Wunderbarな日々

妻子連れ30代生物系ポスドクのドイツ滞在記です。

Disneyland Parisに行く(2)

2.パークに入園

朝9時の開園に合わせて、電車でVal d'Europe駅から、Gare de Marne la Vallée Chessy駅へ向かいます。Disneyland Parisとも表示されています。ibisホテルのすぐ近くに駅の改札があります。ここは日本のようにゲートがありますので、券売機で購入したチケットを改札機に通す必要があります。改札をくぐってしまうと反対側ホームに行くのが大変ですので、確かめてから入りましょう。

Marne la Vallée Chessy駅がちょうど終点になっていて、結構すごい人の数が降りていきます。もちろんディズニーランドに行く人なのですが、結構な人数が、駅から一番近くにあるキャスト専門の入場口に消えていきました。みんな出勤ギリギリなのね。。。荷物チェックがあり、ディズニーランドの入口に到着。小雨が降る中、まじめに真ん中の列で開園を待っていましたが、ここはさっさと横に分かれて前に行っちゃう方がよかったですかね。サイドの入口はホテル宿泊者らの優先入場者用ですが、9時になればゲートが全部空いて誰でもはいれるようになります。ずっと真ん中でのんびり待っていたら、気が付いたら最後尾近くになってしまってました。チケットのバーコードをかざして、入園します。

クリスマスなのできれいなデコレショーンが施されたツリーが鎮座しているのですが、ほとんどの入園者はそれにあまり目もくれず、シンデレラ城へ向かって黙々と歩みを進めます。日本語が結構あちらこちらから聞こえてきて、日本人のディズニーランド好きっぷりが伺えます。ファンタジーランドまで行き、子供向けの「ピノキオの冒険旅行」とか、「白雪姫と7人のこび」とがすぐに乗れるので乗ってみたのですが、なんか進むの速いです。。。回転が良いのはいいのですが、ストーリーを子供に説明する間もなくゴールという感じで、しかも肝心の息子が暗いから怖がる感じになっちゃって、なんだかなあ。「空飛ぶダンボ」の方が喜んでました。

寒いので、「ミート・ミッキーマウス」で避難。1時間待ちぐらいでしたが、ミッキーのアニメが大型スクリーンでずっと見れたので子供がぐずることもありませんでした。親はその間ファストパスでもゲットしようと出かけたのですが、「バズ・ライトイヤー・アストロブラスター」は機械が閉められていて、聞けば今空いてるから今乗って!ということらしい(ちょっと英語わからなかったのでそうじゃないかもですが)。そんなのありかっ!「ピーターパン空の旅」のファストパスだけとって帰ってきました。チケットのバーコードをかざすとすぐに出てきます。

ミッキーに会った息子は若干腰が引け気味。予想してたのとはちょっと違ったようです。その猜疑心は大事だぞ、息子よ。カメラを渡すと写真を撮ってくれました。ビビってる感じがよく伝わる一枚になりました。

 

3.Plaza Garden Restaurantで昼食

そろそろ早めの昼食ということでレストランまでやってきました。11:30で予約してましたが、案の定まだ開店準備中。同じ感じの人は結構いたようで、開店前のレストランで人がいっぱい待っていました。

そうこうしてるうちにパレードが始まっちゃったので、まずはそっちに。場所取りしてなくてもよく見えます。妻曰く、日本と比べると連れのダンサーの数がかなり少ないらしいですが。。。

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パレードが終わるころの12時過ぎにようやくレストランも開店。人だかりを何とか潜り込んで、予約したものですがというと、名前も聞かずに、「何人ですか?」と聞いてきました。こりゃ予約しなくても潜り込めたんじゃ・・・?しかも大量の人が入店を待っているのにのんきに飲み物の注文を聞いて、しかも先払い制。店内ガラガラでみんながレジで足止めです。このオペレーションの悪さはなんとかならんものですかねえ。ふぅ。大人一人34.99ユーロ、子供は17.99ユーロのビュッフェでワンドリンク込み。それなりに満足できる食事でした。隣のテーブルに年配のご夫妻が座っていたのですが、おじいさまの方がエビとムール貝だけ食べてました。すごい。

 

4.午後

午後も相変わらず寒いですが、子供がディスカバリーランドの「オートピア」で車を運転したいと言ってきかない。。。50分ぐらいまってようやく乗れましたが、何分ずっと野外で待つので寒い寒い。本人は大喜びしてましたが。この後夜でももう一回乗りました。途中でどんどん人が割り込んで乗ってましたが、誕生日とかのサービスなんですかね?

Autopia - Autofahren ohne Führerschein im Discoveryland (ドイツ語)

クリスマス12月25日のこの日は大混雑のようで、近くのCafe Hyperionでもハンバーガーを買うのに長蛇の列で30分はかかりそうな感じでした。

野外のスティッチが出てくるショーも見ましたが、寒い。。。バズ・ライトイヤーのレーザーブラストのファストパスをゲットしていたので、乗ろうと並んだところで機械故障。列が進まなくなり、待っている間に子供が眠りに落ちました。朝からいろいろテンション高くよく頑張りました。

 

5.夕食@King Ludwig's Castle

寝た子をベビーカーに乗せて、メインイベントのパレードを鑑賞。ディズニーのキャラクターも外人がやると絵になりますねえ。パレード後はいったんパークを出て、駅近くの Disney Villageまで行きました。チケットを持っていればパーク内にはいつでも再入場可能とのことです。レストランを探しながらブラブラ歩いてKing Ludwigs Castleに入りました。ドイツから来たのに結局ドイツ風の店になってしまいました。予約なしでも十分ぐらい待って入れました。

Speisekarte des Restaurants King Ludwigs Castle im Disney Village

店内はなかなか良い雰囲気でご飯もまあまあです。厨房から料理を運ぶのは大体アジア人か黒人で、そこからテーブルに運ぶのは白人のようで、、、なんというか、なんというかですねえ。食事中に子供起床。

 

