Wunderbarな日々

妻子連れ30代生物系ポスドクのドイツ滞在記です。

パレルモ(Palermo) その1

Eurail passもまだ二日残っているし、どこか遠いところに行きたいということで、イタリア・シチリアのパレルモ(Palermo)に行くことになりました。

 

・1日目

朝7時過ぎにはハイデルベルク駅について、マンハイムまでSバーン、そしてICE511に乗車してミュンヘン空港へ。このICEは子供連れのための個室(Kleinkindabteil)があったので、事前に予約していました(9ユーロ)。ところが、予約の有無を表示するところには区間が示されておらず、ただただKleinkind.と書かれており、中にはすでに先客が。

「あのー、その座席予約したんですが…」

「えっ?ここ子供用の座席よ?」

と悪びれもなく言ってる君たち、子供連れてない大人なんですが、、、ここは、ぐっとこらえて

「ええ、子供はいまベビーカーに乗っていて外にいます。」

「あぁ、そう。仕方がないわね。。。」

となんだかこっちが悪いことしたみたいな感じになってしまいました。座席は空いてたらどこでも座っていいんですけど、もうちょっと察していただきたいです。「まぁ、ドイツだし、仕方がないわね。。。」

個室はファミレスみたく、テーブルを囲んでゆったりと座れるようになっておりました。快適。

滑り出しは順調でしたが、いつものごとくだんだんと遅れ、4時間ぐらいかかって、ミュンヘン中央駅到着。着いた頃には40分ぐらいの遅れ。オーストリア方面に行く電車とか、ホームにいろいろ珍しいのも停まっているのでもう少しじっくり見たかったですが、急いでSバーンに乗り換えてミュンヘン空港へ。反時計周りのS8でも、時計回りのS1でも空港に行くのか。へー。

空港に着いた頃にはもう出発一時間前をきっている!ターミナル2まで行って荷物を預け、ベビーカーも預け(大型荷物の窓口)、安全検査をすり抜け、、、てないわ、パスして、格安航空だから一番先っぽの搭乗口まで急ぎ足。着いた頃には搭乗がもう始まっていて、慌てて乗り込む。ふぅ。なんとか間に合った。

今回はEurowingsのEW1892便でミュンヘン(MUC)からパレルモ(PMO)へ。12:55出発の14:55到着で2時間のフライトです。月曜日と木曜日に就航しています。フランクフルト(FRA)からもコンドル航空が直行便を飛ばしていますが、お値段的にミュンヘンの方が安かったです。3か月前の購入で、往復で家族3人で510ユーロほどでした(SMART)。

Eurowingsでは、Basic(座席+手荷物)、SMART(+受託荷物一つ+スナックと飲み物+座席指定)、BEST(+隣が空席+受託荷物さらに一つ+足元が広い座席+好きな食べ物の飲み物を注文できる)の三つの基本料金があって、BasicやSMARTでは追加料金を支払うことで、サービスを追加できるようになっています。なかなかややこしい。節約はしたいけれども、そうはいったって家族旅行で受託荷物なしというわけにもいかないし、万が一座席がバラバラになったら嫌だし、飲み物ぐらいは飲みたいし。。。ということでSMARTにしました。

Our fares - Information - Eurowings

 

実際のオペレーションはというと、客室乗務員が長いリストを見ながら、SMART以上の運賃を払った乗客にだけ食べ物(おいしくないサンドイッチ)と飲み物を提供していました。追加で購入している人はほとんどいませんでした。大体7-8割ぐらいの乗客はSMART以上だった気がします。

「俺、もらえないのか?」

「お客様には、こちら有料となります。」

みたいな会話も少しはありましたが。

この日の搭乗率は70%ぐらいで、窮屈そうな乗客を客室乗務員が適当に座席を移動させてしまっていたので、

「俺はあそこに座ってた〇〇だよ。」

「えーっと、そうしますと。。。お客様はスナックありですね!」

というのも何人かいて、これはこれでオペレーション大変そう。まぁ、中ぐらいの飛行機(A320)で短いフライトだし、特に問題はないですが。子供は配膳のカートが見えてから機内食を首を長くして待ってたので、少々待ちくたびれていました。

着陸するやいなや、目に飛び込んでくるのはむき出しになった地層の山々。成り立ちについて、一回ブラタモリで特集してほしいぐらいですね。空港で手荷物はすぐに出てきましたが、ベビーカーは10分ぐらい経ってから、特殊荷物のところから出てきました。気が付けば周りはイタリア語だらけで、英語も通じるかどうか怪しいところ。異国に来たという感じがします。熱気もむわっとやってきます。

