうから電話をかけてもらわないといけないらしい・・・あぁめんどくさ。

・二回目の予約

翌日、ショップに出かける。なんとかして電話をつなぎ、もう一人の工事の人と昨日と同じO2ショップの店員が会話することに成功。どうやらすべて通じたようで、わかったそれなら予約を取ってあげようということになった。

が、この日はO2のカスタマーセンターのサーバーが落ちているらしい。また一時間後ねと言われ、街中をうろついて待っていたが、今日はサーバーがダメみたいねとさらっといわれる。簡単に一時間とか待たせないでほしい…。連絡先を残し、予約が取れたら連絡するわとのこと。しかしこの日は連絡来ず。

さらに翌日。カスタマーセンターからSMSが来る。

Lieber Kunde. Bitte melden Sie sich zur Terminvereinbarung für den Leitungsbau bei unserem Techniker: 0151/4265776. Bitte halten Sie Ihre Kd.Nr. bereit. Sie benötigen eine Baugenehmigung der Hausverwaltung/des Vermieters, für die Installation der Endleitung innerhalb des Gebäudes. Ihre o2 Team

 と、要は新しい工事予約をとってくれとのこと。どうやら状況は改善していないらしい。

仕方がないからまた店舗に駆け込む。今回は最初に契約してくれたギリシャ人の女性スタッフ。いろいろ大変だったんだよと話し、ところで昨日のスタッフに予約を取るようにお願いしたんだが。。。というと、ああ彼は今日休暇だからね、とそっけない。スタッフ間でぜひ情報を共有をしていただきたい。

なんとか話が通ったところで、予約のお願い。彼女がカスタマーサービスに電話してみてもなかなかつながらない。なにせ平気で65分お待ちくださいといって音楽が流れる会社だ。。。15分ぐらい待ってやっとつながったところで、結局は工事予約用の電話番号が伝えられただけ、、、だから最初からこの番号に電話してくれって頼んでるじゃないか!とは口に出さず、予約してくれるのを待つ。何やら大家さんがいるときに工事しないといけない的な話になったらしく、情報が錯綜している。

次になんと大家さんの番号教えてと言って大家さんに電話。大家さんが直接工事予約の番号に電話すればいいじゃないというつもりらしい。おいおい、めんどくさい奴だなと思われて家から追い出されたらどうしてくれるんだよとひやひやになる。大家さんと電話が通じると、大家さんは午前中なら俺はいつでもいいからお前が予約しろという。自営業の特権。

「直接電話かけてくれりゃあいいのにねえ」と文句を言いながら、工事予約用の電話番号にかける。電話が通じると、次の予約は3週間後になるとのこと。「順番って何よ順番って!!こっちは目の前で客がもう一か月も待ってんだぞ!」と彼女が僕の代わりにキレてくれて、ちょっと溜飲が下がる。「ドイツ人はこれだからいやなのよ」とぶつくさ言いながら、なんと上司に電話。5分ぐらいまくしたてると、次の週の金曜日8:00-12:00ねということになった。

ところがどっこい大家さんにWhatsAppでその旨を伝えると、11:00から会議だわ。早めになとのこと。午前中ならいつでもいいんじゃなかったのかいと言いいながらショップに引き返す。次の週の金曜日は日本に一時帰国しているので大家さんに頼るしかないのだ。店員にせっかく取ってもらって悪いんだけど、大家さんこう言ってるし、次々週なら日本から帰ってきてるから変更をお願いできませんかねと頼んでみるが、変更というのはねえ…工事がうまくいかなったら次の予約は取れるんだけどと渋い顔。一応早めに来てねと伝えてみるわと、一応電話してくれた。

 

・三回目の予約

日本に帰るつもりだったが飛行機の乗り継ぎに失敗してウィーンで予約時間を迎えることになった。Technikerが来る前は電話が来るので、一応気にしながら待っていたが一向に連絡は来ない。予約時間から1時間過ぎた13:11にSMSが来て

Lieber O2 Kunde. Der Techniker ist zur Aktivierung Ihres DSL-Anschlusses zu Ihnen unterwegs und wird innerhalb der nächsten 10 Minuten bei Ihnen eintreffen. Bitte stellen Sie sicher, dass der Techniker Sie antrifft und ermöglichen Sie ihm den Zugang zur Wohnung und zum Hausverteiler. Wir wünschen Ihnen schon jetzt viel spaß mit O2 DSL. Ihr O2 Team.

あと10分で行くとのこと。そりゃ大家さんもう出かけたよ、なにが早めに来るだよと思いながら、あきらめました。

二時間後にまたSMSが来て、残念ながらお会いできませんでしたので、またのご予約をお願いしますと。日本に着いて次の日、買い物していたらO2から国際電話がかかってきて、今度の月曜日に工事8:00-12:00でどうですかというから、いいよと答える。ドイツ語電話も慣れたものである。

 

・四回目の予約

さあ、家族もドイツに来たし、そろそろネットつながらないとなと思いながら、でも来る前には連絡くれるしと近場のスーパーで買い物。ところがどっこいスーパーはなぜか携帯の電波が悪く、連絡が来てたのに届かなかったことに外出たところで気づく。不在着信があったらしい。あわてて家へ戻るも後の祭りで、来ましたけどあなたいませんでしたのハガキが入っていた。こちらのTechnikerはみなさんできるだけ仕事はしたくないらしく、いないならいないで、もう一回ぐらい電話かけなおしてくれればいいのに、みなさん速攻で帰られる。しかしまあ、今度はこちらの落ち度。

悪あがきしようとカスタマーセンターに電話を掛けて、もう一回Technikerに連絡を取って来てもらえませんかねと聞くが、こちらからTechnikerに連絡をとることはできません。しばらく待って次の予約をお取りくださいと言われる。

 

・五回目の予約

 さらに一週間後。今度は予定時刻8:00-12:00が過ぎたのに来ない。1時間ぐらい余計に待ってみたがやっぱり来ない。カスタマセンターに電話をかけて、英語でもいいですかといった瞬間、じゃあ英語できる人につなぐわとあっさり言われ20分待ち。もうちょっと方言英語でもいいから努力してくれればいいのに。状況を説明したところ、「Technikerはあなたがいない間に工 事を終えたかもしれません。モデムのチェックをしてみましょう」と悪いマニュアル対応。適当にあしらった挙句、「TechnikerからのO2へのレポートを待ちましょう」って、来てないんだからレポートあるはずないだろ!

翌日、新しい予約を取ってくださいとの連絡がSMSに来る。

 

・六回目の予約

その週の金曜日。今度は14:00-18:00の待ち合わせ。もう好きにしてくれである。あきらめ気味でのんびりお昼ご飯を友人と食べて、14:15過ぎに帰宅すると、すでに妻の案内で工事が始まっている! 今度は事前の連絡とかなかったんですが…。若いお兄ちゃんで頼りになりそうな感じ。5分も経つと地下で正しいケーブルを見つけ、「前の奴は一体どこに目ついてたんだ、、、」と嘆いている。てきぱきと15分ぐらいで作業を終え、大変だったな的な目で握手をし、颯爽と帰っていった。仕事ができる人はやっぱり違うなあ。

 

・開通後

DSLモデム兼無線ルーターの設定を終えたところでやっとつながった!!にはつながったが、まずSkypeができない。P2P通信が初期設定ではオフになっているようで、モデム側の設定を変える必要があります。次に回線がすごく不安定。もともと速度が出ないところに高速のWiFiを飛ばそうとするので、速度が出ないとすぐにWiFi信号をいったん切ってしまうようだ。さらにWindows 10にアップグレードしたDell Inspiron 1564だと相性がさらに悪く、こちらはしょっちゅう回線がつながってるかどうかを確かめに行くからもはやネットサーフィンすらままならない。PC側の無線の省電力設定とも疑ったが、そうでも無いよう。O2から届いたルーター機械の設定をいろいろいじっても治らない。結局有線で別の無線ルーター(AirMac)につないでからWiFiを飛ばすことで落ち着いた。別機械の方が多少回線が不安定でも頑張って無線を発し続けるようだ。