6.もう一度パーク内へ

夜になり、だいぶ人もまばらになってきました。入口でミッキーたちのクリスマスツリー点灯のショーを見て、移動して「バズ・ライトイヤーのレーザーブラスト」をやって、「オートピア」にもう一度乗ったころでお時間いっぱいになり花火のショーが始まりました。プロジェクトマッピングで様々なキャラクターを順にお城に映し出しますが、いくら何でも細くて凸凹してるのであんまり見栄えがしないような。。。まぁ、子供は大喜びです。最後にパークを出るときにミッキーが最後の挨拶をしてくれました。

人の流れに身を任せて駅まで着き、行きの時にVal d'Europeで買った切符でも無事改札通りました。電車は満員でしたが、まあ乗れないほどではなかったです。一駅乗って、ホテルに帰ってこの日は終了。

ディズニーランド半分も回ってないですか、それはまた今度ですかね。子供はオートピアが一番楽しかったようです。それなら近所のゴーカートでもよかったんじゃ。。。クリスマスは一番混む日のようですが、日本ほどの混雑はないですので、子連れでもなんとかなりました。ただまあ、日本のディズニーランドに行ったときは、ファンタジー感あふれてお客さんたちもみんなうきうきしてる感じだったのですが、パリは遊園地の一つという感じで、そんなに特別な感じはしなかった気がします。

サービスもそんなに細かいところまで気遣ったり、ディズニーのファンタジー感を大事にする感じではなかったです。東京ディズニーリゾートと運営方針はやはり違うようで。レストランを予約しても時間はルーズで変更されちゃうし、値段の変更も教えてくれなかったし、キャスト(従業員)も「日本から来たの?おれマンガ大好きなんだよ!」と勝手に話しかけてくるし、ミート・ミッキーマウスじゃミッキーが一体じゃないのほぼバレバレだし、レストランでスーツケース預けられなくてたらいまわしになりそうになっちゃうし、タクシーは呼んでも来ないし。。。はディズニーと関係ないっか。子供も喜んでましたし、もちろん楽しかったのですが、東京ディズニーリゾートのおもてなしとファンタジー感は様々な日本人らしい努力によって支えられているんだなと感じさせられました。

Disneyland Parisに行く(1)

親戚がクリスマスにやってくるはいいが、ドイツは12月25、26日と休みでやることがないし。。。ということでディズニーランド・パリに行くことにしました。

 

0.準備

行き帰りいずれも鉄道で、行きはストラスブールからTGVでMarne-la-Vallée Chessy駅まで直通。帰りはパリ市内まで出かけて、Paris Gare de l'Est (パリ東駅)からICEでマンハイム経由で帰ります。

TGVの予約は

Train travel around France and Europe by OUI.sncf

一か月前にチケットを予約しても、繁忙期ということでStrasbourg-ChessyTGVは一人あたり93ユーロになってしまいましたが、通常はもう少し安いようです。Black Fridayとかで10ユーロぐらいは安くなりましたが。ICEも同時期にDeutsche Bahnから予約。日本の新幹線も早くこう、ネットで切符購入してバーコード見せるだけみたいにしたほうがいいと思うんですが、、、改札くぐらないといけないからいろいろと難しいかなあ。

 

続いては宿。クリスマスということもあり、ディズニーランドのホテルは値段が高い上にあんまり空いてない。仕方がなく、ローカル線で一駅離れたVal d‘Europe駅近くのibisホテルにしました。

Hotel in MONTEVRAIN - ibis Marne la Vallée Val d'Europe

ディズニー気分は味わえませんが、電車は頻繁に出てますし、結構便利でした。同じようなことを狙った日本人家族もホテルに何組か宿泊していらっしゃいました。

 

ディズニーランドのチケットもウェブから買って、印刷すればそのまま入場できました。日によって値段が違うのってなんだか航空券買ってるみたいな気分になりますが、クリスマスシーズンはもちろん一番高く、一人79€。まあ、仕方がない。入園前日までしか購入できませんので、プリンタが近くにあるうちに購入しておくのが良いかと。入園時やファストパスを出すときにバーコードを使いますのでプリントアウトがないと困ります。

 

一番手間取ったのはレストラン予約。フランスでは予約でいっぱいですと言われてレストランに断られた経験が何回もあり、さすがにクリスマスにマクドナルドもつらかろうということで、事前に予約することにしました。ホテルのレストランやパーク内のレストランもWebサイトだと予約推奨。tel:+33 1 60 30 40 50 まで電話をかけます。ガイダンスが流れ、英語の2番を選ぶとしばらく音楽が流れて、いま人がいないので後で掛け直してねの繰り返し。。。11月の木曜日の18時ってそんなに混んでるのでしょうか。。。それとも英語の受付が一人しかいない?残念ながらドイツ語のオプションはありませんでした。

11回目の電話でようやくつながり、次のステージの音楽へ。20数分音楽が流れて、ようやくフランスなまりの英語で人の声が。クリスマスだし、ディナーはDisney's Hotel New York内のManhattan Restaurantで17:30から、ランチはパーク内のPlaza Gardens Restaurantで11:30からでと伝えたのですが、Manhattanは今やってないからとか言われ、Parkside Dinerのブッフェに変更しました。後日電話代の請求書が届いてびっくり。ドイツからフランスへの電話で1分39セントかかるらしく、全部で16ユーロぐらい国際電話代を取られました。。。あぁ、携帯をフランスに持って行って、フランスに電話かけてもお金が追加でとられないEUルールに最近変わっていたのですが、別に国際電話がタダになるってわけじゃなかったんだなあ。それならOrtel MobileのSIMカード入れた携帯から電話すれば1分3セントだったのに。。。

 

1.ディナー@Parkside Diner

15:08発でStrasbourg駅からTGV 5488に乗って、Marne-la-Vallée Chessy駅に16:59に到着。テーブル席がとれたので、車内はまあまあ快適。駅降りたらすぐにDisney Villageが見えて子供のテンションがありますが、ここはホテルに向かうべく、無料のシャトルバスに乗ります。バスがいっぱい出てますが、Hotel New York経由のバスに乗車。すぐにホテルに着きますが、なんとセキュリティチェックで荷物検査に身体検査。結構厳重ですね。。。

