Wunderbarな日々

妻子連れ30代生物系ポスドクのドイツ滞在記です。

カリフォルニアへ行く(3)

・スタンフォード大学へ

今のラボで学位を取った学生がスタンフォードでポスドクをしてるというので、彼女を訪ねてStanfordへ。学会会場からシャトルバスでサンノゼ空港まで移動して、そこから無料シャトルバスでSanta Clara駅へ移動。Santa ClaraからPalo AltoまでCaltrainで移動。電車かと思いきや、けたたましい音を立てながらやってきたのはディーゼル車。。。ド田舎じゃあるまいし架線ひいとこうぜ。

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やってきた電車に飛び乗ろうかとも思いましたが、チケット前売りなので、1本やり過ごして6$のチケットを買いました。駅舎には博物館のような何かがついていて、覗こうとすると、門前に座ってたおじさんから「空いてないよー」との声。カリフォルニアの鉄道の歴史を振り返ったり、鉄道模型が置いてある鉄オタ向けの施設の様で、空いているのは火曜日と土曜日だけか。。。残念。

SBHRS - Home

スタンフォード大学があるPalo Altoで下車。ホームには学生らしき人の姿が結構いっぱい。まずはカーディナルホテルにチェックイン。この辺りは本当に宿代が高くて、シャワー・トイレ共用の部屋でしたが、一泊$183でした。。。心地よい宿ではありましたが。

The Cardinal Hotel - Palo Alto - Location, History, Affordability

ホテル前で彼女と再会。向こうはハグしようとよって来たがこっちは握手しようと手を差し出してしまいギクシャク。。。まだハグ文化には慣れません。大学から自転車で25分ぐらいのところで、安いワンルームアパートを借りたと言ってましたがそれでも家賃2000ドルかあ。ホテル代高いし、寝袋持って来たら泊めてあげるよとオファーしてくれてましたが、うら若き乙女の住まいに寝泊まりするのは日本人的にはアウトなので、やんわりお断りしました。これも文化の違いかねえ。

ホテル近くのNolaでディナー。何食べても$20ぐらいするのね。。。Jambalayaに舌鼓を打ちながら、近況の話を聞きました。日本からすると、英語ペラペラなんだし、欧米間の移動なんて大したことないんじゃないのと思ってしまいますが、そうは言ってもいろいろカルチャーショックが大きかったようです。みんなフレンドリーなんだけど、打ち解けあって話せる人はまだまだいないとのこと。How are you?とは聞いてくれるけど、I'm fine!以外の答えは求められてないとか。ドイツで日本人が固まるみたいに、やっぱりドイツ語話者とはすぐに仲良くなっちゃうよねとか。物価高くて自炊するんだけど、一包装の量が多くて大変だとか。行政手続きは超トロくていろいろ適当で、ルールに従って進めてくれたドイツが懐かしいとか。ちょうど僕が日本からドイツにやってきたときの経験といろいろ共通する部分もあって、大いに話は盛り上がりました。ウィーンっ子だったので、お土産にMannerというお菓子を買っていったら「これ大体オーストリア人が持ってくるお土産よ!」といって喜んでくれてよかったよかった。

Menus | Nola

https://www.manner.com/de/

ひとまずお別れした後は、ドイツへのお土産を買いに近くのWhole Foodsへ。カリフォルニアワインがいっぱい置いてありますが、結構値が張るようで。。。ドイツじゃ赤ワインなんて数ユーロなんだけどなあと言いながら、Napa Valleyブランドのものを1本買いました。お土産に困るなあしかし。カリフォルニア饅頭でも置いといてくれたらいいのに。ホットケーキミックスとかいろいろ詰め込んでみました。うむ。。。全体的にドイツの方が安いなこりゃ。まあ、店が高級スーパーというのもありますが。

https://www.wholefoodsmarket.com/stores/paloalto

 

翌朝。学会会場からパクってきたプロテインバーとかで適当に朝食。ホテルをチェックアウトしてスタンフォード大学へ向かいます。Palo Altoからは無料シャトルバスが出てました。バスの中もスタンフォードマークがいっぱい。愛校心あふれてますね。

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ところがバスは行き先がいくつかあったようで、道半ばで降ろされ後は徒歩。敷地広大だなあ。。。

ラボ訪問してみると、世界最先端の研究が行われてる割には結構設備がお粗末というかなんというか。。。なるほど。やっぱりアイデアとか人とかが大事なんだなあとしみじみ。ラボ内でセミナーもさせてもらって、それなりに興味を持って喜んでもらえたようです。よかったよかった。学内のNexusという学食みたいなレストランでお昼を食べましたが、レジでみんなクレジットカードで払うからか、長蛇の列。生協みたいな組織がやってるわけじゃないから、そこはあくまで営利目的です的な感じでした。

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昼食後はキャンパス内をぶらぶら散歩。なんといっても広くて見晴らしがよい感じ。アジア系観光客のツアーもよく見かけました。メインの建物はいかにも荘厳という感じですが、ヨーロッパ人の彼女からすると、所詮柱の彫刻とかスタンプで偽物だし、新世界求めてやってきたのに古いものを立てちゃうのはすこし滑稽なようで。大学ショップもあって、Tシャツなどの品ぞろえがすごい。。。NikeやらChampionのロゴも入ってたりと、かなりの力の入れようです。子供向けも豊富。「All the same, I'm glad I didn't go to Berkeley.」なんていうTシャツも売ってありました。お互い対抗心メラメラでUC Berkleyの方には「Beat Stanford」とか「Fuck Tree」のTシャツもあるそうで。。。

Stanford Cardinal Apparel, Stanford University Gear | Official Stanford University Store