ネットにつながらないとパスワードの認証ができず画像すらPCからアップロードできないiPadとか、速度が速い前提で作られた無線ルーターとか。。。開発者の方々には、発売前にぜひ一度小田舎に行って動作チェックをしていただきたいものである。

その後請求書(Rechnung)が届いてPDFを見てみると、一回目の予約の時からネットがつながっていることになっているではないか!O2のチャットで文句を言うと、あらそう、じゃ来月からその分のお金を引いとくわと涼しい顔である。それと店舗で申し込んだためか、携帯電話の手続きとともに事務手続き手数料(Zusatzleistung(en) (ohne MwSt.) Einmaliger Anschlusspreis)が30ユーロほど取られている。ネットで申し込んだらこの辺りは節約できたかもしれない。まぁ、助けてくれたギリシャ人の懐に入るかと思えば、それも悪くはあるまい。

最後に店舗に行って、携帯とDSLの番号を両方伝えてコンビネーション割引をゲットし、ようやく手続き終了である。

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申し込みからDSL開設までまる二か月でした。O2という会社が悪いのか、ドイツ全体のシステムが悪いのかはなんとも言えないですが、、、最初に来た工事の人がまっとうだったら何事もなかっただろうに。おかげさまでドイツ社会を垣間見ることができたのがせめての収穫です。みなさん与えられた自分の仕事しかしない。会社のことも顧客のこともあまり考えでなさそうです。マニュアルからちょっとはみ出して頑張れば丸く収まるというところなのに、「なんでそれしなきゃいけないのよ?」となってしまう。そして基本的に仕事はしたくないらしい。

O2側としては、

「顧客と下請け間で予約をとる」

「工事報告書を受け取る」

「うまくいった→終了」

「うまくいかなかった→最初に戻る」

のルーチンをひたすら繰り返すだけだし、

O2から依頼されたTechnikerは

「顧客に電話する」

「現場にいく」

「人がいた→仕事する」

「人がいなかった→ハガキを置いて→最初に戻って次の顧客」

のルーチンをひたすら繰り返すだけ。

9割方は問題ないでしょうが、いったん例外が起こると対処にすごく時間がかかってしまいますね。誰も顧客のインターネットがいつつながるかをケアする人がいないです。まあ、生活が第一で、仕事はお金を稼ぐだけというのが徹底してるんですかね。。。

いろいろ大変でした。

部屋探し

語学学校も落ち着いてきて、受け入れ先研究室の先生にアポをとり、ハイデルベルク大学へ行きました。何しろ初対面です。研究室をいろいろ案内していただいたところで、

「まだ語学学校中ですが、空いた時間で少しずつ研究室にも通って、研究の準備をしたいと思います。」

と挨拶すると、眉間にしわを寄せて聞いてきました。

「ところで、君、住むところは見つかったのか?」

「今探し始めたところです。」

「そうか。それじゃ研究室には来なくていいから、まずは家を探してくれ。ここハイデルベルグは住む場所が少なくてみんな苦労しているんだ。」

「いや、でもまだ二か月先のことですし、おいおい見つかればよいかなと思いまして。」

「君の100%の空き時間を使ってアパートを探した方がいいと思うぞ。」

「さいですか…」

となりました。そのあと知ったころですが、スペインから来た同僚や日本人の知り合いも結局家が見つからず、知人の知人宅を転々としたり、ユースホステルを転々としたりと、本当にここの住宅事情がひっ迫しているとのことでした。とりあえずゲストハウスにでも入れればよかったのですが、連絡を取ってみたところ長期滞在のせいか、少しも空はないよとのそっけない返事がすぐに帰ってきました。というわけで、家族で住む家探しです。

追記)大学のゲストハウスですが、何回も繰り返し空き状況を訪ねたり、ラボのボス経由で申し入れたりすると空が出たりするようです。一回で引き下がったのがいけなかったのかも。。。ただ、2017年6月に値上げがあり、3部屋の64平米で一か月の家賃が1105ユーロです。もちろん家具付きですし、手続きがしやすいですが、家賃自体は大体地域の相場かなという感じです。本来は6か月間までしか借りれないそうですが、そこもごねるといろいろ何とかなるようで。。。あきらめずに頑張るのが大事なようです。

Gästehäuser - Heidelberg University

 

・不動産屋

結局これで家が決まりました。日本的なノリで街中をふらふら歩いて、ようやく不動産屋を見つけました。机といすとパソコンだけがあるような簡素なオフィスに大柄の男が一人座っていました。早速入って相談してみたところ、

「まあ、そこに座れよ。」

と幸いにも堪能な英語で言われ、ハイデルベルグの住宅事情の講義が始まりました。

「日本ではどんな風にして家を探すんだね?」

「大体は不動産屋にいって、いくつか物件を紹介してもらって、2、3個選んで内見してその中から決めます。」

「そうか。手数料はどれぐらいだい?」

「会社によっても異なりますが、大体家賃の半月分かひと月分といったところですね。」

「なるほど。ここドイツでは不動産屋を通すと、大体家賃の二か月分だ。しかも大家から不動産屋に借主を探してくれと依頼した時は大家がそれを払わなきゃいけない。だからみんな不動産屋をあまり通さず、自分で借主を探すんだ。」

「自分で探すってどうやって探すんですか?」

「前の借主が次を探してくることが多いな。あとは新聞広告とか、インターネットとかだ。」

「それはずいぶん大変ですね…。」

「なーに、心配することはないよ。ここハイデルベルグは山と川があるからな。人口のわりには住むところが慢性的に足りないんだよ。新聞広告でも出せば、普通の条件の物件なら10人ぐらいの応募者はすぐに来るよ。」

「えっ!そんなに!じゃ、そこからどうやって絞るんですか?日本だと早い者勝ちでしたけど。」

「そこが違うところだ。ここでは借主が家を選ぶんじゃなくて、家主が借主を選ぶんだ。まずは単身がいいだろ、それで長期で借りてくれる人がいいなあ。仕事はちゃんとしたところで長く働いて、ドイツ語がしゃべれる人の方がいい。ペットも楽器もなければ最高だ。」

「最後の条件以外は当てはまりません…なんだかめまいがしてきました。妻子連れで、とりあえずは二年間、フンボルト財団から奨学金もらって、ハイデルベルグ大学で働きます。その後は奨学金次第です…。ドイツ語はいま頑張って勉強中ですが…」

「それは大変だな。まあ、大学で働いているというのは悪くはないから、そこをアピールして探すんだな。」

「ええっと、、、ここでは難しいということでしょうか?」

「そうだなあ、うちでは二つぐらいは選択肢があるかな。一つは私のアパートで、家具付きのシングルルームだ。家族で住むのにはちょっと狭いが、ここに住んでゆっくり家を探してもいいんじゃないか?」

