保活なんて日本だけかと思ってたのですが、ドイツでもなかなか事情は厳しかったです。
経験や聞いた話からの推測にはなりますが、保育園(Kita, Kindertagesstätte)、幼稚園(Kiga, Kindergarten)の側から見た入所者探し。ドイツでは、誰の入所、入園を認めるかどうかの判断は、それぞれの施設の判断にゆだねられています。日本のようにお上が振り分けるということはありません。
1.すでに預かっている子供の兄弟姉妹
説明も省けるし、お互いわかっているからトラブルも少ないし、楽。親御さんにとっても送り迎えが一か所で済んで楽。
2.すでに預かっている子供の親の友達・知人の子供
手紙送ったりいろいろしなくていい意味で楽。知人から情報がいろいろいっているだろうから、誤解が少なくてよい。親御さんも知人から情報が聞けるので安心。
うちもママ友伝いに空きが出た情報をもらい、見学しに行ったことがありました。
3.最近問い合わせてくれた人の子ども
昔問い合わせてくれた人に比べ、いちいち「もうほかに保育所見つかりました?」なんて無駄な連絡しなくていいから楽。何回も問い合わせてくれた人はきっと本当に来てくれるだろうから、労力使って説明した挙句に、やっぱり来ませんとかがなくて効率的。
「空いたら連絡するよー」と言われてしばらく音沙汰がなくても、もう一回こちらから連絡してみると、「今ちょうど空いてますよー」なんてザラです。うちの子が通った保育園もそんな感じでした。
4.ウェイティングリストに載っている人の子供
まぁ、仕方がないから手間暇かけるかぁ、的な存在のウェイティングリスト。順番に一人ずつ連絡しなきゃいけないし、アポ取って説明して、それでも来てくれるかどうかわからないから面倒。。。
5.ハイデルベルグ市が提供しているポータルサイト、Meinkind.deから登録してくる人の子供
MeinKind - Kita-Suchmaschine - Heidelberg
お上からこれはやれって言われてるし、どうしても1.~4.の入園希望者がいないときはここから探すか。
といった感じだと思います。全部の施設が当てはまることもないでしょうが、そんなに実情と離れてもいないと思います。特に、ポータルサイトMeinkind.deは、保育園の候補を探すのにはよいですが、申し込みにはほとんど使えません。施設側の担当者はそんなに頻繁にサイトをチェックしていないようですし(入園の申し込みが読まれたのGelesenに代わるまで一か月かかるのもざらです)、「Warteliste」のステイタスに変更してくれるかどうかも施設によります。空と書いてあっても、もう空じゃなかったり、いっぱいと書いてあっても空きがあったりと、なにしろ施設側にとって、個々の情報を更新する作業はあまり優先順位が高くないようです。もちろん、一部の施設はきちんと対応してくれますが、あまりあてにしない方がよさそうです。
また、空きの有無にかかわらず、定期的に説明会を開いている施設もあります。一方、そういうのがなく、すべて個別に見学をさせるところもあります。
では、どう探せばよいかといいのか?一概には何とも言えないですが、、、
0.本当に通えそうなところをまず選ぶ。
日本みたく、ルールが厳しくありませんので(先着優先とか、厳正に審査とか)、よっぽどのことがない限り、現実的に通える範囲にある6-7件の中から、しつこく頑張っているうちにどこか見つかります。
1.訪問、電話、メール
ドイツ語がそんなにできなくても、ある程度文章を準備していけば意図は伝わります。ウェイティングリストがあって、上から順番に処理してることはそんなにないみたいですから、頻繁に問い合わせて、空きがあるかどうか訪ねましょう。待っててもあんまりいいことないです。インターネット上の情報はそんなにあてになりません。
2.情報網を広げる
まあ、いろいろ付き合いが大変なのでしょうが、ハイデルベルク補習校に参加して、ママ友つながりを持っておくことは大切です。子持ちの同僚に聞いてみるのも参考になります。「今度保育園変わることになったから、元のところで空きが出るわ」なんていう情報もあるかもしれません。
3.早めから予約する?
ドイツ人たちもやってはいますが、一年前から登録して、いま順番が来ましたのでどうぞみたいな話はそんなに聞きませんので、おまじないみたいなものです。先に一応申し込んでおいても、後から来たほかの人が空をゲットするのもよくある話です。
保育園の代わりに、Tagesmutterというのもあり、ドイツ人の隣人夫婦もそれを利用しています。保母さんが在宅で少人数の子供を面倒を見ているので、そこに子供を預ける仕組みです。下記のポータルサイトからも探せます。そんな見ず知らずの人に、、、というのもわかりますが、保育園の保母さんだって、子供が多すぎてあまり子供をちゃんと見てないところもありますから、どっちもどっちといったところではないでしょうか。
MeinKind - Kita-Suchmaschine - Heidelberg
-----------------
実際の体験
保育園編
0.渡欧する前に大学の担当者に問い合わせるも、空きはないと一蹴。
1.近所の保育園に行って、名前と連絡先を書いてウェイティングリストに乗っけてもらうも音沙汰なし。
2.知人の紹介で見学しに行くも、高すぎて通えず。
3.近所の保育施設、3つぐらいMeinKindから申請するもウェイティングリストか音沙汰なし。
4.もう一回大学の担当者に問い合わせると、空きがあるとのことで、半年間大学の保育施設に通わせる。
幼稚園編
1.一年前から近所の幼稚園数軒にMeinKindから申請する。説明会に呼ばれることもあるが、空きがあるとの連絡はない。あせるので少し遠くの幼稚園も登録するが状況は相変わらず。実際に訪問して空き状況を聞いてみたりもしたが、、、
2.幼稚園に通う五か月前ぐらいになって、ようやく1件から空きがあるけど、説明を聞きに来ないかとの電話。なんでも通うまでにはもう移転することが決まっていて、さらに補助金の状況によっては将来的に閉鎖に追い込まれるかもとのこと。。。まぁないよりは良いだろうと、とりあえずここを押さえる。
3.通う2か月前ぐらいになって、近所の幼稚園から空きが出たけど来るかと連絡。行きますと返事し、2.の幼稚園に断りを入れ、入園前の説明会にも参加。
4.いよいよこれで決まりそうだけど、もう一回!ということで、今までためだと言われていたところに連絡をもう一度とると、こちらも空きが出たとの連絡。4.には初めての見学へ。3.か4.か迷ったが、8時間預かってくれて、昼食も出る4.の方を選択。3.の方のお年を召した保母さんはよさそうな方で未練も少しあるが、こちらは14:00までなので、残念ながら。。。ということで、4.に入園を決定。
5.以前断られた幼稚園から電話が来て、「今なら空いてますけど!」との連絡。こちらはちょっと遠いので、お断りの連絡。
幼稚園が合わなくて転園という話も聞くので、とりあえずは合うかどうか様子見です。
heidelberg.de - Betreuungseinrichtungen nach Stadtteilen
ハイデルベルグ市の情報によると、3歳以下の子供の51.3%人分の保育園が確保されており、3歳以上は全員に幼稚園のポジションが与えられているそうです。必ずどこかは見つかるようになっているそうです。