ホテル内のショップで暇をつぶしつつ、17:30になってもうレストランに入ろうかと思いましたが、Parkside Dinerはまだまだ開店準備中の様子。予約されているか気になって聞いてみると、予約はされているけど、今日は18:00からだからといつの間にか17:30から時間変更。いつもは大人一人34,99ユーロのビュッフェですが、この日はクリスマスの特別ビュッフェということで、65ユーロに値段も変更。電話で予約したときに言ってくれりゃいいものを。。。今更ほかのレストランに行くこともできず、ここはじっと30分我慢です。

『スーツケースはレストラン内に持ち込めないので、ホテルに預けてください』と言われて、ホテルのコンシェルジュに行くと、『当ホテルの宿泊客じゃないと荷物は預かれませんので、自分のホテルにおいて来てください』と言い返される。「そんなこと言われたってホテルは隣の駅だしもうすぐディナー始まるし、お願いだから何とかしてくださいよ」と泣きつき、やっとホテルのフロントに荷物を預かってもらえました。ふぅ、やれやれ。ホテルの裏口へ出ると、スケートリンクができていました。氷ではないらしく、滑るの難しいよとお店の人に言われて、たじろいでしまってやめました。子供たちがよく転んでました。ホテルからすぐにディズニーランド(出口)と直接つながっているようで、なかなか便利な立地ですね。

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 ディナーの味は確かにおいしく、満足できました。メインディッシュの味もおいしかったですし、デザートコーナーは特にてんこ盛りで、マカロンの山盛りやらタルト・タタンやらフランスらしいデザートに加えて、ドラゴンフルーツやらスターフルーツも置いてあり、ケーキも多種多様。別腹までいっぱいになりました。こっちは日本のホテルバイキングの時みたいに、なんとなく元を取ってやろうみたいな感じでお腹いっぱい詰めに行くのですが、周りの人はそんなこともなく、ビュッフェスタイルというだけで、いつものようにゆっくりとディナーを楽しんでいる感じでした。時間制限もないですし。何回も取りに行ったりするとちょっとだけ恥ずかしい。。。デザート食べ始めると、メインディッシュの食器片づけられちゃうし。。。そもそも店内もあんまりフランス人はいないようで、僕たちのようなよそから来た外国人が子連れで来てるケースが多かったです。

食後。もう遅いし乗り換えが面倒だし、タクシー呼んで帰ろうかということになり、ホテルのフロントにお願いしました。ところが、5分で来るよというものがいつまでも来ず、40分ぐらい待たされてもなお来ず、ほかの客を運んできたタクシーにお願いしてなんとかibis Marne la Vallée Val d'Europeまで連れてってもらえました。フランスだからなのか、クリスマスだからなのか。。。いろいろ時間にはルーズな感じです。来ないなら来ないって言ってもらえたらバス乗って普通に帰るのに。。。

ホテルにチェックインして、ブランケットをもう一枚持ってきてくださいとフロントに電話。1分(a minute)で行きますといわれて10分待つも来ず、もう一回電話すると2分で行きますと言われてなお来ず、最初から20分ぐらいたってからようやく申し訳なさそうにもって来ました。ibisホテルは宿泊客のリクエストに5分以内に応えないと朝食タダにすると部屋の中のパンフレットにも書いてあるのですが、夜にごねるのも疲れるので、この日はすぐに就寝。いよいよ明日はディズニーランドです。

 

つづく

親戚の来欧(2)

クリスマスシーズンに親戚がやってきました。

 

・Amazonプライム

日本では加入していなかったのですが、発端はくるくるドライヤー。妻曰く、なんでもドイツのくるくるドライヤーは髪を巻くためのもので、日本で売ってる乾かすくるくるドライヤーがほしいので、事前に購入して親戚に持ってきてもらいたいとのこと。探してみるとAmazon JPで海外でも使用できる日本製のものが売られていて、さあ買おうかと思ったら、最安値の2336円はAmazonプライム会員限定。ほかのところから買うと送料付きで3000円超えちゃう。そういう囲い込みサービスは好きじゃないんだけど、、、まぁアマゾンプライムの無料体験ぐらいはやってみるかということで30日間の無料体験に加入です。

(アフィリエイトです。)

(宣伝みたいになっちゃいますが、妻は商品に満足しているようで、髪がつやつやになったと喜んでました。Cタイプアダプタも付属でついていて、ドイツでもすぐに使えました。)

 

いろいろ見てみると、結構サービスが充実していて、特にパントリーでは少数の食品・日用品も買えるようになってるんですね。こりゃますますスーパーに行かなくてもよくなりそうな。。。業者の方からすれば、送料の条件や迅速な出荷条件などを満たせば、プライム印をつけてもらえるということでしょうか。まぁでも、例えば、うまい棒コンポータージュはAmazonプライムだと30本入りで648円になるようで、通常にAmazonで買う+配送料とほとんど同じ価格設定ですね。プライム会員には対象商品の方が高くても上位に表示されるのを狙っているのでしょうか。いろいろ苦労がうかがえます。

(アフィリエイトです。)

 ただ、こういう食品などの少額の日用品は、LOHACOでほかの商品とまとめて買う方が安く上がりそう。うまい棒も1本あたり10円ぐらいですし、1900円以上で送料無料ですし。でも商売の仕方としてはAmazonの方がうまいですわな。LOHACOのASUKULは自前で倉庫をもって、商品を仕入れて在庫としてもって、すぐに出荷できるようなシステムを整えて注文に備えると、いろいろリスクとってますが、Amazonの方は参入する業者に厳しい条件を設けるだけで、売り上げがあったときだけそこから手数料とる殿様商売。規模の効果が効いているのでしょうが、これがビジネスモデルの違いというやつですか。

「やおきん うまい棒 コーンポタージュ 1セット(30本入)」 - LOHACO(ロハコ)

 