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話のネタは尽きることなく、最後はハイデルベルクのボスの悪口に。。。まあ、僕以上にすったもんだあったようで、いやー、よく耐え抜いて学位とったなあ。彼女は投稿済み論文と、未投稿論文の二つを抱えているのですが、ボスが都合が悪いことをあまり言わないから、状況の認識の違いがあちらこちらに。「うちのボスはなんで論文を出すのに臆病なんだ。。。」という見解で一致しました。僕も原稿抱えてるし、ところてん方式で先のものが出ないと後から出しづらいだろうし、なんとかお互いボスに圧力かけて、さっさと論文通してしまいましょうということで話はまとまりました。やれやれ。でもまあ、こうして二人でしゃべる機会があってよかった。

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つづく

 

ドイツでのポスドクの給料

フンボルト財団のポスドクフェローシップから大学雇用のポスドクに切り替わった最初の月。日本だと紙ぺら一枚の労働条件通知書だったのに、ドイツだと契約書全部印刷して渡されるから、結構な枚数。秘書さんに言われるまま、あれこれサインしてましたが何とかなったようでちゃんと初任給が出ました。大概の書類には一応英訳がついてますが、読んだところであまりわかるものではありません。。。

 

・雇用形態

日本とは違って、大学法人から雇用されているわけではなく、州政府の雇用となるようです。ハイデルベルク大学の場合はHeidelberg市が所属するBaden-Württemberg州の政府の雇用となり、僕の場合はボスの研究費の口座から州が給与分差し引くようになっています。ということで、給与関係のごちゃごちゃは全部Landesamt für Besoldung und Versorgung Baden-Württembergというところが握っていて、そりゃまあ、何の手続きにしろ時間がかかるわけだ。。。

 

・給料日

月初めの始業でしたが、給与は働き始めた月の月末に振り込まれました。日本だとポスドクは時間あたりで給料が払われることが多いので、月締めで計算して翌月払いが普通ですが、事情が違うようです。日本の時はゴールデンウィークになると出勤日が減るから給料も減ってましたからね。。。ドイツの場合は通常の雇用契約になって、祝日の多寡にかかわらず月給は一定で、12月1日に契約があるものは1か月分のボーナスも出るようです。

追記)ボーナスのところは嘘でした。TV-L E13の場合、1か月分の50%が満額で、さらに、そこから働いた月/12の係数が乗ります。さらに税金もろもろがかかるので。。。世の中そんなに甘くないようです。ボーナスは11月分の給料と一緒に振り込まれました。

Öffentlicher-Dienst.Info - TV-L - Jahressonderzahlung

振り込みは本当に毎月最後の日で(土日の場合はその前日)なのですが、そんな日に限って、うちのCommerzbankはシステム障害を起こしてひんしゅくかってました。下記のallestörungenのサイトで主な会社の障害に対するクレームを読むことができますが、万単位でクレームが来てました。読むとちょっと面白いですが。

Störung bei Commerzbank | Allestörungen

 

・ポータルサイト

振り込みまでいくらもらえるかわからず、ドキドキだったのですが、実は月半ばにすでに通知が来ていました。州政府の雇用が始まる前から、ID(Personalnummer)などがもらえ、下記のサービスポータルサイト(Kundenportal)へログインできるようになります(登録するとパスワード請求になり、家にパスワードが郵送で送られます。)

https://www.service-bw.de/de

給与明細や各種お知らせなどは郵送でも届きますが、ここのサイトからはそれらのPDFファイルにもアクセスでき、大変便利です。Job Ticket (市内のバスやトラムの定期券)の申し込みもサイトからするようになっています。

問い合わせもできるようで、Kindegeldnummerが書いてあるから、子供手当は州政府から出るようになるのかなと思い、滞在許可を延長したときにコピーをサイトを通じて送ったのですが、あなたがもらっている子供手当はFamilienkasseからだから、そっちに知らせろというお返事がちゃんときました。

 

・給与額

公立の大学だと、西ドイツ全域で同額の様で、詳細下記のサイトから確認できます。

Öffentlicher-Dienst.Info - TV-L - West

ポスドクだと、ほとんどはTV-L E13か、もしくはまれにE14もあるようです。TV-Lは、Tarifvertrag für den öffentlichen Dienst der Länderなので地方公務員雇用契約のような感じでしょうか。EはEntgeltgruppeで、給与の等級を表します。

Tarifvertrag für den öffentlichen Dienst der Länder – Wikipedia

僕の場合は100%の契約で週39.5時間労働ですが、75%となっている募集もたまに見かけます。博士課程の学生は50%となっていることもよくあります。

次に、Stufeというのがあって、経歴によって昇給する仕組みになっています。1年目はStufe 1、2,3年目はStufe 2、4-6年目はStufe 3という感じです。これを決めるのが、Stufenformularという書類だったようです。ずっとドイツでポスドクしてたら簡単なのですが、日本での博士課程期間中や、ポスドク期間、ドイツでのフェローシップの期間を、本職に役立つ期間として認めてもらわないと、新米扱いになってしまいます。雇用されていない期間(フェローシップや奨学金)は半分しか換算されないと記載があったのですが、なんとか計3年分の経歴は認めてもらえたようで、Stufe 3の給料となりました。ドイツだと博士課程中も雇用されており、ずっと換算されるので、もう1個Stufeが上がってたかもしれません。

次に、Zusatzversorgungということで、年金のタイプですが、自動的にVBLでした。Versorgungsanstalt des Bundes und der Länderの略で、公務員年金のようなものでしょうか。