といいながら、iPadで部屋の写真を見せてくる。

「いやぁ、、、きれいですけど、できれば引っ越しは一回ですましたいですねえ、えへへへ。」

「まあ、そうだな。もう一つは私のラグビー友達がもっているアパートだ。場所は大学の近くだな。写真はどこだっけなあ、ああ、あったあった。」

「なんか機材がすごく置いてありますけど。」

「ああ、やつがキッチンを新しくするといってな、このときはまだ工事してる時だ。いまはもう終わってるんじゃないか。」

「場所は職場に近くてすごくいいですね。寝室+ダイニングのみで部屋数はちょっと少ないですが。」

「ちょっとまってくれ、こいつは確か今香港にいるからなあ。ちょっと電話して聞いてみるわ。ちょっと顔写真送るからこっち向いてくれ、よしよし」

-------------------ここから先はドイツ語で会話されたため想像になります。--------------------

「おおっ、元気か。香港は暑いだろ。」

「おおっ、おまえか。まあ、暑いけど、試合はもっと熱いぜ。どうしたんだこんな時間に。」

「おまえのとこのアパートって、もう借りる人見つかったのか?」

「いやー、まだだよ。まだ最後の工事が終わってなくてな。いろいろ忙しくてやる暇がないんだよ。」

「ならよかった。いま俺のオフィスに日本人の研究者が来ていてな、家族で住むアパートを探しているっていうんだよ。ドイツ語はしゃべれないけど、悪い奴じゃないよ。顔つきも送ったけど、そんなにわるくなかったろ?なんちゃら財団から奨学金もらってるっていうから、賢いんじゃないか?こっちのことなにもわからなくて困ってるみたいだから助けてやってよ。」

「まだ募集始めてなかったしな。お前がそういうなら悪い話じゃないんだろうよ。ちゃんと家賃は払えるんだろうな?」

「給料は2650ユーロだって。お前のところいくらだっけ?」

「家賃は光熱費別で1100ユーロにしようかなと思ってたけど、そんなもんだよな?」

「まあ、いいんじゃないか。きっと払ってくれるよ。」

「そうか、じゃあとは任せたよ。来週には帰るからな。続きはまたそのときな。じゃ、ねるわ。」

「おお、またな。」

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「よかったな。まだ空いてるってさ。」

「ああっ、ありがとうございます。」

「来週には香港から帰ってくるから、その時に家見に行こうか。」

「はい、じゃあ、よろしくお願いいたします。」

「ところで、What's up?」

「はい?とくになにもありませんが。。。」

「違うよ。WhatsAppのことだよ。こっちでは連絡はみんなWhatsAppでやるんだ。さっき友達に電話したのもこのアプリだぞ。おまえ持ってないのか?」

「ええ、まだ来たばかりでして、、、すぐにインストールして連絡取ります。」

「それがいいよ。おれの電話番号はXXXだからな。おっと電話だ、俺はそろそろ出かけなきゃいけないからな。じゃあな。」

 となって、WhatsAppで連絡をとり、次の週が下見でした。全部で6部屋ある小さな集合住宅で、大家さんが地下と1階に住んでいました。

 

・インターネット

https://www.immobilienscout24.de/

で主に探しました。物件も豊富で、頻繁に新しく登録されます。有料のオプションもいろいろあるようですが、無料でも簡単に応募できます。Hauptstr.のお店の上の物件に申し込んだところ、下記の日程で見学会やるから、と二つの日程が提示されました。競合相手はそれなりの数がいるようです。結局ほかの物件がよさそうだったので、見学にもいきませんでした。

少し離れたKirchheimの物件にも申し込んだのですが、こちらは今住んでるやつの電話番号教えるから、自分で連絡取って下見してきて。よかったらまた返事くれという放置プレイでした。住所はわかっていたので、外観だけ見に行きましたが新しそうです。閑静な住宅街で裏も公園、スーパーも近くてとなかなかよいところでした。市内までは少し時間がかかりますが。下見はしたいけど電話だと大変なので、どうしようかと思っていたところ、WhatsAppのチャット機能で連絡が付きました。確かにみんな使っているようです。つたないドイツ語で連絡をとるのですが、今週はダメ、来週もダメとのらりくらり。これも結局ほかのに決めてしまったので、部屋を見ることはありませんでした。

ほかにもすごい激安物件だと思って連絡したら、詐欺だったこともありました。英語が通じてラッキーだと思ったのになあ…危うく引っかかるところでした。今リバプールに住んでいて、親から相続したアパートなんだけど、先にお金振り込んでくれたらAirbnbを通じて金渡すわ~といかにも怪しい感じでした。メールの文面をGoogleで検索してみると出るわ出るわ…。

https://wohnungsbetrug.blogspot.de/2016/04/katherinelsmithangmailcom-alias.html

追加で写真を見せてくれた物件もありましたが、あとは連絡がなかったり、もう借主が見つかったとかでした。

 

・新聞広告

地元紙のRhein Neckar Zeitungの広告ページを探しました。略語がいっぱいですが、これもGoogleで探すとなんとか意味が分かります。

Chiffre-Antwort - Rhein Neckar Zeitung

Chiffreと書かれているのは下記のサイトで広告主とやり取りするための番号です。

Mietgesuche - Rhein Neckar Zeitung

電話はおっくうだし、メールアドレスが書いてあるものや、携帯番号が書いてあるものにSMSを送るという作戦で行きました。これも返事がないものが多かったのですが、一つKirchheimの物件からは返事がありました。手作りっぽい応募用紙のPDFが送られ、入居者情報を記入して返信すると、内見の予約となって見に行きました。大家さんもすごくよさそうな人で、3部屋もあって、家賃もお安めでした。まわりは田舎の小さな町といったところで、トラム沿線に個人商店が並んでいる感じでした。これにするか、上記の不動産屋に紹介してもらった部屋にするかで最後まで迷いましたが、いきなりの海外生活で不安も多かろうということで、少し狭いけど街中で職場に近い方を選びました。

 

・大学のWelcome Centre

Accommodations - Heidelberg University

大学のWelcomen Centreの情報は結構役に立ちました。ゲストハウスには入れませんでしたが、ほかにもどこで部屋を探せばよいかとか、いろいろ有用なリンク集もあります。

Wohnungsangebote fuer Mitarbeiter - Heidelberg University

で担当者にメールに連絡すると、広告主の連絡先が入ったPDFを入手できます。毎週1回更新されるので、日本にいる間は結構頻繁にチェックしていました。ただ、3か月先から借りたいんだけどというと、それまでには見つかってるわみたいな返事が多かったっです。

 

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部屋不足のハイデルベルクでは、部屋が空く一、二か月前からしか情報が出ないので、事前に抑えるのは難しそうです。しかも、内見できない人には貸さない感じですので、現地で知人(とか研究室の秘書とか)でもいない限りは、ゲストハウスかどこかに住んで、来てから探すしかないようです。日本人じゃなくとも部屋探しは大変みたいですし。隣町のマンハイムで事前に語学研修できたので、そういう意味ではよかったです。

借りるとなってからは、不動産屋のおじさんから契約書類が幸いにもWordファイルで送られてきました。10ページを超える代物でしたが、Google翻訳でコピペして英語に翻訳して一読しました。あとで聞いたらどこにでもある一般的なテンプレートで、僕以外誰も本当に読んでなかったようですが。。。大家さん印刷すらしてなかったし。ここは契約の国じゃなかったのか!雪かきはしろとか、大家さんが入室する際は24時間以前に通告しないといけないとか、いろいろ面白かったです。通常はいろいろ取り決めがちゃんとあるようですが、たまたま、ここの家主がおおざっぱだったんだと思います。入居してからはベビーカーを外に置くなとか、壁が汚れたとか、少しは小言がありました。まあ、今でも仲良くやっています。

本当は月の途中から借りて、家具入れて、家族を迎えるといった感じで家賃を抑えたかったのですが、月の初めからだとごり押されて仕方がなく一か月間は住む家が二つありました。その代わりに、中古家具をいろいろ大家さんにひっかき集めていただきました。まあ、そっちの方がありがたかったかな。もらいものの家具に統一性がないと妻は不満たらたらでしたが。