・プライムビデオ

日本のAmazon.jpのプライム会員になると、無料でずいぶんたくさんの動画が見られるようです。ただ、権利の都合上、海外からでも見られるものはわずかで、ほとんどは見れませんでした。VPN gateで日本のサーバを経由してアクセスすると動画は見られるようになりましたが、ほかのVPNサービスからはどんどんアクセスできないようになっているようなので、イタチごっこという感じでしょうか。これもいつまで続くかという感じですね。VPN gateではサーバーのIPがころころ変わるのでなかなか全部捕まえるのは大変でしょうが。大体は大丈夫でしたが、VPN gateで選んだサーバーが混んでくると動画のデータ転送が追い付かないこともあり、ほかのサーバに切り替える必要がありました。

子供向けのアニメが結構充実していて、懐かしいものも結構ありました。それなりに楽しめたのですが、動画が終了すると自動的に次の動画が再生されたり、お薦めの次の動画が画面に表示されたりするので終了時によく子供とけんかしてしまいます。君子危うきに近寄らずで、Prime Videoは子供に見せるもんじゃないなということで、やめました。

 

・中華レストランYangda

Karlsruheまでクリスマスマーケットに行きました。Christkindlesmarktでサンタさんがビルの屋上からソリで空中を滑走するパフォーマンスはなかなか面白かったですが、肝心の我が子は昼寝というか夕寝中。。。サンタさん見れなくて残念でしたねぇ。Weihnachtsmarktの規模はそこそこ大きめですが、お城の前にはスケートもあり結構盛り上がってました。みんな速い速い。

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Weihnachtsstadt - Weihnachtsstadt Karlsruhe

夕食は知人に以前教えてもらった中華料理屋さんYangda Restaurant (杨大中餐馆)。Kaiserstraße 114 と街中の2階にあります。どちらかというと家庭料理寄りで、庶民の味ですが、なにせちゃんと中国人が食べてもおいしいと思う料理を、中国人がちゃんと作ってるレストランはドイツでは珍しいので、重宝します。店内のメニューは写真付き・漢字付きなので、わかりやすい。予約不可で、店内はいつもにぎわっていて順番待ちの人もよくいます。やっと目が覚めた子供も、番茄炒鸡蛋(Eier gebraten mit Tomaten)とごはんをパクパク食べて幸せそうでした。おかずを注文するとごはんは無料で付いてきます。

Yangda Restaurant (カールスルーエ) の口コミ139件 - トリップアドバイザー

追記)2018年8月にふたたび訪問しましたが、お店は改装して「杨大新风味」に名前を変え、メニューもウイグル族が住む新疆のものが中心になり(羊肉の串とか)、以前のメニューは出なくなってしまいました。

 

拡大路線をとっているようで、Yangda am PassagehofというのがPassagehof 28, 76133, Karlsruheに、FC Südstern 06 e.V. Ettlinger Allee 7 76199 Karlsruheに三号店もできたようです。

Yangda (カールスルーエ) の口コミ10件 - トリップアドバイザー

Yangda (カールスルーエ) の口コミ11件 - トリップアドバイザー

こんな店が近くにあったらしょっちゅう通うのに、カールスルーエの人うらやましいなあと思っていたら、なんとHeidelbergにできていました。5番トラムのWieblingen mitteのトラムストップのすぐそばの新築の建物にテナントとして入ったのがYangda Heidelbergでした。住所はNeckarhäuser Straße 3です。持ち帰りもできて便利でもう見つけてからすでに5回ぐらい利用しました。味は本店とはまたちょっと違うのですが、まあ、シェフの舌の違いでしょうか。開店間もないですが、どこからともなく中国人たちがやってきて、いつもがやがやとにぎわっています。食通のドイツ人たちにも大人気、

Google マップ- Yangda Heidelberg-

11:30-15:00、17:00-23:00が開店時間ですが、キッチンが開いているのは12:00-14:30、17:30-22:00の様です。頼みすぎて余らしても、頼めば容器に入れて持ち帰れるので、翌日に食べるのもありです。

小児歯科(Kinderzahnarzt)

子供のU7aの検診時に、歯科健診にも是非どうぞということで、ドイツの歯医者に連れて行ってきました。

 

・歯科検診

知り合いの歯医者と、小児科で薦められたHeidelberger Milchzähne。山の中にあって、ハイデルベルクの街中からはいろいろ遠いですが、小児歯科専門はなかなかありません。電話で予約しましたが、英語もなんとか通じます。結構混んでいるようで、3週間ぐらい先の予約となりました。Uni. Platzから30番のバスでなんとかたどり着けます。Bosch Museumのバス停近くです。白が基調の明るい一軒家のような建物です。

Home - Heidelberger Milchzähne

 

初診なのでいろいろとアンケートを記入し、診察室ではまず歯科医と握手してご挨拶。握手と自己紹介って日本ではないですよね、なかなか。ベッド(診察台)に子供を横たわらせると、天井からぶら下げたスクリーンでアニメの動画見られるようになっていました。子供相手に道具の一つずつの用途を丁寧に説明して、恐怖心を取り除いてました。小児歯科専門だけあって、そこはなかなか気遣いが細かい。気軽な気持ちで検診に出かけたのですが、虫歯が何本か見つかりました。。。子供の虫歯は親の責任ですので、なんともいたたれない気持ちになります。子供もしょんぼり。本数が何本かあるというのと、ちょっと削りにくいところにもあるので、全身麻酔で一気に治療することをお薦めされました。

まさか全身麻酔をお薦めされるとは思ってませんでしたので、セカンドオピニオンを求めて、街中の一般の歯科(大人+子供も)にもかかることにしました。

Zahnarztpraxis am Römerkreis Heidelberg – Dr. Ebensberger & Kolleginnen

電話すると、こちらはすぐに予約が取れました。意見は同じで、全身麻酔をお薦めされ、そうじゃないと治療がスムーズにいきませんとのこと。どうしてもいやなら試してもいいけど、という感じでした。

 

・日本での虫歯治療

いろいろネットで情報検索してみると、全身麻酔は海外では当然の様ですが、日本の小児歯科医で取扱件数は増えているものの、まだまだこれからのようです。ちょうど日本に一時帰国する予定もありましたから、日本でも小児歯科医に聞いてみようということになりました。小児歯科の専門医はこちらから検索できます。Milchzähneでは歯間にできた虫歯のレントゲン写真もとってましたので、画像ファイルをメールで送ってもらいました。