次にSteuerklasseで、所得税の階級です。自らFinanzamtに行って変更できます。配偶者がいるとデフォルトが4(TV-L E13 Stufe 3の場合の目安19%)。配偶者がいて、両者の間の所得格差が大きい場合は、所得多い方が3(低税金、目安11%)、高い方が5(高税金、目安28%)にしておくと、いくらかの節税になります。副業の場合は6で高税金(目安29%)です。1が独身、単身世帯(目安19%)、2が母子家庭・父子家庭(目安17%)になっています。

https://sk-7ad1.kxcdn.com/thumbs/home/steuerklassen-1778x1820-min.jpg

https://www.steuerklassen.com/

最後は健康保険(Krankenkasse)で、給与の大体15.5%ですが、ハイデルベルク大学内のTKだと、15.3%です。

これらの数字、TV-L E13, Stufe 3, Steuerklasse 3, Krankenkasse 15.3 %を入力すると給与明細が出てきて、2019年だと、月額4422.39 € (Grundgehalt)が収入で、 2906.14 €が手取り(netto bleiben)になります。実際の明細と比べてみると、数十ユーロの誤差があり、どこに起因するのかは今のところわかりません。。。steuerpflicht. Bruttoの額が違っているのが原因のようですが。。。まあ、誤差の範疇だと思いますので、参考にできる目安額だと思います。

フンボルト財団の時も月3000ユーロ程度の手取りでしたが、ここから家族分のプライベートの健康保険代700ユーロを払ってました。雇用されると、健康保険代が天引きされた後の手取り額ですので、その分の昇給といったところでしょうか。日本的には月収手取り35万円だと、年収5-600万円クラスぐらいですかね。家計的にはこれに子供手当二人分(408ユーロ)が加わります。ハイデルベルクは家賃が高いので余裕はそんなにありませんが、家族4人でとりあえず生活していくのには十分で、頑張って貯蓄に回したいところです。

驚いたのは下記のサイトの最下部のところ。ここ10年、公務員の給与額は毎年2%ずつ引き上げられているそうです。

Öffentlicher-Dienst.Info - TV-L - West

www.sciencemag.org

ドイツでの政府系の研究費が向こう10年間にわたって年3%ずつ引き上げられることが決まったとのサイエンス誌の記事を読んで驚いていましたが、給与額が年2%あがるんじゃそれぐらいしないと相対的に下がっていっちゃうんですね。なるほど。

ということで、ドイツの大学のポスドク研究員の懐事情についてまとめてみました。留学前の参考になれば幸いです。

 

 

カリフォルニアへ行く(2)

・UCSF

同期の知人に会いにUCSF(University of California, San Francisco)へ。日曜日で勝手がわからないということもあって、ホテルまで迎えに来てもらいました。バス&鉄道はあることにはあるものの、本数も少なく、乗りこなすのは大変なようで、移動はすべてUberでタクシーを呼んでくれました。さすがアメリカ。というかピックアップトラック多すぎ、、、ほとんど荷台空なのになぜ。。。看板とかがドイツ語じゃないから全部読めちゃう不思議な感覚。

車内でいろいろ雑談。UCSFは学部はなくて大学院だけで、しかも医学系だけらしい。へー。大学近くでワンルームのアパートを借りると家賃$2500らしい!まじか!大概の奨学金じゃ足りないので、研究室からの補填が不可欠なんだとか。なるほど。ポスドクの給与はNIH基準で基本決まっているので、全米で大差があるわけではないらしく、いろいろ大変だそうで。

20分ちょっとでMission Bayエリアに到着。どのキャンパスもデカい。。。USJのアトラクションを回ってるような感覚です。2003年に建てられたというGenentech Hallの中へ。研究室内はどこも似たような感じですが、共有するヨーロッパとは違い、やはり個の感じだそうで。

そのほか研究の話やら、生活の話やらでいろいろ深夜まで盛り上がりました。こういうざっくばらんな話を気軽にできる友達は、外国ではやはり得づらいもので。言葉の壁もありますが、いい年した大人はなかなか仲良くなりづらいものです。単身のアメリカ生活にはもう飽きたようで、日本に帰って独立かー。いやー、負けないように頑張らんとなあ。

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坂がとにかく多かった。。。そして電柱も。

・Asilomar Conference Grounds

翌朝はホテル(Millwood Inn)で朝食。可もなく不可もなくといったところでしょうか。そういえばここのホテルは駐車場を取り囲むように2階建ての建物がコの字になっていて、土地余ってるなあという感じの作りです。リゾート系とでもいうでしょうか。地価高いのになあ。

無料のシャトルバスを予約して、再びサンフランシスコ空港まで。しゃがれ声のおじさん運転手が、ラジオのDJっぽくいい感じにアナウンスしてくれて、車内も盛り上がっていました。ただ、道路が混んでいて思った以上に時間がかかりましたが。。。自分の車がないと、余裕持って行動しないと怖いですね。Taco houseで昼食。Burritoで$10。思ったよりおいしくて量もいっぱい。

https://www.flysfo.com/content/24th-mission-taco-house

 Asilomar Conference Groundsが学会会場で、サンフランシスコ空港から南へ約180km。Monterey Airbusというシャトルバスを事前にWebサイトから予約していきます。

Welcome to Monterey Airbus | SFO Airport Shuttle | SJC Airport Shuttle

道中はさすがアメリカという感じで、デカい車がバンバン走ってるし、高速道路?の中央分離帯に電車走ってるし、San Jose空港近くではAdobeの本社ビルがデーンと建ってるし。Pacific Groveに近づいてくると植生もだいぶ変わり、うまく形容できませんが背丈が低くて、もさもさした感じとでもいうでしょうか。