実は後日、不動産屋のおじさんから、そろそろ手数料の請求をしたいんだがとメールが来ました。まあ、いい部屋に住めたのでお金を支払うのはやぶさかではないが、友達の物件だから手数料はいらないかと思ってましたと素直に返信しました。すると、そうか、それはきちんと説明しないといけなかったねえ、本当はここから先はお金取るけど、それでも探すかいと確認しないといけなかったな。おれもあそこで電話したらつながってここまで話が進むと思ってなかったんだよといわれ、結局手数料はいらないよとなりました。いろいろ内見やら、契約やら付き合ってもらったのに、大家さんからも借主からもお金をもらえないのもなんだか不憫だなと思い、後日事務所を訪れて500ユーロ渡しました。不動産手数料の相場は家賃2か月分(2200ユーロ)ですから、それには及びませんが、一応お気持ちということで。

適当に歩き回って見つかった不動産屋で部屋を借りるということになったので、あまりほかの人にはお勧めできない方法ですが、まあ、人生いろいろですね。こちらの人と話していても、知り合いの知り合いの家に住んでるとか、親戚の知人のところに住んでるとか、結構不動産屋やインターネットを介さず、物件をいろいろ回しているようです。業者じゃない分、不安もありますが、それも人のつながりということで、部屋を探している方はそういう方面にもアンテナを張るとよいかもしれませんね。

ドイツ語学学校(Goethe-Institute Mannheim)

・Goethe-Institute Mannheim

フンボルト財団へ受託書を返す時に、語学学校の申し込みも行います。配偶者の分まで語学学校代を出してくれる(+宿+ポケットマネー)のですが、勉強へ集中させるためか、子供は連れてくるなとのことでした。家族でいろいろ相談したのですが、結局は子供がまだ小さいこともあり、僕だけ単身でドイツにわたって、語学学校中にいろいろ家の準備をしてから家族でドイツ生活を始めることになりました。宿のタイプも選べました。学生寮も楽しそうでしたが、いろいろ仕事もしないといけないので個室を選びました。基本は月初めの月曜日からですので、渡航予定もそれに合わせて調整しました。初日に到着は大変かなと思い、語学学校が始まる前日にフランクフルトで前泊しました。

出発前になると、ゲーテインスティチュート(Goethe-Institute)というところから連絡が来て、具体的な予定が知らされます。ハイデルベルグ(Heidelberg)大学でポスドクをすることになっていたのですが、語学学校はマンハイム(Goethe-Institute Mannheim)になりました。電車でHeidelbergまで20分ぐらいですので、いろいろ準備できそうです。オンラインテストを受けるようにとのことでしたので、一応やりましたがちんぷんかんぷんです。第二外国語もドイツ語じゃなかったし。。。

 

・入学

大量の荷物を持ってフランクフルト空港へ渡り、フランクフルト駅近くのホテルで一泊。翌朝は在フランクフルト日本総領事館に寄って、事前に申し込んでおいた免許証のドイツ語翻訳をもらってから、電車でMannheimヘ。Goethe-Instituteの団体番号を伝えると10%ぐらい(?)割引されましたが、まあ、微々たる額ですのでどちらでもいいでしょう。1番トラムでHochschuleへ向かいます。路線図は省略してあって、全部の駅が書いてないことがありますのでご注意を。しかもGoethe-Institute Mannheimは昔違うところにあったらしく、この時はまだ路線図にGoethe-Instituteと書いてあるものもあったから余計に紛らわしい。。。

入口にわたると、Raum 0でまず受付です。ここからは公用語がドイツ語で、英語をしゃべるときは少し申し訳なさそうにしないといけません(笑)。荷物を預けて、言われた通りに各部屋を回ります。クラス振り分けの面接があって、ドイツ語でいろいろ話しかけられますが、飛行機の中で勉強したぐらいでは意思疎通も難しい。お願いだから初心者クラスに入れてくれと懇願し、テストは20点も取れたのになあとぶつくさ言われながら面接終了。クラス分けの結果は翌朝発表だそうです。授業は午前と午後があって、どちらかになるかはその日の夕方にメールで知らされるそうです。

そのほか、住民登録申請用紙を一緒に記入したり、ドイツ銀行の口座を開設したり、生活に関することやら、宿の鍵を受け取りや文化プログラムなどに関する説明。注意事項がいろいろドイツ語で言い渡されますが、いつもの癖でハイハイと頷いちゃいました。大事なところは英語で聞き直しましたが。余談になりますが、後日Pizza Hutに行ったときに、適当に頷いてたら店員のおばさんに、わからないのに頷くなと怒られました。セットメニューかなにかで、選べるピザは具の種類の数で2つと決まってるのに、それより多いピザを注文しようとしたから、お前さっきあたしが説明した時に頷いてたじゃないかとキレたのです。そういう人はあまり信頼されないんでしょうね…気を付けないと。

一通り終わって受付で待機。しばらくして、車で近くの宿まで行って、初日はこれで終了です。キッチン・シャワー・トイレ付きの簡素なシングルルームです。Spyererstr 55というところで、学校まで歩いて10分といったところです。学生寮の方は、Hans-Sachs-Ring 5というところで、こちらは徒歩だと25分ぐらいでしょうか。いずれも近くのHochshule(大学?)の学生寮をGoethe-Instituteが借りているような感じです。

 

・授業開始

振り分けの結果、初心者クラス(A1.1)に入りました。ここではA1.1はあっても、A1.2のクラスはないそうです…。8:30 - 10:00授業, 15分休憩, 10:15-11:45授業, 30分休憩, 12:15-13:00授業 というスケジュールでした。ひと月ワンクールは授業が17日間あって、受付一日、テスト(テストを受けるかどうかは自由だが、その日は授業はお休み)、出発一日で、計20日間(月-金)の4週間です。一クラスは15人ぐらいで、モルドバ人、サウジアラビア人、韓国人、中国人、シリア人、UAE人、ポーランド人、イタリア人、トルコ人、ブルガリア 人、スペイン人、アメリカ人などなど各国から人が来てました。同じくフンボルト財団から奨学金をもらっている物理のインド人も一人同じクラスでした。英語が通じる仲間として2か月間ずっと一緒につるんでました。

教科書はNetzwerk A1.1でしたが、先生によって異なるようです。プリントもいっぱい出ます。先生はパトリックという名前で、非常にいい先生でした。途中に二週間はダニエラという先生に変わったのですが、こちらは博士号 お持ちで、四か国語(たしか英独伊仏)堪能であるのにも関わらず、えてして不人気でした。スパルタ系だったのですが、なにしろやる気がそんなにない連中がいっぱいいるので、おだててやらせることができなかったようです。

一日四時間もドイツ語を聞いてると頭がとろけそうになりました。長らくこういう意味がほとんどわからない言語を聞き続ける経験はしてませんでしたからね…。一週間ぐらいたって少し慣れてきました。授業は懇切丁寧で要領を得たもので、ためになりました。ちょいちょい小テストも挟んで、理解度を確かめながら進めていました。試験対策というよりは、ドイツ語になじみながら学んでほしい感じだったと思います。

例えば、日本語の参考書ではとりあえず定冠詞の格変化の表が出てきて、何はともあれ覚えなさいが多かったのですが、こちらでは一歩ずつ、まずはよく使う4格から始めましょう。der がdenに変わりますよー、ein (男)がeinenに変わりますよー、と段階的だったので理解しやすかったです。A1.1がひと月終わると、ダニエラ先生は少し厳しく、ついていけなさそうな人に対してはもう一度A1.1をやり直すように求めました。連れのインド人も渋々了承していました。幸い僕はA2.1に進めてもらいましたが、たしかにレベルも一段と上がった感じで、クラスの下から数えて2,3番目ぐらいの出来からのスタートでした。ただ、次のA1.1の先生は全員をA2.1にあげたようですから、先生次第のようです。上のクラスの日本人の話によれば、難しすぎるコースに入って困ったり、簡単すぎてあまり勉強にならなかったりすることもあるようですので、自分に合うレベルのクラスに入ることも大事だと思います。