専門医がいる施設検索|日本小児歯科学会

 

さて、日本。近くの小児科専門医がいる歯医者さんに伺い、まあ、根気強く少しずつ治療していきましょうかということになりました。帰国の予定が迫っている中、無理を聞いてもらい、予定をつめて治療を終わらせました。子供も結構根性があるようで、暴れて治療にならないということはありませんでした。歯間が狭いところに虫歯がありましたので、歯間ブラシを使うようにというのと、フッ素入りの歯磨き粉でコーティングをするようにという指導がありました。

 

・再び検診

何とか治してドイツに帰ってきて、三か月ぐらい経ち、歯科検診に行くことにしました。虫歯にかかるリスクは高いとのことでしたので、三か月ぐらいに一回はチェックすることを勧められていました。Milchzähneの方がしっかり見てくれた感じがしたので、行くのはちょっと遠いですが、こちらを選びました。

口を見てみてまず歯医者さんがびっくり。「こんな小さい詰め物どうやって子供に入れたの?」「これ全身麻酔なしで全部やったの?」と驚きっぱなしです。日本の時の歯医者さんの腕がよかったようです。「せっかくだからこれ写真撮っとくわ。」と言ってましたが、後で届いた請求書にはちゃっかり撮影代が請求されてました。。。まあ、保険降りたからいいけど。

安どしたのもつかの間、前歯の裏側に再び虫歯を発見。断定はできませんが、前歯(切歯:Schneidezahn)の歯間の虫歯を治すのに気を取られて、日本の歯医者さんが治療するの忘れたんじゃないかなあ。。。「本当は今日にもサッと治しちゃいたいけど、後がいろいろつまってるからまた予約を取ってお越しください。」とのことで、また虫歯の治療をすることになりました。歯のクリーニングも同じ時にお願いすることにしました。「続けてで大丈夫?子供耐えられるかしら?別の時の方がいいんじゃない?」と受付の人は半信半疑でしたが、歯医者慣れてるからと言って押し通しました。

 

・ドイツで虫歯治療

まずはクリーニングから。ベッドに子供を横たわらせてからビデオを再生開始。歯垢が染まる薬品でまず染めて、電動の歯ブラシできれいにして、最後は歯間クロスで仕上げ。まあ、どこの国も同じ感じですわな。手際の良さなどは日本の方が上のような感じです。

 

部屋に置いてあるぬいぐるみがなかなかイケていて、子供が喜んでワニの歯磨きをして遊んでいました。買うにはちょっと高いようですが。。。Handpuppen und Puppen - Zahnkönige

http://www.heidelberger-milchzaehne.de/wp-content/uploads/praxis_08-1508x1000.jpg

(http://www.heidelberger-milchzaehne.de/wp-content/uploads/praxis_08-1508x1000.jpg より)

 

そのあとに虫歯の治療。「神経まで行っているかどうかは微妙なところだけど、念のため麻酔をしてから削りましょう」とのこと。歯茎の表面に何か塗ってから(表面麻酔かな?)、続いて麻酔薬の注射。なんかずいぶん大掛かりな機械でしたが。。。昔と違って唇などほかの部位がしびれたりすることもなく、歯の痛みだけを抑えるそうです。

歯を削る機械の音を嫌がるかもしれないということで、次になんとヘッドフォンが出てきました。。。これは日本ではないんじゃないかなあ。アニメのビデオの音が聞こえるので、子供は口の中のことはほとんど気にせずにアニメに集中。治療後に口を押えても口を閉じなかったので、ヘッドフォン外して「口閉じていいよー!」といってやっと伝わるほどでした。

治療自体はシンプルというか、どこも同じというか。削って埋めてUVあてて表面を削って薬塗って。日本のお医者さんに比べると若干手際が悪くてちょっと時間がかかりましたが、しっかりと治療していただきました。「こんなに治療しやすい子はそういないわ。Unbelievableよ!」といってほめてもらい、子供も満足げ。治療が終わるとコインを一つもらい、廊下のガチャガチャでおもちゃが一つもらえます、さすがに歯医者でグミをあげるわけにはいきませんね。

定期的に検診とクリーニングをしてコントロールしていきましょうとのこと。最後握手してお別れするところを、妻がお辞儀してしまい握手し損ねてしまい、「日本人はそうするんだったわね。確かにそっちの方が衛生的かも(笑)」と和やかな雰囲気なまま治療は終了。まあ、虫歯菌(ミュータンス連鎖球菌)が死滅することはないだろうから、気長に共存していくほかありませんね。

後日請求書が届きました。歯のクリーニングは70ユーロほどで、虫歯二本の治療(削って埋める)はもろもろ合わせて250ユーロでした。Faktorと書いてあるところがいずれも2.3まででしたので、標準治療の値段だと思います。DAADのTarif 790の保険では、保険会社が75%支払ってくれますが、クリーニング費用も支払ってくれるかどうかはちょっと怪しいですかね。。。日本よりはちょっと高いといったところでしょうか。

ハイデルベルクでドイツ語の語学学校に通う(2)

妻がVHS(Volkshochschule Heidelberg)のドイツ語講座にずっと通っていたのですが、フンボルト財団の補助が奨学金支給期間の前半に限ると書いてあり、もう過ぎてしまったので、自腹で行くほかのところを探しました。実際多少過ぎても援助はしてくれましたが、いつまでもお世話になるわけにはいかないということで。。。VHSで引き続き通ってもよかったのですが、値上げに次ぐ値上げで1コース(時間数にもよりますが)390ユーロになってしまい、もうちょっと安く抑えたい。。。

これまでのハイデルベルグの語学学校の記事はこちら

 