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空港のバス乗り場から乗ったのですが、まず出発から遅れ、San Jose空港など各地で停車したり乗客をピックアップしたり届けたりして遅れに遅れ、学会会場に着いたのはバスに乗って3時間半ほど経った頃でした。すでに最初のトーク始まってるし。。。予定では2時間のバス移動のはずだったのですが。前泊までしたのに遅刻とは情けない限りですが、もっと時間に余裕を持てということですかね。慌ててチェックインして、会場の教会に入り込みました。

 ここの会場はいろいろ歴史があるようで、パンフレットやら説明書きがよくありました。中でも目を引くのがミーティングのメイン会場の教会の建物(grace dodge chapel auditorium)で、Julia Morganという著名な建築家が設計したものです。木製で1915年築ですから、木目や色、艶などもいい感じに年季を帯びてきた感じでした。

 

issuu.com

学会会場としてよく使われているようで、ほかにもいくつかのミーティングが並行して開かれていました。食事もまあまあおいしく、申し分ない感じ。海岸沿いで散歩にも適していますし、朝起きたら鹿が駐車場まで集団で来ているぐらい、自然に囲まれた感じでした。

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・学会

学会はまあ、いつもの学会という感じですが、アメリカ研究者が多いので、やっぱりヨーロッパとは違うなという感じです。一人ハーバードから学生が来て口頭発表してましたが、まるで映画のセリフのようにとめどなく流れる感じでまくし立てるので、すごいです。そしてよく褒める。質疑応答の時には「Nice presentation!」とか「Very good job!」ぐらいはドイツでも声かけますが、「I was very astonished by your super cool talk!」とくるのがアメリカ流ですかね。使う言葉の段階が2段階ぐらい進んでます。

ある朝朝食に向かおうと部屋から出たところ、駐車場でオーガナイザーの一人が車から出てきました。この方UC Davisの人なんですが、学会会場からは300kmの道のりです。。。毎日通ってたのか、、、知らなかった。というかアメリカの車社会ってすごいな。ワシントン州からドライブできたやつもいたって話だし。そのまま二人で歩いて朝食会場に。初参加でしたので、いろいろ質疑応答に参加していたのですが、「盛り上げてくれてありがとう」と声をかけていただきました。おぉー、ちゃんと見てくれてた。目の配り様もさすがオーガナイザー。

ほかにも、日本オタクのフィリピン人と意気投合したり、三大紙に論文出して独立ポジションまでゲットしたのに、PIの仕事は大変そうといってアカデミア辞めて民間会社に入る人がいたりとまあ、人の生きざまはそれぞれですね。学生はどこでも同じような悩みを抱えているようで。中国人学生の苦労話をみんなで聞いてましたが、探究心とか言う前に、とりあえず競争にどう生き残るかにひたすら腐心していたのが印象的。好きに研究させてもらってる環境をありがたく思わないといけないですね。少人数のミーティングで、とにかく、いろんな人の話が聞けたのはよかった。

サンフランシスコ界隈は晴れてたようですが、180kmも離れてるとまるで違う気候。特にこのあたりは海に突き出しているせいで海流も違うらしく、ずっと雨か曇りという天気でした。外でのBBQが中止になって、なぜか外でのビュッフェになりましたが、寒いのなんの。雑誌がスポンサーで、4日間で一人当たり4枚のドリンクチケットをもらっていたのですが、足りなくなって購入しようとすると1枚約10ドル!流石にみんな料金の高さに腰が引けて、飲まないやつからチケットをもらう作戦に切り替えてました。

この学会は専門領域の学会で3年に1度の開催。お互い知り合い同士なので手を抜くわけにもいかず、クオリティは極めて高かったです。普段論文でしか読んだことがない人たちに実際会えたのもよかったですし、日本の方々とも再会したり、知り合いになれたりといろいろ収穫がありました。年に一回ぐらいの遠出も悪くないものです。そろそろ新しいデータ出さないと飽きられてしまいますが。。。次回はヨーロッパ開催のようで、いつかは口頭発表もできるといいなあ。

最終日。まわりのアメリカ流の発表にずっと気後れしていましたが、なんとポスター賞に選んでいただけました。これにはびっくり。お世辞にも発表がうまい方とは言えないので、審査員の心がどっかに引っかかってくれたのでしょうか。後日事務局から問い合わせのメールが来て、賞金振込用の書類を記入。W-8BENという租税用の書類もあって、ちょっと面倒。日本人だけどドイツに居住している場合は、ドイツで課税なのかなあ。。。英語も用語がわからないので難しい。ドイツの税番号書いといたけどこれでよかったのか?思いがけないお小遣いになりました。

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つづく。

カリフォルニアへ行く(1)

・学会へ

「このアメリカでやる学会どう?」とボスから。それいけっていうことですね。。。?ドイツからだとアメリカは近いのかなと思いきや、西海岸のカリフォルニアで約11時間のフライト。遠い。

「どんな学会ですか?」

と聞いたら、3年おきにやってる分野に特化した学会で、クオリティも高いし、これからも付き合っていく人たちだしで、顔を売るにはいいんじゃないかとのこと。

「じゃ、ボスが行けばいいじゃないですか?」

と言ったら、俺は他の学会に行かなきゃいけないんだよだそうで。ああ、そうですか。知り合いが誰もいない学会に単身で送り込まれて、果たして顔を売れるのか怪しいどころですが、まあたまにはとOKしました。

 

・登録

学会の手続きなんてどこでも同じかと思いきや、ちょっと勝手が違うようで。締め切り&手続きの順番が、口頭発表の要旨投稿、口頭発表に選ばれる要旨発表、参加登録早割締め切り、ポスター発表の要旨投稿、になっていました。ということで、口頭発表じゃなきゃ行かない!というのもありみたいです。去年のフランスの学会は運よく口頭発表に選ばれましたが、今回は外れ。選ばれた人たちの面子をみたら仕方がないなという感じです。