 

・辞書

Langenscheidtのマークが入っている参考書・辞書がいいよと勧められました。オンライン辞書はLeoがおすすめとのことでした。日本語はありませんが、英仏西伊中など各国の言語がそろっています。

Englisch ⇔ Deutsch Wörterbuch - leo.org: Startseite

僕は電子辞書ドイツ語版(Ex-word XD-K7100)を持ってきました。使い勝手はネット上の評判通り決して良くはありませんが、もうこれしかなかったので選びようがなかったです。シャープもドイツ語パッケージがダウンロードできるようですが、独英と、独和大辞典がないのはいただけません。XD-K7100の不満な点としては、タッチペンを使わないとたどり着けない機能が随所にあって、独和大辞典では用例すら見れません。それと、キーボードが共通なので、ドイツ語特有のウムラウトなどの入力ができません。フルカラーのためか、電池の消耗も早く、語学学校中はひと月に一回は替えてました。バックライト暗めにしてるのになあ…。などと不満たらたらですが、まあないものはどうしようもないです。Google翻訳はサバイバルのためには役に立ちますが、学習向けじゃないですしね…。Android携帯だと辞書データがダウンロードできて、オフラインでも使えるのは魅力的です。校内はWi-Fiが使えました。

 

・文化プログラム

ほぼ毎日のように、ツアーや、食事、スポーツ、芸術などのプログラムが用意されていました。もちろん任意参加です。有料のものは事前かその場で料金を支払います。すごくちゃんとオーガナイズされたものというよりは、インターンシップの学生(?)が適当に準備、連れまわす感じです。まあ、一から自分で探すのも大変ですから、予定が合えば結構行っていました。ほかのクラスの人とも仲良くなるチャンスです。基本相手の方がドイツ語が上手ですから、リスニング、スピーキングの練習にもなります。多少グダグダの感もありますので、期待しすぎず友達としゃべりに行くぐらいのつもりの方がよいでしょう。

 

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僕の連れのインド人もそうですが、自分で受講料(Intensive 4 宿付きで月1805ユーロ、宿なしで月1225ユーロ)払ってない分、モチベーションがそんなに高くないわけです。Goethe-Instituteは語学学校としては受講料が一番高い部類に入りますが、先生の質や設備はそれにふさわしいだけ整っています。ただ、A1.1に限って言えば、派遣されている人も多いのでこういう風にやる気がそこまでない生徒も混じっているのが少し難点です。できない分には、もう一回説明すればいいし、それを聞いて僕らもふむふむとなるのでいいんですが、別にそんなにドイツ語勉強したくないんだけど。。。的な雰囲気を出されるとちょっとしらけちゃいます。

二か月間でA2.1まで終了しました。3か月でA2試験に合格するぐらいまでは行くそうです。まだまだしゃべれませんが、時間をかけて辞書を調べれば、意味はつかめるぐらいにはなった感じだと思います。ドイツという国について理解することもできて大変貴重な経験でした。けっこういいなと感じたので、妻にも日本のゲーテインスティチュートに入学してもらい、A1.1を受講してもらいました。多少慣れてもらって、カルチャーショックを和らいでほしいとの思いでした。研究仕事は大体英語ですので、余興のようなものですが、家族で生活するとなるといろいろドイツ語がないと不便です。まあ、せっかくドイツに来たなら多少ドイツ語ぐらいはしゃべれないとね!

フンボルト財団(申請から採択通知まで)

フンボルト財団(Alexander von Humboldt-Stiftung)の奨学金に応募しました。

特に誰かから教えてもらったというわけではないですが、ドイツでポスドクしたいなあと考えていろいろインターネットで検索しているうちに知りました。応募書類を準備しているときに、ドイツ研究留学説明会が京都府立医科大学内で開かれると知り、たまたま京都に出張中だったので、ふらっと参加はしてきました。全体説明には間に合いませんでしたが、元奨学生による座談会が分野別に開かれていて、いろいろとお話を聞くことができました。特に何か秘訣があるとかそういうことではないですが、ドイツ留学中の生活についても聞くことができて意義ある会でした。あと、一にも二にも採択の是非には研究計画が大事だということでした。まあ、それも至極全う。西川伸一先生がいらしゃっていてびっくりしました…あっブログの人だ!と思わず。

 

・応募書類

Alexander von Humboldt-Foundation - Homepage

本家のサイトからたどって応募します。僕の時はまだdocファイルをダウンロードして記入してましたが(いろいろ機能が入っているwordファイルで編集に結構時間がかかってました)、最近システムが変わってオンラインでの記入になったようです。。もっともそのせいで応募が殺到して、審査に今すごく時間がかかっているようですが…。ざっと見たところ

・Research Area Indexがわかりやすくなった。もっと古風な分類でどれを選んだらよいか迷ってました。

・研究経歴で、何パーセントの時間を研究に費やしていたか(教育とかではなくて)と聞かれなくなった。

・あなたの国の発展に、あなたの研究成果がどのように役立つかを聞かれなくなった。僕の場合基礎研究というのもあって、これは結構答えに困りました。まっとうそうなことを二、三行書いてあまり深入りしませんでした。

・expert reviewerが三人から二人になった。3人目はなかなか見つからないですからね。。。フンボルト会員の方がいいんじゃないの?という意見が座談会などでも出てましたが、自分のことを知らないと評価できないわけですから探そうと思って見つかるものじゃないですし、僕の場合は3人とも非会員でした。

・英語教師による英語能力の証明書が不要になった。

が変更点のようです。だいたい???というところが修正された感じです。開始日は後でも変更できますので、とりあえずの予定でよいと思います。ドイツ語の語学研修は興味があったので2か月で申し込みました。

 

もちろん研究計画書(Research outline)に一番時間を費やしました。どれだけ守られてるかはわかりませんが、申請者の自発的なアイデアが求められるということもあって、自分なりに新しいプロジェクトを一所懸命考えて提案しました。ドラフトを書いて受け入れ先の先生とメールで4、5回やりとりして、毎回真っ赤っかに直されました。何しろ会ったこともない人でしたから、この過程を通じてだんだんと留学しても大丈夫なところなんだなと不安がぬぐえました。一応、最初に提案したアイデアは採用してもらえて、具体的な材料や道具などでいろいろ書き加えてもらった感じです。もちろん、表現の仕方やロジックなどは徹底的に直されましたが。。。最初、The current state of researchを自分の今の研究かなと思って書いちゃって、「たぶんそれ、これから研究を始める分野の現状(=Introduction)だと思うぞ」と言われたときは赤っ恥でしたね…。fullの参考文献はいらないということでしたが、ないとわかりにくいかなと思い、つけました。そこだけ1ページ超過しました。

ほかのところでは、学位論文は日本語で書いたので、英語でSummaryを作りました。図表の番号や、どの部分が論文としてすでに出版されているかについて注釈をつけて、文章だけで目次+数ページに簡易なものとしてまとめました。もっとちゃんと訳してもよかったかもしれませんが、時間が足りませんでしたので。。。あれこれ書類をつけて、当時は郵送でしたのでEMSの封筒に日本語の学位論文2冊を詰め込んで(これ読むのかなあ?)、発送しました。書類のチェックが済むと、いつ結果が出るのかの見込みが伝えられます。これであとは待つだけです。

実際は送付した後に、論文を投稿しましたので、コンタクトを取ってPublicationリストを変更してもよいかと聞きました。まだ審査前だからいいよとのことで、そこはメールで送りました。CVにも誤りが少しあり、さらに受け入れ先のボスがいろいろ聞きまわったところによると、フンボルト財団は研究だけでなく人となりも見るから、課外活動などもCVに入れておくようにと連絡が来てましたので(郵送した次の日ぐらいに)、そのあたりも書き込んで、メールで送付しました。