1.ハイデルベルク大学のドイツ語コース

Welcome Centre - Heidelberg University

大学が主催しているコース。海外から来たポスドクはWelcome Centreを通じて申し込むよう言われています。週2回で6:15~7:45 p.mの一時間半のコースで、1セメスター(半年)で150ユーロです。使用教科書はBegegnungenです。

https://www.schubert-verlag.de/begegnungen_info.php

研究室のメキシコ人ポスドクも行っています。最初の回に簡単なインタビューがあり、どのコースに行くかが振り分けられます。最後の回には進級テストがありますが、点数が届かなくても、同僚は次のレベルに進んでいいよと言ってくれたそうで。。。

最初の数回通ってみたのですが、担当の先生が英語で解説しちゃう人で、妻はそのあたりが気に入らなく、英語とドイツ語がごちゃ混ぜになるということで、途中で辞退しました。妻とは別のレベルに通っているメキシコ人ポスドク曰く、前期の先生はそうだったけど、今期の先生はそうでもないとか言ってたので、講師によってよりけりみたいです。期限があって、それまでに辞退を申し出た人は受講料を返還してもらえるようで、実際全額返ってきました。

 

2.Integrationkursに申し込む。

VHSの語学コースに通っていたころから、どうやらIntegrationkurs扱いだと料金が安くなるらしいとの様子でしたので、申し込んでみました。

細かいことは、ドイツ・Integrationkursで検索すると出てくると思いますので省きますが、ドイツに来た外国人が、ドイツになじむことができるよう、ドイツ政府がドイツ語学習のサポートをするシステムです。

ハイデルベルクの場合、まず、外国人局(Ausländerbehörde: Bergheimer Str. 147)に行って申し込みます。一階の機械で「Integrationkurs」を選ぶと番号が出てきますので、番号が呼ばれたら上の階に行きます。パスポートと滞在許可証はもちろん持っていきます。

簡単なお話があり、IntegrationkursのSprachkursに申し込みたいというと、"Anmeldung zum Integrationkurs und Durchführung eines Einstufungstests"という紙を印刷してくれました。来週ここでテストと登録をやるから朝9時に行ってくれとのことでした。

指定された場所はAnkunftszentrum Heidelberg (BAMF), Grasweg, Geb. 4812 (Besucherzentrum)というところで、Patrick Henry Villageの中です。

Konversion Heidelberg - Patrick-Henry-Village

もともとは60年以上前に建てられた米軍の宿泊施設で、2014年からは難民キャンプ(宿泊所)として使用しているようです。717番のバスのGraswegのバス停を降りるとあたりは荒涼としており、一本道を15分ほど歩いてアオトバーンを横切ると難民キャンプに到着。警備は厳重でものものしく、一人ずつ案内するため、いくばくか待たされました。上記の役所からもらった紙とパスポートなどのチェックがあり、中のAnkunftszentrum Heidelbergまで通されました。

 筆記テスト後、レベル4のコースを受けるようにとのことで、A1.1, A1.2, A2.1の次でA2.2のレベルです。実際にはレベル4を合格して次はレベル5のコースだったらしいのですが、担当者が数え間違えて、レベル4になりました。まぁ、語学学校のリハビリということで少し優しめから始めるのもよいでしょう。速いコースもあるけどと聞かれましたが、普通の速さでいいですと答えると、その場で担当者が空いている語学学校へ電話で確認を入れ、Heidelberger Pädagogiumに行くことになりました。住所で基本的には割り当てられ、そんなに語学学校の選択は自由が効かないようです。妻はまたvhsに行きたがったようですが、かないませんでした。ハイデルベルクでIntegrationskursの語学コースを開催しているのは全部で5つのようです。

heidelberg.de - Sprachschulen, die Integrationskurse anbieten

 

3.Heidelberger Pädagogiumに通う

www.heidelberger-paedagogium.de - HOME

試験翌日、Pädagogiumに向かい、Integrationskursに行きたい旨を事務の方に伝えます。すると、簡単にまずシステムについて説明してくれました。詳細な情報は下記リンクを参照してください。

www.heidelberger-paedagogium.de - Information (英語)

http://www.heidelberger-paedagogium.de/images/Unterlagen/Englisch.pdf (英語)

BAMF - Bundesamt für Migration und Flüchtlinge - Integration courses (英語)

45分1コマの授業を各レベルで100コマずつ受けます。料金は1コマ1.95ユーロ。通常は1コマ5ユーロなので、半額以下です。一日4コマなので、全部で5週間かかります。午前中のコースは8:50-12:15、午後のコース13:00-16:15です。特にIntegrationskurs用に別に授業を用意しているわけではなく、通常開催しているIntensiveコースに参加する感じです。通常のコースは4週間単位で動いているので、レベル4となると、A2.2の4週目1週間と、B1.1の4週間全部を受講することになりました。使用教科書は同じく、Begegnungenでした。

政府からお金が入っている分いろいろと条件は厳しく、コースの欠席は3回までで、それ以上は理由書(医師の診断書など)の提出が必要だそうです。B1レベルの試験に2年間以内に合格すると、支払った授業料の半額が戻ってくるというインテンシブが付いています。

さあ、ということで、意気揚々と通い始めましたが、こちらもそんなに担当の講師と相性がよくないようで、ひたすらテキストの問題をこなしていく感じなんだとか。講師が授業中にWhat's upをずっといじっているのも気に食わなかったようです。何とかこなしてレベル4を終了しましたが、現在は休憩中。はたして試験合格までたどり着けるんでしょうか。。。

生活雑話(4)

・リサイクリングセンター

結婚の時にお祝いで頂いた食器は、いくつか日本から持ってきたのですが、そのほかはドイツの雑貨屋さんでちょっと買っただけで、妻が食器が少ないと不満をあちこちに漏らしていたところ、リサイクリングショップがいいわよとの情報を入手したので行ってみることにしました。

Recyclingkaufhaus Heidelberg - Home

Recyclingkaufhausというところで、ハイデルベルク駅の南側の郵便局の、さらに奥の倉庫の中です。場所はちょっとわかりにくいところにあります。駅から徒歩で6分ぐらいでしょうか。敷地は結構広く、テニスコート4面分ぐらいはありそうです。家具、食器、家電、古本、おもちゃなど何でもそろっていて、アップライトのピアノまで3台ぐらいおいてありました。