ということで、次に参加登録に臨むわけですが、学会会場のホテルで宿泊するときは学会参加費が約400ドル、宿泊しない場合は約900ドルだそうで。。。超高い。ホテル代は2人で相部屋しても計3泊で一人約700ドルなので、ほとんどの人は学会会場で宿泊していました。この700ドルには会場費や食事チケット、コーヒーブレークの費用などの学会の費用も含まれているわけで、運営側でお金を大量に集めて学会会場に支払うよりは、それぞれの参加者に払ってもらう方が運営側も負担が少なそうです。参加費は銀行振り込みでも受け付けるということで大学から直接払ってもらい、ホテル代とかは仕方なく立て替え払いで前払い。シャトルバス、前泊、後泊もろもろ合わせて前払いの出費は1000ユーロ以上。ひぇ~。そろそろユーロ建てのクレジットカード作らないとやってけないなあ。

 

・ポスター

ポスター発表ですが、サイズが最大45 inch X 45 inch(約1.1m X 1.1m)という不思議な正方形サイズ。ボス曰くアメリカではよくあるとのこと。へー。まあ、下の方はしゃがまないと見づらいですからね。通常のA0は841mm X 1189mmで、それ以上の大きさの紙はないのでA0の紙に刷るほかないです。

ポスドク生活もう4年目ですが、ポスターを発表&印刷するのは初めて。もちろんポスターをボスに修正してもらうのも初めて。結構デザインに細かいタイプか。。。なるほど。印刷は学生に聞くと、ZENTRALBEREICH の学内サービスがあるからそこにメールしておけば印刷してくれるので、後で取りに行けばよいとのこと。A0で21ユーロかー、安くはないなあ。

https://www.zbt.uni-heidelberg.de/print/index.html

日本だと、大概大型プリンターがおいてあって、各自好きに印刷する方式でしたが、ちゃんと人を配置して分業にするのがドイツ流でしょうか。その分ギリギリ印刷というのはできないので、ちゃんと余裕をもって完成させないと間に合いません。

 

・フライト

フランクフルトからサンフランシスコ(FRA-SFO)までは直行便ですが、預け入れ荷物が1つしかない。ただの出張なので荷物はもちろん1つに収まりますが、ポスターケースがルール上ではサイズオーバーなので機内に持ち込むの断られたらどうしようとヒヤヒヤしてました。が、特に何事もなく安全検査を通り抜けました。よかったよかった。LH454便はA380-800で運行。この機種に乗るのは2回目ですが、やっぱり静かです。出発は10:25の真昼間で寝るわけにもいかず、仕事をしたり映画を見たり。

 

  月川翔 監督 『響 -HIBIKI-』

原作は柳本 光晴著の漫画『響~小説家になる方法~ 』。結構楽しめました。まあ、主人公が天才少女という設定で、漫画なのでいろいろ突拍子もないストーリーですから、それはそれとして。まぶしい才能を目の当たりにしたときの、まわりの人々のそれぞれの反応を丁寧に描いているのではないでしょうか。31歳で教授になってる人もいますからねえ。。。まあ、比べても仕方がないんですが。

 

 Rob Reiner監督 『Stand by Me』

観たことがなかった古い映画ですが、これも思った以上の出来。変な設定でっち上げなくても1泊2日の冒険だけでこれだけ青春のいろいろを描けるんですね。。。すごい。今も昔も、男の子ってこういう感じなのでしょうが、女子はまた違うんだろうな。

 

 Leslye Headland監督 『Sleeping with other people』

アメリカ英語にも慣れておこうかなと選んでみたのですが、セリフが早くてエロくて、あまりついていけませんでした。。。よくあるアメリカのラブコメという感じでしょうか。日本では未公開だそうで、まあ、内容からして公開できないでしょうねえ。ええ。

 

・到着

事前にESTAで情報を登録したからスムーズにというわけでもなく、機械で写真を撮って、指紋を採取して、印刷された紙をもって、結局通常通り入国審査で並ぶという。。。運が悪く、並ばされたところの担当者が休憩に入り、ほかの列にも行けないままひたすら待ちぼうけを食らったりと、飛行機降りてから空港を出るまで90分ぐらいはかかったでしょうか。長時間フライトの後だと本当に疲れます。

出発ロビーのフロアへ移り、Bank of AmericaのATMを見つけてドル紙幣をクレジットカードのキャッシングでゲット。ATM使用料の手数料2.5ドル。TravelexのATMもありましたが、手数料はもっと高かったです。

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空港近くのMillwood Innで前泊。朝食付きで179ドル。これでまだ安い方。。。カリフォルニアの物価はいったいどうなってるんだ。。。空港から無料でシャトルバスが走っていて、少し暇をつぶしてから時刻表に合わせて乗り場に行ったのですが、15分か20分ぐらい遅れてようやくやってきました。これなら最初から直で待ってた方がよかったな。そして、空は青いけど肌寒い。西海岸ってこんなはずではなかったんだが。。。

Millbrae CA Hotel Near San Francisco/SFO Airport - Millwood Inn & Suites

 

つづく

ついてない話

科学者やっといてなんですが、ついてないなあと思ってしまいたくなるときがありますよね。。。

 

・rnvで罰金を取られる。

妻がバスに乗っていたら、Bismarckplatzから検札のおじさんたちが乗車。ところが持っているはずのJahreskarte が見つからず違反切符を切られることに。誤って僕がカードを持ち出していたことが原因。。。すみません。

ということで、一週間以内に60 euroのerhöhtes Beförderungsentgelt (EBE)(罰金)を払わないといけません。日本だと正規運賃の3倍ですから、それに比べると高額です。1週間を過ぎると、さらに7ユーロの手数料が加算されるそうです。