 

空港からは一時間に2本バスが走っており、ホテル名を告げるとポリテアーマ(Politeama)で下りるとよいとのこと。往復で一人10ユーロ。バスに乗ろうとすると相乗りタクシーにいざなうおっちゃんが声をかけてくる。こういうのドイツじゃなかったなぁ。。。観光地的。車中、紺碧の海かと思いきや岩がごつごつしてて、ゴミも結構落ちてて結構汚い。それでも現地?の人が海で遊んでましたが。

Prestia e Comandè, autolinee e noleggio pullman a Palermo - Prestia e Comandè

 

40分ほどでPoliteamaに着いて、太陽がじりじりと焼き付けるなかホテルを探してあたりをさまよう。歩道は特にガタガタしていて、おしゃれに石畳にしていますというより、ほったらかしてるうちにガタガタしてきた感じ。5分で着くところを迷って20分ぐらいかけてしまいましたが、ようやく到着。一泊目は伝統あるホテルのHotel Wagnerにしました。3か月前の予約で1泊126ユーロでした。朝食付き。作曲家のR.ワーグナーがこの通りに住んでたのかー、へー。

Hotel 5 stelle a Palermo centro | Grand Hotel Wagner, Palermo

f:id:eulechang:20170818145600j:plain

 

 

f:id:eulechang:20170818145738j:plain

あったあった。イタリア名物。何を洗っていいのかためらう代物ですが、子供が手を洗うのにはちょうどでした。バスローブ付きで、バスタブ付き。部屋は冷房がすごく効いていました。暑い所では大事ですね。内装がシックな感じで、ロビーの待合室もいい雰囲気出てます。フロントのおじさんは流ちょうな英語ですが、ベルボーイぐらいになると、イタリア語でまくしたてられました。「グラーツィエ (Grazie) 」「プレーゴ(Prego)」ととりあえずどこか音を伸ばしておくと、イタリア語っぽくなりますな。

f:id:eulechang:20170819143059j:plain

 

寝てしまった子供をベッドに移してしばらく休憩。ホテルの裏にパティスリーのSpinnatoがあって、そこから妻がスイーツをいろいろ調達してきたので食べてみますが、思ったほどは甘くない感じ。そこまでうまいわけでもないけど、パクパク食べれるぐらいでした。

Spinnato

子どもが起きて、夕食。近くをぶらぶらして見つかったTondonというお店で、ウニパスタとピザと小魚のから揚げを食す。小魚のから揚げをえらく薦めてきたから注文したのですが、2分もしないうちに出てきました。。。いっぱい揚げちゃったから食べてほしかった?でもまあ、おいしかったです。ピザはモッツァレラチーズの味に驚き。なんていうか、日本で久々に大豆の味がする豆腐食べた感じです。モッツァレラ、ここにあり。ウニパスタはまぁ、なんというか、日本と比べちゃうとちょっとねえ。。。それなりにおいしいですが、新鮮なウニにはかないません。

Tondon Palermo, Google マップ

 

食後は本場のイタリアンジェラート。Oriol。店構えはちょっと寂れた商店街にある昔からあるケーキ屋さんという感じですが、味も素朴で王道な感じでした。ただ、量が多すぎて食べきれない。。。

https://www.facebook.com/gelateriaoriol/

お腹いっぱいになってホテルに帰り、久々の湯船。明日は海で遊ぶぞー。

 

つづく

---------------------------

ところでEurail passはお得かどうかのお話。前に購入した、ドイツ・フランス二か国パス5+1日の二人セイバーパスで、二人で往復で二日間だと170ユーロ相当です。ハイデルベルクからミュンヘン空港まで正規運賃で二人往復358ユーロですが、事前に割引運賃で購入すれば120ユーロぐらいまで下がります。なので、事前に乗る電車が決まっているならパスを使わない方がお得です。さらに、EurowingsではRail&Flyというサービスを行っていて、一人片道33ユーロで、ドイツ全土から空港までの搭乗日の鉄道チケットが購入できます。二人往復で132ユーロになりますが、こちらの方が定額ですので、そんなに前もって乗る電車を決めなくてもよいようです。ただ、オンライン上だと子どもの分も含めて3人分払うオプションしかありませんでした(本来は6歳まで鉄道は無料)。電話したら何とかなるかもしれません。

Train to plane - Information - Eurowings