 

・採択通知

申請から五か月後にメールが来て、おめでとうございますとのことでした。受け入れ先にも連絡がいったようで、受け入れ先からも、おめでとう!と連絡が来てました。その約一か月後に"deliverly of award documents"がくると書いてあったので、郵送かと思い毎日研究室の郵便箱をチェックしてたのですが、ページ数が多いPDFファイルがメールで約一か月後に送られてきただけでした。オンライン上にも挙がっているようですので、実際のプログラムがどうなっているか興味がある人はのぞいてみたらよいと思います。版はコロコロ変わるようです。

https://www.humboldt-foundation.de/web/docs/F-703992091/guidelines.pdf

書類も届き、現所属先の教授と離日の日程調整です。引継ぎやら、残った仕事のまとめ方やら。比較的円満に合意が得られたかと思います。結局申請当時の日程から、2か月先に延ばしました。受け入れ先の先生はいつ来てもいいよということでした。フンボルト財団に問い合わせたところ、こちらから返信する受託書(Acceptance form)に赤線入れて日付を変更したらいいよということでした。採択通知から一年以内には出発する必要があります。また、受け入れ先の先生の承諾もいるということでしたので、メールを一通書いていただきました。

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海外学振の方は知り合いにも採択者がいるし、大体は勝手がわかるのですが、フンボルト奨学金はあまり情報がなくて、一つ一つ大丈夫かなあと不安になりながら進めていきました。歴史あるしっかりした財団ですし、応募に必要な情報は公開されていましたが、採択率30%ぐらいっていうけど、どのぐらいのレベルなんだろう?とか、分野転向するような申請書なんだけど、こういうのは採択するんだろうか?とか。

僕の場合、筆頭著者としてはトップジャーナルや姉妹誌に論文はなく、中堅ジャーナルに1本と、もうひとつ小さな論文でした。分野転向の場合は、今までの研究をアピールする欄がなく(Introductionで自分の論文の内容を紹介できないので)、どうかなと思ったのですが、添付した公開済み論文を読んでいただけたのか、あまり重視されなかったのか、なんとか採択していただけました。そういう人は

Home | Human Frontier Science Program

がいいんじゃないの?と複数の人から言われましたが。。。気が付いた時には申請期限が過ぎていて、また来年でした。いつでも申請できて、年3回合格を出すというのがフンボルト財団の使い勝手の良いところでしょうか。

研究計画書がしっかりしていて、面白い課題に取り組む申請書になっていれば、ほかのいろいろな心配をしなくてもちゃんと見てもらえるんじゃないかなと思います。

職探し

学位をドタバタでなんとか取得して、そのあとに職探しを始めました。所属先の研究室にしばらくはポスドクで雇っていただけるということだったのでこうなりましたが、本当は学位取得前に準備するのが筋でしょうね。。。僕の場合は特に「一生これがやりたい!」というものがまだ見つかっていなかったので、とりあえずは面白そうなことで、視野が広がりそうなことをと思っていました。研究職は海外に絞って探しました。日本のほうが研究環境が良いという話もよく聞きますし、生物系では海外に行かないとできないような研究もほとんどありません。が、まだ20代でしたし、何事も自分の目で見ておきたいなという気持ちが強かったです。

 

・民間転職

研究者でやっていくんだ!という自信も覚悟もまだなかった(いまでもまだないんですが・・・)こともあり、民間も視野に入れていました。卒業してあるいみ就職しちゃってたので大手就活サイトには登録できず、転職サイトにお世話になりました。JAC Recruitmentさんには、紹介できる職はありませんと言われ、アカリクさんからはいくつか紹介していただきましたが希望に合うものはありませんでした。「長期インターンシップ『キャリアステップ』」って要は派遣ですよね。。。いくらなんでも平気でそれを紹介できる神経が理解できん。というか、ドクターもちの市場価値はそんなものなのか。。。

一番丁寧に対応していただいたのは結局Recruit Agentでした。継続的に仕事を紹介していただきましたし(???という求人も混じっていましたが)、連絡もスムーズでした。ただ転職活動はなかなか困難でした。一応は高学歴の部類には入るし、面接ぐらいには呼んでもらえるだろうとちょっと舐めてましたが、実際は「お見送り」の嵐でして、応募しても応募しても落とされてました。次のステップに進めたのは結局戦略コンサルティング系だけでした。僕個人の問題も多大にあるでしょうが、転職は即戦力を求めいることが多く、とりあえず採用してゆっくり育てる感じではなさそうです(あたりまえだよと言われそうですが)。学位論文の準備で忙しいのはわかりますが、就職活動は卒業前をお勧めします。戦略コンサルティングも結局5回面接(Skype面接含む)をしたのに後で落とされ、民間転職はかないませんでした。いよいよ東京でサラリーマンかと思って浮かれ始めて家を探し始めたのがいけなかったですね。はい。

 

・海外ポスドク

民間転職と並行して、ドイツを中心にいろいろポスドク先を探してました。旅行した時にドイツの雰囲気がなんとなくいいかなと感じたのが大きかったです。いままでやっていた分野から少し変えたかったので、とくに紹介もなく飛び込み営業です。http://www.drarbeit.de/のMLに登録したり、https://www.researchgate.net/jobs も定期的に見てました。興味があるものには、CVや教授の紹介状を添えて応募しました。ただ、面接にはなんとか進むものの、最後は経験が、、、と言われ、落とされました。それ自体はただの口実かもしれませんし、つまるところは僕がそんなに魅力的じゃなかったからだと思いますが、まあ、自分の研究費をいきなり分野外の若造に託すのはちょっと・・・という気持ちも理解できたので、奨学金を探すことにしました。

 

・奨学金(フェローシップ)

日本学術振興会の海外特別研究員と、フンボルト財団の博士研究員(Alexander von Humboldt Stiftung Postdoctral Researcher)の二つに応募しました。職探しを始めてから数か月経っているのに目星もついていなかったので、そろそろヤバいかなと思って、海外学振のほうはこれまでの関連分野で堅めに書類を書いて応募しました。応募してたポスドクがいけるかなと思っていたのに、急に落とされたのもあって、書類を書き始めたのは締め切り直前。現在の研究の延長上で面白そうなテーマを選び、アメリカの相手先に教授の紹介を経て了承をもらい、なんとか応募できました。

応募して一息ついていたところで、保険もかけないとなというのと、ずっとこのまま同じ分野の研究っていうのもちょっと視野が狭いと思いました。まあ、大体の人はそのまま続けるので別に特に問題があるということではないですが、最後にもう一回ぐらいは挑戦してだめなら分野転向はあきらめて頑張ろうと決心し、ポスドクを応募して落とされたところにフンボルト財団(AvH)のフェローシップを出していいかと相談して、応募しました。このあたりの詳細な話はまた別のエントリーで記したいと思います。

そうこうしているうちに学振から連絡が来て、面接に来てくれということでした。Tスコアという標準偏差みたいなのが開示されるのですが、いろいろ換算するとかなりぎりぎりのボーダーっぽくて、もう少しで落とされるところだったらしい。。。もう一度読み直すと、確かに堅いけど、ちょっと夢も希望もないような申請書にも感じました。そこから意義や重要性などを見直して、概念的にわかりやすく図なども新調して、プレゼンをつくりました。初めからこれぐらいやっとけばよかったという後悔もありますが。。。

四ツ谷の学振に出かけて面接。面接官の一人はよくよく存じ上げている方でした。担当分野ということもあってが、質疑応答の時間ではすかさずその先生が質問。

「I'm still not understanding why...?」

えっ、英語!前の人の質疑応答では日本語が廊下に漏れて聞こえてきてたから、油断してた…。たしかに書類には英語で質問する場合もありますと書いてあったけどさ。。。しどろもどろになりながらもなんとか応答。詳細はあまり覚えてませんが、何がわかってなくて、結局なにをしたいのか。そのどこが重要なのかみたいな典型的な質問だったと思います。最後は審査委員長のような先生が、

