「今週は息子が誕生日なんだ。親戚も来て一緒にお祝いするんだ。」
「何歳だっけ?」
「もう5歳。ケーキはトランスフォーマーのダイナソーでつくってほしいって言ってたな。」
「えっー、どうすんの?おもちゃでもケーキの上に置いとくか?簡単には描けないよね。。。」
「さぁ、、、ケーキは妻が手作りするんだけど、大丈夫って言ってた。どうするんだろ?」
「うちの子供の誕生日の時も、アンパンマンが好きだって言ったら、アンパンマンの貯金箱が載ったケーキを親戚が作ってくれたなぁ」
「俺なら、Transformers Dinosaurって文字をケーキに描くな。」
「そりゃないよー(笑)。」
「プレゼントはもう買ったの?」
「こっちからプレゼント、あっちからもプレゼントでもういっぱいだから、俺は大体買わなくても気づかれないね。」
「大体最近の子供はプレゼントもらいすぎだよ!あたしが小さいときはそんなになかった!」
「誕生日でももらって、クリスマスでももらうからね。」
「まだサンタクロース信じてるの?」
「上の娘は疑い始めたかな。最近なんかそういう質問してくる。」
「私はそうやって子供だますのあんまり好きじゃないなあ。」
「俺だってそんなに好きじゃないさ。でも周りがもうプレゼント買って準備してるんだから、やめるにやめれないよ。」
「でも、ほしいもの買ってもらうのってなんか夢ないよねー。ほかの人が自分のことを一生懸命考えてプレゼントを買ってくれる方がうれしい。」
「確かに。ええっ、コレうれしい!っていう驚きがあるよねー。」
「街の中歩いてても、あっ、これあの人が喜びそうーという発見もなんかうれしいし。」
「大人になったらね。子供の間はまだまだほしいものがいっぱいあるみたいだよ。」
「まぁ、もらってうれしいものが来るとも限らないしね。というか小さい頃はほとんど来なかったな。。。特におばあちゃんからは。」
「そういえば一回、太鼓をもらったことがあったな。すげー立派な太鼓。3歳児に太鼓だぞ?渡したらどうなるか全くわかってないっていうか。。。」
「その人、きっと君のことが嫌いだったんだよ。」
「やっぱり?」
「私のおばあちゃんは本当に怖い人だったなあ。一回、言うこと聞かないときがあって、そしたらおばあちゃんが袋を取り出して、私のものをその中に入れたの。」
「捨てるぞーって脅かしたの?」
「ううん。そのままオーブンに入れて燃やした。。。」
「本当に?冗談とかじゃなくて?」
「本当に。それ以降私はお利口さんでいい子になったよ。」
「。。。」