まあ、品物はいかにも玉石混交といった感じで、使えないものの多さは日本のブックオフの比じゃないですが、価格は二束三文ですので(食器類は1つ50セントぐらい。そもそも値札がない)、損はないですかね。 Soziale Dienstleistungen in Heidelbergというところが運営していて、おそらくはNPOか何かの非営利の法人です。

いくつか購入して持って帰ってみると、一つのお皿の裏面にKAHLAというブランド名の下にmade in GDRと書いてあり、German Democratic Republicで東ドイツ(ドイツ民主共和国)の英語表記と思われます。Dishwasher safeとも書いてありました。東西ドイツの統一が1990年ですから、そのころにはもう食洗器が普及してたのねえ。しかし、東ドイツで作ったものを、英語表記だから西側のアメリカかイギリスに売ってたのでしょうか。それとも、そのころはドイツ人も頭がまだ柔らかく、とりあえず英語でラベル書いといた方が、世界中に売れるやとでも考えていたのでしょうか?今も現存するブランドですが、”Porzellan für die Sinne.”とドイツ語のサブタイトルが入っています。今のドイツで、ドイツ製のもののロゴが、英語だけってほぼない気がします。

KAHLA - KAHLA.Porzellan für die Sinne.

 

・Adam Müller

 Leimenにあるワイン醸造所のAdam Müller。ハイデルベルクのスーパーにもよく置いてある地元の酒といった感じです。クリスマスのイベント(Advent im Weingut)をやるというのでいって来ました。

Adam Müller

 

23番のトラムストップから降りて、徒歩7分ぐらいです。店に行く途中、おばさまたちがフェンス越しに敷地内の木の実をむしり取って袋に入れてました。松ぼっくりよりはふた回りぐらい小さいもので、かさが開かないタイプで、緑とも金色とも言えないような絶妙な色合いです。食えなさそうなのでおそらく飾りに使うのでしょうが、人に隠れてコソコソやってる感じがなんとも面白かったです。人の庭のイチョウの木の銀杏を拾ってる感じとでも言うのでしょうか。

 

店舗の中はクリスマスの飾りがいっぱいで、販売もしてました。Hutschenreutherというところが出している白い陶器のツリー飾り(ブーツ)が気に入って買ってみたものの、妻には不評。。。20ユーロしたのに。。。後日Heidelbergのメイン通りにできたディスカウントショップのSaks OFF 5THにも昨年や一昨年のものが出ていて、破格で売られているのを見つけてさらにがっかり。。。隣のおばあちゃんに、私はこれを毎年買っていて、もう15個ぐらいそろっているのよー、毎年ガラが違うのよー、かわいいのよー、とおっしゃってました。

 

肝心のワインももちろんおいしくいただきました。ティスティング用のものは無料で出しているようで、何杯も違うワインをお代わりしている方もいて、大変にぎわっていました。帰りのトラムで息子が眠りこけてしまい、あら、息子さんも酔っぱらっちゃったのねと笑われてしまいましたが。

  

・北海水産

Hokkai Suisan

 オランダに本社がある水産会社で、日本との縁が深く、アジの開きなんかも冷凍で販売しています。Heidelberg地域へは月に一度、本社から配達しにくるようで、月の初旬までに注文して、中旬に届くことが多いようです。ミニマムオーダーが設定されていて、近所の日本人家族何世帯かで共同で購入しています。味もおいしく、注文するようになって、困ったら魚でも焼いとくかとなってずいぶん助かりました。

オーブンにグリル機能がついているので、それで焼くと便利なのですが、うちは順番として、1.天板を取り出す、2.余熱する(最大温度)、3.魚を網に並べて、網の下に天板を戻し、水(ミネラルを抜いたものが望ましい)を天板にそそぐ、4.魚が焼けたら取り出し、その後オーブンを少し開けて置き、水蒸気が外に出るようにしておく、ので落ち着きました。魚の油や水分が垂れるので、下に水を引いておきたいところですが、最初から水を入れると水が沸騰してしまってこんがり焼けず、また、最後にオーブンを締め切りにしちゃうと、オーブンの内側に水滴がついていろいろと困るなどなど、魚を焼く仕様になってないのでちょっと気を付ける必要があります。

 

・クリスマスカードの切手

 

年の瀬にアルザス地方のRibeauvilléに繰り出しました。フランスの小さな街ですがクリスマスマーケットは有名なようで、近隣の臨時駐車場もいっぱいになるぐらいの混雑でした。見ているとほとんどがフランスナンバー。どうやらフランス人には人気の観光地の様です。

丸太を割っただけのストーブがあったり、木製の大きな滑り台があったりと、民族衣装でのダンスがあったりといろいろ楽しいところです。通りも人がいっぱいでなかなか進みづらく、日本の初もうでを思い出しました。

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途中の本屋で見つけたGuy Untereinerのポストカードのシリーズがアルザスらしくて気に入り、何枚か買って帰りました。ドイツに帰ってからメッセージを書き入れ、いざ日本に発送しようかという段階で、切手代を調べてみると、おやおや。。。おしゃれな正方形のポストカードは14cm四方なのですが、ポストカードのサイズ(0.9ユーロ)は12.5cm×23.5cmまでと規定されてあり、14cm×14cmのポストカードはそれ以上のGroß Briefの封書扱いになるようです。国際発送の場合は一通あたり3.7ユーロかかる計算に。。。もう全部書いちゃったあとなので仕方なくそのまま発送しましたが、大きいポストカードの購入の際にはご注意を。

www.guyuntereiner.fr

研究雑話(4)

・おさらば

研究室最古参のポスドクがついにラボを去ることに。ガンが見つかって、手術成功して大丈夫そうなんだけど、これからも頻繁に検診などいろいろあるから母国に帰るとのこと。そして、しばらくはアカデミックのポジションを離れる決断もしました。まあ、健康第一ですから元気になってほっとしてますが、ラボを離れるのは残念です。。。なんというか、研究できる幸せをかみしめないといけないですね。

離れる前に一か月ほどラボに来ていろいろと身辺整理。持っている技術などをほかのラボメンバーに伝承していきました。クリスマスディナーが送別会みたいになりましたが、そのあとの最後の出勤日に自らケーキを持参して感謝を伝えるのがヨーロッパ流。ラボからのプレゼントはなんとアンティーク店(というか古本屋?)で仕入れたヘロドトス著の『歴史』の原著。ギリシャ語が趣味だそうです。おしゃれだなあ。。。新天地というか、故郷でも頑張って!