「So, why do you want to study abroad...?」

と、俺も英語で質問しないと格好つかないようなみたいな感じで質問。もっと広範な意味で、研究に対する考え方などを派遣先の先生から学んで、今後の糧としたいみたいなことを答えました(英語が伝わっていれば…)。

 ほどなく結果が開示され、採用とのことでした。AvHの方も数か月後に採用通知が届きました。アメリカに行くか、ドイツに行くかは少し迷いましたが、せっかくの機会なので新しい分野に飛び込んでみようと思い、AvHの方を選びました。学位を取得してから丸一年たったころの話です。アメリカの先生には丁重に断りを入れました。こういう時は本当に英語に困る…。学振にも辞退届を出しました。

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頑張って研究が滞らないようにはしたつもりですが、なんだかんだで就活中は気分が落ち着かないもので、研究に没頭するのは難しいです。結局、ポスドクに落とされたところに奨学金をもっていくことになりました。良くとらえれば、奨学金のほうが自分でテーマを提案できるので自由に研究できますが、逆に言うとお金を持ってくる人を断る人はまあいないので、自分の能力が受け入れ先に認められているわけではありません。奨学金が切れても、雇いたいと思うような評価が得られるよう頑張らないといけませんね。

SIMカード

プリペイドSIMカードは各種いろいろ試しましたが、どれも似たり寄ったりという感じで、大きな差は感じられませんでした。購入順に一応説明していきます。

 

・Ortel MOBILE

フランクフルト空港の自販機とかでも売っています。O2/e-plus系です。プランはいろいろ表紙に書いてありますが、あとでも変更可能。自販機だと高いかなと思って、あとでフランクフルト中央駅の近くのインターネット関連ショップ(各種SIMカードやら、携帯関連小物やら、固定電話で国際電話させてくれたりするところ。)で買いましたが、たぶん同じもの同じ価格でした。ネットはいらない、とりあえず電話できるようにしたいといったら、ortelを渡されました。10ユーロで、SIMカード買って、7.5ユーロ分の通話料付きです。月額プランのほうが通話料も安くなりますが、そんなにかけないかなと思って何もプランつけてません。毎月2、3ユーロの支払いで済んでます。ドイツに住んでいるとネットで頼めばSIMカードを無料で送ってくれるようですが、まあ、すぐにほしいので2.5ユーロぐらいは。

追記)9.95ユーロを支払うと、20ユーロ分使えるSIMカードを送ってくれるOnline Bonusもあるみたいです。

今でもこのSIMカードを電話用として、日本から持ってきたガラケーに入れています。電話番号がわかりづらくて探すのに苦労しました。裏面のバーコードの上にしれっと書いてありました。使う前に本来はネットで登録しないといけないんですが、ショップの人が勝手に適当な名前・住所で登録して、Activateしてくれてました。なのでSIMカードを入れたら使える状態です。名前とか変更不可なので今でもWolfgangさんです。

このSIMカードのいいところは、Mein ortel登録後にネット経由でクレジットカードとかPaypalとかで支払えるところです。Webサイトも英語に対応していてわかりやすい。ほかのSIMカードでは、クレジットカードチャージは受け付けてくれませんでした。10周年祭?とかで、20ユーロチャージで10ユーロおまけみたいなキャンペーンもやってました。海外ローミングも対応で、日本でも電話できました。もちろん割高ですが。

追記)ハイデルベルク大学のINFキャンパス内はO2/e-plus系のシグナルが少し弱いようです。外は大丈夫ですが、研究室の中などの室内では圏外から1、2本を行ったり来たりですし、MathematikonのREWE(スーパーマーケット)の中などは圏外です。Telekom系のSIMカードだとそういうことはないようです。

追記2)2016年10月現在、クレジットカードおよびPaypalでの支払いはMeinOrtelで受け付けていないようです。近くのドラッグストアでe-plus+のカードを購入して16桁のコードをMeinOrtelのサイトで入力しました。

追記3)2017年3月現在、Paypalでの支払いは復活したようです。コロコロ変わりますねえ。。。

 

・Congstar

ネットワーク用SIMカードとして使おうかなと思って家電量販店で購入しました。T telekom系です。10ユーロで、電話100min、ネット500MB使えるプランです。電話は正直いらなかったのですが、そういうのはなかったので(今から思うと購入後にプラン変更すればよかったかも)これにしました。これは店員の人が店頭でアクティベートしてくれたのですが(パスポートなどの身分証明書が必要)、パスワードを勝手に登録されたので、あとでcongstarのサイトでログインしようと思ってもできず、問い合わせのチャットでパスワードを聞き出しました。ortel同様、カードでチャージしようと思ってたのですが、そういうオプションはなく、銀行から引き落としか、街中でカード買って登録する(これがたぶん普通)かしかなかったです。なので結局ログインしてなにかしたってわけじゃないのでパスワードは不要っちゃ不要ですが。サイトはドイツ語しかなかったです。dual SIMスマホのデータ用SIMカードとして使おうと思っていたのですが、結局普通の2年契約の携帯(プリペイドではないSIM)にしちゃったので、一か月使用して現在休眠中。

 

・Xtra Card (T telekom)

これも同じく家電量販店で買いました。当初の予定ではdual SIMスマホの電話用ということで月額プランがついてないものを10ユーロ(10ユーロ分通話料付き)で購入しました。ただ、あとで他社の2年契約の携帯にしたので、結局はデータ用SIMとして使いました。こちらは自分で好きな時にアクティベートするといって買ったので、ネットでアクティベートするときについでにプラン変更をして、9.95ユーロ(2.95で電話し放題?+7ユーロでData start M)で500MBまで使えるようにしました。Webサイトがドイツ語で結構苦労しました。なんか違うものにも登録しちゃった気がするけど…まあ仕方がない。

 

・O2

プリペイドではないですが、家のDSL契約をしたときに、しつこく勧められたので、携帯もO2で二年契約にしました。2年はドイツにいる予定だし。セットで割引が効くということで。2GB(なんか学割でアップグレードしてくれた。。。)まで、話し放題つきで25ユーロ+最初の六か月はさらに5ユーロ引き。ちなみに使えるようになるのは契約開始日の朝です。日付変わってからすぐにSIMカード入れてみたけど、使えませんでした。

家のDSLの工事が遅れに遅れ、2GBじゃ足りなくなったので、オンラインチャットで相談して、DATA用のSIMカードを一つ追加で注文しました。次の日には届きました・・・こういうときだけ速い。。。3GBで10ユーロだそうで。しかしなんと契約期間が必ず1日から月末までらしく、届いた時点でのこり10日しかない。。。結局DSLもつながったので、7月からはいらなくなったんだけど、ちゃんと手続きできたんだろうか?明日またO2のチャットで確認してみよう。

追記)とチャットしてみると、やっぱり手続きできていなかったらしい。下記の解約のページでオンラインで手続きをし、さらに10日以内に電話で確認をこっちから入れないといけないらしい。言われた通りやってみたはいいが、電話かけると65分待ちですとか平気で言って、音楽が流れ始める。この対応の悪さ(人手の足りなさ)は昔のソフトバンクみたいだな…。とりあえず今度店舗に駆け込んでみるか。口座番号抑えられていない分、プリペイドの方がこういうのがなくてよかったかも。。。

https://www.o2online.de/ecare/mobilfunk-auswahlseite?contentId=kuendigungvormerken

追記2)請求明細が届いたところ、余計に15ユーロ程度請求されている!よくみてみると、SIMカードをロックした手数料と書いてある。問い合わせる前に勝手にオンラインから"sperren"を申し込んで使えないようにしておいたのが、実は有料だったらしい…。余計なことしなきゃよかった…。

