Wunderbarな日々

妻子連れ30代生物系ポスドクのドイツ滞在記です。

子連れで週末のお出かけ(2)

・ファミリーコンサート@マンハイム国立劇場
マンハイム国立劇場(NTM: Nationaltheater Mannheim)ではFamilienkonzertをシリーズで催していて、5月27日のこの日は第5回で、指揮者発見!(KOMPONISTEN ENTDECKEN)ということでモーツァルトを取り上げていました。当日の朝に行こうと思い立ち、NTMのWebサイトよりチケット購入。当日ブースでの受け取りもできます。大人12ユーロの子供5ユーロ。本当は5歳からだけど、まあ、若干はサバを読んでということで。。。
2019年の予定も決まっていて、
1. 2018年12月23日 チャイコフスキー作曲『くるみ割り人形』
2. 2019年3月3日 指揮者発見! ヘンデル
3. 2019年4月14日 指揮者発見! オッフェンバッハ
4&5. 5月5日、12日 サンサーンス作曲『動物の謝肉祭』
6. 7月7日 指揮者発見! ワーグナー
だそうですが、オッフェンバッハとか『天国と地獄』以外何やるんだろう。。。
 
入場すると会場はほぼ満員。当日でしたので、二階のバルコニーになりましたが、最前列が取れたのでまずまず。モデレーターのJuri Tetzlaffが登場すると会場は大盛り上がり。日本でいうところの「おかあさんといっしょ」のうたのおにいさんだった人です。

KiKA - Juri

いろいろと教育的配慮も含めた音楽の授業という感じで、手が込んでるなという印象でした。モーツァルト父(Leonald Mozart)作曲のおもちゃの交響曲から始まり、11歳で作曲したピアノ協奏曲第1番や、「魔笛」から「私は鳥刺し」、夜の女王のアリア「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」などが演奏されました。アンコールはおなじみのパパパの二重唱。さすがにパパゲーノやパパゲーナの名前はみんな知っていて人気者です。一応コンサート全体にもストーリーがついていて、Juriがうまく子供達を乗せていました。

全部で1時間ぐらいですが、息子にはまだ少し長かったようで最後らへんはちょっとぐずってしまいましたが、僕は魔笛のオペラを生で聞いたのは初めてでちょっと感動しました。演奏は誰か書いてませんでしたが、見事でした。

 
・Mannheimer Stadtfest 2018
お隣マンハイムのお祭り。5月25-27日の間に催されました。特に音楽に力を入れているようで、4つのライブ会場でひっきりなしにライブをやっています。それもレベルが高い。
 土曜午後のParadeplatzの会場では黒人ボーカル3人のClassic Brothersというグループが披露していて、会場も大盛り上がり。うまい。ほかの会場でもJazzやブラスもあり、ジャンルが多彩なのも聞いていて飽きないですね。
 ほかにもいろんな企業がブースを出していて、ピンバッジ作ったり、アヒルを釣るゲームをしたりと子供が遊べるものも多かったです。初めて挑戦したのが壁に引っ掛けてある鹿の角を模したものに、両端にボールを結んだひもを投げつけてひっかける遊び。これが難しいのなんの、3回ぐらいやらせてもらいましたが一回もうまくいきませんでした。もとは猟から来てるんでしょうか?ほかにもヘッドフォンをつけて踊るサイレントディスコに息子と二人で入りましたが、奇妙な感じでした。
 
・Mannheim Kinderfest

https://www.visit-mannheim.de/extension/portal-mannheim/var/storage/original/application/c487eeef3347d9da6d308061d3c84f6f

Stadtfestと同時開催で、engelhornというデパート前の通りで子供が参加できるワークショップや遊びがいっぱいで、結構楽しめました。
"Goldwaschanlage"は砂金取り。ハイデルベルク城の山の上にある遊園地のMärchenparadies提供。水槽の中の砂利に交じって、砂金っぽい石が入ってますので、それをひたすら集めて重さを競うのですが、これが結構大人気。ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)によると、ドイツの金需要は2016年で世界一位だったとか( ひそかな金大国ドイツ | コラム | SBIゴールド )。最後はお菓子をもらって終了で、砂金っぽい石は置いて帰ります。
"Kinderstraßenbahn"は子供用のトラム。rnv提供。チケットをもらって、スタンプを押して、運転席にも乗れる優れものですが、運転席をめぐる戦いは結構熾烈。。。
他にも体操クラブが平均台や跳び箱を出したり、レタリングやらスプレイアートやらのワークショップがあったり、ビー玉転がしなどのおもちゃが並べられたりと、いろんな出し物がありました。炭酸ジュースもOdenwald Quelleの提供で飲み放題!
 
ステージもあり、このときは Kurpfälzisches Kammerorchesterという地元の室内楽団が Mannheimer Schule 2.0というワークショップをやるタイミング。最初はこの楽器はなんですか?みたいな感じだったのですが、途中からDavid Kwiekというダンサーが登場し、クラシック音楽をバックにストリートダンスを踊り始めました。


MOZART MEETS STREETDANCE AT ITS BEST! Das Kurpfälzisches Kammerorchester & Mr. Mr. Quick

これが結構子供たちに人気で、そのままストリートダンスのワークショップへ。チャイコフスキーの『くるみ割り人形』の『葦笛の踊り』に乗せて、みんながストリートダンスを踊るのはかなり笑えましたが、子供たちはもちろん真剣。インタビュー記事も出ていて、どうやらとっさの思い付きというわけではなく、Davidと室内楽団の長期的な教育プロジェクトの一環の様です。クラシック音楽をそのまま教えるのはもうちょっと古臭いからということですかね?しかし日本だったらどう間違ってもクラシック音楽に乗せてストリートダンスを子供に教えることはないなあ。。。