VRN | Fahrkartenkontrollen

有効な乗車券があるけど忘れたなだけの場合は、すぐに申し出れば、罰金が7ユーロで済むようですが、譲渡可能な乗車券はその対象外。あとで他の人が持っていた切符やカードを見せられてもなあという理屈は分かります。年パスは通常顔写真が付いていて、他人に譲渡できませんが、平日は主に妻が使用しますが、週末は僕と長男だけで出かけることもしばしばあるので、譲渡可能なもの(Übertragbar)なものにしていました。譲渡可能といっても夫婦間で貸し合うだけなのですが、カード代が1枚で済む代わりに、こういう時に罰金の減額ができなかったり、無くした時の再発行料が高かったりします。

何はともあれ、ダメ元で相談してみようということで、その日のうちにハイデルベルク駅のrnvのKundenzentrumに出かけました。これがけんもほろろで、そもそもデータは明日以降じゃないと見れないから今来ても無駄、カードを持ってきても譲渡可能なものはダメと言ったらダメだから来ても無駄、これ全部その罰金の紙に書いてあるからよく読んでと、追い返されました。まあ、ドイツだもんねえ、、、そうなるよねえ。。。

罰金自体は振込で良いので、後日諦めて振込ました。Heidelbergは特に検札が少なく、月に1度も出くわしませんが、かといってバレた時に罰金払うほうが、まじめにチケット買うより安上がりで済むというわけではありません。日本の駐禁切符と同じように、あくまで罰金を払えば警察に突き出すのをやめてあげる処置なだけであって、不正乗車のデータは3年は保存されており、常習者は法律違反として司法手続きの次のステージへ進んでしまうようです。

 

・ワインが割れる。

 AchenbachというワインナリーのSchurebeがおいしいということで、通販で注文。

https://weingut-achenbach.de/search?sSearch=Scheurebe

 振り込んですぐに発送してくれたのですが、DHLの追跡データによると、

Speyer:Die Sendung ist in der Region des Empfängers angekommen und wird im nächsten Schritt zur Zustellbasis transportiert.

となったまま4日過ぎても動きがありません。5日目にようやくステータスが変わり、

Speyer:Aufgrund einer Beschädigung wurde die Sendung nachbearbeitet.

となり、発送元に返送になったようです。おそらく輸送中にボトルが割れでもしたのでしょうか。出張前に現地の友人へのお土産にしたかったのですが。。。Achenbachの人にメールを書いて連絡したところ、すぐに明日再発送するよということになり、ギリギリ間に合いました。ワインは期待通りのさわやかな甘い味で、キンキンに冷やすと夏にはいい感じ!RieslingとかGrauburgunderとかとはまた違う感じです。

 

・携帯が割れる

妻に渡していた一応スマホのWiko Sunset2を胸ポケットに入れて、息子と後ろ走り競走に励んていたところ、スマホがポケットから落ちてガラスが割れました。。。

Wiko Mobile - SUNSET 2

割れても一応まだ動きますが、動作が鈍くなっていたし、古すぎてGoogleナビもまともに動かなくなっていたので、寿命ですかね。2015年発売のAndroid 4.4ですからね。。。むしろよく今まで動いてくれたという感じでしょうか。

いろいろ支障が出るので、後継機種の選定に時間もあまりかけられず、同じWikoのView 2にしました。お値段109ユーロ。Mediamarktのオンラインショップで発注。すぐに届きました。

Wiko Mobile - VIEW2

電源をつけてみると、まず日本語オプションがあることにびっくり!以前のSunset 2はPC使っていろいろしないと日本語のAndroid出てこなかったからですね。。。日本でもWikoが発売されているからでしょうか。Androidも8になって隔世の感があります。WiFiに接続すると、OSのアップデートだけでまず数十分。データの移送は思ったよりスムーズ。古い方(Sunset 1)がNFCついてないので、2台くっつけてカップリングというわけにはいきませんでしたが、WiFiに接続して、アドレス帳とかをGoogleアカウントに紐づければなんとかなりました。WhatsAppはダウンロードしてログインすると、SMS認証になって、データはすぐに反映されました。

SMSのメッセージはSDカードにバックアップは取れたのですが、新しいスマホで読み込めません。。。仕方なく、SMS Backup & Restoreというアプリを両方のスマホにインストールしてやりました。Android 4でも動いてくれてよかったよかった。

play.google.com

カードスロットは二つあって、NanoSIMかMicroSDか、どちらでも差し込めるんですね、へー。思った以上に大きいので、なにかカバーとか買わないといけないかなあ。Sunset 2は小さくて軽く、しかも落としても大概ばらばらになるだけで割れなかったし、電池も自分で交換できたのですが、View 2はばらすわけにはいかないようで、丁寧に使うしかないですな。

 

・掃除機が壊れる

VCH 9530 Akku-Staubsauger

という、サイクロン式で充電式の掃除機を使っていましたが、突如吸わなくなりました。モーターは回ってるのになあ。いろいろ分解してみても原因はわからず、故障認定。3年だと寿命にはまだ早い気がしますが。。。

サイクロン式は紙パックがなくて便利ですが、こまめにフィルター掃除しないとすぐに詰まって吸わなくなっていました。次は元の紙パック式に戻してみようということで、コード式をSATURNで買ってきました。

Staubsauger mit Beutel KVC 3221 A - KOENIC

ところがこれもどうも当たりではなかったらしく、吸引するところが床にぴったりとくっつきすぎてスムーズに動かないし、表面の素材の静電気でゴミがいっぱいくっついちゃうし。。。うーん。100ユーロ超えない安物はやっぱりだめなのか。。。掃除機選びも難しいです。