追記3)手続きは済んだはずなのに、まだお金が引き落とされている…。請求書をもって店舗に駆け込んだが、オンラインで買ったものはオンラインでしか対応できないと言われる。しかも、24か月契約になっていることが発覚。次の月にキャンセルできるのかとわざわざ聞いたのに…。オンラインチャットでなんとか取り次いでもらって事情を説明したところ、すみませんでしたと、めずらしく謝られた!後日正式に対応をお返事しますとのことだったが、果たしてどうなるやら…。やっぱり余計なことしなきゃよかった。。。

追記4)ようやく解決(?)して、契約解除できました。詳細はこちらにまとめました。

追記5)2017年6月15日より、EU圏内は追加料金なしで通話やデータ通信ができるようになりました。というか、そうじゃないといけないという法律が施行されたようです。実際、旅先のイタリアやフランスでも通話・データ通信しましたが、追加料金はありませんでした。ただ、法律が始まる前に契約した回線では、ネット上での手続きが必要(?)かもしれません。

追記6)日本への通話は1ユーロ/1分でお金取られてます。Ortel Mobileの方が9 cent/Minで安いです。

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T telekom 系のほうが元国営だから電波がいいともいわれているようですが、街中で使っている分にはそう大差なかったと思います。O2のものでもfacetimeでテレビ電話がスムーズにできました。プリペイドSIMカード業界は競争が激しいようで、どこも似たり寄ったりな感じだと思います。日本もいつかはドイツみたくSIMカードがあちこちの店頭に並ぶ日が来るのでしょうか?こういうのに慣れている外国人が日本に行けば、なんて閉鎖的なんだ!と思うかもしれませんね。日本でも外国人旅行者用のSIMカードが最近売られ始めてますが、こちらと比べるとだいぶ割高です。しかもIP電話はあっても、普通の電話ができないですからね…。まあ、犯罪者に使われないようにとか、いろいろあるんでしょうけれど。こっちのSIMカードは必ず電話番号が割り振られるようで、半年もたたないうちにもう携帯電話番号を5つもゲットしました(うち三つは休止中)。こんな調子じゃ割り振る携帯番号もすぐになくなってしまいそうですが、そのあたりの再利用はどうしてるんでしょうか?

追記)Congstarから連絡が来て、15か月間ご利用・チャージがないとSIMカードが使えなくなりますとの連絡。なるほど、番号はこうやって再利用しているようです。

追記2)日進月歩でどんどん変わりますが、2017年11月現在だと、Prepaidは1GB/4週間で大手は大体10ユーロぐらいです(O2とかTelekom)。通話は自社ネットワークは無料で、それ以外はTelokomだと有料で、o2は300分まで無料とかです。ルールが変わってヨーロッパ圏内はすべて同一料金になりましたので、ネットも電話も追加料金はありません。格安系(Ja mobile - Telekom系, Lidl connect - vodafone系, ALDI talk - O2系など)は8ユーロとかで少し安いです。まあ、どこも似たり寄ったりなので、どれでもそんなに変わりません。うーん、携帯電話を電話かけ放題・2GBで月25ユーロで2年間で契約したのは失敗でしたかね。。。今O2で同じようなプランは月15ユーロに値下がりしました。自宅にDSLがあるなら、ほとんどPrepaidで足りる気がします。次回契約更新時にもう一度選びなおそう。

ドイツにやってきたときのおすすめとしては、まず月額無料のプラン(ortel mobileとか)で電話番号を確保。次にPrepaidを一つ試してみて(ortelもやってますが)、自分の生活圏内の電波状況や月々の電話量・データの使用量を知る。それに基づいて、使うPrepaidカードを決めるのがよいと思います。安くなっていくことはあっても値上がりはほぼない業界ですから、いろいろ不自由な2年契約は、ほとんどうまみがないです。

携帯電話

SMSで認証することが結構ありますので、携帯電話は必須。日本ではP-05Cというガラケーを使ってましたが、SIMロック解除の対象機種でしたので、docomoショップにもっていって手続きをお願いしました(3000円)。少し古めの(2012年購入)機種だったせいか、ショップ店員も解除の仕方がよくわからないようで、いろいろ困ってました。"ほかのSIMカードが使えるようになるかどうかはちょっとわかりませんが…"とも言われる始末でしたが、ドイツに来ても電話機能は無事使えました。インターネットはダメなようです。あわよくばWiFiルーター代わりに使おうと思ってたのですが、、、残念。

4年目で電池の持ちが少し悪くなっていたので、予備のバッテリーもdポイントで交換して持ってきました。まだ使ってませんが…。古いバッテリーでも数日は無充電でも使えるのがガラケーのよいところ。USBポートからの充電ケーブルも必須です。

電話以外の機能はSMS・カメラ・電話帳・メモぐらいしか使っていません。メールはドコモメールなので海外では使えません。メモもいちいちiコンシェルジュが使えませんとか契約外ですとか注意画面が表示されてすこしめんどくさいです。電源つけるたびにSIMカードのPINコード聞いてきたのですが、これはロック・セキュリティ画面のUIM(FOMA)カード設定のところで、PIN1コード入力設定が変更できます。気が付いたのは一か月も後でしたが…。PINコード覚えちゃったよ…。SMSはガラケーなのに、表示反応などがちょっと遅めです。ドコモメール前提にいろいろプログラミングされているからでしょうか。

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妻の携帯はSIMロック解除対象外のガラケーでしたので、これを機にスマホデビューです。現地の家電量販店で安売りされている機種を買いました。Wiko(フランス)のSunset 2という機種です。SIMカード二枚入るDual-SIMが便利かなということで、Conrad(家電量販店)で買いました。Tetheringもできます。展示品限りを、50ユーロのクーポン付で60ユーロで買いました。実質10ユーロ!安い!レジのおばさんがこれほんとかよと売り場の人を呼び出すほどでした。Android携帯ですが、普通に使う分には今のところこれで問題ないですね。カメラ機能は少し物足りないですが。僕のP-05CはLUMIX phoneとも呼ばれ、見た目がカメラなのですが、そっちのほうが写真は数倍きれい。50ユーロのクーポンで炊飯器やらSIMカードやらをいろいろ買いました。

Androidだから大丈夫だろうと高をくくっていたのですが、妻に渡す前にいろいろ設定しようといじると日本語設定がない!ネットでいろいろ調べてなんとか設定しましたが、Android系のアプリはともかく、Wikoオリジナルのアプリ(設定画面なども)は日本語がそもそもないのでどうにもなりませんでした。まあ、そこらへんは英語で我慢してくれ…

初Androidですが、iPhoneみたくアプリが簡単に終了できないのがちょっとなあ。四角ボタン長押しで、起動中のアプリ一覧から消せるかと思っていたのですが、起動中のすべてのアプリが表示されているわけでもなく、しかもワイプして消したからと言ってアプリを終了したわけでもないらしい。しょっちゅうClean Masterというアプリにメモリ開放してくれと怒られております。

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日本語設定ですが、ほかのサイトにいろいろ紹介されているようなので詳細は省きます。

・携帯をDeveloperモードにする。(About phoneのBuild numberのところを数回たたく。)

・Android SDKをPC or Macにインストールする。したがってパソコン必須。

・adbコマンドでロックを解除。(もとから日本語の情報はAndroidに入っているが、OSの設定で使えないようになっている。それをPCからUSBケーブル伝いにコマンドで解除する)

・More Locale 2をインストールして日本語表示を可能にする。

・Open Wnn flick対応版をインストールして日本語入力を可能にする。

詳細はこちら参照です。Galaxy S4じゃなくてもほとんど当てはまります。ドライバはいらなかったかな?

juggly.cn