 

・学生実習

学生実習三度。。。修士の学生二人相手に三週間。今度は前述のポスドクからの技術伝承も含めてということで。仕込みが何しろ大変で、材料準備したり、プロトコル書いたり、試薬の残量確認したり、発注したり…とほほ。まあ、ポスドク一人減った分、補充されるまではいろいろと仕事をシェアして回して行くほかありませんが、その分仕事も進まないわけで。。。一応、ボスと交渉して一つだけは自分のプロジェクトと直接関係ある実験を入れてもらいましたが。

学生は女子二人。一人はてきぱきとしてて呑み込みが早く作業もスムーズだが、サイエンスにはあんまり熱意がありません。もう一人はちょっとのろくて作業も危なっかしいが、真剣にノートをとったりとやる気はあるご様子。なんだかこういうパターンは日本でも見たことがありますが、残念ながら今のご時世、前者の方が評価が高く、業績も出がちなので、後者の方が研究者として生き残るのはなかなか困難かもしれませんね。日本もドイツも、じっくり学生を指導するような環境は少なくなってきているように感じます。ドイツの場合、あらゆるところで時間制限が厳しくついてますので、のろのろしているだけで評価がマイナスになってしまいます。後者のような学生をのんびり育ててその成長を見る方が楽しいし、ゆくゆくは何かを見出してくれるんじゃないかと期待したくはなるのですが。。。

実習の評価シートも回ってきました。記録をちゃんととっているか、プロトコル通りに実験できているかなどを5段階評価で評価するわけですが、独立して実験できているか、ほかの人に助けを求めて実験を遂行するかなどの項目もあり、少々驚きました。そういう自律性も評価項目に入っているので、勝手にどんどん自分で実験を進める学生が育つわけですね、なるほど。

がんばってプロトコルを詳しく書いただけのことはあって、試薬の場所を教えるぐらいで、あとは学生たちがせっせと自分たちで実習を進めてくれました。むしろ待っているこっちがちょっと暇になりました。実習が終われば彼女たちはレポートを書いて、6週間以内に提出です。ボスからは事前に下書きを修正しといてとのお達し。おそらくクリスマス前に下書きが送られてくるんだろうなあ。へいへい、やりますよ。

 

・修論研究

前回(研究雑話(3))登場した修士の学生。結局働きぶりはそこまでひどくないということで、そのままうちのラボで修士論文を書くことになりました。自分で実験を組んで進んでいけるので、そんなに手がかからない良い子ではあるのですが、なんというか理系によくありがちな頭でっかちのようで。。。いつかほかのラボのポーランド人ポスドクとしゃべったときに、ハイデルベルク大学の学生は鼻が高くて困るみたいなこと言ってたけど、そういうことか。そういうのが積もりに積もってほかのラボから修士研究を断られてるんだなあ。

例えば・・・

「ほかの人のピペットマンに勝手に触っちゃいけないよ」

「研究費で購入したものは研究室全体のものだから、僕には使う権利があるはずだ」

と口答えしたり、

「ちょっとこの結果はおかしいから、もう一回繰り返してみたら?」

「僕は完璧に実験をしたのに、結果がうまくいってない。だから、この実験計画が間違っているんだ。」

とどこから来たかわからない自信を見せたり、

「ここどうしたの?なんかカメラに映りこんでるけど?」

「なんかレンズが汚れてるみたいなんだ。」

「いや、これは顕微鏡の設定が間違っているんじゃ」

「・・・覚えとくよ」

と、なんというかほかは疑うけど、自分のことはあまり疑わないご様子。

 

まあ、それも若気の至りかと思いながら、あまり気にせずにいろいろ教えてたのですが、、、

「こういうの、将来この分野でやることがあったら気を付けたらいいよ。」

「大丈夫です。僕の研究の興味は、今のテーマよりももっと面白い別のところにありますから、将来やることないと思います。」

とまで言われる始末。君がもっとほかのテーマがやりたがったのは知ってるけれど、引き取り先がなくてうちに来てるわけで。。。うーん、それは本心だろうけど、そんなんじゃ誰も君の手助けしたくなくなっちゃうなあ。さすがに説教するほどのエネルギーも時間も、効きそうな手ごたえもありませんので、以来適当に泳がしています。

人の交流にも興味がないようで、グループランチにも来ず、クリスマスディナーにも来ず、セミナーでは質問しなくて居眠りしたりするので、周りのラボメンバーもだんだんと距離を置き始めてきました。修論終わるまであと2,3か月ですから、まあ、通り過ぎるのを待つ感じでしょうか。ローテーションで人の入れ替わりが激しい分、そのあたりはドライです。

 

・評価書

と、そんな日々を過ごしていたら、件の学生から、よその博士課程に応募したいので、評価書をお願いしたいとのこと。ボスじゃなくて、僕のような一介のポスドクでいいのかと確認しましたが、どうやらそれでいい様子。周りに聞いても、以前いたロシア人博士課程学生の就職活動の時も、指導していたポスドクが推薦書を書いたようです。

理論的知識、技術的正確さ、応用/柔軟性、創造/独創性、ワークロードを組み立てる、意欲/コミットメント、独立性、文章コミュニケーション、会話コミュニケーション、同僚らとの統合の項目に対し、それぞれ、Top 5%, Top 10%, Top 20%, 平均的、平均以下、コメントできないを選んでチェックします。それとさらにA4一枚ほどのコメントを書きます。さすがに人生を左右するので、前述のような悪口を書くわけにもいかず、ほめられるポイントを選んで具体的な事例を列挙しました。あとは本人とも少し相談して、もっと書いてほしいことがあれば書き入れようかなと思っています。

人生初体験。大人の階段を一段上ってしまいました。。。早く研究の階段も上りたいなあ。