古い掃除機を処分しないといけないわけですが、小型家電(Elektrische Haushaltsgeräte)にあたるため通常のごみ箱では捨てないルールになっています。

heidelberg.de - Sperrmüll

市役所のウェブサイトからオンラインで予約(Sperrmüllanmeldeformular )。電話、FAXでもできますが、まあ、オンラインが一番便利。住所などを入力すると、月1の収集日の日時が表示され、その日の朝6時までに家の前にごみを出しておくと集められる仕組みの様です。

 

子連れで週末のお出かけ(4)

・Wein streetfood fest

Wein-und Streetfood Festival Heidelberg

ハイデルベルクの動物園の近くの広場で行われました。第1回ワイン・ストリートフード・フェスティバル。入場料は大人3ユーロで、8ユーロ払うと、テイスティングとして5か所のワインナリーのワインが試飲できるようになっております。子供が遊べる場所も少しあって、天気が良くなってからはなかなかの賑わいでした。果たして第2回はあるのか? 

 

・Deutsch-Amerikanisches Freundschaftsfest

Deutsch-Amerikanisches Freundschaftsfest in Heidelberg - großes Highlight erwartet | Heidelberg

もう3回目ですね、行くの。年々少しずつ規模が小さくなっていっているような。。。

Fliegende Fröscheというゲームを初めて見ました。

www.volksfestundkirmes.de - Volksfest- und Kirmestermine, Platzangebote, Platzgesuche, Eventgastronomie


Frösche klopfen

ジャンプ台にゴムでできたカエルを置いて、真ん中の的めがけて飛ばすわけですが、これが入らないのなんの。。。サクラと思われる少年がひっきりなしに飛ばしますが、50回に1回ぐらいしか入ってませんでした。よくこんなくだらないの思いつくなあ。

 

・『展覧会の絵』

heidelberg.de - 16.05.2019 Bilder einer Ausstellung

städtischen Musik- und Singschuleのコンサートで、ムソルグスキー作曲の「展覧会の絵」。13-17歳のオーケストラが演奏してくれました。とりあえず楽器はよく鳴らすような演奏でした。さすが。しかし、演出過多で音楽があんまり耳に入ってこない。。。

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Bilder unserer Einstellung | Flickrより

プーチン大統領とか、トランプ大統領が出てくるわ、それに向かってオーケストラがごみを投げつけるわ、この日は地方選挙だったから選挙に行きましょうとアナウンスするとか、もう無茶苦茶。。。 どうやらJeunesses Musicales Deutschland (JMD)という協会がやっているDeutschen Jugendorchesterpreis 2018/2019というコンクールに出品するようで、この日は3人の審査員がやってきていました。コンテスタントを一堂に集める日本と違って審査員を派遣するのか…確かにそっちの方がお金かからんなあ。演出はNationaltheater Mannheimの人がやったそうで。。。なるほど。

まあ、学校の道徳教育が「平和」「民主主義」「自由」「平等」などと一面的になってしまうのは仕方がないとは思いますが、よその国の指導者の肖像画をわざわざ掲げてこき下ろすのはさすがにやり過ぎ。この辺りの思いついたら一辺倒なところが、ドイツらしさなのでしょうが。。。集団教育ですからねえ。感受性が高い年代だし。自分の子供が「正しいものは世界の果てまで行っても正しいのよ!」的に育ってしまったらどうしようかと、いらぬ心配までしてしまいました。

 

・Heppenheim

やることがなくて、どこか行ったことがない街に行こうということで、Heppenheimへ。日曜日ということもあり、人気はあまりなかったですが、細い路地がいっぱいあって歩くのがちょっと楽しくなるようなところでした。教会もきれい。

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Haus der Museというカフェにふらっとたどり着きました。

Startseite

抜群にうまいというわけでもなかったですが、居心地がとてもよいお店でした。子供用のキッチン用おもちゃがいっぱい置いてある穴蔵もあり、子供も大満足。

 

・Karlsruhe Mess

Karlsruhe: Karlsruher Mess'

まあ、よくある感じのお祭りでした。

 

・Mannheim Kinderfest

Kinderfest Mannheim 2019 - Rhein-Neckar-Kind

Mannheim Stadtfestに合わせて開催されるKinderfest。2回目の参加。音楽、美術、体育、各教科そろってる感じで、どのブースも楽しいです。今回も絵を描いたり、ペットボトル工作したりといろいろ体験しましたが、全部は回り切れませんでした。。。来年もぜひ行きたいですね。

 

・Bad homburg Wein fest

Weinfest Bad Homburg mit verkaufsoffenem Sonntag - 31.05.2019 - 02.06.2019 - Veranstaltungen - Bad Homburg Tourismus

ふらっとみつけたワインまつり。地元だけでなく、クロアチアやらイタリアからのブースも出ていて、大いに盛り上がっていました。

Achenbachという近郊から出ているワインナリーがSchurebeというちょっと珍しめの品種のブドウジュースとワインを出していて、おいしかったです。

https://weingut-achenbach.de/traubensaft-weingut-achenbach-scheurebe-traubensaft-69

 

・Lochmühle

Lochmuehle - Home

フランクフルト近郊の遊園地+牧草地。大した遊具はないですが、幼稚園児にはちょうど良いぐらいで、たいそう楽しめました。いろんなところにトラクターが置いてあり、まるでヒーロー扱いです。係員もあんまりいなくて、いろんなアトラクションがセルフサービス。 いい感じでいい加減です。

 

生活雑話(8)

・風邪

春先から子供が幼稚園からもらってきた風邪によくかかりました。ウイルス性だったり、細菌性だったりといろいろ。抗生物質のお世話になることもありました。ドイツの医者はできるだけ抗生物質は出したくないので、細菌性かどうかを慎重に判断します。妻は授乳中ということもあって、ペニシリン Vが処方されました。

赤ちゃんの方も腸内細菌がやられてお腹の調子が悪くなりがちなので(抗生物質の副作用)、フェンネル茶(ウイキョウ:茴香)を与えて胃腸の調子を整えるようにとの指導が。へー、そういうものですか。

H&S Katalog - Fenchel Nr. 17 X05432

フェンネル - Wikipedia

インドカレー屋さんのレジ横によくおいてあるやつと一緒の様です。

カレー屋さんにあるカラフルな粒々は? | スパイス&ハーブスタジオ

ドイツは結構ハーブ大国のようで、いろんな機会でちょいちょいハーブが登場します。

 

子供は得てして鼻水を出すのが苦手だったりするのですが、それを手助けする道具がこちら、Otobar Naseballon。鼻にアダプタを差し込んで、風船が膨らむように空気を鼻から出すと、あら不思議、自然と鼻水も風船の中にたまっていくではありませんか!れっきとした医療補助器具ということで、処方箋がでて、私立保険ですが、費用がおりました。

 

(Amazon.deのアフィリエイトです)

 使い心地の方は今一つのようで、、、これだったら普通に紙で鼻かむわと、息子にはそっぽを向かれました、

 

赤ちゃんのほうは喘息になってなかなか治らず、いろいろ処方されました。まずは、 Salbutamol (sulfat)が入った気管支拡張剤のスプレー(Bronchospray novo)を。

サルブタモール - Wikipedia

良くなったり悪くなったりと長引いたので、感染症を疑って、抗生物質Amoxicillinが入ったNFECTOMOX Saft。1回あたり4mlを針がついてない注射器で飲ませるわけですが、なかなかの苦行・・・

それもあまりよくならず、血液検査に、レントゲン撮影。

レントゲンはハイデルベルク大学の小児科にKinderradiologieがあるので、紹介状を持って予約なしでいくそうです。撮影前2時間は飲まず食わずだそうで。

https://www.klinikum.uni-heidelberg.de/radiologische-klinik/klinik-fuer-diagnostische-und-interventionelle-radiologie/ueber-uns/sektionen-schwerpunkte/kinderradiologie/

そして、気管支拡張剤だけでは著しい改善が見慣れないということで、ステロイド剤fluticasoneが入った、FLUTIDE mite 50も処方されました。

フルチカゾン - Wikipedia

薬が効いたのが、自然に風邪が治ったのかよくわかりませんが、ようやく健康になって、延ばし伸ばしになっていたワクチンを打ってもらうことができました。まあ、なんだかんだ赤ちゃん本人は体力もついていて元気そうにしていたので、そんなに焦ったりすることはなかったです。長男の時は、「風邪ね、ほっとけば治るのよ」だった小児科の先生が、いろいろ心配していたのが逆に驚いたぐらいで、、、小さい子供は何があるかわからないという不安があるのでしょうねえ。

 

 

・滞在許可(Aufenthaltstitel)の3回目の更新

フンボルト財団のフェローシップが終了して、大学雇いになるため、滞在許可の更新です。もうポスドク滞在も4年目になりますから、そろそろブルーカードも申請できそうでしたが、1年にも満たない契約ですぐに海外学振に切り替えてしまうため、断念。家族4人分の申請書に、写真、大学雇い分のHosting Agreement、海外学振の証明書、海外学振の分のHosting Agreement、TKの健康保険の契約書(家族分も)、住宅の契約書をそれぞれ4部添えて申請です。データ管理のなんちゃらかんちゃらに署名をしてくれといわれ、促されるままにもう一枚書類が追加されました。数日後にメールで面接日の予定が決められ、パスポートを持参するようにとのこと。およそ3週間後が面接で、家族みんなで出かけました。

指紋をとったり、署名したりと滞りなく手続きが進みます。息子が署名したがってるのを見て、本来子供は署名無しなところを変更してくれました。滞在許可カードが届くのが楽しみです。滞在許可カードの作成状況がオンラインで確認できるようになっていました。

http://www.statusabfrage.kivbf.de/

 これで約3年分の更新。期限が切れるころにはどんな状況になってるんだろうなあ。。。長男だけはパスポートの期限がそれまでに切れちゃうので、有効期限までの滞在許可で、来年パスポートとりなおして、再度更新申請です。

 

・駐禁

ハイデルベルクの外国人局から出ると、駐車していたStadtmobileの車に怪しい男の影。ここは広い駐車場があって、するっと入っていけたのですが、実は民間の有料駐車場だったらしい。。。面接時間に遅れて到着したため慌ていたため、見逃していました。おじさんが車のナンバーを記入し、ちょうど振込用紙をワイパーに挟み込もうとしているところでした。

その文句がまた面白くて、通常だと1日分の駐車料金8ユーロに加え、罰金25ユーロをとるので、33ユーロらしいのですが、

Zur gütlichen Einigung und zur Vermeidung unnötiger weiterer Kosten, schlagen wir Ihnen vor, dass wir bei Zahlung eines Betrages in Höhe von 15,50 Euro auf die weitere Geltendmachung der verwirkten Vertragsstrafe verzichten.

 ということで、友好的に15.50ユーロ払ってくれたらチャラにしてやるよだそうです。詳しいことはわかりませんが、一民間会社なので、車のナンバーから所有者を当局に教えてもらい、さらに請求書を送って取り立てるのはなかなかの手間でしょうから、割引感を演出してさっさと払ってもらった方がよさそうという計算が働いているのかもしれません。

こっちはこっちで借りた車ですから、Stadtmobileからさらに手数料取られたらやだし、おとなしく振り込んでおきました。やれやれ。